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冒険者登録編
12話 帝都はイベントでいっぱい
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こんにちは、ユーディーです。
朝になったので冒険者ギルドで受注した依頼をこなしに行きます。
確かレーニン家とか言う貴族が依頼主です。
デブ貴族の家も当然貴族街にあるので近くて良いですね。直ぐに着きましたよ。
「むむっ!何者だ!用件を言え!!」
レーニン家の門前には門番らしき私兵が居ました。
「冒険者です。コチラの依頼を受けて、面接があるとか。」
「むっ!すまんな。だがコレも仕事ゆえ仕方ないのだ。通ってよいぞ。あそこに居る執事が面接の説明をするので其処へ行くと良い。」
生真面目そうな門番に通して貰い、言われた通り執事の元へ行きます。
「面接は早い者から行いますので貴女から行いましょう。コチラへ・・・」
歩き出した執事の後をついて行き、客間へ着きました。
部屋の中には貴族女性が上座に座り、その両隣に私兵長と家令がいます。
「初めてまして、わたくしはレーニン公爵の妻。デジリアですわ。」
貴族女性はレーニン公爵夫人だそうです。
そして次に夫人の右隣にいる貴族当主の様な服をきた家令が身を乗り出します。
「私がレーニン公爵家当主、ウェイリアムズだ。」
「嘘です。貴方はこの家の家令です。」
「「「!!!」」」
希望の人材に沿うように、用意された嘘を指摘したら驚かれました。なぜです?
よくよく話を聞いてみれば、会話等にいくつか、当主が話す内容では無い話題などを話し、それを推理して嘘を見抜けるか?
所謂そんな探偵的な者を探していたようです。
それが何のヒントも無いまま私が当てた事に驚いたようです。
ふむぅ。この人達は奴隷達より感情がわかりやすいですね。
『驚き』『尊敬』『期待』ですね。
奴隷娘達は私の気まぐれだと理解しながら何故か『崇拝』まで感情が昂っています。こっちがわかりません。
「素晴らしいですわ!まさか1人目から適任者が見つかるなんて!」
夫人は扇で口元を隠しコロコロと笑っています。
「お見事でございます。では今回の依頼の詳細をお話致しましょう。」
家令の男性がかしこまり語り出しました。
簡単に説明すると、夫人の旦那さんである公爵が最近よそよそしいらしく、家にも偶にしか帰らないそうです。理由を聞いても「仕事」だとしか言わないのだとか。
夫人は浮気を疑っていて、その調査をして欲しいと言われました。
男性ならば私兵に混じって、女性ならば新人メイドとして近付き、嘘かどうかの確認をするそうです。
他人がいる前で浮気を疑う発言をして答えますかね?と聞いたら。貴族は基本的に使用人を背景程度にしか思ってない人が多く、公爵はその典型的な貴族のようです。
公爵が帰ってくるのは決まって夜遅い時間で、いつ帰って来るかも不明な為しばらく夜に公爵家に通い機会を伺う事になりました。
成功報酬とは別に日給も付けてくれるそうです。
と言うわけで今夜から通います。
朝から夕方迄は奴隷達を鍛えましょう。
軽くメイド服の合わせをした後家に帰ります。帰り道に中古の服を沢山買っていきます。奴隷達は質素な服でしたからね。
大体10から25歳くらいの女の子達なので、子供服と若い女性用の服を買い占めました。
デブ貴族がお金を溜め込んでいたので余裕で買えました。
量が多いので家に運ぶように言い、更に食料も同じく配達して貰います。
食料は腐るといけないので3日分ずつを定期的に注文しました。
デブ貴族名義だとすんなり契約出来ました。
貴族の家紋入りの短剣を見せるとあっさり信用してきます。凄いですね!便利です。
おや?門前で見かけた[偽装]スキルの人がスラム街の地下で何やらやろうとしてますね。
「ブツを持ってきたぜ。」
「おぅ。確認する。・・・・・・確かに。金だ受け取れ。」
偽装者は懐から小さな壺を取り出しタトゥーだらけなスキンヘッド男に渡しました。
ふむぅ、これは軟膏タイプの覚醒剤ですね。
皮膚に塗りこんで使うようです。
そのドラッグを掌サイズの小壺に詰められ皮で作ったフタがされています。
数は20個。
「こっちも確認した。・・・次は一月後だな?」
「いや・・・実は此処だけの話だが、来月に俺たちのパトロンである貴族サマが謀反を起こすらしくてな。それに俺らも手伝わされんだ。慌ただしくなりそうだから来月は取引無しだ。」
「ほう、それに参加したら褒美は貰えんのか?」
「あぁ、上手くいきゃあ俺たちも貴族サマよ!お前も一枚噛むか?」
「ふっ、実に美味しい仕事だ。もちろんやるぜ。」
なるほど。
犯罪組織に謀反貴族ですか。
帝都はイベント盛り沢山ですね。
直近のイベントが起こりそうなドラッグにもマナ・ナノマシンを仕込んでおきましょう。
☆
家(元デブ貴族の屋敷)へ戻ると、奴隷の年長者である25歳の女性が他の奴隷達を指導していました。
「みんな!神様に救ってくれた命は神様の為に使おう!!私たちの神、ユーディー様の為に!!」
前言撤回です。指導じゃなくて洗脳しようとしてました。
「何をしてるんですか?」
私が声をかけると奴隷達が全員跪きましたよ。何ですかこれ?
「ユーディー様、お帰りなさいませ!我等、神使徒として最後の1人まで命をかけてお守り致します!!」
うわぁ、狂信者がいます。
使徒とか言ってます。むしろ私が使徒なんですけどね。
「そういうのいいので。」
「ええ、わかっております!これは我等使徒の意思でございます!ユーディー様の加護から外されようと我等が勝手について行くだけです!!」
なんだか面倒な奴を拾ってしまいました。
会話も成立しなさそうなので好きにさせる事にしましょう。害は無いでしょう。
「好きにしたら良いです。」
「「「「「「はい!!」」」」」」
そう言えばこの狂信者、特に欠損が酷かった人ですね。
朝になったので冒険者ギルドで受注した依頼をこなしに行きます。
確かレーニン家とか言う貴族が依頼主です。
デブ貴族の家も当然貴族街にあるので近くて良いですね。直ぐに着きましたよ。
「むむっ!何者だ!用件を言え!!」
レーニン家の門前には門番らしき私兵が居ました。
「冒険者です。コチラの依頼を受けて、面接があるとか。」
「むっ!すまんな。だがコレも仕事ゆえ仕方ないのだ。通ってよいぞ。あそこに居る執事が面接の説明をするので其処へ行くと良い。」
生真面目そうな門番に通して貰い、言われた通り執事の元へ行きます。
「面接は早い者から行いますので貴女から行いましょう。コチラへ・・・」
歩き出した執事の後をついて行き、客間へ着きました。
部屋の中には貴族女性が上座に座り、その両隣に私兵長と家令がいます。
「初めてまして、わたくしはレーニン公爵の妻。デジリアですわ。」
貴族女性はレーニン公爵夫人だそうです。
そして次に夫人の右隣にいる貴族当主の様な服をきた家令が身を乗り出します。
「私がレーニン公爵家当主、ウェイリアムズだ。」
「嘘です。貴方はこの家の家令です。」
「「「!!!」」」
希望の人材に沿うように、用意された嘘を指摘したら驚かれました。なぜです?
よくよく話を聞いてみれば、会話等にいくつか、当主が話す内容では無い話題などを話し、それを推理して嘘を見抜けるか?
所謂そんな探偵的な者を探していたようです。
それが何のヒントも無いまま私が当てた事に驚いたようです。
ふむぅ。この人達は奴隷達より感情がわかりやすいですね。
『驚き』『尊敬』『期待』ですね。
奴隷娘達は私の気まぐれだと理解しながら何故か『崇拝』まで感情が昂っています。こっちがわかりません。
「素晴らしいですわ!まさか1人目から適任者が見つかるなんて!」
夫人は扇で口元を隠しコロコロと笑っています。
「お見事でございます。では今回の依頼の詳細をお話致しましょう。」
家令の男性がかしこまり語り出しました。
簡単に説明すると、夫人の旦那さんである公爵が最近よそよそしいらしく、家にも偶にしか帰らないそうです。理由を聞いても「仕事」だとしか言わないのだとか。
夫人は浮気を疑っていて、その調査をして欲しいと言われました。
男性ならば私兵に混じって、女性ならば新人メイドとして近付き、嘘かどうかの確認をするそうです。
他人がいる前で浮気を疑う発言をして答えますかね?と聞いたら。貴族は基本的に使用人を背景程度にしか思ってない人が多く、公爵はその典型的な貴族のようです。
公爵が帰ってくるのは決まって夜遅い時間で、いつ帰って来るかも不明な為しばらく夜に公爵家に通い機会を伺う事になりました。
成功報酬とは別に日給も付けてくれるそうです。
と言うわけで今夜から通います。
朝から夕方迄は奴隷達を鍛えましょう。
軽くメイド服の合わせをした後家に帰ります。帰り道に中古の服を沢山買っていきます。奴隷達は質素な服でしたからね。
大体10から25歳くらいの女の子達なので、子供服と若い女性用の服を買い占めました。
デブ貴族がお金を溜め込んでいたので余裕で買えました。
量が多いので家に運ぶように言い、更に食料も同じく配達して貰います。
食料は腐るといけないので3日分ずつを定期的に注文しました。
デブ貴族名義だとすんなり契約出来ました。
貴族の家紋入りの短剣を見せるとあっさり信用してきます。凄いですね!便利です。
おや?門前で見かけた[偽装]スキルの人がスラム街の地下で何やらやろうとしてますね。
「ブツを持ってきたぜ。」
「おぅ。確認する。・・・・・・確かに。金だ受け取れ。」
偽装者は懐から小さな壺を取り出しタトゥーだらけなスキンヘッド男に渡しました。
ふむぅ、これは軟膏タイプの覚醒剤ですね。
皮膚に塗りこんで使うようです。
そのドラッグを掌サイズの小壺に詰められ皮で作ったフタがされています。
数は20個。
「こっちも確認した。・・・次は一月後だな?」
「いや・・・実は此処だけの話だが、来月に俺たちのパトロンである貴族サマが謀反を起こすらしくてな。それに俺らも手伝わされんだ。慌ただしくなりそうだから来月は取引無しだ。」
「ほう、それに参加したら褒美は貰えんのか?」
「あぁ、上手くいきゃあ俺たちも貴族サマよ!お前も一枚噛むか?」
「ふっ、実に美味しい仕事だ。もちろんやるぜ。」
なるほど。
犯罪組織に謀反貴族ですか。
帝都はイベント盛り沢山ですね。
直近のイベントが起こりそうなドラッグにもマナ・ナノマシンを仕込んでおきましょう。
☆
家(元デブ貴族の屋敷)へ戻ると、奴隷の年長者である25歳の女性が他の奴隷達を指導していました。
「みんな!神様に救ってくれた命は神様の為に使おう!!私たちの神、ユーディー様の為に!!」
前言撤回です。指導じゃなくて洗脳しようとしてました。
「何をしてるんですか?」
私が声をかけると奴隷達が全員跪きましたよ。何ですかこれ?
「ユーディー様、お帰りなさいませ!我等、神使徒として最後の1人まで命をかけてお守り致します!!」
うわぁ、狂信者がいます。
使徒とか言ってます。むしろ私が使徒なんですけどね。
「そういうのいいので。」
「ええ、わかっております!これは我等使徒の意思でございます!ユーディー様の加護から外されようと我等が勝手について行くだけです!!」
なんだか面倒な奴を拾ってしまいました。
会話も成立しなさそうなので好きにさせる事にしましょう。害は無いでしょう。
「好きにしたら良いです。」
「「「「「「はい!!」」」」」」
そう言えばこの狂信者、特に欠損が酷かった人ですね。
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