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レグルス編
3 スターライト
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side ノア=オーガスト
川辺から闇夜の森の中を歩いて数分。赤色の暖かな光がオレの視界に入ってきた。
お、あったあった。
オレは明かりの代わりとして右手に出していた小さな氣弾を消した。
「一体どこまで行ってたんだ、兄さん」
さっきより断然身も心も軽くなったオレが野営場に戻ると、案の定シンが心配そうな表情でオレを出迎えた。
まあ、ナナシって名乗ってた変人仮面野郎のせいでちょっとばかりもやもやは残ってるけどな……。
「何かあったのか」
「んにゃ、なんでもないなんでもない。ちょい道に迷っただけだって」
オレは普段通りの言動を心がけた。
ナナシについては今のところみんなには伝える気はない。情報屋とは名乗っていたけど、得体の知れない奴に変わりはない。こんなことにみんなを煩わせる必要もないだろ。もう会うこともないだろうし。……たぶん。
「……そうか」
シンがほんの少し寂しそうな顔をしたように見えた。が、オレはわざと気にする素振りは見せなかった。
「おう。さ、見張り番を再開しよう」
オレはシンの背中をポンッと軽く叩いて周囲の散策を開始した。
「お客さん方、あのとおーくに見えんのが国都スターライトだ!」
雲ひとつない晴れた空。丸裸な太陽の下をスイスイと走る馬車の前には、目視でもよくわかる巨大な樹木が聳えており、周りは多くの木々や植物に覆われている。今まで見てきた街とは明らかに様相が違った。
にしても、あの巨大な樹木はまるで根源界の世界樹みたいだなー。
「あれがひとつの街なのか?おっちゃん」
オレは天窓から顔を出したまま御者のおっちゃんに問いかけた。ちなみにオレの隣でセツナに肩車をしてもらったリュウが、目をキラキラと輝かせている。
「おうよ。あの街は他の街と違って自然との共存を体現したような場所さ。街の至る所に動物たちがうろついてるくらいだからな」
動物が街中を歩いてるのか。たしかにそんな街は聞いたことがないなー。
「動物、いっぱいいるの?!」
「ははは。坊ちゃんは動物が好きなのか?」
「うん!」
「そんなら、ふれあいパークってとこに行ってみな。きっと楽しめるぞー」
「ん。わかった!」
リュウは嬉しそうに返事をした。
ふれあいパークか。せっかくいい情報をもらったし、あとでそこも行こっと。
「もうそろそろ着くんでな。中でくつろいでてくれよ」
スターライトが見えてから馬車に揺られて数十分。馬車が動きを止めた。それはつまり、オレの念願の目的地についたことを意味していた。
「お疲れさん。スターライトに到着だぞ」
オレはその言葉が発せられた瞬間に馬車を降りた。
おおー!これがスターライトか!
オレはキョロキョロと周りを見渡し、この街の雰囲気というものを肌で感じていた。
「ったく、降りるのがはえぇな、ノアのやつは」
「兄さん。あそこに武器屋がある。あとで新調しに行こう」
「うわー。四方八方、緑でいっぱいだねー」
「あの巨木、世界樹よりは断然小さいが、近くで見ると十分に迫力があるな」
「あの花はもしかして、ケノモノソウ?!レグルス地域にしか生えていない貴重な薬草!実物を見れるなんて、感激です。後で薬屋に行って買いだめしないと……」
「リュウ。あそこにうさぎたちがいるぞ」
「ほんとだ!かわいい……」
オレの後に続いてみんなもぞろぞろと馬車を降りていく。みんなも口々にこの街への感想を述べていた。
「ははは。いい反応するな、お客さん方。確かにここはいいところなんだが、なんつーか……」
御者のおっちゃんは後頭部をポリポリと掻ききながら、不安げな顔をした。
こんなにもいい街なのに、なんでそんな顔するんだ……?いや待てよ。たしか秀が、最近この街の治安面が危うくなってるとか言ってたな。
「ここ最近のことなんだが、どうやら亜人の子どもたちが相次いで誘拐されているみたいでな」
……やっぱりその話か。
「誘拐だと?」
セツナは鋭い目つきでおっちゃんを睨んだ。
「あ、ああ(……この姉ちゃん、コワ!)。えーと、詳しいことは知らないが未だに犯人は捕まってないとか。噂じゃ、とんでもなくやべぇ組織が裏で動いてるとかなんとか」
やべぇ組織、な。以前ダスクやブリガンドみたいな結構名の通った奴らを壊滅させたけど、それよりもってことなのか?
どちらにせよ、オレたちから首を突っ込むことはしないけど。まあ万が一ちょっかいを出されるのであれば、あるいは……。
「やばい組織……」
セツナは思い当たる節でもあるのか、何やら考える素振りを見せた。
「ま、ちょいとビビらせるようなことを言っちまったが、この街がいい街なのは変わらんぞ。存分に楽しんでこい!」
おっちゃんは晴れやかな顔でこの場を去っていった。オレはおっちゃんに手を振った後、みんなの方を向いた。
「さてと……オレはこの街をぶらぶらしてくるから、宿探しとかは任せた!」
「ちょ、おいノア……!」
弾む心を抑えられなかったオレは秀の呼び声を無視して単独行動を開始した。
ここは一体どんなところなんだろうなー!
side カズハ
一番乗り!と言わんばかりにウキウキで街を探索し始めたノアに、まるでここだけ時間が止まったかのように、みんな少しだけ静止していた。
あはは。ここに来て一番はしゃいでるのは、やっぱりノアなんだねー。
「……ったく。もうちょいリーダーの自覚を持ってくれや……。仕方ねぇ。シン。ノアについてってやれ」
「言われずとも」
シンははしゃぐノアの後を追い、人混みへと消えていった。
帝都アクロポリスほどじゃないけど、ここもそこそこの人が暮らしてるみたいだねー。やっぱり国の中心地っていうのは人が集まりやすいみたい。
「これからどうするのー?秀」
大抵はノアがいない時には秀がこのパーティの指揮をとってくれる。このパーティで一番の年長者のひとりだし、戦闘でもテキパキと的確な指示をくれたりするから、すごく頼りになるんだよねー。
「んぁー、そうだなぁ……とりあえず俺と湊で宿は探しておく。みんなはノアと同じで自由行動でいいぜ。宿の場所は俺の式神を飛ばすから心配すんな」
「やったね!お言葉に甘えて私たちはいろいろ見て回ってくるよー」
「ありがとうございます、秀さん、湊さん」
「ああ」
「んじゃま、いろいろ堪能してこいよ、お前ら」
秀と湊はノアのように真っ直ぐ巨木が立つ方向とは別の、右側へ逸れる道を通って行った。
「いやー、秀と湊がいると私らはやることなくて楽でいいねー」
「少し申し訳ない気持ちもしますけど……」
「あいつらが率先してやってるんだ。やらせておけばいい」
「ねえねえ、セツナ」
「何?」
セツナは無表情のまま私の顔を見た。
「服、見に行こうよ!」
「は?」
私はちょっぴり嫌そうな顔をするセツナの腕を、半ば強引に引っ張った。
「きっといいデザインの服がたくさんあるよー!セツナに似合う服を見繕ってあげるからさー」
「ちょ……」
ぐいぐいと引っ張る私と嫌々引っ張られるセツナ。側から見たら私が悪い人に見えるかもねー。
「はい、とうちゃーく」
私がセツナをほんのちょっと無理矢理連れ歩って数分。早速服屋を発見した私たちは、木製扉を開けて中に入った。
ここスターライトは、どうやら全ての住宅が木でできてるっぽいねー。
「……いらっしゃいませ」
自信なさげな小さな声が耳に届いた。見れば扉から少し離れたところに、この店の従業員らしき女性が立っているのがわかる。
あれ、この人の頭に垂れた耳が二つついてる。てことは、この人は亜人かな。
「あなたは亜人なのー?」
私はフレンドリーに亜人の女性へと話しかけた。セツナは扉付近に止まったまま、店内を見回している。
「え、あ、はい。そう、ですけど……」
垂れ耳の亜人は手をクロスさせ、もじもじとしている。
「えーと、犬の亜人かな?」
「あ、はい、一応は……」
「一応?」
「えと、私、犬の亜人なのに、全然弱くて……」
自分が弱いことにかなりコンプレックスを抱いているのか、垂れ耳の亜人は唇を強く噛み締めた。
「あのさ、部外者の私が言うのもあれだけど、犬の亜人は絶対に強くないといけないの?」
「え?」
垂れ耳の亜人さんは俯いていた顔を上げた。
「剣豪の子は同じく剣の道を進まないといけないとか、王の子は必ず王にならないといけないとか、そういうのっておかしくない?亜人社会のことに詳しくない私が言っても説得力ないかもだけどさー、自分の人生なんだから、自分が自由に決めちゃっていいじゃん。ねー、セツナ!」
私は我関せずといった様子のセツナに同意を求めた。
「……まあ、そうだな」
セツナはちらっとこっちを見て答えてくれたけど、すぐに店内の装飾や商品に目を向けた。
「だからそんなの気にしなくていいんだよ。周りの言うことなんて気にしない気にしない。ノイズなんか無視するのが一番。ねー、セツナ!」
「……いちいち私に同意を求めてくるな。鬱陶しい」
「えー、いいじゃん別にー。私はセツナともっと仲良くなりたいんだよー」
「……もう十分仲良いだろ……」
セツナがボソッと何かを呟いた。そして驚いたような顔をして、自分の口もとを手で覆った。
「え?なんてー?」
「……別に。なんでもない」
ちょっと恥ずかしそうにするセツナ。
「なんで言ってくれないのー?めっちゃ気になるんだけどー!」
私はセツナに抱きつき、うざ絡みを始めた。
「……くっつくな!」
セツナはどうにか私の腕を解こうとする。それに負けじと私も抵抗した。
「……ふふ」
「あ、やっと笑ったねー」
「あ、す、すみません。お客様を笑うなんて、私……」
垂れ耳の亜人は申し訳なさそう顔をした。
「いいよいいよー……。やったねセツナ、あの人を笑顔にできたよー」
「別に私は笑わせたくてこんなことをしてるんじゃない。いい加減離せ」
セツナの力いっぱいの抵抗に、ついに私は敗れてしまった。
「……ケチー」
「…………」
セツナは口を閉ざしたまま、出入り口の扉に手をかけた。
「あ、待った待った。分かったって。もう悪ふざけはやめるから、許してよ。ね?」
私は少し腰を曲げ、合わせた両手を前に出し謝罪のポーズをとった。
「……早くしろ」
「ありがとー。やっぱセツナは優しいねー」
「いいから、早く選べ」
「はいはいー」
「あ、あの!」
私が服選びを始めようとすると、さっきの垂れ耳の亜人が話しかけてきてくれた。
「お客様のおかけで、少しだけ、勇気をもらえました。ありがとうございます」
垂れ耳の亜人は私に丁寧にお辞儀をした。
「それは良かったよー。あ、そうだ。あの子に合いそうな服を一緒に探してくれないー?早く選べってせかされちゃってさー」
私はちらっとセツナを見た。セツナは入り口近くの壁に寄りかかって目を瞑っている。
いてくれるだけでもまだマシかなー……。あとでエルとセツナと仲良くなる方法を話し合わないと!
「はい、もちろんです。お任せください……!」
垂れ耳の亜人は店に来た当初より、よほど自信のある言動で答えてくれた。
「はぁ……。なんで金がないくせに服を買おうだなんて言えたんだ」
服屋を出てすぐ、セツナが呆れたように言った。
「あははは。お母さんがお金に困らないようにって、全額置いてきたの忘れてた」
「…………」
冷酷無比な無表情で私を見据えるセツナ。
うぅ……。
そう、実は垂れ耳の亜人と一緒に楽しく服選びした後、試着はせずに会計になったんだけど、それなりの時間待たせたセツナを横目にお金を出そうとしたら、なんとお金袋の中身が空っぽだったのだ。ちなみに、試着をしなかったのはそれまでにセツナを待たせすぎて、これ以上セツナに嫌われないように配慮した結果なんだよねー……。
「だって、セツナがかっこよくてかわいい服着てるの、めっちゃ見たかったんだもん」
「…………」
眉をぴくりとも動かさず、冷徹なままのセツナ。
そ、そんな顔しないでよー……。
「で、でもさ、なんでセツナも持ち合わせがなかったのさー」
「は?私は服を買うつもりなんてさらさらなかったから。持っていなくてもなんの問題もないだろ」
「……はい」
ぐぬぬ。ド正論すぎて何も言い返せない……。
「どうせ今日は服は買えないんだ。式神が来るまで武器屋にでもーーー」
今日はってことは、もしかして……!
「え!また一緒に服屋に行ってくれるのー?!」
「いや別にそういうわけじゃーーー」
「やったねー!いやー、あれだけじゃセツナの魅力を引き出すには全然足りないと思ってたんだよー」
だって上下合わせてたったの十着だよー?そんなんじゃ、セツナの色香がまったくもって引き立たない!
「人の話、全然聞かないし……」
「あ、じゃあさ、お金はないけど街の服屋一通り見回って目星だけでもつけとこうよー」
「だからもう服はいいってーーー」
「そこの君たち、ちょっといいか」
垂れ耳の亜人の接客を受けた服屋を出てすぐ、後方から赤髪の男に声をかけられた。後ろからということは、おそらくこの男も店の中にいたんだろうね。
「うわ、すっごい真っ赤な髪だねー。かっこいいじゃん」
「それはどうもありがとう。私はギルハルト=クリムゾン。実は君たちに二つほど要件があったんで、声をかけさせてもらった」
「要件って何……?」
「ははは。不快にさせてしまったならすまない。なるべく手短に終わらせよう。ひとつは先ほどの犬の亜人の女性に関して、私からもお礼を言いたくてな」
「え?私たち別にお礼されるようなことしてないよねー、セツナー?」
「あんたはしたかもな。少なくとも私は何もしていない」
「君たちがどう思っていても、彼女が前を向けるようになったきっかけを与えてくれたのは間違いなく君たちだ。ありがとう」
赤髪の男……ギルハルトは右手を胸の前に当てて私たちに丁寧にお辞儀をした。
「えっとー……どういたしまして?」
「で?もうひとつの要件は?」
ギルハルトはゆっくりと頭を上げ、真剣な面持ちで私たちを見た。
「実はとある子どもたちを探していてな。もし見かけたら、樹宮殿に戻るように伝えてくれないか?」
「それぐらいお安い御用だよー。それでその子たちの特徴は?」
「金髪の男の子と銀髪の女の子だ。歳は九つで、双子の姉弟だ。おそらくは一緒に行動しているはずだ」
「金髪の子と銀髪の子ね。オッケー。見かけたら樹宮殿へ行くように言えばいいんだよねー?」
「ああ。本当なら冒険者には依頼料を払うべきなのだろうが、ことは急を要するからな。御二方を見つけ次第、礼の品をEDEN支部に送ると約束しよう」
御二方……そう呼ぶってことは、かなり高貴な出の子どもかも。
「あれ?私たちが冒険者だってこと言ったっけー?」
「いや直接聞いてはないが、君はカズハだろう?アグレッシブガーディアンの異名を持つAランク冒険者の」
「げっ!なんでその名前を知ってんのさー?!」
私は恥ずかしさで顔を赤くした。
「ははは。異名がつくほどに知れ渡っているんだ、相当強い冒険者なのだろう?」
「いやいや、私なんてまだまだっていうか、パーティのみんなに助けられることも多いし……」
「そんなことより、早く探しに行ったら?全く手短に済ませられてないんだけど」
「それはすまないことをした。では私はこれで失礼しよう」
そう告げたギルハルトは私たちがこの店に来た方角へと去っていった。
そういえば、あの男には亜人の特徴らしきものはどこにもなかったかも。亜人ならどこかしらに動物の特徴があるはずなんだけど……ということはあの男は私たちと同じで人間なのかもしれないね。
「紳士的で男前な人だったねー。それに……なんかかっこよくなかった?」
「は?何?見た目の話?」
そうセツナは興味なさげに返す。
「まあそれもそうなんだけど、なんというか……まいっか。てかさ、この街に来て初めて人間にあった気がするよー」
「ただの人間ではなさそうだけどな」
「ん?どゆことー?」
「別に」
セツナにはギルハルトに何か思うところがあったみたい。まあこれ以上は聞かないけどね。だって今以上に嫌われたら悲しいもん。
「誘拐事件のこともあるし、なるべく気にしながらこの街を探索して行こっかー」
「……私は武器屋に行くから」
私を置き去りにして、セツナはギルハルトとは反対方向へと歩き出した。
「あ、ちょっと待ってよー、セツナー!」
川辺から闇夜の森の中を歩いて数分。赤色の暖かな光がオレの視界に入ってきた。
お、あったあった。
オレは明かりの代わりとして右手に出していた小さな氣弾を消した。
「一体どこまで行ってたんだ、兄さん」
さっきより断然身も心も軽くなったオレが野営場に戻ると、案の定シンが心配そうな表情でオレを出迎えた。
まあ、ナナシって名乗ってた変人仮面野郎のせいでちょっとばかりもやもやは残ってるけどな……。
「何かあったのか」
「んにゃ、なんでもないなんでもない。ちょい道に迷っただけだって」
オレは普段通りの言動を心がけた。
ナナシについては今のところみんなには伝える気はない。情報屋とは名乗っていたけど、得体の知れない奴に変わりはない。こんなことにみんなを煩わせる必要もないだろ。もう会うこともないだろうし。……たぶん。
「……そうか」
シンがほんの少し寂しそうな顔をしたように見えた。が、オレはわざと気にする素振りは見せなかった。
「おう。さ、見張り番を再開しよう」
オレはシンの背中をポンッと軽く叩いて周囲の散策を開始した。
「お客さん方、あのとおーくに見えんのが国都スターライトだ!」
雲ひとつない晴れた空。丸裸な太陽の下をスイスイと走る馬車の前には、目視でもよくわかる巨大な樹木が聳えており、周りは多くの木々や植物に覆われている。今まで見てきた街とは明らかに様相が違った。
にしても、あの巨大な樹木はまるで根源界の世界樹みたいだなー。
「あれがひとつの街なのか?おっちゃん」
オレは天窓から顔を出したまま御者のおっちゃんに問いかけた。ちなみにオレの隣でセツナに肩車をしてもらったリュウが、目をキラキラと輝かせている。
「おうよ。あの街は他の街と違って自然との共存を体現したような場所さ。街の至る所に動物たちがうろついてるくらいだからな」
動物が街中を歩いてるのか。たしかにそんな街は聞いたことがないなー。
「動物、いっぱいいるの?!」
「ははは。坊ちゃんは動物が好きなのか?」
「うん!」
「そんなら、ふれあいパークってとこに行ってみな。きっと楽しめるぞー」
「ん。わかった!」
リュウは嬉しそうに返事をした。
ふれあいパークか。せっかくいい情報をもらったし、あとでそこも行こっと。
「もうそろそろ着くんでな。中でくつろいでてくれよ」
スターライトが見えてから馬車に揺られて数十分。馬車が動きを止めた。それはつまり、オレの念願の目的地についたことを意味していた。
「お疲れさん。スターライトに到着だぞ」
オレはその言葉が発せられた瞬間に馬車を降りた。
おおー!これがスターライトか!
オレはキョロキョロと周りを見渡し、この街の雰囲気というものを肌で感じていた。
「ったく、降りるのがはえぇな、ノアのやつは」
「兄さん。あそこに武器屋がある。あとで新調しに行こう」
「うわー。四方八方、緑でいっぱいだねー」
「あの巨木、世界樹よりは断然小さいが、近くで見ると十分に迫力があるな」
「あの花はもしかして、ケノモノソウ?!レグルス地域にしか生えていない貴重な薬草!実物を見れるなんて、感激です。後で薬屋に行って買いだめしないと……」
「リュウ。あそこにうさぎたちがいるぞ」
「ほんとだ!かわいい……」
オレの後に続いてみんなもぞろぞろと馬車を降りていく。みんなも口々にこの街への感想を述べていた。
「ははは。いい反応するな、お客さん方。確かにここはいいところなんだが、なんつーか……」
御者のおっちゃんは後頭部をポリポリと掻ききながら、不安げな顔をした。
こんなにもいい街なのに、なんでそんな顔するんだ……?いや待てよ。たしか秀が、最近この街の治安面が危うくなってるとか言ってたな。
「ここ最近のことなんだが、どうやら亜人の子どもたちが相次いで誘拐されているみたいでな」
……やっぱりその話か。
「誘拐だと?」
セツナは鋭い目つきでおっちゃんを睨んだ。
「あ、ああ(……この姉ちゃん、コワ!)。えーと、詳しいことは知らないが未だに犯人は捕まってないとか。噂じゃ、とんでもなくやべぇ組織が裏で動いてるとかなんとか」
やべぇ組織、な。以前ダスクやブリガンドみたいな結構名の通った奴らを壊滅させたけど、それよりもってことなのか?
どちらにせよ、オレたちから首を突っ込むことはしないけど。まあ万が一ちょっかいを出されるのであれば、あるいは……。
「やばい組織……」
セツナは思い当たる節でもあるのか、何やら考える素振りを見せた。
「ま、ちょいとビビらせるようなことを言っちまったが、この街がいい街なのは変わらんぞ。存分に楽しんでこい!」
おっちゃんは晴れやかな顔でこの場を去っていった。オレはおっちゃんに手を振った後、みんなの方を向いた。
「さてと……オレはこの街をぶらぶらしてくるから、宿探しとかは任せた!」
「ちょ、おいノア……!」
弾む心を抑えられなかったオレは秀の呼び声を無視して単独行動を開始した。
ここは一体どんなところなんだろうなー!
side カズハ
一番乗り!と言わんばかりにウキウキで街を探索し始めたノアに、まるでここだけ時間が止まったかのように、みんな少しだけ静止していた。
あはは。ここに来て一番はしゃいでるのは、やっぱりノアなんだねー。
「……ったく。もうちょいリーダーの自覚を持ってくれや……。仕方ねぇ。シン。ノアについてってやれ」
「言われずとも」
シンははしゃぐノアの後を追い、人混みへと消えていった。
帝都アクロポリスほどじゃないけど、ここもそこそこの人が暮らしてるみたいだねー。やっぱり国の中心地っていうのは人が集まりやすいみたい。
「これからどうするのー?秀」
大抵はノアがいない時には秀がこのパーティの指揮をとってくれる。このパーティで一番の年長者のひとりだし、戦闘でもテキパキと的確な指示をくれたりするから、すごく頼りになるんだよねー。
「んぁー、そうだなぁ……とりあえず俺と湊で宿は探しておく。みんなはノアと同じで自由行動でいいぜ。宿の場所は俺の式神を飛ばすから心配すんな」
「やったね!お言葉に甘えて私たちはいろいろ見て回ってくるよー」
「ありがとうございます、秀さん、湊さん」
「ああ」
「んじゃま、いろいろ堪能してこいよ、お前ら」
秀と湊はノアのように真っ直ぐ巨木が立つ方向とは別の、右側へ逸れる道を通って行った。
「いやー、秀と湊がいると私らはやることなくて楽でいいねー」
「少し申し訳ない気持ちもしますけど……」
「あいつらが率先してやってるんだ。やらせておけばいい」
「ねえねえ、セツナ」
「何?」
セツナは無表情のまま私の顔を見た。
「服、見に行こうよ!」
「は?」
私はちょっぴり嫌そうな顔をするセツナの腕を、半ば強引に引っ張った。
「きっといいデザインの服がたくさんあるよー!セツナに似合う服を見繕ってあげるからさー」
「ちょ……」
ぐいぐいと引っ張る私と嫌々引っ張られるセツナ。側から見たら私が悪い人に見えるかもねー。
「はい、とうちゃーく」
私がセツナをほんのちょっと無理矢理連れ歩って数分。早速服屋を発見した私たちは、木製扉を開けて中に入った。
ここスターライトは、どうやら全ての住宅が木でできてるっぽいねー。
「……いらっしゃいませ」
自信なさげな小さな声が耳に届いた。見れば扉から少し離れたところに、この店の従業員らしき女性が立っているのがわかる。
あれ、この人の頭に垂れた耳が二つついてる。てことは、この人は亜人かな。
「あなたは亜人なのー?」
私はフレンドリーに亜人の女性へと話しかけた。セツナは扉付近に止まったまま、店内を見回している。
「え、あ、はい。そう、ですけど……」
垂れ耳の亜人は手をクロスさせ、もじもじとしている。
「えーと、犬の亜人かな?」
「あ、はい、一応は……」
「一応?」
「えと、私、犬の亜人なのに、全然弱くて……」
自分が弱いことにかなりコンプレックスを抱いているのか、垂れ耳の亜人は唇を強く噛み締めた。
「あのさ、部外者の私が言うのもあれだけど、犬の亜人は絶対に強くないといけないの?」
「え?」
垂れ耳の亜人さんは俯いていた顔を上げた。
「剣豪の子は同じく剣の道を進まないといけないとか、王の子は必ず王にならないといけないとか、そういうのっておかしくない?亜人社会のことに詳しくない私が言っても説得力ないかもだけどさー、自分の人生なんだから、自分が自由に決めちゃっていいじゃん。ねー、セツナ!」
私は我関せずといった様子のセツナに同意を求めた。
「……まあ、そうだな」
セツナはちらっとこっちを見て答えてくれたけど、すぐに店内の装飾や商品に目を向けた。
「だからそんなの気にしなくていいんだよ。周りの言うことなんて気にしない気にしない。ノイズなんか無視するのが一番。ねー、セツナ!」
「……いちいち私に同意を求めてくるな。鬱陶しい」
「えー、いいじゃん別にー。私はセツナともっと仲良くなりたいんだよー」
「……もう十分仲良いだろ……」
セツナがボソッと何かを呟いた。そして驚いたような顔をして、自分の口もとを手で覆った。
「え?なんてー?」
「……別に。なんでもない」
ちょっと恥ずかしそうにするセツナ。
「なんで言ってくれないのー?めっちゃ気になるんだけどー!」
私はセツナに抱きつき、うざ絡みを始めた。
「……くっつくな!」
セツナはどうにか私の腕を解こうとする。それに負けじと私も抵抗した。
「……ふふ」
「あ、やっと笑ったねー」
「あ、す、すみません。お客様を笑うなんて、私……」
垂れ耳の亜人は申し訳なさそう顔をした。
「いいよいいよー……。やったねセツナ、あの人を笑顔にできたよー」
「別に私は笑わせたくてこんなことをしてるんじゃない。いい加減離せ」
セツナの力いっぱいの抵抗に、ついに私は敗れてしまった。
「……ケチー」
「…………」
セツナは口を閉ざしたまま、出入り口の扉に手をかけた。
「あ、待った待った。分かったって。もう悪ふざけはやめるから、許してよ。ね?」
私は少し腰を曲げ、合わせた両手を前に出し謝罪のポーズをとった。
「……早くしろ」
「ありがとー。やっぱセツナは優しいねー」
「いいから、早く選べ」
「はいはいー」
「あ、あの!」
私が服選びを始めようとすると、さっきの垂れ耳の亜人が話しかけてきてくれた。
「お客様のおかけで、少しだけ、勇気をもらえました。ありがとうございます」
垂れ耳の亜人は私に丁寧にお辞儀をした。
「それは良かったよー。あ、そうだ。あの子に合いそうな服を一緒に探してくれないー?早く選べってせかされちゃってさー」
私はちらっとセツナを見た。セツナは入り口近くの壁に寄りかかって目を瞑っている。
いてくれるだけでもまだマシかなー……。あとでエルとセツナと仲良くなる方法を話し合わないと!
「はい、もちろんです。お任せください……!」
垂れ耳の亜人は店に来た当初より、よほど自信のある言動で答えてくれた。
「はぁ……。なんで金がないくせに服を買おうだなんて言えたんだ」
服屋を出てすぐ、セツナが呆れたように言った。
「あははは。お母さんがお金に困らないようにって、全額置いてきたの忘れてた」
「…………」
冷酷無比な無表情で私を見据えるセツナ。
うぅ……。
そう、実は垂れ耳の亜人と一緒に楽しく服選びした後、試着はせずに会計になったんだけど、それなりの時間待たせたセツナを横目にお金を出そうとしたら、なんとお金袋の中身が空っぽだったのだ。ちなみに、試着をしなかったのはそれまでにセツナを待たせすぎて、これ以上セツナに嫌われないように配慮した結果なんだよねー……。
「だって、セツナがかっこよくてかわいい服着てるの、めっちゃ見たかったんだもん」
「…………」
眉をぴくりとも動かさず、冷徹なままのセツナ。
そ、そんな顔しないでよー……。
「で、でもさ、なんでセツナも持ち合わせがなかったのさー」
「は?私は服を買うつもりなんてさらさらなかったから。持っていなくてもなんの問題もないだろ」
「……はい」
ぐぬぬ。ド正論すぎて何も言い返せない……。
「どうせ今日は服は買えないんだ。式神が来るまで武器屋にでもーーー」
今日はってことは、もしかして……!
「え!また一緒に服屋に行ってくれるのー?!」
「いや別にそういうわけじゃーーー」
「やったねー!いやー、あれだけじゃセツナの魅力を引き出すには全然足りないと思ってたんだよー」
だって上下合わせてたったの十着だよー?そんなんじゃ、セツナの色香がまったくもって引き立たない!
「人の話、全然聞かないし……」
「あ、じゃあさ、お金はないけど街の服屋一通り見回って目星だけでもつけとこうよー」
「だからもう服はいいってーーー」
「そこの君たち、ちょっといいか」
垂れ耳の亜人の接客を受けた服屋を出てすぐ、後方から赤髪の男に声をかけられた。後ろからということは、おそらくこの男も店の中にいたんだろうね。
「うわ、すっごい真っ赤な髪だねー。かっこいいじゃん」
「それはどうもありがとう。私はギルハルト=クリムゾン。実は君たちに二つほど要件があったんで、声をかけさせてもらった」
「要件って何……?」
「ははは。不快にさせてしまったならすまない。なるべく手短に終わらせよう。ひとつは先ほどの犬の亜人の女性に関して、私からもお礼を言いたくてな」
「え?私たち別にお礼されるようなことしてないよねー、セツナー?」
「あんたはしたかもな。少なくとも私は何もしていない」
「君たちがどう思っていても、彼女が前を向けるようになったきっかけを与えてくれたのは間違いなく君たちだ。ありがとう」
赤髪の男……ギルハルトは右手を胸の前に当てて私たちに丁寧にお辞儀をした。
「えっとー……どういたしまして?」
「で?もうひとつの要件は?」
ギルハルトはゆっくりと頭を上げ、真剣な面持ちで私たちを見た。
「実はとある子どもたちを探していてな。もし見かけたら、樹宮殿に戻るように伝えてくれないか?」
「それぐらいお安い御用だよー。それでその子たちの特徴は?」
「金髪の男の子と銀髪の女の子だ。歳は九つで、双子の姉弟だ。おそらくは一緒に行動しているはずだ」
「金髪の子と銀髪の子ね。オッケー。見かけたら樹宮殿へ行くように言えばいいんだよねー?」
「ああ。本当なら冒険者には依頼料を払うべきなのだろうが、ことは急を要するからな。御二方を見つけ次第、礼の品をEDEN支部に送ると約束しよう」
御二方……そう呼ぶってことは、かなり高貴な出の子どもかも。
「あれ?私たちが冒険者だってこと言ったっけー?」
「いや直接聞いてはないが、君はカズハだろう?アグレッシブガーディアンの異名を持つAランク冒険者の」
「げっ!なんでその名前を知ってんのさー?!」
私は恥ずかしさで顔を赤くした。
「ははは。異名がつくほどに知れ渡っているんだ、相当強い冒険者なのだろう?」
「いやいや、私なんてまだまだっていうか、パーティのみんなに助けられることも多いし……」
「そんなことより、早く探しに行ったら?全く手短に済ませられてないんだけど」
「それはすまないことをした。では私はこれで失礼しよう」
そう告げたギルハルトは私たちがこの店に来た方角へと去っていった。
そういえば、あの男には亜人の特徴らしきものはどこにもなかったかも。亜人ならどこかしらに動物の特徴があるはずなんだけど……ということはあの男は私たちと同じで人間なのかもしれないね。
「紳士的で男前な人だったねー。それに……なんかかっこよくなかった?」
「は?何?見た目の話?」
そうセツナは興味なさげに返す。
「まあそれもそうなんだけど、なんというか……まいっか。てかさ、この街に来て初めて人間にあった気がするよー」
「ただの人間ではなさそうだけどな」
「ん?どゆことー?」
「別に」
セツナにはギルハルトに何か思うところがあったみたい。まあこれ以上は聞かないけどね。だって今以上に嫌われたら悲しいもん。
「誘拐事件のこともあるし、なるべく気にしながらこの街を探索して行こっかー」
「……私は武器屋に行くから」
私を置き去りにして、セツナはギルハルトとは反対方向へと歩き出した。
「あ、ちょっと待ってよー、セツナー!」
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