20 / 30
バグなのか?
しおりを挟む
声のする方へと振り返り、お互いの視線が合う。飴色の髪をした緑色の瞳の20代前半だと思われる男性店員さんが立っていた。
「っ…」
ん?店員さんの様子がおかしい。
「あの…」
声をかけても店員さんは動かず、フリーズしているようだ。バグったのか?
目の前で手を振ってみても動かないNPC…
まぁサービス開始したばかりだからこういう事もあるよなと思いつつ、人型のNPCとの会話は初めてなので緊張するけども、再び声をかけてみた。
「大丈夫ですか?」
再び声をかけてみると、フリーズしていた店員さんはハッとしたように、
「すいません。あまりにも美しいので見惚れていました」と少し頬を染めながら微笑んできた。
まさかの発言にこっちがフリーズしそうになる。今時のAIは口が上手いんだな。
「本日はどのような商品をお求めですか?」
気を取り直したように訪ねてくる店員に対し、
「耳飾りや首飾りがどのようなものがあるのか見に来たのですけど。似合うかどうか鏡を見て確認したいのですが…鏡はどこにありますか?」
あまり話すのが得意な方ではないので、目線をちょっと下げながら早口で一気に喋った。
「あっすみません。鏡がOFFになっていたみたいですね。すぐに起動します」
店員さんは、近くにあった耳飾りの台の上に行き、手のひらサイズほどの大きさの黒いモニターらしきものに触れた。
モニターらしきものが瞬時に鏡のようになり店員さんの指を反射しだす。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
頭を軽く下げながら鏡の前へと進んだ。
「っ…」
ん?店員さんの様子がおかしい。
「あの…」
声をかけても店員さんは動かず、フリーズしているようだ。バグったのか?
目の前で手を振ってみても動かないNPC…
まぁサービス開始したばかりだからこういう事もあるよなと思いつつ、人型のNPCとの会話は初めてなので緊張するけども、再び声をかけてみた。
「大丈夫ですか?」
再び声をかけてみると、フリーズしていた店員さんはハッとしたように、
「すいません。あまりにも美しいので見惚れていました」と少し頬を染めながら微笑んできた。
まさかの発言にこっちがフリーズしそうになる。今時のAIは口が上手いんだな。
「本日はどのような商品をお求めですか?」
気を取り直したように訪ねてくる店員に対し、
「耳飾りや首飾りがどのようなものがあるのか見に来たのですけど。似合うかどうか鏡を見て確認したいのですが…鏡はどこにありますか?」
あまり話すのが得意な方ではないので、目線をちょっと下げながら早口で一気に喋った。
「あっすみません。鏡がOFFになっていたみたいですね。すぐに起動します」
店員さんは、近くにあった耳飾りの台の上に行き、手のひらサイズほどの大きさの黒いモニターらしきものに触れた。
モニターらしきものが瞬時に鏡のようになり店員さんの指を反射しだす。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
頭を軽く下げながら鏡の前へと進んだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる