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侍女さんが来ました③
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フェルの部屋から飛び出してから私は、ずっと部屋に引きこもっていた。我ながら子どもじみたことをしてると思う。だけどフェルのことを考えると胸が痛くてどうしようもなくなる。
絶対傷つけた。最後に一瞬見えた悲しげな表情を思い出すだけで泣きたくなる。
あれから数日、食事もずっと自室で摂っている。顔を合わせずに済むのは助かるけど、気を遣われているのが心苦しい。ちょうどその片付けをしていたエラが思い出したように言う。
「明日は仕立屋がきますよ」
「え、仕立屋? この間も来たばかりですよ?」
ロギアスタ邸で暮らすようになって、度々お世話になっている仕立屋のラプティス。街で人気だというブランドらしいけど。
つい先日も服を作ってもらったばかりだ。思わず出てしまった言葉に、髪へ香油を塗っていたエラがふふっと笑った。
「本当にルミ様は不思議ですね。他所のご令嬢なら、逆の反応を示されますよ」
「そ、そうかしら……オホホ」
慌てて繕うもたぶんもう、本当のご令嬢じゃないってバレてると思う。
それにしても、またお仕立てとは……着せ替え人形になった気分で疲れてしまう。
そんな私の様子に気付いたのか、カマリが手早く紅茶を入れてドレッサーの上に置いた。
「ご安心くださいませ。明日は夜会のためのドレスを仕立てるだけですから。そう時間はかからないはずですよ」
「夜会……」
少し前にガルシアさんから聞いた。次の夜会にはフェルと一緒に参加する予定だと。
正直今のままで参加するのは気まずい。けど今さら断るつもりはないから折を見て、改めて話をしようと思っていた。
ちゃんと契約関係に戻れるように──。
絶対傷つけた。最後に一瞬見えた悲しげな表情を思い出すだけで泣きたくなる。
あれから数日、食事もずっと自室で摂っている。顔を合わせずに済むのは助かるけど、気を遣われているのが心苦しい。ちょうどその片付けをしていたエラが思い出したように言う。
「明日は仕立屋がきますよ」
「え、仕立屋? この間も来たばかりですよ?」
ロギアスタ邸で暮らすようになって、度々お世話になっている仕立屋のラプティス。街で人気だというブランドらしいけど。
つい先日も服を作ってもらったばかりだ。思わず出てしまった言葉に、髪へ香油を塗っていたエラがふふっと笑った。
「本当にルミ様は不思議ですね。他所のご令嬢なら、逆の反応を示されますよ」
「そ、そうかしら……オホホ」
慌てて繕うもたぶんもう、本当のご令嬢じゃないってバレてると思う。
それにしても、またお仕立てとは……着せ替え人形になった気分で疲れてしまう。
そんな私の様子に気付いたのか、カマリが手早く紅茶を入れてドレッサーの上に置いた。
「ご安心くださいませ。明日は夜会のためのドレスを仕立てるだけですから。そう時間はかからないはずですよ」
「夜会……」
少し前にガルシアさんから聞いた。次の夜会にはフェルと一緒に参加する予定だと。
正直今のままで参加するのは気まずい。けど今さら断るつもりはないから折を見て、改めて話をしようと思っていた。
ちゃんと契約関係に戻れるように──。
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