闇の獣人 女神の加護で強く生き抜きます(18禁)

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第209話 闇の獣人、タラミレーナにいろいろ体験させる

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 タラミレーナの人形創造の力は、彼女が女神というだけあってすさまじいものだった。

 実際に俺が浮遊島で遭遇したゴーレムを、俺の記憶の中から再現してみせた。

 もっとも俺の敵じゃない。例え高速で移動できても、影ができてしまう。

 俺は闇を操ることができるので、影の中から干渉してゴーレムの体を闇の触手を伸ばして拘束することができる。

 ただ、そのままの強さだと10体まとめて戦っても素手で倒せるほどの弱さでしかなかった。

 そこでタラミレーナに命じて(神に対して命じるというのは不遜極まりないが、彼女は自ら俺の性奴隷になったので、彼女や魔皇神、馬鹿親父やフェランさんといった性奴隷になった存在に対してだけに対してはこの扱いが許される)、倍の強さをもったゴーレムを創造してもらった。

 動きの速さも倍以上。装甲も倍以上だし、膂力も倍以上。それでもシャルミリア局長ほどじゃなかった。

 実際に時空魔法を使って、空間そのものに干渉すればゴーレムが倍の強さになっても、動きを封じることはたやすい。

 後は「無形の刃」でゴーレムのエネルギーそのものを攻撃すればいいだけのことだ。

 これはゴーレムの防御力とか装甲の厚さなんて関係ないからな。

 あと、俺…一応、元・暗殺者だったけど、意地になったタラミレーナが10倍能力強化のゴーレムを30体以上、同時に創造して、俺に向けて襲わせたから囲まれても魔法使わないで、回避とかうまくなってしまったし、攻撃されたら即座に反撃(カウンター)とかもできるようになってしまった。

 というか俺、武道家になるつもりで訓練してるわけじゃないんですけど…。

 とにかく本の神のくれた格闘技列伝という本を読んで覚えた格闘技とかを試すのに、ゴーレムは練習相手としては最適だった。素手だと相手を油断させるのにうってつけだし、武装解除されても戦えるからな。

 おかげで投げ技や締め技とかも、大分できるようになった。あんまり嬉しくないけど…。

 それで半ギレになったタラミレーナは今度は50体の10倍能力強化ゴーレムを創って、俺に向けて襲わせた。

 全能力を10倍に高めたゴーレムをタラミレーナが大量に創造しても、俺の周囲に闇の結界を貼ってしまえばいい。

 闇魔法のマスタークラスの防御専門の魔法だ。近寄るだけで生命力・魔力・機械なら動力エネルギーが闇の結界の中に吸い込まれていく。

 ましてや結界に武器を使って破壊しようとしても、その武器が闇そのものに変異して術者のエネルギーになってしまう。

 攻撃魔法も同じだ。その魔法が無属性のものであっても、結界に触れたらその魔力が全て闇の結界に吸収されていくようになっている。

 弓矢や異世界から来た機械達が使ったミサイルとかいう当たれば爆発する兵器を使っても同様だ。

 俺が今までこの防御結界を使わなかったのは、一重にまだるっこしいからだ。

 確かにこの結界は強力無比だが、逆を言えば術者が身動きとれなくなるということになる。

 それが俺の性に合わないというべきか、そこまで追い詰められたことはなかったのもあって、練習でしか使ったことがなかった。

 今は全能力を10倍に高めた、ゴーレム・ナイトではなく、名付けるのならゴーレム・ジェネラルかゴーレム・キングともいうべき強さのゴーレム達を相手に戦闘訓練をしている。

 ただ10倍まで高めても、ゴーレム達はちょっと時間がかかる程度で相変わらず、素手で倒せる程度でしかなかった。なんというかゴーレムの場合は知略とか作戦とか、駆け引きとかぜんぜんしないでそのまままっすぐ攻撃してくるんだよな。

 おかげで攻撃が読みやすいし、回避もしやすい。いろんなアビリティを吸収しまくったのもあって、能力値もかなり増大しているのがわかる。

 そのせいか10倍ゴーレムの50体や60体程度なら、素手で粉砕できる程度の力は発揮できるようだった。

 まあ流石に100体以上となると俺でも手こずるから、その時は闇魔法を使わせてもらうけどな。

 冥王様からもらった草刈り鎌で体を傷つけては癒すという練習を、神々がカラスの獣人の死神を相手にフルボッコしている時に、さんざんやったからな。

 おかげで痛みは少し感じる程度で、少し時間はかかったが…これも何度ゴーレムの持つ光属性の力を宿した剣で斬られても痛くなくなっていった。

 一応、ダンジョンの地下131階層ではなく、専用の特殊空間をエレンソルに頼んで創ってもらって、そこで訓練したんだが、事前に秘密にしろと言わなかったせいか、俺の狂信者の一人のセレソロインがその情景を131階層にいる全員に見せたせいか、ドラフォールさんもヒョドリンも、俺の事を畏怖を込めた目で見るようになっていた。

 まあそれは以前からそうなんだけど、更に磨きがかかったというか…。

 今ではタラミレーナにいろんなスープやケーキなどを食わせてやっている。

 とにかく彼女はヤバイ。街を癒したり浄化したりする以前の問題だ。

 だからいろいろと体験させてみることにした。口で言ってもなかなか理解されないとなると、実際に経験してもらうのが一番だからな。

 というのも、彼女は女神というだけあって食事なんて今まで一度もとったことがなかったらしい。

 そこで俺がヒョドリンに食わせたスープとか、ステーキとか食わせてやったら、本当に嬉しそうに食べてくれたので、俺としても料理を作ることができてよかったと改めて思った。

 後は裁縫とかもやらせたら、うまくいかなくて半泣きになる始末だった。

 というか女神なのに裁縫できなくて半泣きになるって…。俺がハンカチに刺繍を入れていくと、すごく物珍しそうに、それこそ食い入るように見つめていた。

 しかしあんた女神の癖に、手先が不器用って…。呆れた俺だったが、半泣きの彼女にツッコミは入れられない。

 そんな事したら本格的に大泣きして宥めるのが大変なことになる。

 とにかくいくら練習しても、針を指に刺すありさまだったので、彼女は指を怪我しては治療するという行為を繰り返していたのだが、ついに我慢しきれなくなったのか…ゴーレムをいきなり創造した。

 そして彼女の代わりにやるように命じたら、等身大のゴーレムは器用にハンカチに刺繍を入れ始めた。

 得意げでドヤ顔をするタラミレーナだが、何か違うような気がするんだがな?

 「相変わらず変な女神じゃのう。いつまでたっても子供で些細なことで泣くわ、なんでもゴーレムに任せるわで神といえる存在としては未熟すぎるのう」

 と、アナントスも呆れるような口調で、正座してハンカチに刺繍をいれるゴーレムとその主人のタラミレーナを見つめている。

 今回は食事と裁縫を体験させてみたが、まさかゴーレムにやらせるとは思わなかった。

 これ、もしかしたら調理用ゴーレムと、裁縫用ゴーレム、子守用ゴーレムとか、いろいろ創れるんじゃないだろうか。

 彼女はまだまだ幼くて経験不足だが、あまり一度に多く体験させても受け止めきれないだろうから、今回はこの辺りでおしまいにすることにした。

 明日には街に行って浄化と癒しをやらないといけなくなるが、セレソロインが事前に説明したとはいえ、民衆はどういう反応を示すんだろう。

 気になって時空の大精霊サンティラを呼んで、天空城の島の出現後の民衆の俺への態度について聞いてみたら、以前にも増して信仰心が増しているようだった。

 まあ確かに疫病を浄化したのは間違いないし。その島を封印して病毒が拡大しない為に、空から消し去ったのも彼等の俺への信仰心を高める要因になっているらしい。

 一方で、王侯貴族は俺が天空城の島を手に入れたということで、空を飛ぶ島=新たな勢力という風に解釈して、戦々恐々としているらしい。

 心配しなくても俺は天空城の島なんて使って、世界征服なんてしないってば。

 何だか考えてみたら眠くなってきたな。明日は忙しくなるんだし、今日はもう寝ることにするか。

 というか俺、一応タラミレーナの話によると、各村や街の中央広場に神々の彫像を創ったということだが、何で俺なんかを崇めるんだろうね。俺よりも神々を崇めなさい、と声を大にして言いたくなる。

 まあその神様達も一度にアビリティ送るんじゃなくて、気の向いた時に一つだけとか、複数とか新たに送ってくれるから、いくら整理しても俺が何かする度に、その都度増えるようだから整理するの諦めている。

 俺はタラミレーナが暴走したりしないようにとアナントスとレオンフレイムに寝ている間の警護を任せることにして、寝袋の中に入って眠ることにした。

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