異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第10章 Freedom国、経済の中心へ!

93話 Freedom統一国家始動

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 ケンジは、Freedomを統一国家とした瞬間、貴族位を無くし全員を国民とし身分の差を無くす事を、国中に発表した。
 これにより、元貴族は今までのような横暴な事をしたら罰せられ、また元平民は調子に乗らないように、他人を思いやれる人間になるようにと説明した。
 ケンジはあくまでも貴族位というシステムがあった為、貴族達は好き勝手出来たと考えていた為、貴族位を無くした今ほとんどの貴族は自重すると考えていた。

 実際の所、今まで横暴に振る舞っていた元貴族の人間は、この国の生活水準の高さに驚き、横暴に振る舞い国外追放になるほうがデメリットが高いと思って、国の方針に従う人間の方が多かったぐらいだ。

 そして、貴族を毛嫌いしていた人間も少なくはなかったが、貴族の横暴な振る舞いが無くなってくるや否や、元平民の人間も安心してきたのだった。

 ただ、貴族達もまた生活があるので、内政の仕事しか今までやってきていなかった為、連日ケンジに貴族ギルドを設立して欲しいという要望がきていたのだ。

 貴族ギルドと言うのは、貴族の人間しか所属できなかったギルドだが、国から貴族ギルドに公共の仕事の依頼が発注され、その依頼を冒険者ギルドや生産ギルドから、冒険者に受注するシステムである。
 依頼内容は、城壁や大通りの整備公衆便所など多岐にわたる依頼だったが、Freedomではギルドに発注し、貴族ギルドのようなものはいらないと何度も説明していた。

「又、要望書がこんなに……」

「ケンジ様、なぜ貴族ギルドのようなものを設立しないのですか?」

「ムシュダルクさんはいると思うのか?」

「貴族ギルドは、中間マージンを取るような施設ですしね。予算は抑えれるかもしれませんね」

「かもしれませんねって……そんな事するなら、初めから依頼料を抑えたらいいし、そんな事したら冒険者や生産者達から不満が出るぞ?」

「そりゃそうでしょうね」

「今、Freedom国の情勢は、色んな場所の建て直しで確かに厳しいかもしれないが、なんとも出来ないわけじゃないだろ?」

「えぇ!鳳凰騎士団が極級ダンジョンの、魔物の間引きと採掘士達が頑張ってくれています」

「そっか!それは良かった」

「それと、ティアナとフィアナのおかげで薬草の栽培が成功し、生産者達はよりやる気になっているようですね」

「どういうことだ?」

「奴隷からの解放を望まなかった者達が、ゴッドオーダーを真剣にこなしているようです。そして、ゴッズなどは出ていない様子ですが、個人的に110や115のパワースクロールを出して、Freedom店の売り上げに貢献しているのですよ」

「な、なるほど!」

「そして、もう一つ大発見がありまして、大工の棟梁のゲンゴなんですが……」

「棟梁がどうかしたのか?」

「ゲンゴなんですが、初心に戻ると言って伐採士を極めると言って、ダンジョン産の木材を使ってゴッドオーダーをしたらしいのです」

「で、なにか起こったのか?」

「出てきたアイテムで伐採の斧と言うアイテムが出たらしいのです。その斧で伐採したら、低確率で材木がレア素材に変化したらしいのですよ」

「なっ⁉そんなアイテムが出たのか?それでレア素材って?」

「なんでもファイアーボードと言う材木で、火に耐性のある材木が取れたらしいのです」

「それって、どういう使い道があるんだ?」

「なんでも、その材木で家を建てる事で、燃える事のない家が建築できるみたいです」

「そいつは凄いな!」

「その材木に火を炙っても、表面が黒く変色するだけで燃えることは無かったそうです」

「へえ!棟梁の奴やるなあ!」

「しかし、ファイアーボードが伐採できる確率は1%ほどなんですが……」

「木を100本伐採して1本の確率か……」

「それはそうなのですが、凄い事なのですよ?」

「あっ、いや馬鹿にしている訳じゃないよ」

「わかってますよ。ケンジ様が、そんな事言うわけないのは分かっております。話は戻りますが、棟梁を見て大工職人がゴッドオーダーの重要性に気づき、伐採の斧を出す事に成功し出しているのです」

「それは凄いな!」

「まだちょっと数は少ないのですが、ドワーフ国にこの木材が重宝されだしているのですよ」

「数も少ないから、高価で取引されているという事だな?」

「そういうことです」

「じゃあ、棟梁には引き続きゴッドオーダーをやってくれと言っておいて?」

「え?棟梁は伐採の斧を出したから、別の者が重点的にやったほうがいいのでは?」

「いや、棟梁には伐採のパワースクロールを出して貰う事を、最重要課題と言っておいてくれ!」

「どういう事ですか?」

「材木にレア素材が出たと言っていただろ?」

「はい!これは大発見ですよ」

「だから、今女神様の知識を引き出してみたんだよ」

「女神様の知識って、どういう事ですか⁉」

「俺が、元々この世界じゃなくこの世界に転移された事は知っているだろ?」

「はい……これは最重要機密事項として伺っています」

「10年ほど前にティアさんに、俺はこの世界の知識を教えてもらったんだよ」

「そ、それって……ケンジ様は知らない事がないという事ですか?」

「まあ、そういうことだな」

「それは凄い!でも、だったらケンジ様が最初からアドバイスをしてくれたら、もっと色んな事が分かるのでは?」

「ただ、これにはちょっと厄介な事があって、俺もこういうヒントがあった時、頭にある知識を引っ張り出す必要があるんだよ」

「えーっと、どういう事でしょうか?」

「難しいかもしれないが、俺の頭の中には膨大な知識量があって、それを調べるために知識を引っ張り出すという事だ」

「つまり、仮に私が伐採という事柄が分からなかった場合、辞書で伐採の事を調べるという事ですか?」

「そういう事だ!興味がないものって人は疑問に思わないだろ?」

「そうですね」

「だから、今回のように新しい事柄が発見されたから、頭の中で調べてみたんだよ?」

「結構ややこしいモノですね……」

「ティアさんが言うには、そうしないと世界の知識が常に頭の中にあると、俺自身精神に支障をきたす恐れがあるらしいんだ」

「なるほど……確かに、世界の知識が常に頭の中にあったら、精神がおかしくなってもしょうがないですね」

「ああ!俺も10年前にティアさんから、知識を頭の中に埋め込まれた時、物凄い頭痛にのたうちまわったからな」

「なるほど……それで、伐採にはどんな知識があるのですか?」

「当然、ファイヤーボードだけじゃなくアイアンボードやフロストボード等、他のレア素材が存在しているって事だよ」

「何ですか⁉それ?」

「要は、伐採のパワースクロールの120以上出して、スキルを育てるとそういう素材が取れるって事だよ」

「その中でもアイアンボードは鉄のように硬い材木だが加工しやすい材料だし、フロストボードは冷気に耐性があるみたいだな。ひょっとしたら、夏でもひんやりしているのかもしれないな?」

「それはすごい!」

「だから、棟梁には引き続き、ゴッドオーダーを頑張るように説明してくれ!」

「わ、わかりました!」

「それと、みんながこうして頑張ってくれているから、国の予算に心配は無いから、貴族ギルドの代わりになるギルドは必要はないと、元貴族の人間には説明しておいてくれ!」

「ですが、このまま引き下がるとは思えないのですが?」

「貴族ギルドがあった時、予算をごまかしていた貴族はたくさんいただろ?」

「は、はい……国から出た依頼料をごまかして、ギルドに少なく依頼して、その差額を横領なんて日常茶飯事でしたね」

「そんな事になるから、貴族ギルドはいらないと説明してくれ!」

「わかりました!」

 ケンジは、Freedom国が統一国家になり、貴族達や平民達が同じ立場になった事で、色んな障害が出てきた事や色んな部署の建て直しに奮闘して、目の回る忙しさだった。
 その中でも、今回のような棟梁が新しい発見や、ティアナやフィアナのように、スキルを伸ばし癒し草等の薬草の栽培を成功させたことを嬉しく思っていたのだった。


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