闇の獣人 女神の加護で強く生き抜きます(18禁)

feriameres

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第6話 闇の獣人、ダンジョン内で修行の傍らに女騎士を発見する

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 局長の許可を受けた俺は、3日ほどの間にダンジョンに潜ってモンスターの間引きと修行をすることになった。

 この間引きというのが特に重要だ。何故ならモンスターは定期的に狩らないと、爆発的に増えてダンジョンの中からあふれ出してくるから。これが俗にいうスタンピード現象だ。

 そして魔法の研鑽も大切だ。魔法はイメージに従って効果を発揮する。

 だから同じ魔法でも術者によっては天地雲泥の差が発生する。単にファイアーボールを放つだけの術者よりも、ファイアーボールを任意の地点で意のままに爆発させたり、3つに分裂させたり、軌道を変える事ができる術者の方が重宝される。

 それだけ術がコントロールできるのだから、仲間にできればこれほど心強いことはない。

 ダンジョンでは何が起きるのかわからない。特に固定湧きといっていつ、誰が訪問しても必ず特定のモンスターが出る生易しいダンジョンではない。

 ここは出てくるモンスターも、階層ごとの環境も入るごとに違うランダムダンジョンなのだ。

 ちなみに地下10階層までは、三大ザコと呼ばれるオーク、ゴブリン、コボルドが小動物系のモンスターと一緒に出てくる。ホブゴブリン、ハイオーク、コボルドリーダーと呼ばれる上位種が出てくるのは5階層以下なのだが、ごく稀に2~3階層に出没することもあるので注意が必要だ。

 そして地下10階層から地下20階層までは、オークジェネラル、ゴブリンキング、コボルドクイーンといった最上位種が出没してくる。当然地下15階層から地下20階層になると、ザコのコボルドやゴブリンも一緒に出てきて
数だけは数十。三種類揃うと200~300を超えるので、もっとも冒険者が多く訪れて間引いている。

 地下20階層から30階層まではラミア、トレント、マーメイドといった亜人系のモンスターが多く出る。
 地下20階層からは環境も完全にランダムで、沼地や湖、海といった環境もランダムに出るから、しっかりと装備を整えておかないと餓死しかねない。
 
 特に25階層からはラミアプリンセス、ビッグトレント、マーメイドウィッチといった上位種も登場する。例によって数にもの言わせてラミアや他の下級種をけしかけてくるので非常にうざったい。おまけにやたらと水場が多いからうざさに拍車をかけている。

 地下30階層から40階層となると、アンデッドがメインとなる。常に雲が空を覆い、晴れることがない。
 並みの武器では倒せないゾンビ、スケルトン、レイス、グール、ワイト、ゴーストといった連中が無言でしかも大多数で襲いかかってくるのだからたまらない。

 また地下35階層ではヴァンパイアが。地下40階層では死霊魔術師として有名なアンデッドの魔術師であるリッチといった強力なアンデッドが出るのが特徴で、ここまで来る冒険者は稀だ。

 というのも、光属性や聖属性の魔術や武器があまり出回っていないからだ。皆無というわけではないが
 アンデッドに貴重な光属性や聖属性の魔術を使わせるのなら、もっと上の浅い階層で仲間の負った傷や呪いといった状態異常系の障害を癒す方が効率的だから、という見方が一般的だ。

 そして地下40階層からはゴーレムやトロール、ダークエルフ、ハイパートレントといった強力なモンスターが出没してくる。さらに地下45階層から50階層ではマンティコアやキマイラといった合成獣も出没してくる。

 地下50階層からはドラゴンも出てくる。基本的に一階層辺りに一匹しかいないが、階を下るとドラゴンも強力なものになっていく。さらに55階層からは眷属であるワイバーンやそれぞれの属性のドラゴニュートといった竜の頭をもった人型のモンスターを従えて現れる。

 地下60階層からはドラゴン+3大ザコの上位種。またはドラゴン+キマイラ、トロール、ダークエルフといった混成部隊が出現する。ここでのドラゴンは司令官的な存在で、他のザコを倒さない限りまず攻撃してくることはないので、見かけたら逃げた方がいいというのが通説だ。

 地下70階層からはアンデッドの中級種であるデュラハン(問題のある騎士が処刑された後に怨念が凝り固まって生まれた魔物。見かけは騎士の恰好をしているが、小脇に自分の生首を携えているのが特徴)やハイレイス、アークワイトといった強力なアンデッドが現れて、地下75階層ではヴァンパイアロードがこれらのモンスターを指揮して襲い掛かってくる。

 こいつら指揮がよくとれていて厄介だったが、俺がヴァンパイアの魔眼の一つ、混乱の魔眼を使って同士討ちさせたら、ヴァンパイアロードがすごく驚いていた。そしてドラゴン倒した時にドロップ品の宝箱にあった聖剣を闇の中の空間から出してあいつがビビッている間に斬り殺した。もちろんアビリティは全部頂きましたとも。

 地下80階層ではアークリッチといってリッチの上位種が出没する。たまにヴァンパイアロードとどちらが優れているのか喧嘩したりするし、会話が成立するので褒めておけば生かして帰してくれる可能性が高いので、見かけたら褒めて褒めて褒め倒しておけば大丈夫という冒険者も過去にいたそうだ。どうもこのアークリッチ、強い上に地下深くにいるせいか、話し相手に飢えているらしい。いわゆる構ってちゃんという奴であろう。

 もっとも俺はこいつを8回ほど倒したけどな。だけどダンジョンコアによって支配されているせいか何度倒しても俺のことは全く覚えていなかった。おそらくこちらの出方を対策されない為のものだろう。
 
 そりゃそうだ。敵がこちらの出方や戦法を学習して対抗してきたら身がもたないし、ダンジョンコアを支配して迷宮の主になろうとする成り上がり系モンスターが誕生しかねない。それはコアにとっても不都合極まりないので、訪問者のことを忘れるように設定されているのだろう。

 そして地下80階層ではアークリッチの他にボーンドラゴンといった骨だけのドラゴンやドラゴンゾンビといった軍隊でも雇わない限りまず倒せない大型アンデッドが出没する。
 
 幸いなことにこいつらは数が少ない上に、出没する時は地震や大きな音が出るのですぐにわかるので対策を練りやすいという点が挙げられる。

 地下85階層ではこれらの大型アンデッドに+してアンデッドワームやアンデッドジャイアントといった大型のモンスターのアンデッドが出てくる。どっちもでかくて動きが鈍いが、とにかくしぶとい。俺は聖と光の魔石をばらまいて爆発させて倒した。

 意外と弱点である光と聖の攻撃の前にはアンデッドは極めて脆い。一部の例外を除いて。そういう意味ではきちんと対策しておけばこいつらでも楽に倒せておいしい存在だと言えなくもない。

 で、地下90階層となると自然の精霊を人工的に真似て作ったフェイク・スピリットが多く存在して襲いかかってくる。

 いわゆる風の精霊シルフや火の精霊サラマンダーといった精霊だが、どういう方法で作ったのかわからないが、これらの精霊を古代の魔術師達が己の魔力で作ったものだというが確かなことはわからない。

 それでもこいつらはフェイク。偽者で会話が成立しない上にやたらと狂暴で、訪問者を見ると見境なく襲いかかってくるのが共通した特徴だ。

 こいつらは90階層ではまばらにしか出現しないが、95階層からは出現数が増えてきて、複数の人工精霊を相手にしないといけないので非常に面倒だ。俺は闇の力で全部吸い込んでまとめて闇の中で押し潰した。闇の人工精霊もいたが、聖剣で斬って進んだな。

 それでお待ちかねの地下100階層。ここはキングドラゴンが多数の人工精霊を従えて攻撃してくる。

 三ヶ月ほど前に俺はこいつを初めて倒した。まさかこれほどの存在感があるとは思わなかったので正直ビビったのを覚えている。ま、今では油断しない限りザコなんだけどな。すでに5回ほど倒しているし。

 だが当時は、こいつは強敵だと本能が知らせてきたので最初からいきなり闇の魔力を大出力で放出して闇の人工精霊以外はみんな闇の中の空間の中に呑み込ませてやった。
 
 これで生き残れるのはアンデッドか闇属性のモンスターだけなんだが…。それでもキングドラゴンはボロボロになっても生きていた。

 だが生きているとはいっても、ゆっくりと動くのが精一杯のようだったので、ヴァンパイアロードの吸精の魔眼で急速にこいつと残った闇の人工精霊のエネルギーを吸い込んで倒してやった。

 普通はいちいちアビリティについては書かない。アビリティの量が膨大なのでいちいち書いていたら本が一冊できあがってしまって面倒だからなのだが、100階層のボスのもっていたアビリティなので、特別に説明しておくことにする。

 こいつを倒して得たアビリティは竜王の闘衣と竜王の咆哮と竜王の叡智と竜王の息吹だった。

 竜王の闘衣。これはパッシブアビリティで全ての害になる魔法を半減させる。何だよ、無効化じゃないのかと意外とポンコツなのでガッカリ。いやこれで光属性や聖属性の攻撃受けても大ダメージならないのは嬉しいんだけどね。罠として使用されている魔法とかも半減できるらしい。

 竜王の咆哮。これはアクティブアビリティで、要するにでかい声で叫ぶという近所迷惑なアビリティだ。これを聞いた者はアンデッドや人工精霊でも何分間か金縛りになって戦闘不能になるという。結構やばい効能だな。先手打って倒しておいてよかった。

 竜王の叡智。いわゆる鑑定系のアビリティで今まで鑑定のアビリティは何度か吸収したがこれが一番性能がいいらしい。確かに今まで以上の情報を知ることができた。いろいろな情報を知るだけでなく宝箱とか罠とか隠されたものを探すのにも向いている。地味だけど便利。俺は慣れているからよかったが、慣れていないと周囲の情報が一気に脳に流れ込んでくるので扱う者によっては発狂するかもしれないな。

 竜王の息吹。俗にいう回復系のアビリティですな。大抵の状態異常は消してくれる上に生命力と魔力も大幅に回復してくれる。おまけに術者の魔力に比例するが、火傷とか皮膚病とか疫病とかもある程度なら治せるらしい。

 ただ強力な呪いとかは消せないし、体内に寄生しているモンスターがいると一時的にしか回復できないので注意が必要。それでも回復系のアビリティが使えない俺にとってはありがたい。これが地下100階層での最大の収穫かも。

 と、まあまたキングドラゴン倒してお宝を回収していたけど…このお宝って毎回出るわけじゃないのがネックなんだよな。せっかくのボスなのに…。今回はうまく宝箱が出たので鑑定してみると、竜王の牙と竜王のマントというのが出た。これで三回目だが毎回、中身が違うこともあるので必ず入手することにしている。貧乏性? 放っておいてくれ…。

 竜王の牙はいわゆる各属性のいろんな魔法を飛ばすことができる剣だ。もちろん一種類の魔法しか飛ばせないが遠距離攻撃できるのはすばらしい。装備すると回復魔法とかも飛ばせるようだ。これでボーンドラゴンとかドラゴンゾンビを遠距離攻撃できる。

 聖属性や光属性の魔法が使えない俺にとっては大変ありがたい武器。修練次第では回復魔法とかも飛ばして治せることも支援魔法とかも飛ばして仲間を強化することも可能だ。本当にありがとうございます竜王様。ザコなんて言ってすみませんでした。

 竜王のマントはこれさえ着ていれば空は飛べるし、暗視もできるし、暑さ寒さといった環境による状態異常を防いでくれるというまことにありがたいマント。要するに装備していれば熱射病や凍傷、またはその地域に蔓延する疫病からも無縁でいられるわけだ。

 おまけに色も変えられるので黒が好きな俺にとっては最高の装備品だ。同じものをあと二つもっているけど、ダンジョン内でアイテム破壊のアビリティもっている奴っているので油断はできない。

 こんな感じで地下100階層のキングドラゴン倒した俺は、闇の転移魔法であちこちの階層をランダムに移動してみることにした。ただし地下20階層より上は冒険者が沢山いて鬱陶しいので却下だ。

 そして地下40階層で竜王の牙という剣で聖属性の魔法を飛ばして安全な遠距離攻撃をして一方的にリッチをボコボコにする…いわゆるリッチいじめをしていた時だった。

 何故か遠くに純白の鎧を着た女性が倒れている。遠視のアビリティもっているのでわかるのだが、虫の息といった所だろうか。近くには馬のようなものが倒れている。周囲のアンデッドモンスターを俺は竜王の牙を使って掃除していく。

 念の為に鑑定アビリティ「竜王の叡智」で周囲を探してみるが、近くにはモンスターはいないようだった。

 そこまで確認すると俺は彼女の側に闇魔法で転移した。馬は予想通りゴーレムだった。かなり壊れているが彼女にとっては大切な存在らしいので闇の中の空間に収納しておいて、さっそく彼女の状態を鑑定してみる。

 リアーナ・イルファシア。19歳。流浪の女騎士。借金返済の為にダンジョンに潜る。

 19歳か。俺より年上だな。どうも苦しんでいるので重ねて鑑定アビリティを使ってどういう状態なのか調べてみることにする。

 すると「状態異常・惑乱と発情」が出た。さらに「呪詛と呪物による状態異常」というのも出た。
 さすが竜王の叡智。ほんと便利だな。

 さて、そうなるとこの女性を放っておくわけにはいかない。俺は彼女を抱えるとさっき倒した竜王のいる
地下100階層へと転移することにした。あそこのボスモンスターの竜王はさっき倒したので取り巻きのモンスターもいない。さらにボスモンスターは少なくとも一週間は経たないと再度復活するということはないので、あそこがこのダンジョンで一番安全な場所ということになる。期間限定ではあるが、彼女を休ませるのにこれ程いい場所はないだろう。
 
 どうも訳ありのようだったので、地上だとこの女騎士を追っている者に見つかるかもしれないが、地下100階層にまで追ってくる奴はまずいないだろう。

 そこまで考えると、俺は闇魔法で彼女と共に地下100階層へと転移した。
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