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第1章 役に立たないスキル
19話 闇ギルドの活動
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リーランの町の冒険者ギルドでは騒然となっていた。1週間たっても盗賊達を討伐しに行ったAランク冒険者が帰らなかったからだ。
そして、この一週間のうちに偵察隊と2組の別のAランク冒険者も帰らなかったのだ。
「どうなっておるのだ!緑の風とドラゴンの牙、最後に翼竜の風も帰ってこなかっただと?あの盗賊のアジトには誰がいるんだ?」
「ギルドマスター……これはもう連合を組んだ方がよろしいのでは?」
冒険者ギルドでは連合を組んで、盗賊のアジトに向かったがすでに引き払われ、盗賊の姿は当然蟻の子一匹見当たらなかった。
そして、3組の冒険者を始末した雷獣は、闇ギルドでBランクとなった。Bランクとなったディクト達は、闇ギルドから指示される事は無くなり、自由に依頼を受けることが出来るようになった。
しかし、難しい依頼はギルドの地下牢から助けられたアサシンから命令される事があった。その依頼は当然断る事は出来ず命令は絶対だった。
「まだ命令されるのかよ?」
「当たり前だ!お前達は俺に命を助けられただろうが?」
「それはそうだけどよう……」
「それにこういう依頼は、お前達にしかできないから命令が来るんだ。有り難いと思え!」
「分かったよ……」
「お前達は納得いかないと思うが、まだBランクだ。ようやくスタートに立ったと思え!Aランクになればさらに指示される依頼は無くなり、俺みたいにSランクとなれば下に人間をつかす事だって可能だ!」
「ということは、先輩の様にSランクになれば、今のような指示ができる部下につくれると言う事か?」
「まあ、そういうことだな。そうなれば俺からは卒業となる」
「「そいつはすげええ!」」
「「本当ですか?」」
「ああ!本当だ。しかし、お前達にSランクになれたらの話だけどな」
「俺達は絶対になる。闇ギルドで成り上がってやるぜ!」
「だったら文句言ってないで、この依頼をして来い!」
「まじかよ……」
その依頼は、マンドラゴラの根を採取する依頼だった。いろんな呪術に使う素材で、闇ギルドでは必要な素材の一つだった。
しかし、この素材は強力な魔物がいる場所に生える植物で、高ランク冒険者でも苦労することで有名なのだ。
そして、この植物は採取するときに厄介な事が起き絶叫するのだ。生命力が無い人間が採取すると絶命してしまうのである。生命力がある人間でもその絶叫に耐えても確実に寿命が10年減ると言われていた。そのマンドラゴラの根を1本採取と言うのが、今回の依頼内容だった。
「まあ、魔の森の近くに行けばマンドラゴラは生えているだろ?簡単だな」
「サム(ディクト)ちょっと待ってよ」
「ミル(ソフィア)なんだよ?」
「マンドラゴラを抜くときどうすんのよ?あたしは抜くのは嫌だよ?」
「俺も嫌だな!」
「あたしも嫌よ!」
「まあ、任せておけって。いい考えがあるんだ」
「いい考えって?」
ディクトはとんでもない提案をしたのだった。そして、そのとんでもない案は採用された。
「おい!しっかり歩けよ」
「う~~~!」
雷獣は、マンドラゴラがあるであろう森の奥に潜入していた。しかし、そのパーティーには小さい子供が縛られ無理やり同行させられていた。
ディクト達はどこかの村の女の子をさらっていたのだ。その少女はいきなり誘拐され恐怖で震えていたが、ディクト達に無理やり森の中へと連れてこられていた。
「ノーラ(ヴィトラ)このガキをしっかり守って置けよ」
「分かってるって。そのかわり魔物の方は任せたよ」
「それは大丈夫だ。任せておけ」
「そのガキには重要な事をさせるんだからな」
ディクト達は、誘拐した女の子にマンドラゴラを採取させようとしていた。
「お!あそこを見てみろ。あの葉はマンドラゴラに間違いないな?」
「ええ、そうね……だけど大丈夫?側にヒュドラがいるじゃない……」
「あれなら大丈夫だ!」
ヒュドラは首が何本もあるドラゴンである。再生能力が高く首を切ってもすぐに再生するほど危険な魔物だ。
「行くぞ!」
「おお!」
ディクトとヴァイスは、躊躇なくヒュドラに立ち向かった。ヒュドラは3本首で比較的弱いヒュドラだった。そして、あっという間にディクトは、ヒュドラの首の付け根の場所を叩き斬った。ヴァイスもその重量のある鈍器でヒュドラの首を叩き潰した。
ヒュドラの弱点は首の付け根にある心臓だ。これを潰されたら再生しなくなり、首を叩き斬ると絶命する。これを知っていれば、ディクト程の人間ならたいした魔物ではないのだ。
「さあ、後はお前の出番だ」
「あの……何をしたらいいのですか?」
「ああ、あの草を引っこ抜いてくれ」
「そしたら、家に帰してくれますか?」
「ああ!かまわないよ。お兄ちゃんたちはあの草の根を探しに来たんだ」
「でも、後は引っこ抜くだけなんですよね?」
「ああ……あの草は不思議な草でね。子供にしか抜けないんだよ」
「そうなの?」
「だから、君には怖い目にあわせたけど引っこ抜いてくれたら、家にちゃんと返すから協力して欲しいなあ」
「わかった。協力します」
その純粋な女の子は、ディクト達に騙されマンドラゴラの草を掴んで力いっぱい引っこ抜いた。
すると女の子の頭の中に直接響き渡る絶叫が鳴り響いたのだ。ディクト達には何も聞こえない。マンドラゴラの絶叫は抜いた人間の頭に直接聞こえるのだ。
『ぎゃああああああああああああああああああああああああ!』
すると、女の子はマンドラゴラを握った状態で、その場に倒れてしまった。
「くくくく!楽勝だぜ」
「これで一人頭50万ミストなんだからな」
「ホント、笑いが止まらないわ」
「くくくく!」
ディクトは、女の子からマンドラゴラの根を奪い取り、ニヤリと笑った。その側ではソフィア達もやらしい笑みを浮かべていたのだった。
そして、この一週間のうちに偵察隊と2組の別のAランク冒険者も帰らなかったのだ。
「どうなっておるのだ!緑の風とドラゴンの牙、最後に翼竜の風も帰ってこなかっただと?あの盗賊のアジトには誰がいるんだ?」
「ギルドマスター……これはもう連合を組んだ方がよろしいのでは?」
冒険者ギルドでは連合を組んで、盗賊のアジトに向かったがすでに引き払われ、盗賊の姿は当然蟻の子一匹見当たらなかった。
そして、3組の冒険者を始末した雷獣は、闇ギルドでBランクとなった。Bランクとなったディクト達は、闇ギルドから指示される事は無くなり、自由に依頼を受けることが出来るようになった。
しかし、難しい依頼はギルドの地下牢から助けられたアサシンから命令される事があった。その依頼は当然断る事は出来ず命令は絶対だった。
「まだ命令されるのかよ?」
「当たり前だ!お前達は俺に命を助けられただろうが?」
「それはそうだけどよう……」
「それにこういう依頼は、お前達にしかできないから命令が来るんだ。有り難いと思え!」
「分かったよ……」
「お前達は納得いかないと思うが、まだBランクだ。ようやくスタートに立ったと思え!Aランクになればさらに指示される依頼は無くなり、俺みたいにSランクとなれば下に人間をつかす事だって可能だ!」
「ということは、先輩の様にSランクになれば、今のような指示ができる部下につくれると言う事か?」
「まあ、そういうことだな。そうなれば俺からは卒業となる」
「「そいつはすげええ!」」
「「本当ですか?」」
「ああ!本当だ。しかし、お前達にSランクになれたらの話だけどな」
「俺達は絶対になる。闇ギルドで成り上がってやるぜ!」
「だったら文句言ってないで、この依頼をして来い!」
「まじかよ……」
その依頼は、マンドラゴラの根を採取する依頼だった。いろんな呪術に使う素材で、闇ギルドでは必要な素材の一つだった。
しかし、この素材は強力な魔物がいる場所に生える植物で、高ランク冒険者でも苦労することで有名なのだ。
そして、この植物は採取するときに厄介な事が起き絶叫するのだ。生命力が無い人間が採取すると絶命してしまうのである。生命力がある人間でもその絶叫に耐えても確実に寿命が10年減ると言われていた。そのマンドラゴラの根を1本採取と言うのが、今回の依頼内容だった。
「まあ、魔の森の近くに行けばマンドラゴラは生えているだろ?簡単だな」
「サム(ディクト)ちょっと待ってよ」
「ミル(ソフィア)なんだよ?」
「マンドラゴラを抜くときどうすんのよ?あたしは抜くのは嫌だよ?」
「俺も嫌だな!」
「あたしも嫌よ!」
「まあ、任せておけって。いい考えがあるんだ」
「いい考えって?」
ディクトはとんでもない提案をしたのだった。そして、そのとんでもない案は採用された。
「おい!しっかり歩けよ」
「う~~~!」
雷獣は、マンドラゴラがあるであろう森の奥に潜入していた。しかし、そのパーティーには小さい子供が縛られ無理やり同行させられていた。
ディクト達はどこかの村の女の子をさらっていたのだ。その少女はいきなり誘拐され恐怖で震えていたが、ディクト達に無理やり森の中へと連れてこられていた。
「ノーラ(ヴィトラ)このガキをしっかり守って置けよ」
「分かってるって。そのかわり魔物の方は任せたよ」
「それは大丈夫だ。任せておけ」
「そのガキには重要な事をさせるんだからな」
ディクト達は、誘拐した女の子にマンドラゴラを採取させようとしていた。
「お!あそこを見てみろ。あの葉はマンドラゴラに間違いないな?」
「ええ、そうね……だけど大丈夫?側にヒュドラがいるじゃない……」
「あれなら大丈夫だ!」
ヒュドラは首が何本もあるドラゴンである。再生能力が高く首を切ってもすぐに再生するほど危険な魔物だ。
「行くぞ!」
「おお!」
ディクトとヴァイスは、躊躇なくヒュドラに立ち向かった。ヒュドラは3本首で比較的弱いヒュドラだった。そして、あっという間にディクトは、ヒュドラの首の付け根の場所を叩き斬った。ヴァイスもその重量のある鈍器でヒュドラの首を叩き潰した。
ヒュドラの弱点は首の付け根にある心臓だ。これを潰されたら再生しなくなり、首を叩き斬ると絶命する。これを知っていれば、ディクト程の人間ならたいした魔物ではないのだ。
「さあ、後はお前の出番だ」
「あの……何をしたらいいのですか?」
「ああ、あの草を引っこ抜いてくれ」
「そしたら、家に帰してくれますか?」
「ああ!かまわないよ。お兄ちゃんたちはあの草の根を探しに来たんだ」
「でも、後は引っこ抜くだけなんですよね?」
「ああ……あの草は不思議な草でね。子供にしか抜けないんだよ」
「そうなの?」
「だから、君には怖い目にあわせたけど引っこ抜いてくれたら、家にちゃんと返すから協力して欲しいなあ」
「わかった。協力します」
その純粋な女の子は、ディクト達に騙されマンドラゴラの草を掴んで力いっぱい引っこ抜いた。
すると女の子の頭の中に直接響き渡る絶叫が鳴り響いたのだ。ディクト達には何も聞こえない。マンドラゴラの絶叫は抜いた人間の頭に直接聞こえるのだ。
『ぎゃああああああああああああああああああああああああ!』
すると、女の子はマンドラゴラを握った状態で、その場に倒れてしまった。
「くくくく!楽勝だぜ」
「これで一人頭50万ミストなんだからな」
「ホント、笑いが止まらないわ」
「くくくく!」
ディクトは、女の子からマンドラゴラの根を奪い取り、ニヤリと笑った。その側ではソフィア達もやらしい笑みを浮かべていたのだった。
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