無能と呼ばれてパーティーを追放!最強に成り上がり人生最高!

本条蒼依

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1話 無能と呼ばれて

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 主人公クロスは、今絶体絶命のピンチをむかえていた。

「く、くそおおおおおお!こんなところで死んでたまるかあ!」

『ぐぉおおおおおおおおお!』

 クロスの前には、マンティコアという魔物が立ちはだかっていた。しかし、ポーターであるクロスに戦うすべはなかった。ただ逃げるしかなかったが、ダンジョンを逃げていたが、行き止まりでショートソードを構え威嚇するのが精一杯だった。

『ぐぉおおおおおおおおお!』

「これまでなのか……やはり俺は冒険者になるのは間違っていたのか……」

 マンティコアを睨みながら、クロスは後ずさりをしていた。






 数日前、クロスはパーティーリーダーのガナッシュから責められていた。

「なあ、お前……暁から抜けてほしいんだよ」

「抜けてほしいっていきなりなんだよ!」

「俺はお前の職業に騙されたようなものだ。マスターって聞いたことが無かったから、パーティー設立時に誘ったんだがなんで、お前はレベルが上がんねぇんだよ」

「そ、それは……俺にもわからないんだ……」

「1レベルだが、初期ステータスも高いって言ってたのに、スキルも一つもないし詐欺じゃねえか」

「確かに悪いとは思うが、俺は俺なりにポーターとしての役目はちゃんとしてるだろ?」

「ああ!それが厄介なんだよ!お前は確かにポーターとしての役割はやっている」

「だったら、追い出される言われはないよな?」

「だが、パーティーメンバーの上限は6人だ。お前じゃなくレベルが上がり、スキルを持った役に立つ人間を入れた方が、パーティー暁はもっと上に行ける!」

「そ、それは……だが、ポーターとして、俺はパーティーに役に立っているじゃないか!」

「ポーターとしても、お前は無能だという事を自覚した方がいい!」

「無能……」

「世間のポーターなら、スキルでアイテムボックスを持っている奴はいるんだ。そんな人間を仲間に入れたら長期間ダンジョンにも潜れる」

「だけど、ここを追い出されたら俺は……」

「よく聞け!ポーター職のAランクになれば、スキルで5レベルになればアイテムボックスの能力は、時間がゆっくり流れて食料も2ヶ月は余裕で持ち、容量も半年以上の食料を余裕で持っていけるんだ」

「それは……」

「だったら、そんな人間を仲間に入れた方がパーティーにとって有益だろ?なんで、スキルを持た無くてレベルも上がらない、無能なお前を仲間にしないといけないんだよ」

「そ、それは……」

「それにお前以外のメンバー達の職業を考えろ!俺は勇者(S)他のメンバーもレア職業のSランクだ。お前は足手まといもいい所だと思わないか?」

「だが、俺を誘ってくれたのは、ガナッシュお前だったろ?俺はEランクだから最初は断ったはずだ」

「それはお前が、マスターと言うレア職業だったからだ。たとえEランクだったとしてもな。どう化けるかわからないだろ?」

「だったら、もうちょっと待ってくれよ。ひょっとしたら、レベルが上がって化けるかもしれないだろ?」

「じゃ、いつまで待てばいい?明日か?明後日か?1週間か?」

「そ、それは……」

「そう言って、俺達はお前と2年付き合ってきただろ?それなのに、お前は今だに1レベルだ!」

「だが、俺を追い出す事は出来ないはずだぞ?ギルド規約に反するからな」

「だからこうして、お前から出て行けと言っている。そうすれば、俺達は新しい仲間を募集することが出来るんだからな」

「だが、今追い出されたら、俺はどう生きて行けばいいんだよ」

「そんなのしるか!お前がいたのでは、俺達が迷惑なんだよ!」

「俺は出て行かない……」

 クロスも必死である。この暁を追い出されたらギルドからも追放されかねない。そうすれば生活は出来なくなり、追い出された田舎に帰るしか手は無くなるのだ。
 田舎では、Eランクなんかは本当に差別対象で居場所はない。その為、クロスは実家を出たのである。
 あの田舎に戻るしかないが、田舎に戻る事は考えたくなかったからクロスは何としてでも、パーティー暁から追放されるわけにはいかなかったのだ。


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