役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

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第4章 成長

52話 ステファニー救出される

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 シードは、ステファニーを人質にとりマルクを脅しありえない事を言い出した。

「この女はお前じゃなく俺に惚れてついてきたんだ」

んー!嘘よ!

「紛れもない事実だぜ。こいつの唇は柔らかかったのは魅力的だったからな」

んーんーんー!私そんな事してない!んーんーんー!マルク、信じないで!

 ステファニーは、シードの言う事を必死で否定していた。しかし、猿轡をされていて言葉を出せず涙が溢れていた。

「それで僕にマウントを取っているつもりか?」

「悔しいか?」

「ふん!お前は本当に酷い男だ」

「はぁ?何を言っている?」

「僕がお前の秘密に気づいてないとでも思っているのか?」

「俺の秘密だと?」

「お前は、スキルを使って女性思い通りに操っただけだよ」

「な、何をでたらめを!」

 シードはマルクの言葉に慌て出した。

「お前のスキルはチャームパーソンだよ。しかもEランクで最低のな!」

 マルクはシードのステータスを神眼で鑑定をして、とっくに今回の秘密を暴いていた。
 シードのスキルはチャームのEランクだ。その為、20分しか効果時間がなくチャームが切れると24時間は使えなくなる。
 しかし、女性にとっては悪魔のようなスキルである。シードを誘ったりついていく意識はちゃんと残っているため質が悪いのだ。
 その事実を弱みに脅された女性は数多くいたからだ。

「うるさい!どこに証拠がある!事実、この女は!」

「ステファニーはお前に言い寄ったりついていかないよ」

んー!マルク!

「はっ!どうしてそんな事が言いきれる!」

「当たり前だ!ステファニーはハーフエルフなんだ。お前みたいに自分勝手で、女性を物のように扱う人間は、絶対に信じないからだよ!」

 ステファニーは、今までこういった人間にハーフエルフという事で差別されてきたから、絶対に自分から言い寄ったりしないのは当たり前だった。

「ハーフエルフだと?」

 シードは、ステファニーの髪をかき上げるとステファニーの耳は少し尖っていた。

「そ、そんな事が俺に言い寄ったりしていない証拠になると思っているのか?」

「それに、重要な事があるしな?」

「重要な事だと?」

「僕がいるのに、他の男について行くわけがないからだよ」

 シード達は、マルクの言葉に思考が停止して固まってしまった。ステファニーもその言葉に顔を真っ赤にしていた。

「こんな馬鹿見たことねぇ!お前ら遠慮するな!かかれ!」

 シードは、部下にマルクに襲うように命令をした。しかし、シードの部下はピクリとも動かなかった。

「ど、どうした?早くかかれ!」

「お前のスキルはチャームパーソンだが、本当のチャームを教えてあげるよ。お前達、シードを取り抑えよ」

 ありえない事にマルクが、シードの部下に命令を下したのだ。すると、シードの部下は一斉にシードに襲い掛かったのだ。

「お前達何をしている?や、やめろ!やめるんだ!」

「ぎゃあああああああああああ!」

 シードが抵抗したので、部下に腕を斬られてしまった。シードはあまりの痛さに床をのたうちまわり部下に取り抑えられた。

「「「「「任務完了しました!」」」」」

 部下は、シードを簀巻きにしてしまい、その後斬られた腕を、持っていたヒールポーションで応急措置もしてしまった。
 そのまま、自分達の役目が終わると信じられない事が起こった。

「なっ!」

 盗賊達は、自ら剣を首に突き立て自害してしまったのだ。

「これが本当のチャームパーソンだよ」

「ば、馬鹿な!チャームパーソンで自殺の強要はできないはずだ!」

「お前みたいな低いランクのスキルは、弱い人間を言いなりにさせるのが限界なんだよ。まぁお前みたいな小悪党には、お似合いのスキルだよ」

「ぐっ・・・・・・」

 マルクはシードを馬鹿にして、ステファニーの拘束を外した。ステファニーは、マルクに抱きつき泣きながら謝っていた。

「マルクさんごめんなさい!」

「何で謝っているの?」

「だって私・・・・・・」

「悪いのは、なんでも自分の思い通りになるとステファニーを操ったこいつだよ」

「ううん。私があの時すぐに寮に帰っていれば良かったの」

「それなら僕が悪いよ。昨日僕がステファニーを放って帰ったからこんなことになったんだ。本当にごめんなさい」

「そんな!マルクさんが悪い訳が!」

「だったらやっぱりこいつが悪いだろ?こいつは人の弱みにつけ込むような奴なんだ。ステファニーが気に病む事はないんだよ」

「う、うん。わかったわ」

「さてとこいつにはもう一働きしてもらわないとな」

「はぁ?俺に何をさせるつもりだ!」

「お前らのバックについている奴に、目にものを見せてやるよ。ステファニーも一緒に悪党の末路をみないか?」

「まだ悪党が?」

「や、やめろ!離せ!」

 マルクは、盗賊達の死体をインベントリに全部収納し、暴れるシードを牢獄に閉じ込めた。
 牢獄とは、生け捕りにした犯罪者を収納できるインベントリのようなスキルだ。これにより何人でも簡単に連行できるようになった。

「マ、マルクさん・・・・・・それはいったいどうなっているんですか?」

「まぁ、生きた人間を運べる牢屋と思ってくれたらいいよ」

「そんなスキルがあるなんて!」
 
「じゃあ帰ろうか」

「きゃっ!な、な、何を?」

 マルクは、ステファニーをお姫様抱っこをした。そして、フェニックスウィングを広げ王都に向かって飛んで帰るのだった。
 マルクが、ステファニーを救出した時間は、たった40分程である。

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