役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

文字の大きさ
78 / 447
第3章 嫁

26話 セバスチャンの強さ

しおりを挟む
 マルクはシオンの説得で、アルマも購入する事になった。アルマがマルクと契約を結ぶと、受付嬢達はワッと歓声を上げて祝福をしていた。

「「「「「おめでとう!」」」」」

「みんなありがとう」

 はぁ・・・・・・・まさか、シオンに説得されるとは思わなかったな。マルクは、アルマを購入した事を少し後悔していた。実際のところ、マルクはシオンが奥さんでいてくれる事で幸せだった。
 しかし、これをきっかけに、これからマルクの周りに数多くの女性が集まり、最強の集団が出来ることを、マルクは夢にも思っていなかったのだ。

「アルマは、何かできるのか?」

「わたくしは戦闘は無理ですよ。だけど、旦那様の癒しになります」

「そうなんだ・・・・・・」

「あー、今馬鹿にしましたね。こう見えてわたくしは歌と楽器と踊りのスキルはBランクもあるんですよ」

「楽器はあるの?」

「はい。このハープで旦那様を楽しませます」

「そうか。楽しみにしてるよ」

「任せてください」


 アルマのような、容姿のいい奴隷は主を癒す為に歌を歌ったり楽器の演奏をし楽しませる事にある。
 まるで貴族のような楽しみ方だなと、マルクは急速に自分の生活が変わっていくのを感じた。

 マルクは、セバスチャン達を屋敷に連れて帰り、屋敷の管理を任せた。

「ご主人様、客人が参ってます」

「客人?」

「はい。カノンと申してますが・・・・・・」

「あー、一緒に住んでいるのがその人達だよ」

「そうでしたか」

 セバスチャンは、あわてて屋敷の入り口に駆けていった。そして、セバスチャンはカノン達に頭を下げ、屋敷の中に案内したのだ。

 屋敷の中に入ってきたカノン達は、マルクに執事のセバスチャンの事を聞いてきた。

「マルク!あの執事はなんなんだ?」

「あーごめんね。カノン達の事を言ってなかったんだよ」

「あっ、いや、そうじゃない。セバスチャンの強さだよ」
「「「そうなんだよ!あたし達が一切!」」」

「わたくしの事はセバスとお呼びください」

「「「「うわっ!」」」」

 セバスチャンが、カノン達の後ろにいつの間にか立っていて、四人は大きな声を出して驚いていた。

「セバスは、この屋敷を管理してもらうために来てもらったんだ。僕達も冒険に出ないといけないからね」

「そうじゃない!執事なのに何であんな身のこなしなんだ?あたし達が、一歩も屋敷に入れなかったんだぞ?」

「あー、セバスは執事だけど腕は超一流の戦士だから用心棒もかねているからね」

「ホッホッホッ!まだ若い者には遅れはとりませんよ」

 セバスチャンは、口に手をやり胸を張った。それを見て、マルクはカノン達にセバスチャンに鍛えてもらったらと無責任に笑っていた。

「カノン様達がよければ、いつでもお相手をさせていただきますよ」

 セバスチャンは、カノン達にそう言って訓練をかって出た。カノン達は、冒険者としてまだまだなので、休みの日に鍛えてもらう事になった。

「くっ!」
「何で当たらないの?」

「どうしました?そのような腕では一生、わたくしには触れることすらできませんよ?」

 セバスチャンは、カノンの槍をレイピアで軽々弾き、オウカの連打を素早い動きで回避した。
 その動きに、カノンとオウカは絶句した。その瞬間、オウカの腹にセバスチャンのレイピアが突き刺さる。

「ぐはっ!」

 オウカは、その衝撃に悶絶して壁まで吹き飛んだのだ。

「何をボーッとしているのですか?このレイピアは先を潰して致命傷にはなりませんが、ボーッとしない!本当の戦闘なら貴女は死んでいますよ!」

 セバスチャンは、オウカが油断した事をいさめたのだ。すると、そこにセバスチャンに向けて、システィナの矢が飛んできた。
 
「油断大敵ですよ!」

 システィナは、セバスチャンの隙をつき、トリプルショットを撃った。システィナは、セバスチャンのスピードに対抗する為に、一瞬で三発もの矢を射れるトリプルショットを撃った。

「よし!当たった!」

 システィナの矢が当たった瞬間、セバスチャンの姿が陽炎のように揺らめき矢が突き抜けた。

「嘘!あれを避けるだなんて!ってセバスは?」

「システィナ!後ろだ!」

 システィナがセバスチャンの姿を見失うと、オウカが自分の腹を押さえながら叫んだ。

「いい攻撃でしたね。しかし、後がよろしくないですね」

「えっ?」

 システィナは、声がした後ろを振り返り冷や汗が頬をつたった。あの一瞬で、セバスチャンに後ろを取られたのだ。

「きゃああああああああああ!」

 構えるまでに、システィナは背中に衝撃がはしり、前方に吹き飛んだ。そして、システィナはその場に倒れ込み動かなくなった。

「よくもシスティナを!」

 カノンが、怒りの表情でセバスチャンの距離を一瞬で詰めた。カノンは背中に羽を持つ有翔族だ。鋭い踏み込みで、低空飛行でセバスチャンに突進したのだ。その間、オウカは腹を押さえながら動く事ができずにいた。

「いけませんね!貴女は真面目過ぎです。そんな大声を出して突っ込んでもいい的ですよ」

 セバスチャンは、カノンが突っ込んできたのを、ちょっと横にずれてカノンの突進を避けた。

「なっ!」

「猪では駄目ですよ」

 カノンはセバスチャンに、あばら骨をレイピアで突かれて肺の中の空気を出されて、悶絶をして気を失った。

「クリティカルブロウ!」

 いきなり、セバスチャンのバックから姿を現したのがクレアだった。
 クレアは、セバスチャンの隙を狙いバックスタブでセバスチャンの後ろを取り、クリティカルブロウで攻撃した。

「いい攻撃でしたね。ただ、貴女はレベルが低すぎる。これからは、戦闘にも参加するように!」

 セバスチャンは、クレアの攻撃を避けずクリティカルブロウを受けた。クレアは、斥候で罠の解除で日頃戦闘には参加しておらず、三人に比べてレベルが低い。その為、一撃必殺のクリティカルブロウがセバスチャンには通用しなかった。

「そ、そんな・・・・・・」

  クレアは、セバスチャンの強さに後づ去りした。次の瞬間、クレアは首トンされてその場に崩れ落ちた。

 オウカは、セバスチャンの強さに愕然として、なんとか気を保っていたが、とうとう気を失った。

「なかなかのものでしたよ」

 セバスチャンは、カノン達を担ぎ上げ部屋に寝かせた。

「ご主人様すいません。少しやりすぎました」

「いや、カノン達が弱すぎたみたいだね。ずっと見ていたよ」

 セバスチャンはカノン達をララベル、セバスチャンと一緒に購入されたメイド達に看病を任せたのだった。
しおりを挟む
感想 106

あなたにおすすめの小説

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

処理中です...