役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

文字の大きさ
173 / 447
第5章 最強への道

31話 魔人となり復活!

しおりを挟む
 ディクトが復活を遂げ、暗躍を企てているとは思いもしていないマルクは、街道の開通を急ピッチに頑張っていた。土砂崩れの撤去作業をした次の日の朝、村長は目覚めており顔色が良くなっていた。
 それから村長も睡眠をちゃんと取り、村の陣頭指揮を取っている。これは、マルクが土砂の撤去作業の進行具合をちゃんと報告して、物資の流通の目処がたったからである。

「マルクよ!本当にありがとうのう。これで村は救われる」

「村長が、諦めず頑張ったからですよ」

「マルクが、街道の土砂崩れの撤去の目処を立ててくれたおかげじゃ」

「だだ、安心するのはまだ早いと思います」

「なぜじゃ?街道が通れば流通が起こる。時間はかかるが元にもどるじゃろ?」

「この余震ですよ。多分自然災害ではありません」

「どういう事じゃ?」

「わかりませんか?余震のタイミングが、一定のリズムを刻んでいるのを?」

 自然災害の地震なら余震は、ランダムにいつ起こるかわからないのだ。確かに昼間余震が起こる時はランダムで起こり、リーランの町から撤去作業をしていた兵士達も、余震が起これば避難しながら作業を行っている。
 しかし、夜中の2時に必ず余震とは思えない本震のような揺れが起こっていた。次の日に街道に行けば土砂崩れがあるのだ。
 倒壊していない村の建物は、すでにマルクが応急処置をして倒れる心配はないが、リーランの町では倒壊した建物が出ていた。

「それはまさかとは思うが・・・・・・」

「ええ、僕も確信は持てませんが、新しいダンジョンができたのかもしれません」

「ば、馬鹿な!ダンジョンができてこんな地震が起きるなんて聞いた事がない」

「しかし、この地震は何かおかしいと思いませんか?」

「・・・・・・」

 村長は黙り込んでしまった。村長は長年生きてきて、何度も地震を経験していた。確かにマルクの言うように、今回の地震は経験のないものだった。
 
「じゃあ、どうすればいいのじゃ?ダンジョンの調査をしてダンジョン攻略をしないとどうしようもないと言う事か?」

「最終的にはそうなると思います。しかし、今はできる事をしないと、村は壊滅してしまいます」

「そ、そうじゃな!」

 村長はマルクの説明に頭を抱えていた。まずは、街道が通れば冒険者ギルドに相談してみようと思っていた。

 


 その頃、ディクトのダンジョンは成長をして一階層の大きさが四倍の面積となっていた。
 まだダンジョンポイントが足りなくて二階層からは基本面積である。

「まぁ、一階層がこれだけ広ければ大丈夫だな」

「マスター!やはりこの短期間での成長は尊敬に値します」

「さて、そろそろソフィアを復活させてやろうか。ふはははははは!」

 ディクトは、ダンジョンポイントを大量に投入して、ソフィアを復活させようとしていた。

レベル100 1000ポイント
種族     1000ポイント
能力     5000ポイント


「マスター!全部で7000ポイントも費やして作り出すのですか?」

「ああ!戦力はあった方がいいからな」

「しかし、ポイントが勿体ないかと」

「くどい!ソフィアはヒーラーでも優秀だからな。その人間にダンジョンの力を与えてやるんだ!災害級の部下の復活だ!目覚めよ!ソフィア」

 ディクトは、ダンジョンポイントでソフィアを強化復活をした。
 ソフィアの頭蓋骨は、光輝き人の形を形成して、光が収まるとゆっくりと目を開けたのだった。その目は真っ赤でとても人間の物ではなかった。
 ソフィアは、今の状況がつかめなかったが、目の前のディクトを見て駆け寄った。

「ディクト!」

「ソフィア久しぶりだな。記憶は残っているようだな?」

「何を言っているの?」

「お前はずっと死んでいたんだ。俺も死んでいたんだがなぜか復活して今はダンジョンマスターになっている」

「はぁあ?ダンジョンマスター?一体どういう事よ?」

 ディクトは、ダンジョンに来てからの事を説明した。ソフィアは最初信じれなかったが、ダンジョンオーブとここ最下層にある部屋を見て信じるしかなかった。そして、自分の姿が人間の物ではなく、魔物というか魔人となっていた事で信じるしかなかった。

「ソフィア、俺と一緒にマルクとシオンに復讐をしないか?いや、俺達にあんな拷問をかけた人間共に宣戦布告をしないか?」

 ディクトの申し出に、ソフィアが断る事はない。ソフィアも自分を殺した人間を恨んでいたからだ。

「ディクト、私を復活させてくれてありがとう!この新しい力を試してやるわ」

「ああ!頼むぞ。いざとなった時は、ソフィアは最下層の担当になってもらうからな」

「なんか、変な気持ちだわ。私がボス部屋の担当になって、冒険者を始末する側になるなんてね」

 ソフィアが復活を遂げたその夜、またしても大きな地震が起きたのだった。そして、その後リーランの町の周辺で誘拐事件が多発したのだった。

「いっぱいどういう事だ?」

「最近、家族の者が帰らないと捜索願いが5件出ています!今日も3件きています」

「そんなにもきているのか?」

「しかし、おかしいのです・・・・・・」

「何がおかしいのだ?」

「被害者がいなくなる前、周りの人間が見ていたんですよ。誰かに拐われていなくなったんじゃないみたいなんです」

「じゃあ、自分で身を隠したというのか?じゃあ事件の可能性はないということか?」

「だだ、捜索願いの数が多すぎるのですよ」

「確かにこの数は多すぎるな・・・・・・集団で身を隠したというのか?」

「こんなことは初めてでなんとも・・・・・・」

  兵士達は、頭を抱えるしかなかったが、リーランの町だけではなく、周りの村に身を隠した可能性がないか見回る事にしたのだった。
しおりを挟む
感想 106

あなたにおすすめの小説

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

処理中です...