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最終話 人生最高
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クロスが、ジークフリードを救ってくれたおかげで、国は後継ぎの問題はなくなった。そして、公爵は国王自らの裁判?で判決された。
「ハーミルよ!お主は私の弟なのになぜ余を裏切った」
「裏切る?ワシは最初からお前の事など支えてはおらぬわ!」
「なっなんだと!」
「何故、お前が国王なんだ!わしの方が小さいころから優秀なのに、お前はわしよりたかが2年先に生まれただけではないか!」
「お、お前……」
「わしのほうが、この国を豊かに出来るはずなのに!長男と言うだけで、なぜおまえがこの国のトップなのだ?わしのほうが、いやわしにこそこの国のトップがふさわしいのだ!」
国王エランは、ハーミルを哀れに思った。エランの父親、前国王はハーミルの才能を見抜いていて、兄をサポートしてこそハーミルは活躍できると見ていたからだ。しかし、ハーミルの心の奥底にある野望までは前国王は見抜けなかった。
「ハーミル……本当に残念だ。あの世で父上に謝罪出来る事を願うよ」
「はっ!父上に謝罪だと。あの世であったらワシが父上に文句を言ってやるわ!」
これが、ハーミルが兄であるエランに残した最後の言葉となった。ハーミルは王国を裏切り下剋上をした大罪人として秘密裏に処刑となった。表向きには持病の悪化にて急死と発表された。
そして、第二王子は真実を知らされずエランの子供として育ち、第一王子ジークフリードの右腕として生涯を閉じることになる。
エラン国王は、ジークフリードに自分の過ちはハーミルとコミニュケーションを取れていなかった事だと教え、ジークフリードはマルクと二人三脚で国を盛り立てたのだった。
そして、第二王子マルクの母親であるマーガレットだが、貴族の女性ではありえない事として、森深く建っている屋敷に幽閉と言う処分に決まった。それ以来、表舞台に登場することはなくマルクの出生についても語られる事はなかったという。
そして、今回一番の功労者であるクロスは、王都に家を持ったことで、ムーンタリアの町と王都を行き来して、自由に生活をしていた。
「クロス、今日は王都の依頼を受けるの?」
「駄目か?」
「そうじゃないんだけど、ムーンタリアの領主様から会いたいって連絡が来ているんだけど……」
「今更、俺に何の用なんだ?」
「なんでも、ムーンタリアに闇ギルドができたらしいんだって、その壊滅に協力してほしいって言ってたわよ?」
ムーンタリアから、クロスがいなくなったという情報はすぐに闇ギルドに流れたみたいで、ムーンタリアは唯一闇ギルドが無い町という売りがなくなってしまったのだった。
これにより、一番安全というブランドが無くなってしまい、人口が減りつつあった。これは、当然な事であり闇ギルドが出来たとなれば平民達は、もっと大きな町へと移住するのである。
大きな町ならば、流通が盛んでいろいろ便利だからである。同じ闇ギルドがあるのならば、こんな小さな町に滞在する理由が無くなるのである。
「それは、俺が協力しなければいけない事なのか?」
「クロスの思う様にすればいいとは思うけど、一応連絡がきてたから伝言しただけだよ」
「オウカはどうしてほしいんだ?」
「あたしはどっちでもいいよ。なんなら手伝わなくても良い方に賛成だわ」
オウカは、クロスをこの町から追放したように感じていたので、町の事でクロスが動く事はないと思っていたのだった。
「でも、そうなると孤児院の予算が元に戻るんじゃないのか?」
「それなら大丈夫よ。もし状況が悪くなったら、前みたいにあたしが援助すればいいんだから」
「そっか、そうなったら俺も寄付に協力するから言ってくれ」
「うん、クロスありがとね」
クロスとオウカは、国王のお墨付きをもらったようなものだったので、気が向かなければ貴族からの申し出には動かなかった。
中にはその態度を不服として強行をはかる貴族もいたが、そういった場合王族がすぐさま動くことになり問題が全然なかった。
そのころ、ムーンタリアの領主ドーレンはやきもきしていた。オウカにクロスの面会を頼んでいたからだ。しかし、一向にクロスから連絡が来ないのだ。オウカによると、王都からちょくちょく帰ってきているらしいと聞いているが全然会えないのだ。
「どういう事だ……ギルドからも連絡は出来んのか?」
ドーレンは、ダンガに相談したのだった。
「ドーレン……ギルドとしても何ともできないぞ……」
「ダンガよ。ギルドは国とは関係のない組織なんだろ?ギルドからなんとかできないのか?」
「それは無理というものだ……クロスが王都に呼ばれた時、我らは何をやった?」
「うううう……」
「自分の都合が悪くなったときは、クロスを突き放したじゃないか?それに、クロスはもう実質、王国が後ろ盾になっているようなものだ」
「やはり、あの報告は本当のようだの……」
「クロスの奴は何をしたというのだ?」
「なんでも、第一王子の具合が悪くなっていたところを救ったらしい。詳しい事は分からぬが、闇ギルドがそのお命を狙っていたという噂だ」
「それで、クロスは自由勝手に動いていると?」
「貴族は、もうクロスに命令する事も出来ぬようだ」
「そうなると実質クロスの立場は王族のつぎに位があるみたいだな?」
「ああ……貴族の中でも疑問視する声が上がっているくらいなのだ。しかし、王太子殿下の命を救ったということもあり、今のところは問題にはなっていないんだ……」
「で、ドーレンはクロスに何を求めるつもりで面会を求めているんだ?」
「そ、それが……クロスが、この町から出たことで闇ギルドが復活したみたいだ……」
「なるほど!それでお主はまた、クロスに闇ギルドを壊滅させようと……」
「そうだ!このままではこの町は元に戻ってしまうんだ」
「だが、それは無理だろ?」
「何故だ?一回闇ギルドを壊滅させたクロスなら……」
「いやいや、そういう意味じゃない。どうやってクロスに依頼するつもりだ?」
「だから、オウカに面会を頼んでいるんじゃないか」
「クロスはそれを聞いてもなお、お主に面会に応じてないんだろ?だったら、お主の言う事を聞くつもりはないという事じゃないか?」
「それは分かっておる。だからこうして、ギルドマスターのお主に相談をしておるんじゃないか!」
「そんなに怒るなよ。そもそもそれが間違っておる」
「なぜだ?」
「今クロスは、オウカとパーティーは組んでおらん。つまりパーティーランクはなくなり、個人ランクになっているんだよ」
「ど、どういう事だ?」
「つまりだ!俺達がクロスをこの町から追い出した形で、クロスの拠点は王都になっている。オウカはここムーンタリアだ。パーティーなど組めるわけがないだろ?」
「ああ……」
「そうなると、クロスの個人ランクはEという事になっている。貴族やギルドの指名依頼はAからだろ?」
「な、なんだと?」
「そういうルールだからな。クロスの実力はSランクかもしれんが、ギルドランクはEだから、どう考えてもお主の依頼は受けられんよ」
「馬鹿な……」
「つまり、俺達はあの時選択を間違ってしまったって事だ。諦めるしかないよ」
「それじゃ、駄目なんだ!このままではこの町の人口が減り税収が減ってしまう」
「オイオイ……それこそ、クロスには関係のない事じゃないか」
「いいのか?本当に!」
「いいのかとはどういう事だ?」
「町の人口が減るという事は、又予算が組めなくなり元に戻る事になるんだぞ?」
「それはお主がそうならないように企画発案をして、政をやっていく事じゃないのか?俺達はクロスをこの町から追い出した形なんだぞ?都合の良い時だけ頼っても、クロスが動いてくれるわけないじゃないか」
「それは……」
「とにかく、ギルドマスターとしてお主のいう事はおかしいと判断させてもらう。当然クロスに伝える事はしない。もっと違う案を持ってきてくれ!」
「ゥぐっ……」
ギルドマスターの意見に、領主はぐうの音も出なかった。しかし、ギルドマスターは領主と幼馴染でもある為、闇ギルドをどう対処するのか、色々相談には乗ったのだった。
こうして、クロスとオウカはギルドからも自由に行動することが、認められる結果となった。
「なあ、オウカ?今日は、王都で色々買い物や食事をしないか?」
「いいの?」
「ああ!もうお金を稼ぐこともほどほどにして、オウカと一緒にのんびり暮らしたいんだ」
「えっ……」
クロスはオウカを改めて見つめた。その緊張感のある時間は、オウカの鼓動を速くした。
「オウカ……俺は、今まで人に裏切られてきたが、オウカだけはいつも俺だけを信じてくれて味方になってくれた。本当にありがとう」
「……」
「これからも、俺はずっとオウカと一緒に人生を過ごしたい。愛してます。俺と結婚してください」
オウカは、突然のクロスからのプロポーズに涙を流した。涙を拭きながらオウカは頷き返事をした。
「はい……よろしくお願いします」
クロスは、自由と共に人生の伴侶も見つけ本当に幸せになれた。
そして、クロスとオウカは数年後2人の子供を授かり、平穏な人生を送れたのだった。
「ハーミルよ!お主は私の弟なのになぜ余を裏切った」
「裏切る?ワシは最初からお前の事など支えてはおらぬわ!」
「なっなんだと!」
「何故、お前が国王なんだ!わしの方が小さいころから優秀なのに、お前はわしよりたかが2年先に生まれただけではないか!」
「お、お前……」
「わしのほうが、この国を豊かに出来るはずなのに!長男と言うだけで、なぜおまえがこの国のトップなのだ?わしのほうが、いやわしにこそこの国のトップがふさわしいのだ!」
国王エランは、ハーミルを哀れに思った。エランの父親、前国王はハーミルの才能を見抜いていて、兄をサポートしてこそハーミルは活躍できると見ていたからだ。しかし、ハーミルの心の奥底にある野望までは前国王は見抜けなかった。
「ハーミル……本当に残念だ。あの世で父上に謝罪出来る事を願うよ」
「はっ!父上に謝罪だと。あの世であったらワシが父上に文句を言ってやるわ!」
これが、ハーミルが兄であるエランに残した最後の言葉となった。ハーミルは王国を裏切り下剋上をした大罪人として秘密裏に処刑となった。表向きには持病の悪化にて急死と発表された。
そして、第二王子は真実を知らされずエランの子供として育ち、第一王子ジークフリードの右腕として生涯を閉じることになる。
エラン国王は、ジークフリードに自分の過ちはハーミルとコミニュケーションを取れていなかった事だと教え、ジークフリードはマルクと二人三脚で国を盛り立てたのだった。
そして、第二王子マルクの母親であるマーガレットだが、貴族の女性ではありえない事として、森深く建っている屋敷に幽閉と言う処分に決まった。それ以来、表舞台に登場することはなくマルクの出生についても語られる事はなかったという。
そして、今回一番の功労者であるクロスは、王都に家を持ったことで、ムーンタリアの町と王都を行き来して、自由に生活をしていた。
「クロス、今日は王都の依頼を受けるの?」
「駄目か?」
「そうじゃないんだけど、ムーンタリアの領主様から会いたいって連絡が来ているんだけど……」
「今更、俺に何の用なんだ?」
「なんでも、ムーンタリアに闇ギルドができたらしいんだって、その壊滅に協力してほしいって言ってたわよ?」
ムーンタリアから、クロスがいなくなったという情報はすぐに闇ギルドに流れたみたいで、ムーンタリアは唯一闇ギルドが無い町という売りがなくなってしまったのだった。
これにより、一番安全というブランドが無くなってしまい、人口が減りつつあった。これは、当然な事であり闇ギルドが出来たとなれば平民達は、もっと大きな町へと移住するのである。
大きな町ならば、流通が盛んでいろいろ便利だからである。同じ闇ギルドがあるのならば、こんな小さな町に滞在する理由が無くなるのである。
「それは、俺が協力しなければいけない事なのか?」
「クロスの思う様にすればいいとは思うけど、一応連絡がきてたから伝言しただけだよ」
「オウカはどうしてほしいんだ?」
「あたしはどっちでもいいよ。なんなら手伝わなくても良い方に賛成だわ」
オウカは、クロスをこの町から追放したように感じていたので、町の事でクロスが動く事はないと思っていたのだった。
「でも、そうなると孤児院の予算が元に戻るんじゃないのか?」
「それなら大丈夫よ。もし状況が悪くなったら、前みたいにあたしが援助すればいいんだから」
「そっか、そうなったら俺も寄付に協力するから言ってくれ」
「うん、クロスありがとね」
クロスとオウカは、国王のお墨付きをもらったようなものだったので、気が向かなければ貴族からの申し出には動かなかった。
中にはその態度を不服として強行をはかる貴族もいたが、そういった場合王族がすぐさま動くことになり問題が全然なかった。
そのころ、ムーンタリアの領主ドーレンはやきもきしていた。オウカにクロスの面会を頼んでいたからだ。しかし、一向にクロスから連絡が来ないのだ。オウカによると、王都からちょくちょく帰ってきているらしいと聞いているが全然会えないのだ。
「どういう事だ……ギルドからも連絡は出来んのか?」
ドーレンは、ダンガに相談したのだった。
「ドーレン……ギルドとしても何ともできないぞ……」
「ダンガよ。ギルドは国とは関係のない組織なんだろ?ギルドからなんとかできないのか?」
「それは無理というものだ……クロスが王都に呼ばれた時、我らは何をやった?」
「うううう……」
「自分の都合が悪くなったときは、クロスを突き放したじゃないか?それに、クロスはもう実質、王国が後ろ盾になっているようなものだ」
「やはり、あの報告は本当のようだの……」
「クロスの奴は何をしたというのだ?」
「なんでも、第一王子の具合が悪くなっていたところを救ったらしい。詳しい事は分からぬが、闇ギルドがそのお命を狙っていたという噂だ」
「それで、クロスは自由勝手に動いていると?」
「貴族は、もうクロスに命令する事も出来ぬようだ」
「そうなると実質クロスの立場は王族のつぎに位があるみたいだな?」
「ああ……貴族の中でも疑問視する声が上がっているくらいなのだ。しかし、王太子殿下の命を救ったということもあり、今のところは問題にはなっていないんだ……」
「で、ドーレンはクロスに何を求めるつもりで面会を求めているんだ?」
「そ、それが……クロスが、この町から出たことで闇ギルドが復活したみたいだ……」
「なるほど!それでお主はまた、クロスに闇ギルドを壊滅させようと……」
「そうだ!このままではこの町は元に戻ってしまうんだ」
「だが、それは無理だろ?」
「何故だ?一回闇ギルドを壊滅させたクロスなら……」
「いやいや、そういう意味じゃない。どうやってクロスに依頼するつもりだ?」
「だから、オウカに面会を頼んでいるんじゃないか」
「クロスはそれを聞いてもなお、お主に面会に応じてないんだろ?だったら、お主の言う事を聞くつもりはないという事じゃないか?」
「それは分かっておる。だからこうして、ギルドマスターのお主に相談をしておるんじゃないか!」
「そんなに怒るなよ。そもそもそれが間違っておる」
「なぜだ?」
「今クロスは、オウカとパーティーは組んでおらん。つまりパーティーランクはなくなり、個人ランクになっているんだよ」
「ど、どういう事だ?」
「つまりだ!俺達がクロスをこの町から追い出した形で、クロスの拠点は王都になっている。オウカはここムーンタリアだ。パーティーなど組めるわけがないだろ?」
「ああ……」
「そうなると、クロスの個人ランクはEという事になっている。貴族やギルドの指名依頼はAからだろ?」
「な、なんだと?」
「そういうルールだからな。クロスの実力はSランクかもしれんが、ギルドランクはEだから、どう考えてもお主の依頼は受けられんよ」
「馬鹿な……」
「つまり、俺達はあの時選択を間違ってしまったって事だ。諦めるしかないよ」
「それじゃ、駄目なんだ!このままではこの町の人口が減り税収が減ってしまう」
「オイオイ……それこそ、クロスには関係のない事じゃないか」
「いいのか?本当に!」
「いいのかとはどういう事だ?」
「町の人口が減るという事は、又予算が組めなくなり元に戻る事になるんだぞ?」
「それはお主がそうならないように企画発案をして、政をやっていく事じゃないのか?俺達はクロスをこの町から追い出した形なんだぞ?都合の良い時だけ頼っても、クロスが動いてくれるわけないじゃないか」
「それは……」
「とにかく、ギルドマスターとしてお主のいう事はおかしいと判断させてもらう。当然クロスに伝える事はしない。もっと違う案を持ってきてくれ!」
「ゥぐっ……」
ギルドマスターの意見に、領主はぐうの音も出なかった。しかし、ギルドマスターは領主と幼馴染でもある為、闇ギルドをどう対処するのか、色々相談には乗ったのだった。
こうして、クロスとオウカはギルドからも自由に行動することが、認められる結果となった。
「なあ、オウカ?今日は、王都で色々買い物や食事をしないか?」
「いいの?」
「ああ!もうお金を稼ぐこともほどほどにして、オウカと一緒にのんびり暮らしたいんだ」
「えっ……」
クロスはオウカを改めて見つめた。その緊張感のある時間は、オウカの鼓動を速くした。
「オウカ……俺は、今まで人に裏切られてきたが、オウカだけはいつも俺だけを信じてくれて味方になってくれた。本当にありがとう」
「……」
「これからも、俺はずっとオウカと一緒に人生を過ごしたい。愛してます。俺と結婚してください」
オウカは、突然のクロスからのプロポーズに涙を流した。涙を拭きながらオウカは頷き返事をした。
「はい……よろしくお願いします」
クロスは、自由と共に人生の伴侶も見つけ本当に幸せになれた。
そして、クロスとオウカは数年後2人の子供を授かり、平穏な人生を送れたのだった。
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