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第5章 遂に始動!
36話 Aランクパーティー①
マイがギルドで称賛の嵐を受けているときケンジは家に帰り、セバスたちに迎えられていたのだった。当然のことだがお店は平日は開いているのでケンジか帰ってくるとすぐにわかるのである。
「おかえりなさいませ。」
「ああ、今帰ったよ。食材もいっぱいといっても肉だけどな、スワンプの肉がいっぱい持って帰って来たよ。」
スワンプの肉と聞いたミナレス達は満面の笑みを浮かべるのだった。ケンジはダンジョンで手に入れてきた食材は保存箱の中に全て収めてしまい工房の方へ向かうのだった。
ギルド依頼のオリハルコンやアダマンタイトその他の鉱石をインゴットにしてしまい明日一番に依頼清算するためである。
すると工房にはリンダとマーサの元旦那が工房に入り仕事をしていたのだった。その二人とケンジは目が合った瞬間その二人はケンジの側に来て土下座するのだった。
「「主様!おかえりなさい・・・」」
「ああ!ただいま。」
「主様の言いつけを守らず工房に入ったことをお許しください!」
「ですが俺達このままじゃいけないと思いシェムの親方に謝罪し無理やり工房復帰させてもらいました。」
「「このまましごとをさせてください!」」
二人は一気にまくしたてケンジに仕事に復帰させてくれと頼むのだった。
「シェムは復帰してもいいと言ってさせてくれたんだろ?」
「「はい・・・親方はいいと言ってくれました・・・」」
「なら、いいんじゃないか?仕事に関してはシェムに一任しているからな。」
ケンジはそう言って自分の作業場に向かうのだった。二人はケンジの目が冷たく何の感情も無いことに気落ちしてしまうのだった。
「おい!お主達早く仕事に戻らぬか!」
「「はい・・・」」
「お主たち・・・主殿はどうだったのだ?」
「「何の反応もなく目がさめきっていました・・・」」
「そうか・・・今は辛いかもしれぬががんばるんじゃ!」
「「ホントに許してもらえるのですか・・・」」
「そんな許してもらえる前提で動いていたら一生許してもらえんぞ!今は一生懸命仕事をして主殿の役に立つことだけかんがえるんじゃ!」
「「はい・・・」」
ケンジは晩御飯が出来るまで工房で仕事を続けるのだった。
「ご主人様!ご飯が出来ましたので今日は終わりにしてはいかがですか?」
「ん?もうそんな時間か?」
「ええ、もう日が沈みあたりは暗くなってきましたよ。」
セバスからそう聞いてケンジは工房の火を落とし食堂の方へ向かうのだった。ケンジの作業場は一週間そのままだった為、今日使ってない場所は少し埃がつもっていたのだったが、クリーンの魔法で一瞬に綺麗になりケンジは満足げだった。
「やっぱ魔法って便利だよな・・・地球にいたときは部屋の掃除が苦手だったからな・・・」
そう独り言を呟き、懐かしく思うのだった。
ケンジは食堂に入り席に着くとぞろぞろとみんなが入ってくるのだった。みんな揃ったので食事をとり落ち着いてきたところでセバスがケンジにケンジのいなかった期間の報告してくるのだった。
セバスの報告は何の問題はなかったのだが、只一点問題が生じたらしいのだ。それはアプリコットの元部下の二人のことであった。
「あ~!なんて言ったかな?アーチェとモーリスだったっけな?」
「はい・・・その二人が又ここにきてご主人様に会わせろと・・・どういたしますか?」
するとアプリコットがケンジの側に来て土下座するのだった。
「なんだよ・・・アプリコットいきなり土下座して!」
「いえ・・・わたしの元部下がご主人様にご迷惑を掛けて申し訳ありません!」
「いいよ謝らなくて。アプリコットのせいじゃないだろ。」
「ですが・・・」
「もういいから、席についてご飯を食べろ!」
アプリコットは申し訳なさそうに席に戻るのだった。セバスの説明はまだ続きがあり、アーチェとモーリスはケンジの言った通りギルドを辞めてケンジの家に来ていたのだった。
「ご主人様どうなさるおつもりですか?」
「その二人には何と言っておいたんだ?」
「ご主人様はダンジョンに言っておられて不在だから1週間後に帰ってくると言っておきました。それで帰って来た次の日の午前中はギルドで清算をするはずだから午後3時くらいなら在宅していると伝えておきました。」
「そっか。じゃあ二人が来たら家の中に案内しておいてくれ。」
「承知いたしました。」
すると今度はマイが話しかけてくるのだった。
「ケンちゃん、帰って来た時あたし一人でギルドに行ってきたんだけどね・・・」
「ああ、どうだった?依頼清算の条件でも変わったのか?」
「いや・・・そんなことがあったら問題だよ!ちがうのよ。この依頼成功したことによりあたしランクがSになったんだ。」
周りにいたシスティナたちが一斉に驚き声を上げるのだった。マイは今までBランクケンジと同じランクだったのだがAランクを飛ばしSランクに昇格したのだった。
これはもう超一流の冒険者であり冒険者全体の上位1%に入る実力の持ち主なのだ。
「へええ!それはすごいな!おめでとう。」
周りにいたセバスたちも笑顔で拍手するのだった。ケンジはミナレスに明日はマイの昇格祝いにご馳走をよろしく頼むというのだった。
そして、次の日ケンジはプリムとギルを連れて生産ギルドに朝から行き清算をすませるのであった。
受付嬢はケンジにオリハルコンの納品を凄くお礼を言うのである。それほどまでにもう在庫が無くなっていたのだった。これで魔道ギルドにオリハルコンを持っていき錬成が出来ると喜んでいたのである。
すると、様変わりしたギルド内はケンジの事をよく知らない冒険者も増えていたらしくケンジに気軽に声をかけてくる冒険者がいたのだった。
「おい!お前!お前ってマイマールのパーティーの者か?」
ケンジはいきなり知らない人からお前呼ばわりされてムッとしたが冒険者とは礼儀がなっていない人間の方が多い為、我慢をして振り向くのであった。
「ああ!そうだがお前はだれだ?」
振り向くとそこには立派な剣を持った剣士とそのパーティーであろう2人の男性と3人の女性計6人パーティーが立っていたのだった。
「ああ!俺達は最近この町に来た【流星】というAランクパーティーだ。」
「それで何か用か?」
「昨日マイマールがこのギルドでSランクになったのは知っているか?」
「ああ。昨日聞いたよ。」
「そっかじゃあ!話は早いかもな。」
「ん?何を言っているんだ?」
「あんた、生産者なんだろ?アンタのとこにマイマールがいるのは勿体ないと思わないか?」
「だから何を言っている?」
「だから生産者の護衛にマイマールのような優秀な冒険者は勿体ないと思わないかと言っている!」
「いや!全然思わないが。」
「いや勿体ないだろ!マイマールのようなドラゴンスレイヤーの二つ名を持つような優秀な冒険者は俺達のようなパーティーで活躍するのがふさわしいとおもわないか?」
「何を言っているかよくわからんがマイは他のパーティーにいく事はないよ。俺達と一緒に行動するに決まっているからな。」
「いやいやいや・・・マイマールのようなSランクの冒険者なら生産者の護衛より俺達のパーティーに入った方が活躍できるに決まっている。」
「で、お前たちは何が目的なわけ?」
「ここまで言って分からないのか?お前にマイマールは勿体ないからマイマールを俺達のパーティーに譲れと言っているんだよ。」
ケンジはあまりのバカバカしさと自分勝手な言い分に笑いが込み上げてきたのだった。
「はは・・・呆れて物も言えないな・・・」
「何笑ってんだ!馬鹿にしていると痛い目を見るぞ!」
周りを見ると冒険者達は下を向き関わりにならないようにしていたのである。このパーティーはAランクといったがSランクに届くぐらい実力があったのだ。それ故に他の者は逆らうことが出来ないでいるのだった。
ただ、この町にいる古参のパーティーの冒険者や生産者はこの【流星】を見てニヤニヤしているのだった。
(あいつらおわったな・・・まさかケンジにまでちょっかい出すなんてよ・・・)
(まあ、これであいつ等の運命は決まったようなもんだ。)
(ああ、暇つぶしに見て楽しもうぜ。)
「まあ、今なら聞かなかったことにしてやるからそのままどっかに行け!」
「なんだと!俺達を愚弄するのか!」
「そんな意気込んだところで俺には勝てんからやめとけ!それにマイ程の冒険者がお前達のパーティーに行く方ががもったいないよ!」
「なんだと!俺達は上級ダンジョンを拠点に活動しているパーティーなんだ!俺達の方がマイマールを活躍できる場に連れていけるんだ。お前達は生産者なんだからBランク位の護衛を雇った方がつり合いが取れるだろうが!」
「それらしいこと言っているかもしれんがが俺にはお前等がマイに寄生しようと言っているようにしか聞こえないんだけどな!」
「なんだと!俺達がマイマールに寄生するだと・・・」
「ああ!自分たちの実力もわからずいい気になって何でも自分の思い通りになると思っている馬鹿どもが!」
「きさまぁ~~~~!」
そう言って【流星】のパーティーのリーダーはケンジの胸ぐらを掴もうとしてきたがギルとプリムが【流星】のパーティーリーダーの間に入り込みケンジを守ったのだった。
【流星】のリーダーは苦虫をかんだ表情でギルとプリムを睨むのだった。
「ほうう・・・剣を抜かなかったのは褒めてやるよ!」
「当たり前だ!ギルド内で武器を抜いたらどんなランクの人間でさえ処罰ものだからな!それよりさっきの言葉を取り消せ!」
「なんで取り消さなきゃならんのだ?その通りだろうが!」
「マイマールはSランク冒険者なんだ俺達と一緒のパーティーの方が活躍できるから引き抜きしたいんだ!」
「やめとけ!どうせ上級ダンジョンが辛くなってきて都合よくマイをパーティーに引き抜き甘い汁を吸おうと考えているんだろ!」
「そんなわけあるか!お前こそマイマールを独占し甘い汁を吸ってんじゃないのか!」
「「主(ご主人様)はそんな人じゃない(ありません)!」」
「奴隷は引っ込んでろ!」
【流星】のリーダーは奴隷が出しゃばったことに対して腹を立ててプリム頬を殴りつきとばすのだった。プリムはいきなり頬を殴られ吹き飛んでしまい、受付のカウンターに腰を打ち付けてしまいその場でうずくまり動けなくなってしまったのである。
「お前何するんだ!」
ケンジとギルはすぐさまプリムに駆け寄りケンジはヒールを唱えてプリムの怪我を治すのだった。
「ご主人様申し訳ありません・・・」
「プリムが謝る必要はない!あいつが悪いんだからな。」
「おいお前いきなりなにをするんだ!プリムに謝れ!」
「うるさい!奴隷がしゃしゃり出るからいけないんだ!」
「お前はマイマールを俺のパーティーに移籍させたら何も問題なく話がすむんだ!それともその奴隷のように痛い目を見ないとわからないのか?」
【流星】のパーティーリーダーはケンジを見てニヤニヤ勝ち誇ったような笑みを浮かべるのだった。
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