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最終章 暁月の明星
1話 暁月の明星
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大魔王スルトは、人間を嘲笑い人間の欲望嫉妬や誹謗中傷をエネルギーにして更に魔力を増大していた。
『クハハハハハハハ!お前達も人間共を誘惑し我に魔力を差し出せ!』
大魔王スルトは下級悪魔に指示を出す。しかし、秩序などない悪魔の中には大魔王にすら反発する悪魔もいまだいる。
『なんで俺様が!俺様は自由に行動し魔力は自由に奪う』
『ほう!まだお前のような反発者がいようとはな。自由にしたいのならもっと強くなってから粋がるがよい!』
『ギャアアアアァアアアアァアアア!』
大魔王スルトはいう事をきかない悪魔を喰らう。それを見て下級悪魔達はガクガク震え、大魔王スルトに服従を誓うのだった。
『馬鹿な奴よ。私にも勝てぬ奴が何を調子に乗って・・・』
『ルシファーよ。それはお主にも当てはまる事たからな。次はないぞ』
『はっ!大魔王様に復活させていただいたこの命無駄にはいたしません・・・』
ルシファーは大魔王スルトに釘を差され、額から汗が止めどなく流れる。大魔王スルトの顔は笑っていたがその奥に光る瞳に睨まれるだけで身体が動かなくなる。しかも大魔王スルトは全然本気にすらなっていない事がわかる。
大魔王様には勝てぬ・・・
『やってみるか?我は構わぬぞ』
『申し訳ありません・・・勝てぬ事がわかっただけです』
『そうか!人間を惑わせそして喰らえばまだお前の魔力は成長するかもな』
『はっ!大魔王様の魔力の糧となるよう誓う所存であります』
『期待しておるぞ』
『はっ!』
魔王ルシファーはなんとか自分の持ち場に戻る。
その頃、ようやくマルクの父デビットがゴーレムの力を借りて魔の森の魔物を討伐できるようになる。
「父さん。これなら村の用心棒ができるね」
「俺がこの年になってここまで腕が上がるなんて・・・」
「魔の森の魔物は強いからレベルも上がりやすいからね」
「何を言っているんだ!俺の年でレベルが上がってもステータス値が追いついてこないのが普通なんだ」
「なら、父さんには素質があるんだね」
「ま、まあな!改めて言われると照れるだろ」
「やめたほうがいいよ。父さんが照れても可愛くない」
「うるさい!もう村の心配はいいから、お前は自分のやる事しろ」
「わかってるよ。じゃ、僕はいくから後は頼んだよ」
「ああ。早く行け!」
マルクは、父のデビットに笑顔を見せ村をでるが、村の城門でステラに呼び止められる。
「マルク・・・」
「んっ?」
「親の私達より早く死んだらゆるさないから・・・」
「わかってる!絶対大魔王を倒し世界を平和にするから」
マルクは気合を入れ魔王城のある方向を睨みつけ町へと転移した。それを見守るデビットとステラは女神に祈るように天を見上げるのだった。
町にはマルク達を見送る人間で溢れかえっていた。その中には体力が回復したセバスチャンやアルマもいた。そして、桔梗も膝をつき無言で頭を下げていた。
「「ご主人様いってらっしゃいませ」」
「うん。いってくるが今度何かあっても無理はするなよ」
「「ご主人様のおかげでこうして元気になれました」」
「しかし、ご主人様の為何か有事の際には・・・」
「セバス!」
マルクの言葉の怒気に、セバスチャンはビクっと身体が跳ね上がる。
「大声出してごめん」
「いえ・・・」
「だけど命を無駄にしたら絶対駄目だ!先日セバスは命を落とさなかったが、アルマと桔梗は命を落とした。僕は本当に悲しかったよ」
「「ご主人様・・・」」
「だから、戦える力があったとしても危ないと思ったら逃げてもいいんだ。わかったね」
「「「はい。ありがとうございます」」」
マルクはそう言ったが、セバスチャンは有事の際は体を張るつもりでいた。これは、セバスチャンだけでなく桔梗や町の住人がマルクの為に体を張るつもりでいた。
その為に、この数日魔の森の魔物を討伐しレベルも上げていたのだ。先日王国が襲って来た時より、冒険者や用心棒達もやる気に満ちていた。そして、戦争奴隷として囚われている元王国騎士達もマルクに敬意をしめしていた。
マルクは、王国騎士達に警備をさせてはおらず、三交代制で勤務をサイモンに徹底させていたからだ。
最初サイモンは、王国騎士達を犯罪奴隷のように使うつもりでいた。しかし、マルクは王国騎士はアーサー王の命令に従っただけだといい、王国騎士の忠誠心を評価し衣食住を与えるようにとサイモンに指示をしたのだ。
当然、王国騎士達も戦争奴隷に落とされたのだから使い潰されると思っていたので、マルクの指示には目を見開き驚いていた。そして、アインシュタル王国元英雄は尊敬するに値する人物とし、王国の選択が間違っていたと騎士達の間で広まったのだ。当然、騎士達には給金は出ないが強制労働ではない今の環境は文句などなく、この町を護るつもりで心に誓う騎士達が増えていた。また、元城塞都市ダンデに派遣された騎士達も同様、衣食住の待遇は変わらず徹底されていたので、騎士達の不満はなく町の警備をきびきびしていた。
「マルク様、私には最初奴隷の扱いに疑問を感じておりましたが、私が間違っていました」
「わかってくれたならいいんだよ」
「本当に申し訳ありません」
「サイモンは元貴族だからしょうがないんだよ」
「しょうがない?」
「うん。貴族は基本平民の気持ちは分からないからね」
「そんな事は!いえ・・・そうです」
「うん。申し訳ないが、貴族はなにかあれば不敬罪といい、自分達を上級階級と思い込んで下の人間を見下している風潮があるからね」
「耳が痛いお言葉です」
「僕の町ではそういった風潮はなくしていこうと思うんだ。今はまだ難しいけど・・・」
「ご立派な目標にございます。私も微力ながらお力添えをしとうございます」
「よろしく頼むね」
「かしこまりました!」
「じゃ後の事は頼むよ。行ってきます」
マルクが町を出ると、町の住人が城壁の上に登って見送るのだった。そして、門の前にはシオン、カノン、オウカ、システィナ、クレアが笑顔で待っていた。マルクは魔の森の北にある魔王城を睨みつけた。
「これが暁月の最後の戦いだ。気合い入れていくよ!」
「「「「「お~!」」」」」
マルクを先頭に、暁月の明星は魔の森に入るのだった。
『クハハハハハハハ!お前達も人間共を誘惑し我に魔力を差し出せ!』
大魔王スルトは下級悪魔に指示を出す。しかし、秩序などない悪魔の中には大魔王にすら反発する悪魔もいまだいる。
『なんで俺様が!俺様は自由に行動し魔力は自由に奪う』
『ほう!まだお前のような反発者がいようとはな。自由にしたいのならもっと強くなってから粋がるがよい!』
『ギャアアアアァアアアアァアアア!』
大魔王スルトはいう事をきかない悪魔を喰らう。それを見て下級悪魔達はガクガク震え、大魔王スルトに服従を誓うのだった。
『馬鹿な奴よ。私にも勝てぬ奴が何を調子に乗って・・・』
『ルシファーよ。それはお主にも当てはまる事たからな。次はないぞ』
『はっ!大魔王様に復活させていただいたこの命無駄にはいたしません・・・』
ルシファーは大魔王スルトに釘を差され、額から汗が止めどなく流れる。大魔王スルトの顔は笑っていたがその奥に光る瞳に睨まれるだけで身体が動かなくなる。しかも大魔王スルトは全然本気にすらなっていない事がわかる。
大魔王様には勝てぬ・・・
『やってみるか?我は構わぬぞ』
『申し訳ありません・・・勝てぬ事がわかっただけです』
『そうか!人間を惑わせそして喰らえばまだお前の魔力は成長するかもな』
『はっ!大魔王様の魔力の糧となるよう誓う所存であります』
『期待しておるぞ』
『はっ!』
魔王ルシファーはなんとか自分の持ち場に戻る。
その頃、ようやくマルクの父デビットがゴーレムの力を借りて魔の森の魔物を討伐できるようになる。
「父さん。これなら村の用心棒ができるね」
「俺がこの年になってここまで腕が上がるなんて・・・」
「魔の森の魔物は強いからレベルも上がりやすいからね」
「何を言っているんだ!俺の年でレベルが上がってもステータス値が追いついてこないのが普通なんだ」
「なら、父さんには素質があるんだね」
「ま、まあな!改めて言われると照れるだろ」
「やめたほうがいいよ。父さんが照れても可愛くない」
「うるさい!もう村の心配はいいから、お前は自分のやる事しろ」
「わかってるよ。じゃ、僕はいくから後は頼んだよ」
「ああ。早く行け!」
マルクは、父のデビットに笑顔を見せ村をでるが、村の城門でステラに呼び止められる。
「マルク・・・」
「んっ?」
「親の私達より早く死んだらゆるさないから・・・」
「わかってる!絶対大魔王を倒し世界を平和にするから」
マルクは気合を入れ魔王城のある方向を睨みつけ町へと転移した。それを見守るデビットとステラは女神に祈るように天を見上げるのだった。
町にはマルク達を見送る人間で溢れかえっていた。その中には体力が回復したセバスチャンやアルマもいた。そして、桔梗も膝をつき無言で頭を下げていた。
「「ご主人様いってらっしゃいませ」」
「うん。いってくるが今度何かあっても無理はするなよ」
「「ご主人様のおかげでこうして元気になれました」」
「しかし、ご主人様の為何か有事の際には・・・」
「セバス!」
マルクの言葉の怒気に、セバスチャンはビクっと身体が跳ね上がる。
「大声出してごめん」
「いえ・・・」
「だけど命を無駄にしたら絶対駄目だ!先日セバスは命を落とさなかったが、アルマと桔梗は命を落とした。僕は本当に悲しかったよ」
「「ご主人様・・・」」
「だから、戦える力があったとしても危ないと思ったら逃げてもいいんだ。わかったね」
「「「はい。ありがとうございます」」」
マルクはそう言ったが、セバスチャンは有事の際は体を張るつもりでいた。これは、セバスチャンだけでなく桔梗や町の住人がマルクの為に体を張るつもりでいた。
その為に、この数日魔の森の魔物を討伐しレベルも上げていたのだ。先日王国が襲って来た時より、冒険者や用心棒達もやる気に満ちていた。そして、戦争奴隷として囚われている元王国騎士達もマルクに敬意をしめしていた。
マルクは、王国騎士達に警備をさせてはおらず、三交代制で勤務をサイモンに徹底させていたからだ。
最初サイモンは、王国騎士達を犯罪奴隷のように使うつもりでいた。しかし、マルクは王国騎士はアーサー王の命令に従っただけだといい、王国騎士の忠誠心を評価し衣食住を与えるようにとサイモンに指示をしたのだ。
当然、王国騎士達も戦争奴隷に落とされたのだから使い潰されると思っていたので、マルクの指示には目を見開き驚いていた。そして、アインシュタル王国元英雄は尊敬するに値する人物とし、王国の選択が間違っていたと騎士達の間で広まったのだ。当然、騎士達には給金は出ないが強制労働ではない今の環境は文句などなく、この町を護るつもりで心に誓う騎士達が増えていた。また、元城塞都市ダンデに派遣された騎士達も同様、衣食住の待遇は変わらず徹底されていたので、騎士達の不満はなく町の警備をきびきびしていた。
「マルク様、私には最初奴隷の扱いに疑問を感じておりましたが、私が間違っていました」
「わかってくれたならいいんだよ」
「本当に申し訳ありません」
「サイモンは元貴族だからしょうがないんだよ」
「しょうがない?」
「うん。貴族は基本平民の気持ちは分からないからね」
「そんな事は!いえ・・・そうです」
「うん。申し訳ないが、貴族はなにかあれば不敬罪といい、自分達を上級階級と思い込んで下の人間を見下している風潮があるからね」
「耳が痛いお言葉です」
「僕の町ではそういった風潮はなくしていこうと思うんだ。今はまだ難しいけど・・・」
「ご立派な目標にございます。私も微力ながらお力添えをしとうございます」
「よろしく頼むね」
「かしこまりました!」
「じゃ後の事は頼むよ。行ってきます」
マルクが町を出ると、町の住人が城壁の上に登って見送るのだった。そして、門の前にはシオン、カノン、オウカ、システィナ、クレアが笑顔で待っていた。マルクは魔の森の北にある魔王城を睨みつけた。
「これが暁月の最後の戦いだ。気合い入れていくよ!」
「「「「「お~!」」」」」
マルクを先頭に、暁月の明星は魔の森に入るのだった。
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