もふもふ好きの騎士と毛玉

コオリ

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本編

02


「あ、あ、そこ、は……だめ、って」
「気にするな。そのまま続けて」
「むりぃ、……だって」
「お前が好きにするなら、こちらも好きにする」

 それはさっきやらせてあげたじゃん!!
 そう叫びたかったけどできなかった。だって、尻尾の根元は握られたまま、アウルムの反対の手が僕のお尻を撫でたから。

「ひゃ、ぁあッ、ん」
「ここを触られるのも好きなのか?」
「も、わかんなっ」
「ほら、そこを触ってくれるんじゃなかったのか?」

 なんでそんなに余裕あるの? わけわかんない!
 こっちは急所である尻尾をがっちり握られたまま、あんあん鳴かされてるのに。ずるい!
 でも、何かされるだけなのは悔しいから、アウルムのペニスに手を添えて、先をぺろりと舐める。しょっぱい。でも、嫌じゃない。

「うにゃぁ……ッ」
「ここで『にゃー』と鳴くのか、可愛いな」
「だっ、て……なんで、そんなとこぉ……」

 虎なのに、ホントに猫みたいに鳴いちゃった。
 だって、お尻に指が入ってきたんだもん。
 一瞬ぬるぬるって何かを塗られたと思ったら、つぷんって。何でそんなとこ、おかしいよ。そう思うのに、ぬるぬるした指に中を擦られたら、どんどん何も考えられなくなっていく。

「ん、んー、やぁ」

 頭をぶんぶん横に振る。もう、アウルムのペニスになんか構っていられない。
 腰から力が抜けそうになる度、尻尾の付け根を刺激されると勝手にお尻が上がっちゃう。なんで、これ……勝手にこんな。

「腰を上げて、そんなの振って……ここされるの好きなのか?」
「ちが……、からだが、勝手にぃ……」
「もう、私のそこに触る気がないのなら、体勢を変えようか」
「え、あ……ッ」

 抵抗する間もなく、体勢を変えられた。
 お尻から指も抜かれて、尻尾の根元を掴んでいた手が外されたから、逃げるなら今だったのに、僕の体はどうしちゃったのか力が入らなくて、アウルムにされるがまま、枕を抱えてうつぶせにされる。

「そのまま、腰上げて。それともまた尻尾を握られたいか?」
「それは、やだぁ」
「じゃあ、できるな?」

 有無を言わせない口調。
 獣体のときみたいに四つん這いになって腰を上げると、僕の足元にいるアウルムにお尻もおちんちんも全部晒すことになる。
 恥ずかしいのに、なぜだか体はアウルムに従順に動いてしまう。

「足を少し広げて、尻尾は上げて……ちゃんと私に見えるように」
「あ、あぅ……」
「大丈夫。無理に挿れたりしない。約束する」

 いれるって、何を?
 そう聞こうとして、振り返ったことを後悔した。アウルムが獰猛な獣のような目をしていたからだ。口調は穏やかに聞こえたのに……その目は僕を食らおうとしてるのがわかる。その視線だけで、僕なんて簡単に食い殺されてしまいそうだ。

「怖いか?」
「…………平気」

 それなのに、まだ僕を気遣ってくれる。
 アウルムなら大丈夫だ。本当に嫌だと言えば絶対にやめてくれる。そう思ったら、もう全部アウルムに委ねようって思えた。
 さっき言われた通り、足を少し開いて尻尾を上に持ち上げる。
 ゆらり、と誘うように尻尾を振ると、アウルムが余裕のない動きで僕の体に触れた。
 つぷり、とまた指が僕の体に入り込んでくる。さっきも入っていたからか、先ほどよりも違和感は少ない。でも、音をたててぬぷぬぷと前後に揺らされるとうんちが出そうな時と似た感覚にぞわぞわと体が粟立つ。

「ん、んぅ、ぁあ」

 一方的に鳴かされる。アウルムは無言で……荒い呼吸だけが聞こえていた。
 それが何だか逆に興奮する。
 背中やうなじに落とされるキスが気持ちいい。汗に濡れた肌同士の触れる感覚も心地よくて、自然と背中がしなってしまう。

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