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「王太子はえん罪をでっち上げることで君との婚約を破棄し新たに男爵令嬢ライラと結婚する。既に二人の婚約は整ったようだ」
わたくしはその一言を何の感慨もなく聞きました。
驚く程心は揺れませんでした。
ひと月の間過ごした辺境伯家の穏やかな生活は、セドリック様の思いやりに満ちたものでした。
そのセドリック様はテーブルを挟んだ椅子に腰掛け、部屋にはセドリック様のお父上の代から使える老執事も控えております。
わたくしは妻ではなく、預けられた貴族の娘と扱われておりました。
セドリック様はため息をつかれます。
「ここからが本題なのだ。良く聞いてくれ。私とビアンカが結婚したのは、王命。つまりこの件には国王が絡んでいる」
思ってもみないことでした。
いいえ、ですが辺境伯であるセドリック様の結婚は王の認可なくしては不可能です。
王太子といえど独断で出来ることではありません。
「何故……?」
「一つには、二十近い年上の評判の悪い田舎男に嫁がされる君は罰を受けた、罰を受けるに相応しい人間だと世間に知らしめることだ。あの馬鹿共はそうやって溜飲をさげたのだ」
セドリック様はそう皮肉るように笑います。
そのお顔は凜々しく快活です。
『罰だなんて……』
実際のセドリック様を見て、これが罰などと思いましょうか。
「もう一つは、国王は君を欲しがっているということだ」
「わたくしを……」
じわりじわりと恐ろしくなります。
あまりの苦しさにわたくしは胸を抑えます。
セドリックはそんなわたくしを労るような視線を投げかけます。
「嫌なことだが、ビアンカ、しっかりと聞いておくれ。国王が私に命じたのは君の結婚と共にこの結婚が白い結婚であることだ」
ああ。
結婚は、全て国王陛下のご判断なのです。
セドリック様はそれに従ったまでのこと。
「あいつは一年後、ほとぼりが冷めてから君を公妾として迎える。そのために私に君を寄越したのだ」
ご公妾は人妻でしかなれません。
――目の前が暗くなります。
「ビアンカ」
崩れ落ちそうになるわたくしを、セドリック様が抱きとめて下さいました。
「大丈夫だ。そんな真似はさせない。決してさせはしない。私とアンドリューが必ず阻むから信じてくれ」
きつく抱きしめながらセドリック様はおっしゃいます。
「アンドリュー……?」
「アンドリュー・リファイン。君の父上だ。私達は従兄弟同士で旧友なのだ」
「お父様……」
父はセドリック様と同じ年の36歳。そして父も王立学習院に通っておりました。
今も独身のセドリック様と違い、父は結婚が早かったのです。
先の国王陛下もセドリック様のお父上の王子殿下もたった一子しか御子がございません。
父の父、祖父は先の国王陛下の妹姫を娶りましたが、やはり子は父一人でした。
これを憂い祖父は父を14歳で結婚させたのです。
兄が産まれたのは父が15歳の時、わたくしが生まれたのは、父が18歳の時です。
「ビアンカ、あの時本当に危険だったのは国王ではない。君は、王太子にも狙われていた。あのガキは、ライラとビアンカの両方を手に入れたがった」
「何故でございましょう?」
王太子殿下はライラ様に夢中のはず。
「王太子なりに公爵家の権勢を離すまいと考え出したことらしい。婚約破棄され傷物となった君を陵辱し君を妾にしようとしていた。滅茶苦茶で道理も何もないが、確かに有効だ。実際にそんな目に遭った君は王太子のものになるしかない」
また、気が遠くなる思いです。
ですが、セドリック様がしっかりと抱きしめて下さいます。
わたくしは恐怖よりも嬉しさで胸が高鳴ります。
「そっ、それで?」
「ことは一刻を争った。婚約が破棄された直後、アンドリューは急いで君をここに送った。そして翌日に私と結婚することで王太子から何とか守ったのだ。アンドリューも奥方もそれから君の兄上も君をとても案じている」
「……見捨てられたと思っておりました」
セドリック様は苦しそうに首を横に振ります。
「そう思わせたのなら、すまなかった。手紙も届いている。王太子のことと国王のことも書かれているため、君に見せたい内容ではないのだが」
「いいえ、セドリック様のせいではございません」
セドリック様がこの話を聞かせるのを躊躇ったのは十分に理解出来ます。
わたくしは震えながらセドリック様に問いかけました。
喉がひりつき、今にも泣き出しそうですが、どうしても聞かねばなりません。
「それでわたくしは、一年後、国王陛下の公妾となるのでしょうか」
国王陛下はセドリック様や父より一つ上の37歳。
不摂生でひどく肥え更に好色という評判です。
確かにここ数年、王太子殿下の婚約者として王城に上がるわたくしのことを身がすくむような目つきでご覧でした。
そして王妃殿下は冷たく恐ろしいお方です。
何人の公妾やご愛妾が不幸な事故で亡くなったことか……。
「絶対にそんな真似はさせない」
セドリック様は断固たる決意を込めてそうおっしゃいました。
「ビアンカは私の出自を知っているか?私は、先々代国王の王子を父に持つ。政争で敗れこの辺境地に蟄居となった。あいつらがまともなら私もここで慎ましく田舎領主をして終えるつもりだったが、あれらはやり過ぎた。先代国王から始まり、数々の醜聞、無為無策の失政。もはや公爵をはじめ中央も私を支持している。蜂起する」
そうして戦争が始まり、ですがお父様を始め多くの貴族がセドリック様を支持し、既に人心を失っていた王家はあっけなく倒され、セドリック様が王となりました。
セドリック様はご自分のお父上が政変後も生き長らえたことから、自らも囚われた国王陛下と王妃殿下、それに王太子殿下に温情を与えたかったようです。
ですが王室の散財が酷かったこと、王妃殿下のご生家の侯爵家が不正が度を超していたことなどから処刑となりました。
男爵家は取り潰しとなり、ライラ様の行方は分かっておりません。
***
戴冠式の日、セドリック様はおっしゃいました。
「さて、全て済んだ。ビアンカ、もう安心だ。好きな男と結婚しなさい」
「どうしてですの?私はセドリック様の妻です」
「私と君は白い結婚だ。教会に申し立てすれば、結婚自体が無効となる。安心して好きな男と結婚なさい」
セドリック様は鷹揚に微笑みそうおっしゃいます。
何て残酷な方でしょうか。
「急かすつもりはないが、跡継ぎは早く欲しい。いざとなれば君の兄の子を養子に貰えばいいが、本来なら君の夫に王位を譲り、その後君の子に受け継がれるのが一番良い。なに、少し位ボンクラでも私とアンドリューが鍛えるから構わない。好きな男にしたまえ」
セドリック様のお父上は先々代国王の王子。
わたくしも先々代国王の王女の血を引く公爵家の娘。
「君にも王家の血が流れているからね」
とセドリック様はおっしゃいます。
君主の地位の継承資格が無い者がその地位を奪うことを簒奪と申します。
それに対し、セドリック様達が成したのは、元の継承権を主張する王位奪還でした。
どちらが良いというものではございませんが、より混乱が少ないと選ばれたのが後者でした。
「王家の血が流れて、程々有能なら誰だって構わないんだよ」
涼しい顔でおっしゃいますが、皆はセドリック王に忠誠を誓っております。
「でしたらセドリック様の子供が欲しいですわ」
決死の覚悟で懇願して、わたくしとセドリック様が本当の夫婦になったのは、もう少し後のことです。
*********
*後書き*
書いておいてアレですが、正直18歳の年の差カプはちょっとなーと思います。
ですがビアンカに漂う面倒くさい系女子のかほりは、こじらせたおっさんセドリックに合うなとも思います。
後一話、セドリック視点のお話があります。それで完結です。
わたくしはその一言を何の感慨もなく聞きました。
驚く程心は揺れませんでした。
ひと月の間過ごした辺境伯家の穏やかな生活は、セドリック様の思いやりに満ちたものでした。
そのセドリック様はテーブルを挟んだ椅子に腰掛け、部屋にはセドリック様のお父上の代から使える老執事も控えております。
わたくしは妻ではなく、預けられた貴族の娘と扱われておりました。
セドリック様はため息をつかれます。
「ここからが本題なのだ。良く聞いてくれ。私とビアンカが結婚したのは、王命。つまりこの件には国王が絡んでいる」
思ってもみないことでした。
いいえ、ですが辺境伯であるセドリック様の結婚は王の認可なくしては不可能です。
王太子といえど独断で出来ることではありません。
「何故……?」
「一つには、二十近い年上の評判の悪い田舎男に嫁がされる君は罰を受けた、罰を受けるに相応しい人間だと世間に知らしめることだ。あの馬鹿共はそうやって溜飲をさげたのだ」
セドリック様はそう皮肉るように笑います。
そのお顔は凜々しく快活です。
『罰だなんて……』
実際のセドリック様を見て、これが罰などと思いましょうか。
「もう一つは、国王は君を欲しがっているということだ」
「わたくしを……」
じわりじわりと恐ろしくなります。
あまりの苦しさにわたくしは胸を抑えます。
セドリックはそんなわたくしを労るような視線を投げかけます。
「嫌なことだが、ビアンカ、しっかりと聞いておくれ。国王が私に命じたのは君の結婚と共にこの結婚が白い結婚であることだ」
ああ。
結婚は、全て国王陛下のご判断なのです。
セドリック様はそれに従ったまでのこと。
「あいつは一年後、ほとぼりが冷めてから君を公妾として迎える。そのために私に君を寄越したのだ」
ご公妾は人妻でしかなれません。
――目の前が暗くなります。
「ビアンカ」
崩れ落ちそうになるわたくしを、セドリック様が抱きとめて下さいました。
「大丈夫だ。そんな真似はさせない。決してさせはしない。私とアンドリューが必ず阻むから信じてくれ」
きつく抱きしめながらセドリック様はおっしゃいます。
「アンドリュー……?」
「アンドリュー・リファイン。君の父上だ。私達は従兄弟同士で旧友なのだ」
「お父様……」
父はセドリック様と同じ年の36歳。そして父も王立学習院に通っておりました。
今も独身のセドリック様と違い、父は結婚が早かったのです。
先の国王陛下もセドリック様のお父上の王子殿下もたった一子しか御子がございません。
父の父、祖父は先の国王陛下の妹姫を娶りましたが、やはり子は父一人でした。
これを憂い祖父は父を14歳で結婚させたのです。
兄が産まれたのは父が15歳の時、わたくしが生まれたのは、父が18歳の時です。
「ビアンカ、あの時本当に危険だったのは国王ではない。君は、王太子にも狙われていた。あのガキは、ライラとビアンカの両方を手に入れたがった」
「何故でございましょう?」
王太子殿下はライラ様に夢中のはず。
「王太子なりに公爵家の権勢を離すまいと考え出したことらしい。婚約破棄され傷物となった君を陵辱し君を妾にしようとしていた。滅茶苦茶で道理も何もないが、確かに有効だ。実際にそんな目に遭った君は王太子のものになるしかない」
また、気が遠くなる思いです。
ですが、セドリック様がしっかりと抱きしめて下さいます。
わたくしは恐怖よりも嬉しさで胸が高鳴ります。
「そっ、それで?」
「ことは一刻を争った。婚約が破棄された直後、アンドリューは急いで君をここに送った。そして翌日に私と結婚することで王太子から何とか守ったのだ。アンドリューも奥方もそれから君の兄上も君をとても案じている」
「……見捨てられたと思っておりました」
セドリック様は苦しそうに首を横に振ります。
「そう思わせたのなら、すまなかった。手紙も届いている。王太子のことと国王のことも書かれているため、君に見せたい内容ではないのだが」
「いいえ、セドリック様のせいではございません」
セドリック様がこの話を聞かせるのを躊躇ったのは十分に理解出来ます。
わたくしは震えながらセドリック様に問いかけました。
喉がひりつき、今にも泣き出しそうですが、どうしても聞かねばなりません。
「それでわたくしは、一年後、国王陛下の公妾となるのでしょうか」
国王陛下はセドリック様や父より一つ上の37歳。
不摂生でひどく肥え更に好色という評判です。
確かにここ数年、王太子殿下の婚約者として王城に上がるわたくしのことを身がすくむような目つきでご覧でした。
そして王妃殿下は冷たく恐ろしいお方です。
何人の公妾やご愛妾が不幸な事故で亡くなったことか……。
「絶対にそんな真似はさせない」
セドリック様は断固たる決意を込めてそうおっしゃいました。
「ビアンカは私の出自を知っているか?私は、先々代国王の王子を父に持つ。政争で敗れこの辺境地に蟄居となった。あいつらがまともなら私もここで慎ましく田舎領主をして終えるつもりだったが、あれらはやり過ぎた。先代国王から始まり、数々の醜聞、無為無策の失政。もはや公爵をはじめ中央も私を支持している。蜂起する」
そうして戦争が始まり、ですがお父様を始め多くの貴族がセドリック様を支持し、既に人心を失っていた王家はあっけなく倒され、セドリック様が王となりました。
セドリック様はご自分のお父上が政変後も生き長らえたことから、自らも囚われた国王陛下と王妃殿下、それに王太子殿下に温情を与えたかったようです。
ですが王室の散財が酷かったこと、王妃殿下のご生家の侯爵家が不正が度を超していたことなどから処刑となりました。
男爵家は取り潰しとなり、ライラ様の行方は分かっておりません。
***
戴冠式の日、セドリック様はおっしゃいました。
「さて、全て済んだ。ビアンカ、もう安心だ。好きな男と結婚しなさい」
「どうしてですの?私はセドリック様の妻です」
「私と君は白い結婚だ。教会に申し立てすれば、結婚自体が無効となる。安心して好きな男と結婚なさい」
セドリック様は鷹揚に微笑みそうおっしゃいます。
何て残酷な方でしょうか。
「急かすつもりはないが、跡継ぎは早く欲しい。いざとなれば君の兄の子を養子に貰えばいいが、本来なら君の夫に王位を譲り、その後君の子に受け継がれるのが一番良い。なに、少し位ボンクラでも私とアンドリューが鍛えるから構わない。好きな男にしたまえ」
セドリック様のお父上は先々代国王の王子。
わたくしも先々代国王の王女の血を引く公爵家の娘。
「君にも王家の血が流れているからね」
とセドリック様はおっしゃいます。
君主の地位の継承資格が無い者がその地位を奪うことを簒奪と申します。
それに対し、セドリック様達が成したのは、元の継承権を主張する王位奪還でした。
どちらが良いというものではございませんが、より混乱が少ないと選ばれたのが後者でした。
「王家の血が流れて、程々有能なら誰だって構わないんだよ」
涼しい顔でおっしゃいますが、皆はセドリック王に忠誠を誓っております。
「でしたらセドリック様の子供が欲しいですわ」
決死の覚悟で懇願して、わたくしとセドリック様が本当の夫婦になったのは、もう少し後のことです。
*********
*後書き*
書いておいてアレですが、正直18歳の年の差カプはちょっとなーと思います。
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