異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

文字の大きさ
406 / 621
第9章 Freedom国の発展!

71話 ギルドの敗北

しおりを挟む
 ギルドが、教会本部に乗り込みFreedomが聖教国に進出してきた事に、聖女達に食って掛かったのである。

「どういう事なんだ!Freedomが支店を開いたぞ」

「えーっと……Freedomが、この聖教国に支店を構えたと言う事ですか?司教その報告は受けていますか?」

「いえ……そんな報告は受けていません!」

「だ、そうです!我々聖教国は、確かにFreedomの進出を断りました」

「だったらなぜ!Freedom支店が開いているのだ!」

「そんな事、私達に聞かれてもわかりません!本当に城壁内に店がオープンしたのですか?」

「何を言っておる……城壁外だ!正面門から200mほど離れた街道沿いに2日ほど前から白い建物があったであろう!そこがFreedomの店だ!」

「貴方こそ何を言っておられるのか?だったら、私達の管理外の場所ではないですか!私達には関係のない事ではありませんか!」

「あっ……」

「あっじゃありませんよ!私達、聖教国はFreedomの進出は確かにお断りしました」

「じゃあ、なんで支店が開店しているのですか?」

「そんなのは知りません!Freedomが、勝手に進出してきたのではないのですか?」

「ま、まさか……」

「それより、ギルドの魔道具の開発はどうなっているのですか?最近では、冒険者の依頼受注が減ってきて、聖職者の負担が増えているのです!私達からしたら、ギルドの方が約束を違えている状況に、文句を言いたいくらいなのですよ!」

「そんな簡単に、魔道具の開発は早くできないのです!無茶を言わんでくれ!」

「そんな事はわかっています!私が言いたいのは、本当に今の状況を何とかしたいと言う事なのです!」

「それは……」

「私達が催促しに、ギルドに乗り込んだ事がありましたか?」

「い、いえ……」

「私達は私達が出来る事を、最優先で頑張ってきたはずです!なのに、貴方達は依頼を放ったらかしにして、自分達の立場が分かっているのですか?」

「……」

「何か言いたいことがあるのですか?」

「今は、そのような事ではなくFreedomが進出……」

「おだまりなさい!それは私達、マルシェイム聖教国とは関係ないと言ったはずです!」

「それはあまりに横暴です!」

「横暴とはどういう事ですか?マルシェイム聖教国は断ったのです!それ以上、何が出来ると言うのですか?」

「それは聖教国側から警告を……」

「それは、ここマルルドの町の城壁内の敷地に、Freedomの店がある場合ならできましょうが、先ほど貴方は城壁の外に建っていると言いましたよね?」

「は、はい……」

「だったら、私達がなにも手出しできないではありませんか!」

「ですが、聖教国は進出しない様に断ったと私達に約束を!」

「確かに、私達はあなた達の我儘を聞き、Freedomの進出を断りましたよ。だけど、Freedomが勝手に進出してきただけではありませんか!これ以上どうせよと言うのですか?王国領でも、城壁外の場所に建設し手出しできないと報告を受けていますよ?」

「そ、それは……」

「それにこんな事は言いたくありませんが、ギルドの方こそ約束が違うのではありませんか?」

「……」

「Freedomの進出を断る代わりに、出した条件は何もしてくれないではありませんか!魔道具の開発は完成の目処もたたず、聖属性の適性のある冒険者は汚水貯水場所の依頼は受けてくれず、他の冒険者も又、汚水掃除の依頼も面倒くさいといい、なかなか受けてくれないではありませんか?そして、その状況をギルドは見て見ぬふりをして放置している事もわかっているのですよ」

「それは、聖教国が資金調達の援助を……」

「何を言っているのですか!その魔道具は、ギルドが責任もってやるのが筋という物ではありませんか!出すにしてもまだ完成の目途が立っているのならまだしも、その企画書ですら見せてもくれないではありませんか!」

「わかりました!そこまで、私達ギルドを愚弄すると言うのなら……いいのですか?」

「何が言いたいのですか?」

 聖女達は、ギルドが何を言い出すのかわかっていて、あえて聞き返すのだった。これこそが、ケンジの計画していた事である。

「そんな態度に出られては私達ギルドは、聖教国から出て行き町の結界の仕事はやりません!」

「それはやってもらわなければなりません!」

「なぜですか!貴方達は、Freedomの進出を容認するのですよ!約束が違うではありませんか!」

「いえ……もうその条件とは別にギルドとは契約があります!お忘れですか?」

「そんな契約した覚えはない!でたらめを言う出ないわ!」

「何を言っているのですか!貴方達は向こう5年間15%減額で、聖教国領にある町の結界システムをやると言い、契約書にサインしたではありませんか!」

「なっ!それは減額と言う……」

「つまり、向こう5年間は、この値段で町の結界の仕事を請け負うと言う事です!」

「そんなバカな‼」

「馬鹿はそちらです!いいですか?もう、Freedomの進出がどうこう言う問題ではなく、聖教国とギルドの契約は成り立っているのですよ」

「そんな契約無効だ!我々はそういうつもりではなく……」

「ですが、もう契約は済ませました。もう2か月も前にね!」

「そんなのは無効だ!我々が聖教国を出てしまえば、結界ステムを稼働できる人間はいなくなるんだ!」

「もし、契約を違えるなら聖教国は、ギルドを詐欺の容疑で訴えますよ!そして、向こう5年間の結界の費用と迷惑料、その他にギルドが依頼を受けそれを放置した損害賠償請求いたします!」

「なっ!そんなむちゃくちゃが通る訳!」

「それが嫌なら、ちゃんと仕事をしてください‼」

「いいのか……そんな事を言って!」

「まだ、何かあるのですか?」

「我々が大人しく5年間結界を稼働し続けて、5年経ったら聖教国と断交すると考えないのか?そうなれば、町の結界はどうなる?」

「だから何を言っているのですか?ちゃんと契約書は見ないといけないですよ?」

「何を言っておる!向こう5年間であろう!だったら!」

「向こう5年間は15%の減額で聖教国領町の結界を請け負い、6年目から従来の値段に戻るとすると書いてあるではないですか?」

「なっ!」

「つまり6年目以降もちゃんと、町の結界システムを稼働すると成っているではありませんか?」

「ば、馬鹿な……」

「いいですか?貴方達、ギルド本部は聖教国から去る事は出来ても、町の結界は守ってもらわないと困ります!」

 これこそが、ケンジが聖教国に与えたアドバイスであり、聖教国を救う事だったのである。これでギルドは好き勝手出来ない事となり、Freedomが進出してきても、聖教国に強く出るカードがなくなってしまったのである。
 もしギルドが約束を違えたとしても、ケンジがインゴットを用意すれば結界魔道具は作動可能であり、聖女達は心に余裕ができ、ギルドにマウントを取りながら交渉を進めることが出来たのである。



「このままでは、ギルドが本当に潰れてしまうのだぞ!そうなれば、聖教国とて望むところではないだろ?ギルドがつぶれたら、結界も稼働できなくなるんだぞ。だから頼む!」

「今度は泣き落としですか?そうならない様に、貴方達が努力すれば良いだけの話です!貴方達ギルドは、そうやって人のせいにしますが、日頃努力をしていないから、新しい事を生み出せないのではありませんか?」

「何を言っておる!私達ギルドは町に絶対必要なのだ!」

「えぇ!その通りです!必要だからこそ、私も我慢して貴方達の要求を飲んだのです!だけど、結果はどうだったのですか?魔道具の開発は全然進まず、かといってFランクの依頼は安くて汚いと言う理由で放ったらかし、そんなギルドの態度に、平民達は我慢ならずFreedomの商品を求めているのではないのですか?」

「うぐっ……」

「もし、Freedomが邪魔とおっしゃるなら、ギルドが何とかしてください‼」

「何でギルドが!」

「私達、聖教国には何ともできないからです!それにここで聖教国が、Freedomに何かしても平民からの反感を買い暴動が起きます!それは聖教国の思うところではありません!」

「……」

 聖教国と、ギルド本部のにらみ合いが続くが、ギルドとしてはもう何もできないのが口惜しかったのである。聖教国も、ギルドが結界の事で圧力をかけることが出来ないのがわかっているので、一歩も引かなかったのである。

「話が無いのなら、終わりでよろしいですか?」

「むぐぐぐぐ!」

「私も忙しいのです!ギルドがつぶれない様に頑張ってください‼」

 ギルドマスターは何も言い返すことが出来ず、その場に腰から砕け落ち膝をついたのであった。

 そして、ギルドマスターのホーメインは、幹部連中に抱きかかえられるように教会本部を後にしたのだった。


しおりを挟む
感想 223

あなたにおすすめの小説

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。

希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。 手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。 「このまま死ぬのかな……」 そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。 ​そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。 試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。 ​「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」 ​スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。 たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。

僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~

めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。 しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。 そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。 その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。 (スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

鋼なるドラーガ・ノート ~S級パーティーから超絶無能の烙印を押されて追放される賢者、今更やめてくれと言われてももう遅い~

月江堂
ファンタジー
― 後から俺の実力に気付いたところでもう遅い。絶対に辞めないからな ―  “賢者”ドラーガ・ノート。鋼の二つ名で知られる彼がSランク冒険者パーティー、メッツァトルに加入した時、誰もが彼の活躍を期待していた。  だが蓋を開けてみれば彼は無能の極致。強い魔法は使えず、運動神経は鈍くて小動物にすら勝てない。無能なだけならばまだしも味方の足を引っ張って仲間を危機に陥れる始末。  当然パーティーのリーダー“勇者”アルグスは彼に「無能」の烙印を押し、パーティーから追放する非情な決断をするのだが、しかしそこには彼を追い出すことのできない如何ともしがたい事情が存在するのだった。  ドラーガを追放できない理由とは一体何なのか!?  そしてこの賢者はなぜこんなにも無能なのに常に偉そうなのか!?  彼の秘められた実力とは一体何なのか? そもそもそんなもの実在するのか!?  力こそが全てであり、鋼の教えと闇を司る魔が支配する世界。ムカフ島と呼ばれる火山のダンジョンの攻略を通して彼らはやがて大きな陰謀に巻き込まれてゆく。

蒼天のグリモワール 〜最強のプリンセス・エリン〜

雪月風花
ファンタジー
 この世界には、悪魔の書と呼ばれる魔導書が存在する。書は選ばれし者の前に現れ所有者に人智を超えた強大な力を与えるが、同時に破滅をもたらすとも言われている。 遥か五百年の昔。天空の王国・イーシュファルトにおいて、王兄の息子レオンハルトが王国秘蔵の魔導書『蒼天のグリモワール』を盗み出した。強大な力を手にしたレオンハルトは王国に石化の呪いをかけて国を丸ごと石化させると、忽然と姿を消した。こうしてイーシュファルトは地上の人々から忘れ去られ、その歴史から姿を消すこととなった。  そして五百年の後。突如、王国の姫・エリン=イーシュファルトの石化が解ける。レオンハルトへの復讐と王国の再起を誓ったエリンは王国最奥部の秘密の宝物庫に赴き、そこに隠された悪魔の書を手にする。それこそがレオンハルトの持って行った儀式用の写本ではない、悪魔の王が封じられた本物の『蒼天のグリモワール』だったのだ。  王国イチの超絶美少女にして武芸も魔法も超一流、悪魔と契約し、絶大な力を入手したエリンの復讐の旅が今始まる。

処理中です...