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へびのとりこ
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しおりを挟む「ぁ……ぅあッ、ん」
「ああ、起きたか」
意識を失ってる間も、責めは続いていたらしい。
目が覚めるなり、喉から勝手に漏れる自分の甘い声とヤトの声が耳に届いた。
「や、ぁ……あンッ」
思わずぐっとお腹に力を入れてしまい、中に入っているヤトの存在をしっかりと感じてしまう。
その快感にふるりと体を震わせると、正面から俺の上に乗っかったヤトに吐息で笑われてしまった。
「あ、れ……ここ、おふろじゃ、ない……ぁっ」
「ああ。あそこで続けるのは何かと難があったからな」
「ここ、っ、ふと、ん? っぁああ!」
「ああ、私の部屋だ」
「いつ、の、ま……っんん、も、……ぁあッ、話して、る、のにッ、んァ!」
「悪いな」
こっちは聞きたいこととか言いたいこととかあるのに、ヤトは腰を止めてくれない。
そう、腰だ。今、ヤトは蛇の姿じゃない。足がちゃんとある人間の姿なんだ。それも何で? って聞きたいのに、聞かせてくれない。
「やぁ、おく……ふかッ、こつ、こつ……っぁ、やぁ……ッ」
「ここに入れてやりたくて、この姿になったのだからそう言うな……気持ちいいだろう?」
あ、そういうことなのか。確かに蛇のアレはそんなに長さがないみたいだったし。
いや、納得してどうする……いや、でも確かに気持ちいい、かも。
ぐちゅり、ぐちゅりと奥を突かれる感覚は本当にヤバい。
一突きごとに、ふっと意識が遠のくような感じがして、高みに押し上げられていくみたいだ。
あまりの気持ちよさに自分の体もコントロールできなくて、びくびくと体を震わせながら、あんあん鳴いてしまう。
ちょっと気持ちよすぎて怖いんだけど。どう責任取ってくれるの、俺の体をこんなにして。
「も、きもち、いいの、こわッ……ああッ、ひ、ぅんッ……!」
「更に上があるのに、怖がるのはまだ早いぞ?」
「まだ、あるの……ッ、うそ、ゃッ」
「嘘じゃない。この奥だ。この奥に私を迎え入れろ」
そう言いながらも、強くは突いてこない。
あくまで俺から受け入れろってことなのか、ヤトは優しく奥に押し付けるだけで、「ほら、開けろ」なんて言いながら腰を揺らす。
そして、それがどんどんもどかしくなってくるんだよ。
俺、本当におかしくなっちゃったかも。
「ほら、開けてくれ。この奥だ、わからないか?」
「……ん、んッ」
もどかしくて、ぞくぞくして、変な熱が高まっていく。
その戸惑いにヤトを見上げると、綺麗な笑みがこちらに向けられて胸がきゅんと痛んだ。
口を少し開いて顎を上げると、その催促がきちんと伝わったらしく、そのまま唇を塞がれる。
先の割れた舌がちろりと口の中を舐めるのも、すごく気持ちよかった。ぐっと腰が近くなって、俺の奥とヤトの先端もキスしてるみたいに密着する。
奥、確かに何かある。
ずくずくと疼く、今ヤトがいるところよりもさらに奥。
そこは何も入れちゃいけない気がするのに……欲しくてたまらない自分がいる。
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