ギフトで復讐![完結]

れぷ

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1章

リリー復讐しにいく

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とある日の午後、私リリーは帝都を見下ろせる丘に立っています。

何で私がここにいるのかというと復讐を決行する為です。

「タイムリミットはおやつの時間まで、時間が無いからサッサと始めましょう!」

母にはおやつの時間まで遊んでくると言って来たのです。
モタモタしてられません。

私は隠密のギフトとステータスのごり押しで光のような速さで誰にも見つかる事なく帝都へ侵入、さらにお城にも侵入しました。
空間魔法を駆使して帝都全域の詳細マップを把握しているので皇帝の居場所まで直ぐに辿り着けました。

皇帝は十代前半くらいのメイドさんに「良いではないか、良いではないか~」とベタベタ触ってキモいです。このロリコン野郎めっ!

闇魔法の一つである[スリープ]を使い皇帝とメイドさんを眠らせます。
メイドさんは取り敢えずベッドの上へ移動させ寝かせました。

皇帝の方は魔導具っぽい装飾品をたくさん身につけていたので服ごと全部ひん剥いて全裸にした後、空間魔法の一つ[独房]へ収納しました。
そして来た道を戻り、空間魔法の転移で帝国の西、ナントカ共和国の首都にあるスラム街に皇帝を転がして、その辺にあったボロ布を申し訳程度に体に巻きつけ、目が覚める前にサッサと転移魔法でウチに帰りました。

実はあの共和国は帝国とは敵対関係にある国で政府レベルどころか国民レベルでもお互いが嫌いあっているのです。宗教観が違い過ぎるんですよね。

そんな訳で敵国に丸腰で放置された皇帝さまは無事帝国に帰れますかね?
まぁ帰れなくても息子や娘が山ほどいるから帝国は大丈夫ですよね!

やり遂げた私は母の元へ駆け足で戻り、おやつタイムの為に食堂へと母を急がせるのであった。


あ、祖父母への復讐を忘れてました!!
まだ時間はたっぷりあるので、おいおいやっていきましょう!

うーん、朝起きたら男爵家のお屋敷が更地になっていて、しかも服もボロ布になってる。とかどうですかね?



おやつを食べて、ギルドの受付で愛嬌を振りまいた後、先にウチに帰った私は皇帝から毟り取った魔導具達を調べていた。

毒を防ぐ魔導具に抜け毛予防の魔導具、絶倫になる魔導具、居場所を特定する魔導具(範囲は帝国国内まで)、玉璽ぎょくじ

玉璽?・・・これは皇帝であるための証らしいです。
つまりこれが無いと次の皇帝が決まらない訳ですね。

うん、見なかったことにしましょう!
こんな厄介な物は空間魔法の一つ[インベントリ]にポイです!
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