429 / 447
最終章 暁月の明星
9話 一億の絶望
マルク達はあまりの悪魔達の大群に目配せをする。魔の森の空を悪魔達が埋め尽くし空が見えなくなったのだ。又、地上も悪魔達が大量に湧き、地面の色が悪魔の色に染まる。
「いったいどこにこれほどの悪魔がいたんだ?」
「そんなの知らないわよ」
「それほど不思議な事じゃないな」
「勇者の剣どういう事よ」
「お前達は何処に向かっているつもりなんだ?」
「そりゃ魔王城に決まっているわ」
「そうだな。それと同時にここはダンジョン化されておるのを忘れてはいかん」
「「「「「「あっ・・・」」」」」」
「なんじゃ全員忘れておったのか。情けない奴らじゃ」
『『『『『『奴らを殺せ!』』』』』』
『『『『『ギャッギャッギャッ!』』』』』
『『『『『『ウオォ゙オ゙オオォオオオオオ!』』』』』』
悪魔達は最下級悪魔・下級悪魔・中級悪魔・上級悪魔・最上級悪魔全てが居た。種類も様々でガーゴイルはもちろんゴブリンデビル、ダークオークやオーガ、オーガデビルなど普段見たことが無い悪魔達だ。
これはもう、ダンジョンから溢れ出す魔物と同じでスタンピードである。いや、スタンピードは通常何千の魔物が溢れ出す災害で、最大でも万単位の魔物の数だ。しかし今起こっているのはスタンピードなどと呼ぶのは生易しく、スタンピードの最上級の呼び名【一億の絶望】と呼ばれるものであった。
「みんな気を引き締めろ!」
「「「「「うん!」」」」」
マルクが先頭にフェニックスウイングを広げ悪魔達を迎え撃つ。
「マルク、お前はさがるのじゃ!何を迎撃しようとしておるんじゃ!」
「何を言って・・・」
「いいから下がれ!命令じゃ!」
マルクが先頭に立つ事を、煌めきの杖は阻止した。
「何で止めるんだよ!あんな数僕も参戦しなきゃ・・・」
「お主が参戦したら全滅するぞ」
「えっ?そんなバカな!あの数を少しでも減らさないと!」
「いいから下がれ。時間が無い」
「「「「「嘘でしょ!?」」」」」
煌めきの杖はマルクを下がらせてしまい、これを見たシオン達は顔を青くする。
「シオン。取り乱すなよ。お前は勇者の剣を持つ勇者なんだからな」
「勇者の剣!だけどあの数はわたし達だけでは!」
「弱気になるな!勇者が勇気をなくしてどうする。大丈夫余がついている。それにマルクにはライレールがいるんだからな」
勇気の剣はシオンを落ち着かせ、真ん中にシスティナ、その両脇にシオンとクレアを配置させ、一番外側にオウカとカノンを置いた。
「いいか?全員で範囲攻撃をぶちかませ!遠慮はするな!」
指揮者となった煌めきの杖はシオン達に範囲攻撃を指示した。オウカはダイヤモンドダストを地上の悪魔に、カノンは旋風陣を空中の悪魔にぶちかます。そして、中央にいるシスティナはマルチプルアローで正面突破する悪魔を一網打尽にした。
「「「なに、これ!」」」
3人は自分の技の威力に驚く。バフを掛けたスキルの威力に言葉を失ったのだ。そして、その範囲攻撃を抜けて襲ってくる悪魔には、シオンのダブルスラッシュ、クレアのトリプルスラッシュが襲う。シオンもクレアもヘイストの二重掛けでエイトスラッシュにクレアは16スラッシュの二刀流で32の剣気が悪魔達を襲ったのである。
そして、マルクはシオン達の攻撃に目をみはる。その様子に煌めきの杖はマルクに話し掛ける。
「マルクよ」
「あっ・・・はい」
「一つ言って置く。お主は今まで英雄として持ち上げられていたが、お主は勇者じゃないんじゃぞ」
「それはわかって・・・」
「いや、わかっておらん。お前は勇者じゃなく魔法使いいや魔導士なんじゃ。魔導士がいきなり前線に立ってどうする?魔導士は後方から仲間を護る戦いをしないと駄目だ!わかるな?」
「あ・・・」
「お前の攻撃魔法はまだ使うべきではない。今はシオン達に任せれば良い」
「なら、僕は何をすれば・・・」
「お主は魔導士としてやる事はいっぱいある。見てみよ!パーティーの攻撃の要はカノン、オウカ、システィナの3人じゃ」
マルクはパーティーの後方から、3人を見ると大技を連発していた。一発の大技に悪魔達は数千単位で散り散りに殺されていく。当然、そんな戦い方をすれば後が続かないのは明白で、3人はすぐにバテてきているようだ。
「あれじゃ長く持たないぞ・・・」
「そうじゃ!ここでお主の出番じゃ。仲間の体力を回復させよ」
マルクはさっそく、カノン達にリフレッシュ、リチャージを掛けた。リフレッシュはスタミナ、リチャージはMPの回復だ。そして、リジェネレーションを掛けた事で傷ついた体は徐々に回復し続け、HPの回復は連発する必要がなかった。
「「「た、助かった!」」」
「マルクが、わたし達の背中を守ってくれてる!」
「これなら大技を連発しても安心だ」
「そうね。これなら安心だわ」
シオンとクレアは3人の大技を抜けてきた悪魔を倒せばいいので、連発する必要はないのだ。
「どうじゃ?マルクが前線に立っておれば、仲間はとうに悪魔の数に呑まれておったじゃろ?」
「うん・・・」
「魔法使いの戦い方はこれが基本となる。当然だが臨機応変も考えなきゃならんからな。魔法使いは常に沈着冷静にならんといけないのだ。わかったな?」
「わかった・・・本当の戦い方を教えてくれてありがとう」
「お主の長所はとても素直という事じゃ。普通なら英雄と持ち上げられた人間は今までの経験が邪魔をして素直になれんからな」
「そんないじめるなよ・・・」
「お主の事は褒めたじゃろうが。余が言ったのは一般的な事じゃよ。ほれ!もうすぐ20分が経つぞ」
「えっ?」
「えっじゃない!シオン達のバフの時間が切れる時間じゃ。切れる前に掛け直すのじゃ」
「あっ・・・そういう事か!」
マルクは煌めきの杖の指示に従い、シオン達の付与魔法を掛け直す。
「いいか。魔法使いは時間の管理も必要じゃ!一つ間違えればパーティーは崩れ落ち全滅する。わかったな?」
「はい・・・肝に命じます」
「フム!マルクは本当に素直じゃ」
マルクは煌めきの杖に魔法使いの戦い方を教えられてドンドン経験を実践で学んでいくのだった。
「いったいどこにこれほどの悪魔がいたんだ?」
「そんなの知らないわよ」
「それほど不思議な事じゃないな」
「勇者の剣どういう事よ」
「お前達は何処に向かっているつもりなんだ?」
「そりゃ魔王城に決まっているわ」
「そうだな。それと同時にここはダンジョン化されておるのを忘れてはいかん」
「「「「「「あっ・・・」」」」」」
「なんじゃ全員忘れておったのか。情けない奴らじゃ」
『『『『『『奴らを殺せ!』』』』』』
『『『『『ギャッギャッギャッ!』』』』』
『『『『『『ウオォ゙オ゙オオォオオオオオ!』』』』』』
悪魔達は最下級悪魔・下級悪魔・中級悪魔・上級悪魔・最上級悪魔全てが居た。種類も様々でガーゴイルはもちろんゴブリンデビル、ダークオークやオーガ、オーガデビルなど普段見たことが無い悪魔達だ。
これはもう、ダンジョンから溢れ出す魔物と同じでスタンピードである。いや、スタンピードは通常何千の魔物が溢れ出す災害で、最大でも万単位の魔物の数だ。しかし今起こっているのはスタンピードなどと呼ぶのは生易しく、スタンピードの最上級の呼び名【一億の絶望】と呼ばれるものであった。
「みんな気を引き締めろ!」
「「「「「うん!」」」」」
マルクが先頭にフェニックスウイングを広げ悪魔達を迎え撃つ。
「マルク、お前はさがるのじゃ!何を迎撃しようとしておるんじゃ!」
「何を言って・・・」
「いいから下がれ!命令じゃ!」
マルクが先頭に立つ事を、煌めきの杖は阻止した。
「何で止めるんだよ!あんな数僕も参戦しなきゃ・・・」
「お主が参戦したら全滅するぞ」
「えっ?そんなバカな!あの数を少しでも減らさないと!」
「いいから下がれ。時間が無い」
「「「「「嘘でしょ!?」」」」」
煌めきの杖はマルクを下がらせてしまい、これを見たシオン達は顔を青くする。
「シオン。取り乱すなよ。お前は勇者の剣を持つ勇者なんだからな」
「勇者の剣!だけどあの数はわたし達だけでは!」
「弱気になるな!勇者が勇気をなくしてどうする。大丈夫余がついている。それにマルクにはライレールがいるんだからな」
勇気の剣はシオンを落ち着かせ、真ん中にシスティナ、その両脇にシオンとクレアを配置させ、一番外側にオウカとカノンを置いた。
「いいか?全員で範囲攻撃をぶちかませ!遠慮はするな!」
指揮者となった煌めきの杖はシオン達に範囲攻撃を指示した。オウカはダイヤモンドダストを地上の悪魔に、カノンは旋風陣を空中の悪魔にぶちかます。そして、中央にいるシスティナはマルチプルアローで正面突破する悪魔を一網打尽にした。
「「「なに、これ!」」」
3人は自分の技の威力に驚く。バフを掛けたスキルの威力に言葉を失ったのだ。そして、その範囲攻撃を抜けて襲ってくる悪魔には、シオンのダブルスラッシュ、クレアのトリプルスラッシュが襲う。シオンもクレアもヘイストの二重掛けでエイトスラッシュにクレアは16スラッシュの二刀流で32の剣気が悪魔達を襲ったのである。
そして、マルクはシオン達の攻撃に目をみはる。その様子に煌めきの杖はマルクに話し掛ける。
「マルクよ」
「あっ・・・はい」
「一つ言って置く。お主は今まで英雄として持ち上げられていたが、お主は勇者じゃないんじゃぞ」
「それはわかって・・・」
「いや、わかっておらん。お前は勇者じゃなく魔法使いいや魔導士なんじゃ。魔導士がいきなり前線に立ってどうする?魔導士は後方から仲間を護る戦いをしないと駄目だ!わかるな?」
「あ・・・」
「お前の攻撃魔法はまだ使うべきではない。今はシオン達に任せれば良い」
「なら、僕は何をすれば・・・」
「お主は魔導士としてやる事はいっぱいある。見てみよ!パーティーの攻撃の要はカノン、オウカ、システィナの3人じゃ」
マルクはパーティーの後方から、3人を見ると大技を連発していた。一発の大技に悪魔達は数千単位で散り散りに殺されていく。当然、そんな戦い方をすれば後が続かないのは明白で、3人はすぐにバテてきているようだ。
「あれじゃ長く持たないぞ・・・」
「そうじゃ!ここでお主の出番じゃ。仲間の体力を回復させよ」
マルクはさっそく、カノン達にリフレッシュ、リチャージを掛けた。リフレッシュはスタミナ、リチャージはMPの回復だ。そして、リジェネレーションを掛けた事で傷ついた体は徐々に回復し続け、HPの回復は連発する必要がなかった。
「「「た、助かった!」」」
「マルクが、わたし達の背中を守ってくれてる!」
「これなら大技を連発しても安心だ」
「そうね。これなら安心だわ」
シオンとクレアは3人の大技を抜けてきた悪魔を倒せばいいので、連発する必要はないのだ。
「どうじゃ?マルクが前線に立っておれば、仲間はとうに悪魔の数に呑まれておったじゃろ?」
「うん・・・」
「魔法使いの戦い方はこれが基本となる。当然だが臨機応変も考えなきゃならんからな。魔法使いは常に沈着冷静にならんといけないのだ。わかったな?」
「わかった・・・本当の戦い方を教えてくれてありがとう」
「お主の長所はとても素直という事じゃ。普通なら英雄と持ち上げられた人間は今までの経験が邪魔をして素直になれんからな」
「そんないじめるなよ・・・」
「お主の事は褒めたじゃろうが。余が言ったのは一般的な事じゃよ。ほれ!もうすぐ20分が経つぞ」
「えっ?」
「えっじゃない!シオン達のバフの時間が切れる時間じゃ。切れる前に掛け直すのじゃ」
「あっ・・・そういう事か!」
マルクは煌めきの杖の指示に従い、シオン達の付与魔法を掛け直す。
「いいか。魔法使いは時間の管理も必要じゃ!一つ間違えればパーティーは崩れ落ち全滅する。わかったな?」
「はい・・・肝に命じます」
「フム!マルクは本当に素直じゃ」
マルクは煌めきの杖に魔法使いの戦い方を教えられてドンドン経験を実践で学んでいくのだった。
あなたにおすすめの小説
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。
真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆
【あらすじ】
どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。
神様は言った。
「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」
現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。
神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。
それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。
あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。
そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。
そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。
ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。
この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。
さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。
そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。
チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。
しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。
もちろん、攻略スキルを使って。
もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。
下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。
これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。