5 / 39
モノクロ・ガールミーツガール
モノクロ・ガールミーツガール⑤
しおりを挟む
「はよーす。」
女子高生らしい風体で家の前にいたのは、幼馴染のだった。その声は濃いオレンジで、私はいつもの安心を感じる。
「はよー。お待たせー。」
私は、まだ重たいまぶたを擦りながら、軽く返事をする。
「入学式だってのにダルそうだね。」
「明音は朝だってのに元気だね。」
彼女は橘明音(あかね)。名前の通り、いつも明るい雰囲気の、クラスの中心にいるタイプの女の子だ。高身長で中性的な顔つきなので、一見近寄り難そうだが、そんな性格もあり、小中とクラスの人気者だ。ご近所さんなこともあり、小学生の頃からの付き合いだ。いつも私を気にかけてくれる。
「そーだよ。明音はいつも元気だよー。いろはは夜更かし?」
「まぁね。」
「緊張で寝られなかったな~。」
「違うよ。まぁ学校行こ。」
「あいよー。」
冗談のつもりだろうが、実際に前日緊張していたことを当ててくるのはさすがだ。まぁ私が気だるげなのはいつも通りだが。
満開とはいかない桜並木の坂を明音と歩き学校へと向かう。道行く女子はみんな同じ制服だ。これから、毎日のように見る「見慣れた光景」になるのだろう。それでも、そこそこの緊張を和らげる、まあまあの新鮮味が歩みを軽くする。明音はさっきからヘラヘラとしている。彼女なりに緊張してきているのかもしれない。もうすぐ坂が終わる。
校門をくぐるとそこは別世界のようだった。一度、入試のときに来たがその時は緊張感があり音のない感じだった。今は、たくさんの同級生たちの様々な色が混ざり、オーロラのようだった。
「新入生は掲示板でクラスを確認してくださーい。」
女性の声が中庭に響く。案内に従い明音と掲示板のクラス表を確認しにいく。私は明音と違い背が高くない。しかも、名字が「わ」から始まるので、こういうとき決まって下の方に書かれる。なので、毎回集団をかき分けて前にいかないといけない。クラスはA~Eまでの5つあるようだ。下の方を丁寧に探していくと、3つ目のまとまりにあった。C組だ。そして、真ん中を目指し、目で列を登ってく。
女子高生らしい風体で家の前にいたのは、幼馴染のだった。その声は濃いオレンジで、私はいつもの安心を感じる。
「はよー。お待たせー。」
私は、まだ重たいまぶたを擦りながら、軽く返事をする。
「入学式だってのにダルそうだね。」
「明音は朝だってのに元気だね。」
彼女は橘明音(あかね)。名前の通り、いつも明るい雰囲気の、クラスの中心にいるタイプの女の子だ。高身長で中性的な顔つきなので、一見近寄り難そうだが、そんな性格もあり、小中とクラスの人気者だ。ご近所さんなこともあり、小学生の頃からの付き合いだ。いつも私を気にかけてくれる。
「そーだよ。明音はいつも元気だよー。いろはは夜更かし?」
「まぁね。」
「緊張で寝られなかったな~。」
「違うよ。まぁ学校行こ。」
「あいよー。」
冗談のつもりだろうが、実際に前日緊張していたことを当ててくるのはさすがだ。まぁ私が気だるげなのはいつも通りだが。
満開とはいかない桜並木の坂を明音と歩き学校へと向かう。道行く女子はみんな同じ制服だ。これから、毎日のように見る「見慣れた光景」になるのだろう。それでも、そこそこの緊張を和らげる、まあまあの新鮮味が歩みを軽くする。明音はさっきからヘラヘラとしている。彼女なりに緊張してきているのかもしれない。もうすぐ坂が終わる。
校門をくぐるとそこは別世界のようだった。一度、入試のときに来たがその時は緊張感があり音のない感じだった。今は、たくさんの同級生たちの様々な色が混ざり、オーロラのようだった。
「新入生は掲示板でクラスを確認してくださーい。」
女性の声が中庭に響く。案内に従い明音と掲示板のクラス表を確認しにいく。私は明音と違い背が高くない。しかも、名字が「わ」から始まるので、こういうとき決まって下の方に書かれる。なので、毎回集団をかき分けて前にいかないといけない。クラスはA~Eまでの5つあるようだ。下の方を丁寧に探していくと、3つ目のまとまりにあった。C組だ。そして、真ん中を目指し、目で列を登ってく。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
神木さんちのお兄ちゃん!
雪桜
キャラ文芸
✨ キャラ文芸ランキング週間・月間1位&累計250万pt突破、ありがとうございます!
神木家の双子の妹弟・華と蓮には"絶世の美男子"と言われるほどの金髪碧眼な『兄』がいる。
美人でカッコよくて、その上優しいお兄ちゃんは、常にみんなの人気者!
だけど、そんな兄には、何故か彼女がいなかった。
幼い頃に母を亡くし、いつも母親代わりだったお兄ちゃん。もしかして、お兄ちゃんが彼女が作らないのは自分達のせい?!
そう思った華と蓮は、兄のためにも自立することを決意する。
だけど、このお兄ちゃん。実は、家族しか愛せない超拗らせた兄だった!
これは、モテまくってるくせに家族しか愛せない美人すぎるお兄ちゃんと、兄離れしたいけど、なかなか出来ない双子の妹弟が繰り広げる、甘くて優しくて、ちょっぴり切ない愛と絆のハートフルラブ(家族愛)コメディ。
果たして、家族しか愛せないお兄ちゃんに、恋人ができる日はくるのか?
これは、美人すぎるお兄ちゃんがいる神木一家の、波乱万丈な日々を綴った物語である。
***
イラストは、全て自作です。
カクヨムにて、先行連載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる