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銀髪と緋色の瞳の聖女と仲間達
2回目の不思議なお茶会 ※主人公視点
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私とどうしてかフィル君がずぅんと真っ黒なへこみオーラを出している中、いつのまにか1回目より立派なお茶会、アフタヌーンティーセットが出来上がっており、話を終えたティティが紅茶を飲んで、ガルフォンがチョコクッキーやプレーンのスコーンをよそってティティに渡していた。
(うん、ガルフォンはティティにほの字だ!間違いない‼︎)
ってそうじゃなくって私は頭をぶんぶんと振った。
「ティティ…ううん、ティーニャが『封印に間』に行った時、魔王の“封印”は完璧だったのね?」
『封印の間』は『魔王』が“封印”されて聖女達が“生贄”になったプラネタリウムのドームの様な、ティーニャが最後に辿り着いた部屋だった。
ティーカップをソーサーの上に置くとティティは静かに頷いた。
「魂の時に…ムツキと…居た…不思議な…空間」
ティティの言う不思議な空間は最後に居た『青空と水が広がる空間』の事だろう。
「あそこから…見た時…『封印の間』の…“封印”も、完璧だった…3年前…ガルを助けた時…“封印”が不完全…って聞いた時は…驚いた」
そう言うとティティはもう一度紅茶を飲んだ。
(3年前…ガルフォンの家族が亡くなった時、危なかったガルフォンを助けたのはティティだったんだ)
「ティティさん」
へこみから回復したフィル君がティティの名前をはじめて呼んで、ティティの狼の耳がピクンッと動いた。
「リディエール現公爵を中に居るナニかと遭遇しましたか?」
(リディエール現公爵ってガルフォンの叔父さんだ)
そう思いながら私は割った抹茶のクッキーを両手で持って、もぐもぐと食べながらフィル君とティティを見ると、フィル君はスプーンで角砂糖やミルクが入ってない紅茶をぐるぐる混ぜ続けて、ティティはまた狼の耳がピクピクッと左右に動いていた。
(あれ、この仕草って)
「したけど………正体は…分からない」
「そうですか」
短くそう答えるフィル君はまだスプーンで紅茶を混ぜて、その様子を見たティティは考え込む。
「…………何か…話したい事や…確認したい事…ある?」
ティティのその質問にフィル君は一瞬だけ固まったが、スプーンで紅茶を混ぜるのを再開する。
「ティティさんの“能力”か…【闇ギルド商会】の伝で王宮にいる兄上と秘密裏に連絡を取る事は可能ですか?」
「…………ボクの…“動物使い”…なら…出来る」
“動物使い”は鳥やウサギ、熊やライオンを【術者】の意のままに操る能力でティティの前世であるティーニャが持っていた。
「兄上に現状を知らせる手紙を出したいので、お願い出来ますか?」
「準備…しておく…」
(フィル君のお兄さんって国王陛下だったよね)
私はこの世界に来た日に聞いた説明を思い出しながら、角砂糖1つとミルクをたっぷり入れた紅茶を軽く混ぜていると、ガルフォンに出されたドックフード?と角切りのお肉を混ぜたものをフゥが食べていた。
『嬉しいのか』『美味しいのか』しっぽがブゥンブゥンッと凄い勢いでまわっている。
「……他には?…ない?」
紅茶をずっと混ぜているフィル君を見てティティがそう聞いた。
「……………ィ、いえ、ありません」
何かを言いかけて言うのをやめたフィル君は自分の紅茶に普段は入れない角砂糖3つとミルクをドバドバッとすごい量を入れて飲むと一気に青い顔をして一口しか飲んでない紅茶をそっとテーブルに置いてから水を飲んだ。
ティティの狼の耳がまたピクピクッと左右に揺れた。
(うん、ガルフォンはティティにほの字だ!間違いない‼︎)
ってそうじゃなくって私は頭をぶんぶんと振った。
「ティティ…ううん、ティーニャが『封印に間』に行った時、魔王の“封印”は完璧だったのね?」
『封印の間』は『魔王』が“封印”されて聖女達が“生贄”になったプラネタリウムのドームの様な、ティーニャが最後に辿り着いた部屋だった。
ティーカップをソーサーの上に置くとティティは静かに頷いた。
「魂の時に…ムツキと…居た…不思議な…空間」
ティティの言う不思議な空間は最後に居た『青空と水が広がる空間』の事だろう。
「あそこから…見た時…『封印の間』の…“封印”も、完璧だった…3年前…ガルを助けた時…“封印”が不完全…って聞いた時は…驚いた」
そう言うとティティはもう一度紅茶を飲んだ。
(3年前…ガルフォンの家族が亡くなった時、危なかったガルフォンを助けたのはティティだったんだ)
「ティティさん」
へこみから回復したフィル君がティティの名前をはじめて呼んで、ティティの狼の耳がピクンッと動いた。
「リディエール現公爵を中に居るナニかと遭遇しましたか?」
(リディエール現公爵ってガルフォンの叔父さんだ)
そう思いながら私は割った抹茶のクッキーを両手で持って、もぐもぐと食べながらフィル君とティティを見ると、フィル君はスプーンで角砂糖やミルクが入ってない紅茶をぐるぐる混ぜ続けて、ティティはまた狼の耳がピクピクッと左右に動いていた。
(あれ、この仕草って)
「したけど………正体は…分からない」
「そうですか」
短くそう答えるフィル君はまだスプーンで紅茶を混ぜて、その様子を見たティティは考え込む。
「…………何か…話したい事や…確認したい事…ある?」
ティティのその質問にフィル君は一瞬だけ固まったが、スプーンで紅茶を混ぜるのを再開する。
「ティティさんの“能力”か…【闇ギルド商会】の伝で王宮にいる兄上と秘密裏に連絡を取る事は可能ですか?」
「…………ボクの…“動物使い”…なら…出来る」
“動物使い”は鳥やウサギ、熊やライオンを【術者】の意のままに操る能力でティティの前世であるティーニャが持っていた。
「兄上に現状を知らせる手紙を出したいので、お願い出来ますか?」
「準備…しておく…」
(フィル君のお兄さんって国王陛下だったよね)
私はこの世界に来た日に聞いた説明を思い出しながら、角砂糖1つとミルクをたっぷり入れた紅茶を軽く混ぜていると、ガルフォンに出されたドックフード?と角切りのお肉を混ぜたものをフゥが食べていた。
『嬉しいのか』『美味しいのか』しっぽがブゥンブゥンッと凄い勢いでまわっている。
「……他には?…ない?」
紅茶をずっと混ぜているフィル君を見てティティがそう聞いた。
「……………ィ、いえ、ありません」
何かを言いかけて言うのをやめたフィル君は自分の紅茶に普段は入れない角砂糖3つとミルクをドバドバッとすごい量を入れて飲むと一気に青い顔をして一口しか飲んでない紅茶をそっとテーブルに置いてから水を飲んだ。
ティティの狼の耳がまたピクピクッと左右に揺れた。
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