170 / 621
第5章 遂に始動!
38話 Aランクパーティー③
ケンジは呆れた様子でギルドの決闘場に入るのだった。ケンジはなんで冒険者というのはすぐに頭に血が上り決闘を申し出るのか不思議でしょうがなかった。
確かに面子というものが重要で冒険者はなめられたら終わりの部分も理解できるが、大抵の場合自分から喧嘩を吹っかけるのである。今回の場合も自分勝手な理由を言いそれが通らないと決闘なのである。
自分の力を過信し相手の実力を認めないのである。そして破滅への道を自分から進んでいくのがケンジにはどうしても理解に苦しむのだった。
「ご主人様!本当にギルとわたしの3人で決闘をするのですか?」
「そうですよ。主!勝負は一瞬で着くかと・・・」
「俺は見学しておくからプリムが前衛の男3人を相手にして、ギルはインビジの指輪で姿を消し後衛の女二人をよろしく。」
「「えっ?後の一人は?」」
「あの子は別にいいよ。たぶん戦闘に参加してこないと思うから注意だけして、もしかかってきたら手加減して気絶させてくれたらいいよ。」
「後の5人はもう冒険者として活動できなくしてもいいからほどほどにやっちゃっていいよ。」
「ケンちゃんあたしは?」
「マイは俺と後方で見学だ!」
「えええ~~~あたしも戦いたいのに・・・」
「まあ、そういうな!マイまで参加したら本当に一瞬で終わってしまうからな。」
ケンジはギルとプリムに指示を出し高みの見物をするつもりで決闘場にいるのであった。
観覧席には多くの冒険者や生産者、手の空いているギルド職員そして噂を聞き付けたやじ馬の町の人たちで溢れ今か今かと始まるのを楽しみにしているのだった。
そこにやっと【流星】のメンバーが決闘場に姿を現すのだった。そして決闘場に姿を現した【流星】のメンバーがケンジ達を見て大声で怒鳴ってくるのだった。
「おい!何でマイマールがお前の側にいるんだ!卑怯だぞ!」
「何を言っているんだ!マイは俺のパーティーメンバーだぞ。いても全然おかしくないだろ?」
「決闘を申し込んだときマイマールはいなかったじゃないか!」
「何言ってんだ!ギルドに申請した時にはマイはちゃんとギルドにいただろ?言いがかりは止めろ!」
そこでギルド職員は流星のメンバーに書類を見せ黙らせるのだった。
「くっ!卑怯者め!」
「何が卑怯だ。Aランク冒険者が生産者に決闘を申し込むのは卑怯じゃないのかよ!」
そうケンジが言うと観覧席からそうだそうだ!と賛同の声が飛び交うのだった。
「俺らから言わせたら流星の方がひきょうだぞ!」
「だがお前達も今日で終わりだぞ!」
「そうそう!俺らはそれを見てえんだ!」
「心置きなく奴隷に堕ちるとこをな!がはははははは!」
「何言ってんだ!俺達が生産者に負けるわけないだろうが!」
「そう思ってんのはお前等とこの町の新参者だけだよ!」
観客から流星のメンバーにヤジが飛ぶのだった。それを聞いた流星のメンバーたちは一人を除き顔を真っ赤にして怒鳴っていたのだった。
「あんた何黙ってんのよ。悔しくないの?」
「いえ、この決闘を選択したわたし達の負けですよ・・・」
「なっ・・・何言ってんのよ!わたし達はAランクなのよ!なんで生産者に負けると!」
「まあ、いいわ・・・勝負が始まるとすぐにわかるから・・・」
「ちっ・・・何言ってんのよ。勝負が始まったらあんたのその回復量が少ないポーションを使ってあなたもちゃんと働いてよね。」
「それを使う余裕があったらいいけどね・・・」
流星のパーティーにいるポーション使いの女性は勝負が始まる前から自分たちが負けることがわかっている口ぶりだったのだ。その意見が増々流星のメンバーを苛立たせるのだった。
勝負が始まる前、審判のギルド職員が勝負方法を確認する為、決闘場全ての人に聞こえるように大声で説明しだすのだった。
「今回の決闘は【流星】VS【Freedom】!勝敗は全てのメンバーが動けなくなるか、死亡で決着!双方それでよろしいですか?」
ケンジと流星のリーダーが黙って頷く。
それを確認したギルド職員は説明を続ける。
「負けた方は相手に支払う条件は次の条件です。Freedomが負けた場合マイマール様が流星のリーダーの奴隷として移籍!」
「ちょっと待って!何であたしが貴方の奴隷になることになってのよ!」
「当たり前じゃないか!あれだけ誘ったのに素直に言う事を聞かない人間を普通に移籍させたら言う事を聞く保証がないからな!俺の奴隷になって一生言う事を聞いてもらう為だよ。」
流星のリーダーはマイを見てヤラシイ笑みを浮かべるのだった。そしてそんな事お構いなしにギルド職員の説明は続く。
「そして、流星が負けた場合、メンバー全員がケンジ様の奴隷になる。以上でよろしいですか?」
「ちょっと待って!あたしは納得いってない!」
「ですが、マイマール様もう申請は受理されています。今はもう逃げれないように確認の場でございます。」
「マイさん!わたし絶対勝ちます。負ける事ないから安心してください。」
「そうですよ!私達が万が一も負ける事なんてないですよ。」
ギルとプリムはマイを安心させるためニッコリ笑い不安を和らげるのだった。マイは二人の笑顔を見たら冷静になり負ける要素どこにもないと思い出すのだった。
そして何か予想外の事が起きてもあたしとケンちゃんが参戦すれば良いだけの話であるとマイは思うのだった。
すると、横にいたケンジがマイの頭に手を軽くポンッと優しく撫でて笑顔でマイを見ていたのだった。
「大丈夫だ。あの二人に任せていたらな。」
すると審判が号令をかけてきた。
「双方どのような結果になっても恨みっこなし!」
「はじめ!」
その号令と共に流星の前衛は踏み込みプリムに向かってダッシュしてきたのだった。
「いいか!相手のリーダーは生産者だ!まずはあの槍師をやるぞ!」
流星の前衛3人はリーダーの剣士、大剣士と双剣士である。まず流星のリーダーと双剣士の二人は剣士のスキルであるスラッシュをプリムに放って遠距離攻撃を仕掛けてくるのである。
このスラッシュとは剣士の初歩のアクティブスキルであり、ソードに魔力を乗せ一気に放つ技である。
「スラッシュ!」
「ダブルスラッシュ!」
プリムはそれを薙ぎ払いで難なくスラッシュを打ち消すのである。
「「ば、馬鹿な!」」「俺達のスラッシュをあんな軽く!」
その後方から大剣士の男が叫ぶ!
「パワーアターーーーク!」
その超重量の大剣を振りかぶりプリムに振り下ろすのだった。だがその攻撃もプリムにとっては児戯にも等しい技で体を横に少しずらし回避するのである。
後方からは流星のメンバーがデバフ魔法をプリムにかけているようだがプリムの今のレベルは80に届いており上級職のバルキリーである。
パワースクロール120.00さえ手に入りレジェンダリーにさえなれば、いつでも3次職になれる位の強者なので弱体化魔法などレジストしてしまうのだ。
そしてプリムの武器は槍であり敵対対象からある程度距離を保って戦うスタイルである。ソードや大剣相手には有利に戦え相性が良いのだ。
「くっ・・・剣の間合いが!」
「くっそおお!当たらねえ!卑怯だぞ!」
プリムはある程度距離を取り、円の動きで槍が止まらないのである。後方で見ている流星のメンバーは本当に何が起こっているのか理解できないでいるのだった。これは観客や審判も同様に呆気にとられて開いた口が塞がらなかったのである。
流星のメンバーはケンジの護衛はこの奴隷だと思っていなかったのである。マイマールが主体に護衛をして奴隷たちは万が一の時の囮に使うものと考えていたのだった。
だが目の前の出来事は悪夢でしかなかったのである。あれだけ剣技をつかい攻めたてているのに懐に入れないのである。そればかりかこちらがスキルを使うのを判っているかのように全てかわされてしまうのである。
「スラッシュ!」「ダブルスラッシュ!」
流星のメンバーは懐に入りもっとダメージの出る技を使いたかったがどうしても懐に入ることが出来ず、遠距離攻撃ができるスラッシュしか放つことができないのである。その間後衛メンバーはデバフや魔法攻撃をしているのだが、プリムは後ろにも目があるかのように攻撃を余裕でかわしているのである。
「ねえ。貴方達それでよくご主人様に喧嘩を売れたものね。もっと本気を出しなさい!」
「う、うるさい!」
「奴隷のくせに生意気言うな!」
「ホントにそれが精一杯なの?ならこれ以上付き合う必要はないわね。」
「何言ってやがる!逃げてばかりいやがって!」
【流星】のリーダーは剣を振りかぶり剣を振り下ろした。
どおおおん!
大きな音が鳴り響き地面に剣を叩きつけ砂煙が舞い上がり視界が0になる。
砂煙が落ち着くとそこにはプリムの姿はなく、流星のメンバー3人はあたりをキョロキョロしどこに行った!と叫ぶのであった。
後方で見ていた流星のメンバー2人は左よ!と叫び3人に位置を教えたがもう遅かったのである。
プリムは槍を長く持ち薙ぎ払うように振りかぶり構えを取った!
「旋風陣!」と叫び槍を振りかざすのだった。
槍を薙ぎ払うと同時にプリムの前方に半径1mぐらいの旋風が発生し、流星のメンバー男3人を飲み込むのだった。その旋風が3人を飲み込んだ瞬間周りは暴風が吹き荒れ観客審判は目が開けれない程の暴風に包まれるのだった。
「な、なんだああ~~~~!」
「う、うわああ~~~~!」
「きゃああああ!!!」
周りにいた人間は何とか飛ばされないように何かに捕まったり、人同士抱き合い何とか飛ばされないようにしていた。
審判はいきなり何かに押さえつけられうつ伏せになり難を逃れたようだった。ギルがプリムの技を見て素早く審判の側に行き飛ばされないように庇ったのだった。
だが、ギルはインビジビリティーの魔法により姿が消えていたため審判は何が起こったのか解らなかったのである。
旋風陣に巻き込まれた3人の命運は尽きたのだった。この旋風陣に巻き込まれたら最後この旋風の中は地獄であるのだ。旋風陣の中はエアカッターの嵐で言ってみれば、かまいたちが強化し暴れまわっているのである。
無数のエアカッターが3人を切り刻んで逃げることができないのである。エアカッターが当たるたびに3人は叫び声を上げるのだが、体が旋風のせいで宙に浮き身動きが出来ないのである。
それにより逃げる事も出来ず旋風陣の効果時間が切れるまでずっと切り刻まれることになったのである。
【旋風陣】
槍師の上級職バルキリーが使えるアクティブスキル。
習得条件 薙ぎ払いを覚えかつ、風属性魔法の適性があるバルキリー
習得レベル 61レベル
備考
槍を長く持ち薙ぎ払う事で前方に半径1mの旋風を発生させ
敵対対象を飲み込む。
効果時間 20秒
ダメージ (レベル×10)を2秒ごとにダメージを受ける
効果対象 旋風に巻き込まれたすべての対象
ズパッ!バババッ!スパ!
「ぐあああああ!」
「ぎゃあああああ~~~やめてくれええ!」
「グハッ!があああああああ~~~~!」
3人の叫び声は旋風によりかき消され誰にも聞こえないのである。
後方の3人も援護射撃や回復をしたいのだがあまりの暴風に身動きが出来ずにいた。回復や援護射撃をしようにも相手の姿が全く見えないのである。自分の身を守るので精一杯で何も考えられなかったのだ。
それからたった20秒ほどで旋風は消え去り旋風陣に巻き込まれた3人は気絶して地面にボタボタボタと音を立てて地面に倒れたのだった。
流星のメンバーにはこの20秒足らずの時間が1時間にも2時間にも思えて暴風が収まったときはやっと終わったと思ったであろう。
あなたにおすすめの小説
極うま魔獣肉に魅了されたおっさん冒険者は辺境の町で訳あり美少女エルフと癒し食堂を始めたようです
夢幻の翼
ファンタジー
長き期間を冒険者として過ごした俺――グラードは四十五歳を迎えるにあたって冒険者を引退、かつてから興味のあった料理人へと転職を決意した。調理は独学だが味に自信のあった俺は店舗経営の知識修得の為に王都の人気料理店で修行を始めるも横柄なオーナーのせいで店はおろか王都からも追放されてしまった。しかし、魔物の素材に可能性を見いだしていた俺は魔物が多く住むと言われる北の魔樹海側の町を拠点とし、食堂経営に乗り出すことに。
旅の途中で出会った変わり者の魔白猫や呪いのために一族から追放されたエルフの少女と共に魔物素材を使った料理で人々を幸せに癒す。冒険者を引退した料理好きのおっさんが繰り広げるほのぼのスローライフ開幕です。
異世界セイセイAIで出来ること〜異世界転移してFランクの冒険者に敗北したけど実はチートでした〜
マーラッシュ
ファンタジー
生成AI⋯⋯誰しもが一度はこの言葉を聞いたことがあるはすだ。
データのリサーチ、分析、文書や音声、デザインの作成、もしこの能力が異世界で使えたらどんなことができるのだろう。
とある街に住む古流剣術道場の長男として生まれたユクトは、突如女神の力によって異世界転移した。
「では、あなたには私から特別な力を⋯⋯そうですね、今地球で流行ってる⋯⋯え〜と⋯⋯セイセイ? セイセイAIのスキルを授けましょう。使い方は――」
異世界の女神がスキルについて説明する。だがユクトは他のことを考えており、聞き流していた。
日々鍛錬している古流剣術は、真剣で戦うことを主としているため、現代では使うことが出来なかった。だがここなら自分の力を試せると、ユクトは喜び勇んで異世界の街へと繰り出す。
そしてある依頼を受けるために、自分と同じ歳くらいの女の子と手合わせをすることになったが敗北してしまう。
この世界では自分の剣の腕は通じない。これからここで生きていくためにどうすればいいか考えた時、頭に浮かんだのは女神からもらったセイセイAIのスキルだった。
しかしこのセイセイAIは、考えていたセイセイAIとは違う部分があり、ユクトは異世界で規格外のことをやらかすのであった。
52歳のおっさん、異世界転移したら下水道に捨てられた――下水の汚物は宝の山だった
よっしぃ
ファンタジー
【祝!3/22~25 ホットランキング第1位獲得!】
皆様の熱い応援、本当にありがとうございます!
ファンタジー部門6位獲得しました!感謝です!
【書籍化作家の本気作。まず1話、読んでください】
電車でマナー違反を注意したら、逆ギレされて殴られた。
気がついたら異世界召喚。
だが能力鑑定は「なし」。魔力適性も「なし」。
52歳のおっさんに、異世界は容赦ない。
結論――王都の地下下水道に「廃棄」。
玄湊康太郎。職業、設備管理。趣味、健康管理。
血管年齢は実年齢マイナス20歳。
そんな自慢も、汚物まみれの下水道じゃ何の役にも立たない。
だが、転んだ拍子に起きた「偶然の浄化」が、すべてを変えた。
下水には、地上の連中が気づかない「資源」が眠っている。
捨てられた魔道具。
長年魔素を吸い続けた高純度魔石。
そして、同じく捨てられた元聖女、セシリア。
チート能力なし。異能なし。魔法も使えない。
あるのは、52年分の知識と経験、そして設備屋としてのプロ意識だけ。
汚物を「資源」に変え、捨てられた者たちと共に成り上がる。
スラムから始まる、おっさんの本気の逆転劇。
この作品には、現代の「病気」と「健康」に対する、作者の本気のメッセージが込められています。
魔力は毒である。代謝こそが命である。
軽い気持ちで読み飛ばせる作品ではありません。
でも、だからこそ――まず1話、読んでください。
【最新情報&著者プロフィール】
代表作『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』(オリコンライトノベル部門18位記録)の著者が贈る最新作!
◆ 2月に待望の【第2巻】刊行!
◆ 現在、怒涛の展開となる【第3巻】を鋭意執筆中!
◆ 【コミカライズ企画進行中】!
すでにキャラデザが完成し、3巻発売と同時に連載スタート予定です。絶対的な勢いで駆け上がる本作に、ぜひご期待ください!
氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!
本条蒼依
ファンタジー
氷河期世代の大野将臣(おおのまさおみ)は昭和から令和の時代を細々と生きていた。しかし、工場でいつも一人残業を頑張っていたがとうとう過労死でこの世を去る。
死んだ大野将臣は、真っ白な空間を彷徨い神様と会い、その神様の世界に誘われ色々なチート能力を貰い異世界に降り立つ。
大野将臣は異世界シンアースで将臣の将の字を取りショウと名乗る。そして、その能力の錬金術を使い今度の人生は組織や権力者の言いなりにならず、ある時は権力者に立ち向かい、又ある時は闇ギルド五竜(ウーロン)に立ち向かい、そして、神様が護衛としてつけてくれたホムンクルスを最強の戦士に成長させ、昭和の堅物オジサンが自分の人生を楽しむ物語。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』
※別サイトにも掲載しています。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。