役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

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第8章 人類の厄災

1話 大変な状況な大国

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 マルク達は、帝国から自分達の町に帰ってきていた。

「せバス。それは本当な事なの?」

「はい。シオン様・・・・・・ご主人様も旅先でお聞きになりませんでしたか?」

「帝都では、宰相様も何も言っておられなかったよ」

「本当でございますか?今、大陸で大魔王スルトの復活で王都では連合国を組む話が出ているくらいなんですよ」

「それって帝国に話がいってないんじゃないの?」

「シオンの言うとおりかもしれないね」

「どういう事?」

「カノン、帝国は連合国から役に立たないと判断されたんだよ」

「そうなのか?」

「それに、皇帝が悪魔に操られダンジョンマスターとなって、王国・・・・・・いや、大陸の覇権を狙った国なんか信用できないだろ?」

「「「「「た、確かに」」」」」

「それで、ご主人様。国王陛下から呼び出しにはどうしたら・・・・・・」

「ああ!やっぱりそうなるよね」

「いかがなされますか?」

「今忙しいと断りの手紙を出しておくよ」

 マルクは王国に断りを入れるぐらいの立場になっていた。この対応に、王国貴族達は憤慨したのは言うまでもなく、王都にあるマルクの屋敷に乗り込んできたのだ。

「マルク殿!国王陛下の呼び出しを断るなんて無礼ではないか!」

「王国は、難民達を僕に厄介払いしたじゃありませんか?それに僕は再三、難民達の身分証の発行を要求したはずです!」

「それはだな。国王にも事情があって・・・・・・それに帝国からの侵略はマルク殿もわかっていたはずではないか?」

「それで僕に厄介払いしたから、僕は今町の建設に忙しいんですよ」

「今はそんな事を言っている場合ではない!」

「はぁあ?僕の町には行き場をなくした他種族の人間がいっぱいいるんです。それをそんな事とはどういう事ですか!」

「大魔王の出現に連合国が組まれて、教会本部では勇者になりえる子供の捜索が開始されたのだぞ?」

「それで?」

「何を他人事のように!」

「それは王国や聖教国がやればいいじゃないですか。僕は僕の町に住む人間が大事なんで今は町の建設に忙しいんですよ」

「そんな事言っている場合か!大魔王は大陸を手中に治めると言っておるんだ!そうなれば世界は破滅するのだぞ!」

「まあ、平民達からしたら不遇な立場は変わらないと思うけどね」

「「「「「なっ!」」」」」
「無礼者が!」

「何を怒っているんですか?王国は平民達に優しいとでも?」

 貴族達は、難民達をマルクに押し付けた事もあって言葉がつづかない。

「あの時難民達をすぐにとはいかないまでも、身分証の発行を出すぐらいの器量を見せてくれていたなら、僕は今でも王都を起点に活動をする冒険者だったんだ」

「「「「「だった?」」」」」

「今は違うよ。自分の町が出来たんだ。あの町の冒険者だよ」

「「「「「ば、馬鹿な!」」」」」
「マルク殿の町には、冒険者ギルドはないはずだ」

「今はね!だから、僕は忙しいんだよ」

「何をするつもりだ?」

「王国も帝国よりましだっただけの大国だっただけなんだよ」

「何を言っているんだ?」

「大魔王の事は、僕にとって大した問題じゃないんだよ。連合国を組んで対処するなら勝手にやってくれたらいいし、聖教国が勇者を見つけたら大魔王も討伐できるだろう?僕に関係はないだろ?」

「しかし、マルク殿の力は!」

「だから言っているじゃないか。連合国として協力はしないと!僕の町はどこの国にも属していない中立地帯にある町だよ」

「「「「「なっ!」」」」」

「いわば町は一つだけだか小国だ。それなら、連合国に引き入れるなら帝国の方が優先順位は上のはずです!違いますか?」

「帝国は駄目だ!」

「なぜですか?」

「当たり前だ。王国に侵略しようとしたのだぞ?信頼して背中を任せられん!」

「そうですか?なら、僕も王国を信頼できないのはわかりますよね?」

「何を言っているんだ?王国は!」

「王国は僕に難民の一時保護を求めてどうしました?あのまま帝国との戦争が終わらなければ、難民はずっと僕の私有地に放っておくつもりだったじゃないか」

「それはだな・・・・・・・」

「僕は王国の事は信頼していません。なら、僕のできる事の方が今は大事なんです。わかったならお引き取りを!」

「それは困る!国王陛下になんと言えば!」

「それは自分で考えて下さい。大切なんでもう一度言います!今は大事な事は町の建設です」

 そう言ってマルクは訪問した貴族達を引き取らせてしまったのだ。



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