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3月15日水曜 図書委員会16
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3月15日水曜
今日は津山と奥寺のコンビで図書委員会だった。満川侑子は、下校前にそそくさと図書室に向かった。
「よぉ。ゆっこちゃん」
今日は助手に入る津山が声をあげた。奥寺はいなかった。
「ツー君、コレ、返事書いた。読んで。」
「え…。」これはおととい、ゆっこに渡したラブレターだった。封筒には、津山孝典 一文字開けて、侑子と記してあった。
「家で読んでね。じゃ、さよなら。」
ゆっこはすぐ去っていった。
彼女が去った後、入ってきたのは、奥寺ではなく、5年1組の保川だった。
「返却お願いします。」
「はい」
いつものように、5冊目いっぱい借りる彼女は、個人の貸し出しカードがもう5枚目に入っていた。僕は彼女の貸し出しカードの名前に気づいたが、あえてそこには触れなかった。作業中に、奥寺が入ってきた。
「津山君、遅れた。ごめんね。」
「いいよ。まだ一人目だから。」
奥寺は、僕の作業中に、保川という名前に気づいた。この子か…。
保川という少女をはさみ、僕たちは淡々と返却業務を終えた。しかし、保川は、その後も図書室に居続けた。本を借りるでもなく、テーブルに座って本を読むでもなく、彼女はただそこに座っていた。30分後、閉館時刻になって、彼女はカウンターにやってきた。
「5年2組、津山くんですね。」
「はい。」
「私、1組の保川です。」
「…知ってるよ。なんか、僕とウワサになっちゃったみたいで。気の毒だったね…。」
僕は淡々と彼女に語りかけた。奥寺だけが、強張った顔で彼女を見つめていた。
「私、…津山くんに迷惑かけてしまったんじゃないかと、…」
彼女は途切れ途切れに言葉を繋げていった。
「迷惑なんて、思っていないよ。あんな事、いちいち気にしてられない。」
「でも、私は、迷惑した。」
奥寺が割り込んできた。「濡れ衣着せられたの。私がやったって。」
保川はハッとして奥寺の方を見た。「私、保川さんとしゃべったことすらないのにね。」奥寺は、そこで少し笑顔を見せた。
今日は津山と奥寺のコンビで図書委員会だった。満川侑子は、下校前にそそくさと図書室に向かった。
「よぉ。ゆっこちゃん」
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「ツー君、コレ、返事書いた。読んで。」
「え…。」これはおととい、ゆっこに渡したラブレターだった。封筒には、津山孝典 一文字開けて、侑子と記してあった。
「家で読んでね。じゃ、さよなら。」
ゆっこはすぐ去っていった。
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保川という少女をはさみ、僕たちは淡々と返却業務を終えた。しかし、保川は、その後も図書室に居続けた。本を借りるでもなく、テーブルに座って本を読むでもなく、彼女はただそこに座っていた。30分後、閉館時刻になって、彼女はカウンターにやってきた。
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「はい。」
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僕は淡々と彼女に語りかけた。奥寺だけが、強張った顔で彼女を見つめていた。
「私、…津山くんに迷惑かけてしまったんじゃないかと、…」
彼女は途切れ途切れに言葉を繋げていった。
「迷惑なんて、思っていないよ。あんな事、いちいち気にしてられない。」
「でも、私は、迷惑した。」
奥寺が割り込んできた。「濡れ衣着せられたの。私がやったって。」
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