役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

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第7章 覚醒

56話 地上での事を知らない暁月の明星

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 まさか、地上に邪神が復活しているとは思っていないマルク達一行は、元皇帝のダンジョンマスターの待つ最深部にやって来ていた。

「後は、ダンジョンマスターの魔王だけだね」

「そうね!だけど、まさかこのダンジョンのボスがこんなに伝説級の魔物ばかりだと思わなかったわ」

「何を悠長な事を言っているんだ?」

「だって・・・・・・」

「シオン、これからその伝説級の魔物を呼び出したダンジョンマスターを討伐するんだよ?それにこのダンジョンのボスが聖母龍が最後だって保証もないんだしね」

「わかっているわよ」

「それに覚悟はしておいてよ」

「「「「「まだ何かあるの?」」」」」

「これは僕の予感なんだけど、多分だけどこれで終わりじゃないよ」

「どういう事よ」

「そうだ。マルクは何を言っているんだ?」

「カノンは、皇帝が自らダンジョンマスターになったと思っているのかい?」

「えっ?」

「マルクはそう思ってないの?」

「思ってないよ」

「だけど、皇帝は新しいスキルで魔物部隊を作ったんじゃないの?」

「システィナ。それは皇帝が作った設定だよ」

「そうなの?」

「ダンジョンマスターと聞いて何か思い当たらないかい?」

「ああ!ディクトでしょ?」

「さすがシオンだね。そうディクトは何でダンジョンマスターになれたんだ?一回あいつは死んだはずなのに何故生き返ったんだ?」

「それはあたしにはわからないよ」

「僕もそこまではわからないが、このダンジョンマスターにした第三者の存在がいたと思ったんだ」

「何故そう思うの?」

「そんなの当たり前だよ。ダンジョンマスターなんかにそう簡単になれるわけがないからだよ」

「確かにマルクならなれそうだけど、普通に考えれば確かにそうね・・・・・・」

「クレア・・・・・・酷いなぁ」

「でも、マルクならダンジョンマスターになれそうだけどね」

「いくら僕でもダンジョンマスターは無理だよ」

「そうなの?」

「そうだね。ダンジョンマスターにはあのオーブと台座が関係しているはずだよ。詳しい事はわからないから多分だけどね」

「そっか・・・・・・マルクでも無理なんだ」

「まあそういう事だけど、僕は普通の人間だった皇帝を討伐しても、その第三者がいる限り同じ事は繰り返されると思っているんだ」

「だけど、皇帝を討伐したら帝国は元に戻るじゃない?」

「いいかい?ディクトがダンジョンマスターになって、ダンジョンの攻略難易度は断然上がった。何故だかわかるかい?」

「「「「「・・・・・・」」」」」

「今まで、ダンジョンマスターは魔物だったじゃないか?オークのダンジョンや又、僕が攻略してはいないけど、他のダンジョンではリッチだったりもしただろ?」

「それがどうしたの?何か違いはあるの?」

「シオン、ディクトがダンジョンマスターになった事で、人間の立場で考えるダンジョンができたんだよ。そして、今回は皇帝を誘惑してダンジョンマスターにしたことで、こんな伝説級の魔物を何体もボスにできたんだよ」

「「「「「なるほど・・・・・・」」」」」

「つまり、その第三者は人間を使ってダンジョンマスター実験をしているんだよ。今度は多分、アインシュタル王国の国王様が狙われてもおかしくない」

「「「「「嘘でしょ!」」」」」

「国王様はその昔、冒険者をしていてその腕は人類最強だと言われているのは、シオン達も知っているだろ?」

「マルクの方が強いけどね」

「そして、今回は皇帝のような権力者だ。ディクトは勇者候補とされたほどの強い冒険者だったろ?」

「「「「「そうか!」」」」」
「その両方を持つのがアインシュタル国王陛下!」

「そういう事!僕はそこが心配しているんだよ。だから、早く皇帝を討伐してその第三者を討伐しないとこの問題は解決しないと思うんだ」

 マルクは、シオン達にそのように説明していたが地上ではもうそのような段階ではなかった事を知らなかった。


 ちなみに、マルクが地上の異変が気づかないのはしょうがなかった。ダンジョンは地上と隔離された空間だからだ。ダンジョンポイントでいくらでも作り替える事ができる空間と言ってもいい。
 そして、ディクトの時地上で震災が起こった理由は、地下で大規模なダンジョンの成長があった次元震が理由である。


「とにかく、慎重第一に急がないと大変なことになりそうね」

「そういう事!」

 そして、マルク達は最深部の扉の前にやって来ていた。


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