ギフトで復讐![完結]

れぷ

文字の大きさ
28 / 36
2章

勇者召喚される

しおりを挟む
スペード大陸の上分を領土とする北国。
そこには人族の人族による人族のための国である。
過去には獣人達と対等に付き合っていた時代もあったが、今現在は獣人を「魔族」と呼び人族の敵として絶滅させようと画策していた。

だが獣人は人族よりもステータスが高く、更に繁殖力が高いため人族軍が度々戦争を仕掛けるが毎回軽くあしらわれていた。

そこで人族の王は国の魔術師達に命令し、【勇者召喚】の魔法を開発させた。
魔術師達は他の大陸からも魔術の資料を集め長い年月を掛けて完成させることに成功した。



「あ?ココどこよ?」
金髪で面長につり上がった目のキツネ顔の男が勇者召喚の魔法陣の上に現れた。

「おぉ、勇者よ!よくぞ参った!!」
白髪のパーマ掛かった長髪とヒゲに王冠を被った解りやすい王が勇者と呼ばれた男に芝居がかったセリフを言った。

「あ?勇者?俺がか?・・・ステータスオープン!」
男は自らのステータスを表示させた。


ドユン・ガロール

27歳

強奪者Lv1

HP 200/200
MP 60/60
STR 100
DEF 62
SPD 84
INT 20
LUC 4

魔法
 火魔法 風魔法

ギフト
 強奪

称号
 奪う者 召喚されし者 世界から追放されし者


「チッ!レベルが1になってやがる。ステータスの表記も少し違うし奪ったスキルが全部無くなってやがる・・・まぁ俺の異能が有るからなんとかなるだろ。」

召喚されてきた勇者はドユンと言う名前で、強奪という異能を使い世界を支配していた。だが怒った神に世界を追い出されていた。
実はそれぞれの世界の創造神がやり取りをしていたなどドユンには知るよしもなかった。

ドユンはとりあえずは本性を隠してこの王に仕えることにした。
力を蓄えるまでの僅かな間だけの事だ。
前の世界では全てを手に入れ少し退屈していたから今回の異世界召喚は面白いイベント程度に考えているのだった。



召喚から1ヶ月。
ドユンは南国に度々現れ、大暴れしていた。
ドユンのギフトは他者のギフトを奪う力で、獣人達のギフトを次々と奪って弱体化させていった。獣人の男達はレベル上げの為に殺され、女達は捕まった。
ドユンは無類の女好きのようで、北国に屋敷を作られ獣人の女性達を侍らせて、飽きたら北国に奴隷として売るのだ。

南の半島にあるハーフ達の国はドユンを危険視し、他大陸に逃げる事にした。
ハーフの国王は女性と子供を優先して大船に載せハート大陸へ向かわせるのだった。





しおりを挟む
感想 72

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

【完結】悪役令嬢は何故か婚約破棄されない

miniko
恋愛
平凡な女子高生が乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった。 断罪されて平民に落ちても困らない様に、しっかり手に職つけたり、自立の準備を進める。 家族の為を思うと、出来れば円満に婚約解消をしたいと考え、王子に度々提案するが、王子の反応は思っていたのと違って・・・。 いつの間にやら、王子と悪役令嬢の仲は深まっているみたい。 「僕の心は君だけの物だ」 あれ? どうしてこうなった!? ※物語が本格的に動き出すのは、乙女ゲーム開始後です。 ※ご都合主義の展開があるかもです。 ※感想欄はネタバレ有り/無しの振り分けをしておりません。本編未読の方はご注意下さい。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。

かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。 謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇! ※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

どうぞお好きに

音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。 王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。

婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る

拓海のり
ファンタジー
 階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。  頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。  破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。  ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。  タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。 完結しました。ありがとうございました。

「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)

透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。 有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。 「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」 そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて―― しかも、彼との“政略結婚”が目前!? 婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。 “報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。

処理中です...