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第2章 新たな商売
29話 マートンの町は大騒ぎ
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ショウは、ようやく安心したように畳の部屋で寝転がり背伸びをする。ダンジョン内でもハウスを建てていたので安全安心だったが、やはり地上の方が安心出来るのだった。
「アユミ、少ししたらマートンの町に行くから付き合ってくれよ」
「わかりました」
「ご主人様。今日マートンの町に行くのですか?明日でもいいのでは?」
「アリサ。たしかにそれでもいいが、今回はAランク冒険者達の遺体もあるし、それにミラーシーンは冒険者達にとって重大な事だからな」
「たしかにそうですね。私が浅はかでした」
「それと調べたい事もあるからな」
「調べたい事ですか?」
「ああ・・・イチョウが気づいた事なんだが、俺達が居ない間にここに侵入した人間がいるみたいだ」
「それこそ冒険者達なんじゃ?ご主人様がいなくなって町では大騒ぎになったんですよね?」
「私有地に残った冒険者達の足跡なら俺でもわかるぞ。ただし、隠密系の足跡はイチョウにしか判らんからな」
「隠密系!?」
「ああ・・・こんな事をするのは闇ギルドしかないだろうな。帰ってきたらすぐにイチョウが教えてくれたよ」
「また、闇ギルドが!?」
「その辺りの情報は町では入らないとは思うがな。まあでも、今回の遠征でお前やシスティナのレベルが上がって少しは安心出来るようになったからな」
「はい・・・」
「それに、俺のレベルも上がり何かあってもここにいればすぐに駆けつける事が出来るからな」
「たしかにリコールは伝説級の魔法ですからね」
「まぁそういう事だから、冒険者ギルドに行ってくる」
「わかりました。いってらっしゃいませ」
そして、ショウとアユミはダンジョンから帰ってきてすぐにマートンの町に向かったのだった。
マートンの町につくと、町の住人がショウに群がり歓声が上がる。その人気っぷりは城門警備兵が兵舎から出てきて人員整理をしないといけないほどだった。
「みんな落ち着いてくれ!なんか心配かけたみたいですまなかったな」
「「「「「戻ってきてくれてありがとう!」」」」」
「この通り俺はあの土地から出て行くつもりはないから落ち着いて日常生活に戻ってほしい!集まってくれるのは嬉しいが、これだと迷惑行為になるからな」
「「「「「「わかりました・・・」」」」」」
ショウが城門前で大声を張り上げ、マートンの住人に言い聞かせると安心したのか引き下がってくれた。そして、城門警備兵の隊長は苦笑いをしながらショウに謝ってくれたのだった。
「魔道士様。町の住人が迷惑をかけて申し訳ない」
「いやいや、こちらこそ心配かけたみたいですまなかったな」
「しかし、戻ってきてくれてありがとうございます」
「戻るも何もこの数週間ダンジョン攻略をしていただけなんだけどな」
「えっ!?しかし家ごと消えていたのでてっきり土地を離れたとばかり・・・」
「ああ・・・あの家はダンジョン産のハウスなんだよ。あのハウスがあればダンジョン内でも生活が楽になるからな」
「そうだったんですか。しかし、あれほどの一軒家に出来るほどのハウスがあるとはおもいませんでしたよ」
「結構価値のある高品質なハウスだからな。だから、言いふらさないでくれな」
「わかっております!ですが、本当にマートンの町に戻ってきてくれてありがとう」
城門警備兵隊長はあらためてショウに礼を言って兵舎に戻っていった。そして、城門前は日常の姿に戻ったのだった。
「魔道士様!」
「おいおい・・・お前達もかよ」
ショウとアユミが冒険者ギルドに入ると、シャーロットをはじめ受付嬢達がショウの周りに駆け寄ってきた。
「今までダンジョンに行ってたと聞きましたが長すぎます!」
「なんで怒っているんだよ・・・ダンジョン攻略なんて数週間かかるのなんて普通じゃないか?」
「魔道士様が強いのはわかりますが、魔道士様のランクは最低のFランクなんですよ。心配するのは当たり前じゃないですか」
「いやいや・・・強いとわかるなら心配いらないだろうが?」
「それはそうですけど・・・それでどこまで潜ってたのですか?」
「6階層だ。それとこれを見つけた」
「こ、これは!?」
「ああ・・・帰ってこなかったAランク冒険者達のギルドカードだ」
そのギルドカードを見たギルド職員達は「あっ」とひと言漏らし、ギルドにいた冒険者達は涙を流し始めた。
「やっぱり亡くなっていたのですね・・・」
シャーロットはギルドカードを受け取り、裏面を確認するとミラーシーンにより死亡と記載されていた。
「ミラーシーン・・・なんですかこの魔物は?」
「羊の魔物だ。多分新種じゃないか?」
「羊の魔物?いったいどういう?」
ショウはダンジョンであった事を詳細に説明すると、ギルド内は騒然となった。光属性で光を屈折させ透明になれる能力を持つ魔物が発見されたからだ。そんな魔物に襲われれば、対処方法が無い冒険者ではいくらランクが高いAランク冒険者でも全滅した事実を受け入れざるをえなかった。
「そんな魔物が・・・」
「だから、いくらランク高い冒険者でも6階層に降りるのは規制をかけた方がいいと思う」
「そうですね・・・しかし、魔道士様はよく生き残れましたね」
「まぁ、俺には姿を消してもわかる裏技があるからな。ミラーシーンぐらいは楽勝だったよ」
ショウは世界地図の事は言わず、楽勝だったと伝える。シャーロットは納得はしなかったが、冒険者のスキルは個人情報となり無理に聞き出す事はできないので押し黙るしかなかった。
「とにかくだ。冒険者達にはミラーシーンの情報を共有しておいてくれ。それでも6階層に降りる冒険者達は自己責任という事にしておいた方がいい」
「たしかにそのとおりですね」
冒険者ギルドでは、またたく間にミラーシーンという新種の魔物が出たと噂になり、6階層に降りる冒険者はいなくなった。これは上級冒険者になれば無理をしない認識が常識となっていたからだ。無理をする冒険者はまだ未熟であり、そんな考えでは生き残ることはできないしランクも上がらない駆け出し冒険者の特徴である。
「あっそれと、6階層のボス部屋の攻略は成功したんで報告はしておくな」
「はっ!?」
「「「「「「「「な、なんだって!」」」」」」」」
「今なんと言いました!?」
「だから、6階層のボス部屋の攻略は済んだから、次から俺達は7階層に進むからひょっとしたら、また長い期間ダンジョンに籠ることになる」
「う、嘘でしょ?」
「「「「「「「すげー!ダンジョン更新おめでとう」」」」」」」
ショウがその事を報告した瞬間、ギルド内は更に大騒ぎになるのだった。
「それで魔道士様!ギルドに買取品は?」
「悪いな。ボスの素材は燃え尽きてしまって何も残ってないよ」
「嘘ですよね?ボスは何という魔物だったんですか?」
「ライオネルという二足歩行のライオンだった。武器もハルバードを持ち、ファイヤーブレスを吐く強敵だったよ」
「その魔物・・・伝承にあるライオネルですか?」
「そこまでは知らんが、従者達を引き連れていたぞ」
「図書館にある魔物図鑑に載ってたのと酷似していますね・・・」
「本当か?」
シャーロットの言葉に、ギルド内は騒がしかった事が嘘のように静まり返る。冒険者達は息を呑み額から大量の汗が流れ落ちていた。この事で大半の冒険者達は6階層に降りる事はなく、5階層の魔物の素材が最高ランクの素材となるのだった。その中で勇気を出し、6階層に降りる冒険者もいたが、深くには行かずフォースダークマンティスの素材だけ持ち帰るだけとなる。
「魔道士様。どうかミラーシーンの素材だけでも買い取らせていただきたいのですが・・・」
「悪いな・・・ミラーシーンの素材も新たなマジックアイテムやポーションの素材になるんだよ」
「そんな事言わず少しだけでも?」
「あれらの素材は次のステップに必要なものだから駄目だな」
「そ、そんなぁ」
「だが、魔物の素材は無理だがこれならどうだ?」
ショウはギルドの受付の台に鉱石を置く。その鉱石を見たシャーロットは目をパチパチさせ大騒ぎする。
「こ、これはまさか!?」
「そうだよ。ミスリル鉱石だ!これなら少量だがギルドに卸せるぞ」
「あ、ありがとうございます。十分です!」
ミスリル鉱石は2階層の鉱山ではまず見つける事は出来ない。本当に少量だが稀に見つかる事例があるほどで、ショウが取り出した鉱石は滅多な事ではお目にかかれないほど大きな鉱石だった。そして、その鉱石は500キログラムととんでもない量であり、冒険者ギルドの売り上げはとんでもない程潤うことになった。
「アユミ、少ししたらマートンの町に行くから付き合ってくれよ」
「わかりました」
「ご主人様。今日マートンの町に行くのですか?明日でもいいのでは?」
「アリサ。たしかにそれでもいいが、今回はAランク冒険者達の遺体もあるし、それにミラーシーンは冒険者達にとって重大な事だからな」
「たしかにそうですね。私が浅はかでした」
「それと調べたい事もあるからな」
「調べたい事ですか?」
「ああ・・・イチョウが気づいた事なんだが、俺達が居ない間にここに侵入した人間がいるみたいだ」
「それこそ冒険者達なんじゃ?ご主人様がいなくなって町では大騒ぎになったんですよね?」
「私有地に残った冒険者達の足跡なら俺でもわかるぞ。ただし、隠密系の足跡はイチョウにしか判らんからな」
「隠密系!?」
「ああ・・・こんな事をするのは闇ギルドしかないだろうな。帰ってきたらすぐにイチョウが教えてくれたよ」
「また、闇ギルドが!?」
「その辺りの情報は町では入らないとは思うがな。まあでも、今回の遠征でお前やシスティナのレベルが上がって少しは安心出来るようになったからな」
「はい・・・」
「それに、俺のレベルも上がり何かあってもここにいればすぐに駆けつける事が出来るからな」
「たしかにリコールは伝説級の魔法ですからね」
「まぁそういう事だから、冒険者ギルドに行ってくる」
「わかりました。いってらっしゃいませ」
そして、ショウとアユミはダンジョンから帰ってきてすぐにマートンの町に向かったのだった。
マートンの町につくと、町の住人がショウに群がり歓声が上がる。その人気っぷりは城門警備兵が兵舎から出てきて人員整理をしないといけないほどだった。
「みんな落ち着いてくれ!なんか心配かけたみたいですまなかったな」
「「「「「戻ってきてくれてありがとう!」」」」」
「この通り俺はあの土地から出て行くつもりはないから落ち着いて日常生活に戻ってほしい!集まってくれるのは嬉しいが、これだと迷惑行為になるからな」
「「「「「「わかりました・・・」」」」」」
ショウが城門前で大声を張り上げ、マートンの住人に言い聞かせると安心したのか引き下がってくれた。そして、城門警備兵の隊長は苦笑いをしながらショウに謝ってくれたのだった。
「魔道士様。町の住人が迷惑をかけて申し訳ない」
「いやいや、こちらこそ心配かけたみたいですまなかったな」
「しかし、戻ってきてくれてありがとうございます」
「戻るも何もこの数週間ダンジョン攻略をしていただけなんだけどな」
「えっ!?しかし家ごと消えていたのでてっきり土地を離れたとばかり・・・」
「ああ・・・あの家はダンジョン産のハウスなんだよ。あのハウスがあればダンジョン内でも生活が楽になるからな」
「そうだったんですか。しかし、あれほどの一軒家に出来るほどのハウスがあるとはおもいませんでしたよ」
「結構価値のある高品質なハウスだからな。だから、言いふらさないでくれな」
「わかっております!ですが、本当にマートンの町に戻ってきてくれてありがとう」
城門警備兵隊長はあらためてショウに礼を言って兵舎に戻っていった。そして、城門前は日常の姿に戻ったのだった。
「魔道士様!」
「おいおい・・・お前達もかよ」
ショウとアユミが冒険者ギルドに入ると、シャーロットをはじめ受付嬢達がショウの周りに駆け寄ってきた。
「今までダンジョンに行ってたと聞きましたが長すぎます!」
「なんで怒っているんだよ・・・ダンジョン攻略なんて数週間かかるのなんて普通じゃないか?」
「魔道士様が強いのはわかりますが、魔道士様のランクは最低のFランクなんですよ。心配するのは当たり前じゃないですか」
「いやいや・・・強いとわかるなら心配いらないだろうが?」
「それはそうですけど・・・それでどこまで潜ってたのですか?」
「6階層だ。それとこれを見つけた」
「こ、これは!?」
「ああ・・・帰ってこなかったAランク冒険者達のギルドカードだ」
そのギルドカードを見たギルド職員達は「あっ」とひと言漏らし、ギルドにいた冒険者達は涙を流し始めた。
「やっぱり亡くなっていたのですね・・・」
シャーロットはギルドカードを受け取り、裏面を確認するとミラーシーンにより死亡と記載されていた。
「ミラーシーン・・・なんですかこの魔物は?」
「羊の魔物だ。多分新種じゃないか?」
「羊の魔物?いったいどういう?」
ショウはダンジョンであった事を詳細に説明すると、ギルド内は騒然となった。光属性で光を屈折させ透明になれる能力を持つ魔物が発見されたからだ。そんな魔物に襲われれば、対処方法が無い冒険者ではいくらランクが高いAランク冒険者でも全滅した事実を受け入れざるをえなかった。
「そんな魔物が・・・」
「だから、いくらランク高い冒険者でも6階層に降りるのは規制をかけた方がいいと思う」
「そうですね・・・しかし、魔道士様はよく生き残れましたね」
「まぁ、俺には姿を消してもわかる裏技があるからな。ミラーシーンぐらいは楽勝だったよ」
ショウは世界地図の事は言わず、楽勝だったと伝える。シャーロットは納得はしなかったが、冒険者のスキルは個人情報となり無理に聞き出す事はできないので押し黙るしかなかった。
「とにかくだ。冒険者達にはミラーシーンの情報を共有しておいてくれ。それでも6階層に降りる冒険者達は自己責任という事にしておいた方がいい」
「たしかにそのとおりですね」
冒険者ギルドでは、またたく間にミラーシーンという新種の魔物が出たと噂になり、6階層に降りる冒険者はいなくなった。これは上級冒険者になれば無理をしない認識が常識となっていたからだ。無理をする冒険者はまだ未熟であり、そんな考えでは生き残ることはできないしランクも上がらない駆け出し冒険者の特徴である。
「あっそれと、6階層のボス部屋の攻略は成功したんで報告はしておくな」
「はっ!?」
「「「「「「「「な、なんだって!」」」」」」」」
「今なんと言いました!?」
「だから、6階層のボス部屋の攻略は済んだから、次から俺達は7階層に進むからひょっとしたら、また長い期間ダンジョンに籠ることになる」
「う、嘘でしょ?」
「「「「「「「すげー!ダンジョン更新おめでとう」」」」」」」
ショウがその事を報告した瞬間、ギルド内は更に大騒ぎになるのだった。
「それで魔道士様!ギルドに買取品は?」
「悪いな。ボスの素材は燃え尽きてしまって何も残ってないよ」
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「その魔物・・・伝承にあるライオネルですか?」
「そこまでは知らんが、従者達を引き連れていたぞ」
「図書館にある魔物図鑑に載ってたのと酷似していますね・・・」
「本当か?」
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「魔道士様。どうかミラーシーンの素材だけでも買い取らせていただきたいのですが・・・」
「悪いな・・・ミラーシーンの素材も新たなマジックアイテムやポーションの素材になるんだよ」
「そんな事言わず少しだけでも?」
「あれらの素材は次のステップに必要なものだから駄目だな」
「そ、そんなぁ」
「だが、魔物の素材は無理だがこれならどうだ?」
ショウはギルドの受付の台に鉱石を置く。その鉱石を見たシャーロットは目をパチパチさせ大騒ぎする。
「こ、これはまさか!?」
「そうだよ。ミスリル鉱石だ!これなら少量だがギルドに卸せるぞ」
「あ、ありがとうございます。十分です!」
ミスリル鉱石は2階層の鉱山ではまず見つける事は出来ない。本当に少量だが稀に見つかる事例があるほどで、ショウが取り出した鉱石は滅多な事ではお目にかかれないほど大きな鉱石だった。そして、その鉱石は500キログラムととんでもない量であり、冒険者ギルドの売り上げはとんでもない程潤うことになった。
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