役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

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第3章 嫁

5話 王都に到着

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 マルクとシオンは、王都にやってきた。王都に近いルノーバが、都会だと思っていたが王都に着いたら、先輩が言ったルノーバはまだ田舎だと言った意味がよくわかった。

「先輩が言った意味がよくわかったよ」

「本当だね。あの城門見てよ!凄い大きいよ」

 マルクとシオンは、まだ王都に入っていないのに都会だという事に興奮していた。城門前に並ぶ人の多さや、行商人の数もリーランの町とは比べ物にならなかった。

「兄ちゃん達は、王都は初めてなのか?」

「「はい」」

  マルクに、話しかけてきたのは王都を拠点に活動している行商人だった。

「そうか。王都は賑やかで、武器も最高級な品揃えだぞ。兄ちゃん達も装備品は新調してもいいんじゃねぇか?」

「へぇ、それは楽しみだ」
「おじさんありがとー!あたしの武器、そろそろ買い替え時だったのよ」

「おいおい、おじさんは止めてくれよ。こう見えて俺はまだ24だぜ?」

「「「「「「えっ?」」」」」」

 マルクとシオンだけじゃなく、周りにいた人達も声を漏らした。

「・・・・・・」

 行商人の男性は、不機嫌そうに周りをジト目で見つめていた。周りの人達も、罰が悪そうに視線を背けていた。

「お、お兄さんごめんなさい。まさか24歳とは思わなかったわ」

「だよな?こんなむさ苦しいくて、髭がボサボサだとそう思うよな」

「でも、なんで髭を剃らないのよ?」

「いやぁ・・・・・・町を出る時カミソリを補充するのを忘れてな。引き返すのも面倒でそのまま旅をしてきた」

「旅のプロの行商人も、忘れることもあるんだな」

「まぁ、俺も人間だからな忘れることもあらぁな。あははははは!」

 行商人の男性は、明るく笑い飛ばして、周りも和やかな雰囲気になっていた。
 やはり、こういう何気ない会話をしていると時間が経つのは早く、マルクの番になった。

「冒険者だな。二人共、ギルドカードを提出してくれ」

「「はい」」

「初めて王都にきたみたいだね。何用で王都に?」

 初めての冒険者なので、城門を警備している兵士はマルク達に、何しにきたのか聞いてきた。

「僕達は、国王様に招かれて王都にきました」

 やはり、マルクはお城の兵士には敬語の方がいいと思い、以前の話し方にもどしていた。

「国王様に呼び出された?君達は貴族様ですか?」

「いえ、とんでもない!僕達はリーランの町から来た平民です」

「リーランの冒険者だと?君達はリーランの町の英雄か?」

「「えっ?」」

 マルクとシオンは、お城の兵士に英雄と言われ目を丸くした。

「君達は、リーランのスタンピードを壊滅させたのだろう?」

 兵士がそういうと、後方に並んでいた人達も騒然としていた。王都では、王国騎士団がとっくに帰還していて、マルク達の噂が広まっていた。

「君達なら、並ばずに直接こちらに来てくれたらよかったんですよ。どうぞ王都へようこそ!」

 今まで、事務的に話していたのに、凄い歓迎ぶりだった。

「マルクさん達は、今日の宿は決まっていますか?」

「い、いえ・・・・・・今着いたばかりなのでこれからです」

「では、お城の方に泊まる部屋をご用意します」

「ちょっと待って下さい!まず、ギルドに寄りますし、お城はちょっと・・・・・・」

「えーっと、休まりませんか?国王様との面会は早くても3日はかかりますが?」

「それでも構いませんよ。ギルドで依頼をこなして待っていますし」
「そうそう、せっかく王都にきたんだし、見物もしたいしね」

「そうですか。なら、面会時が決まったら冒険者ギルドに連絡させていただきます」

「「それで結構です!」」

 マルクもシオンも、お城で寝泊まりするのは勘弁してもらった。緊張して絶対休まらないと思ったからだ。

 そして、城門を後にして冒険者ギルドに出向いたのだ。
 王都のギルドは、当然王国領のギルドを統括する本部となる。ギルド職員はこの本部で働けるように日々努力をしている。

「ここが、冒険者ギルド本部!でかいなぁ」
「ホント凄いわね」

 マルクとシオンは、ギルドの建物の大きさにびっくりしていた。

「マルク、3日間どうするの?」

「いつもと一緒だよ。お金は十分にあるし、明日は王都見物をしよう。シオンも装備品を買い替えるんだろ?」

「僕も装備品を新調したいしね。とりあえず、ギルドに報告して、国王様の連絡がいつ来てもいいようにしとかないとね」

「うん、わかった」

 マルクとシオンは、ギルドの受付に挨拶をした。冒険者ギルドは、冒険者がいっぱいでものすごい賑やかだった。その中で、凄い空いているカウンターに並んだ。

「あの?」

「貴方達はギルド本部で見た事がないわね。ひょっとして冒険者登録ですか?」

「いや、違うよ。さっき王都に着いたばかりなんだよ」

「これは失礼しました。私はステファニーと申します」

「マルクだ」

「シオンです」

 さすが、ギルド本部で受付嬢をしている女性だった。丁寧な言葉使いでかっこよく、耳が少し長くてハーフエルフだった。女性のシオンも惚れ込むほど綺麗な女性だった。

「えーっと、あなたはハーフエルフなんですか?」

 シオンがそう聞くと、ステファニーの表情が曇った。

「はい。その通りです。もし、気になるのであれば他の・・・・・・」

「「僕(あたし)達、初めて会いました」」

「えっ?」

 ステファニーは、マルクとシオンがそんな事を言って目を丸くした。
 
「ハーフエルフって、むちゃくちゃ綺麗なんですね」
「僕も、初めて見たけどこんな綺麗な女性見たことないな!」

 マルクとシオンが、ここまで驚いていたのは理由があった。ハーフエルフは、人間やエルフから嫌われていると聞いていたからだ。
 現に、王都でもまだ生活しやすいと言われていたが、ステファニーのカウンターには冒険者が、ほとんどいなかった。
 ステファニーのカウンターに並んでいた人達も、ハーフエルフであり、マルク達がステファニーにハーフエルフと尋ねた時、ステファニーと同じように顔を曇らせたのだ。

「貴方達は、私がハーフエルフなのに、なんとも思わないのですか?」

「なんで?」
「なんで思うの?女性のあたしから見ても惚れ惚れするよ」

 ステファニーは、シオンの言葉に感激しているようだった。
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