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No.15 親友他界 / 卒園遠足
しおりを挟むそして、お遊戯会の当日
年少より順番に、発表し、休憩をした後、年長組の発表。練習の成果を発揮することができた直美だがこれが親友、ゆかちゃんとの最後の思い出となった。お遊戯会が終わってから、次の日から、1週間、ゆかちゃんは、欠席した。どうしたのかと、気になり、寂しい思いをしていた。
家に帰っても結局一人ぼっちで、保育園の時間が、唯一の楽しい時間となっていたからである。
欠席してから、更に2週間、
「みなさんに、お知らせがあります、欠席していた、戸田ゆかちゃんは、病気が急変し、天国に行きま
した、みんなで、お祈りしましょう」
直美は涙がしばらく止まらなかった。自由時間も創作活動時間もぼーっとしていた。
あっという間に、帰りの時間そして一人で、とぼとぼ帰宅
直美「ただいまー」
母「おかえり」
元気がない声に、どうしたのかと、聞く母。
直美「親友のね、ゆかちゃんが、天国にいっちゃったの」
と、泣き出す。しばらく泣いたが泣きつかれて、朝まで寝てしまった直美。母は、元気のない理由を聞いてどう応えていいのか言葉を失っていた。ふと両親のことを思い出していた。
金融公庫の借入の当選による、新築計画、設計が着々と直美の知らないところで進んでいたのである。設計は、夫の両親に任せていた。
毎年恒例の「お別れ遠足」に、どきどきワクワク、お菓子も100円分用意、買いにき、行き先は"動物園"。バスの中では、みんなで、しりとりや、ジャンケンゲーム、なぞなぞ、歌、等で、思い出を作った。
初めて近くで見る動物に興奮し、感動。記念写真を撮り、きりん、くじゃく、さる・・・・・・・
一日を楽しんだ。帰りのバスは疲れてみんな、熟睡。
園に到着、「みなさま、おつかれさまでした。家でゆっくり休みましょう」
先生の挨拶で解散し、直美は、母と一緒に帰宅した。
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