ギフトで復讐![完結]

れぷ

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1章

リリー3歳

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私リリー、3歳になりました!

最近になって初めて鏡を見ました、この世界では鏡は高級品なので今まで見ることが無かったのです。
どうやってそんな高級品を手に入れたかと言うと、高ランク冒険者のおじ様に貢い・・・ゲフン!頂いたのです。
それも手鏡ではなく姿見サイズの鏡を。

もちろん私は買ってくれたおじ様に今世一の笑顔と感謝の言葉を送りました。
おじ様はデレッデレな顔で「良いってことよ!」と言ってました。

さて、私は今お部屋の一角に設置した姿見の前にいます。
頂いた時にチラッと見ましたが、改めて自分の容姿を見てみます。

まず髪、サラサラのストレートでプラチナ色にキラキラと輝いている。うん、目立つねコレ。
目はパッチリ開いていて長ーいまつ毛がわっさわっさ生えてるし、オレンジがかった金色でコチラも発光してんのかってくらいキラキラしている。目立つ~!
しかも目と髪の色はあの皇帝と同じなのが気に食わないです!まぁ皇帝はギドっとした髪で目も濁ってたから私とは違うけれど。
まぁ嫌なやつの事は今は忘れよう。

鼻と口も形良く奇跡的なバランスを取っている。
肌もお人形さんみたいに真っ白で頬などは桃色になっていてまるでお化粧をしたようだ。
これが天然の美少女か!!

きっと私は容姿にステータス全振りされたんだな!そうじゃないとバランス取れないもんね!
中身が残念な私だもんね!



3歳になっても私は母と受付嬢をやっています。
まぁやれる事は0歳の時とあまり変わりませんが、滑舌が絶望的だけどお喋りが出来るようになったのでコミュニケーションの幅が広がりました。

「いらったぃましぇ!(いらっしゃいませ)」
「おぇどうごじゃぃましゅ!(おめでとうございます)」
「またきぇくぁしゃい!(また来てください)」
うーん、要練習ですな。

午前のお仕事が終わると交代で食堂へ向かいます。
母と手を繋ぎダッシュ気味に急ぎます。
お腹ペコペコなのです!
私のお気に入りは日替わりお子様ランチです!
食堂のおばちゃんにお礼を言ってお子様ランチを受け取ります。むふー!美味しそう!!

この世界の料理は未発達です。ですが不味い訳では無いです。食材自体のポテンシャルがとても高いのでそれでも美味しいのです!
この世界の食材で作る地球の料理達は想像を絶する美味しさになると私は睨んでいます。
ふっふっふ!私がちゃんと喋れる年齢なったら料理革命を起こす予定です!今は滑舌の問題で実現不可能ですからね!!



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