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第4章 勇者と森のクマさん編
第45話 勇者と狂気の解体屋……ライムさんの解体講座!
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「それじゃあ、取り出しますね。『リスト』」
ヒロはアイテム袋のメニュー画面を手早く操作し、オーガベアーを床に出現させた。
血の染み付いた岩畳の上に、オーガベアーの死体が横たわる。
ヒロは、狂気に駆られたライムに急かされながら、また元の解体部屋へと戻ってきていた。
「これがオーガベアー……なんて硬い体毛と筋肉なの……これじゃあ、解体ナイフ程度では刃が入らないかも。どうやって解体してあげましょうか……楽しみだわ! 夢みたいよ! 生きてあなたに会えるなんて……もう一生会えないんじゃないかと諦めかけていたのに…… 良かった。冒険者にならず、ギルド職員の道を選んで本当に良かった。ああ、待っていて、いま綺麗に解体してあげるから……あなたを解体できるのは、私しかいないから! 誰にも解体させないわよぉぉぉぉぉぉぉ!」
二メートルを超える巨体を目にした途端、ライムの様子が益々おかしくなってしまった。
出会った頃のインテリ+グラマラスボディーのダイナマイトお姉さんのイメージは消し飛び、解体と言う名の狂気に身を焦がす、危ない女にしか見えなくなっていた……。
「ギルマス! 解体していいですね! もう待てません。我慢の限界なんです。早く許可を!」
「解体は良いけど、くれぐれも内密に処理して頂戴」
「分かっています。素材を降す商人も出所を内密に出来る者を厳選します。秘密は漏らしません!」
「ヒロ、と言う訳だけど解体させても、良いかしら?」
「はい。お願いします」
元々、選択肢など持ち合わせていないヒロに、断る理由はなかった。
ヒロの答えを聞くや否や、ライムは腰に結んでいたツナギの袖を解き、袖の通しボタンをかけ直すと、部屋の隅へと駆け寄る。
部屋の隅には大きな棚が置かれており、大小様々な形の刃物から必要な物を選ぶと、背中や腰に掛けたベルトに装着していく。
解体に必要な刃物をあらかた装備したライムは、踵を返しゆっくりと戻ってくる。
精神統一をしながら解体の手順に思いをはせて歩く姿は、パリのファッションショーのステージ上を歩く一流のモデルが如く、見る者を魅了する……ライムの背丈よりも長く分厚い刃物を手に持ってなければの話だが!
解体のため、完全武装したライムがオーガベアーに手を置きいろいろと確認を始めるが、途中……その顔が険しいものへと変わる。
「このオーガベアーは死後、何時間経っていますか?」
「何時間? 二日前に倒しましたから、丸々48時間位ですか?」
「はあ? 何を言っているんですか? このオーガベアーは死後硬直すら始まってませんし、まだ体温が暖かいのです。まるで、今さっき倒したかのような状態ですが……」
倒された時間から最適な解体方法を選択しようとしたが、今さっき倒されたみたいな状態にライムは気づき、つい質問してしまった。ライムの質問に訝しむヒロ、だがナターシャだけが何かに勘づき、声には出さず押し黙る。
ヒロは、ライト小説ではもはやテンプレと化した、アイテム袋の機能の一つに、時間経過が止まる効果がある設定を思い出した。
「二日前は確かですね……もしかしたらアイテム袋の効果ですかね? よくある能力で、中に入れた物の時間経過が止まるみたいな?」
「何を言っているのですか、そんな時の流れを止める機能なんて伝説の『ライム!』」
ナターシャが声を荒げ、ライムの言葉を遮る。
ギルマスの顔を見るライムの表情が『ハッ!』とする。
「早く解体を始めて頂戴。折角倒したばかりでまだ暖かい死体なら、血抜きを急がないと肉の価値が下がるわよ」
「……そ、そうでした! わ、私とした事が、急いで血抜きを始めます」
ライムはそう言うと、天井に括り付けた頑強な複合滑車から垂れる鎖とベルトをオーガベアーの両足に括り付け、巨体を逆さ吊りにする。
推定体重が300kgを超えるオーガベアーの巨体が両手を下げて宙に浮く姿は、さながら遊園地のジェットコースターで宙吊りにされた人みたいな格好をしていた。
それを見て、ヒロは思わず昔はまった遊園地経営シミュレーション『アミューズメントパーク』を思い出してしまった。
『アミューズメントパーク』は、プレイヤーが好きなアトラクションを配置して、遊園地を作る自由度の高い所謂箱庭系と呼ばれるジャンルのゲームであった。
このゲーム……ある意味リアルな経営シミュレーションで、カオスな展開に当時のプレイヤーは度肝を抜かれた。
例えば、絶叫系のジェットコースターを設置すれば、気分を悪くしたお客さんがゲロゲロして園内を汚してしまい、評判が悪くなり不人気アトラクションに!
仕方なく清掃人を雇って対策すると人件費が悪化……人件費をケチるとストライキ勃発で遊園地が休園に!
何かをするとバッドな展開が待っているカオスッぷりに、一部のコアゲーマーは飛びついた!
そして極め付けは、ゲームオーバー時に流れるムービーが、そのカオスッぷりに拍車を掛ける。
カオスな展開で経営に失敗したプレイヤーは、赤字が積み重なるとゲーム中に突然悲しい音が流れ始める……写真立てに入った笑顔の家族写真が色褪せて映し出され、写真立てのガラスに光が差したと思うと、写真立てに写っていた男が飛び降り自殺してゲームオーバーになるのだ。
このあまりにも衝撃的な展開に、トラウマを植え付けられた子供は数知れない。
遊園地を作ると言うよりか、経営すると言った方が正しいゲームだった。ゲーム難易度は激ムズで、エンディングに辿り着けた人はそう多くはない。
世界24ヵ国に遊園地を作ればエンディングなのだが……一つの遊園地を作るだけでも、膨大な時間と労力を必要とされる。そんな時間と苦労を掛けてしてエンディングに辿り着いた廃プレイヤー達を襲う最後の罠! そのエンディングを見たプレイヤーの取る行動は全員一致していた。
エンディングムービーの再生時間は……僅か22秒!『コングラッチレーション』の一文しかないまま終了するムービーに、コントローラーを床に叩きつけるプレイヤーが続出した!
最後までカオスがプレイヤーを襲うゲーム、それが『アミューズメントパーク』だ!
「さあ! 私の前に、あなたの中身をさらけ出しなさい!」
ライムが手に持った分厚く大きな片刃の剣を両手で一閃すると、オーガベアーの喉元がスパッと切れ、血がドバドバと流れ出す。血は石畳に掘られた溝に流れ込み、部屋の外へと流れ出していく。どうやら部屋の床に緩やかな傾斜を作り、処理した血や汚れた水を外に排出する作りになっているみたいだった。
血の川が出来上がり、ドンドン部屋から血が流れて出ていく。
恍惚とした表情で、血が流れ出るオーガベアーを見つめるライム。ヒロはオーガベアーの鉄壁の防御を切り裂いたライムの剣技に驚いていた。
急所の喉元で筋肉が薄いとはいえ、オーガベアーの体毛は刃を通し難い。見事に一閃で切り裂いた剣技に、強者の匂いをヒロは感じた。
十分もしない内に、血が流れ切ると、今度はオーガベアーの皮を手速く剥ぎ始める。腰に刺したナイフを使い分け、綺麗に全ての皮を剥ぎ終えてしまう。
「フフフ、もう隠せる物は何もないわよ……余すことなく堪能してあげるわ!」
再びライムが分厚い片刃の剣を振るうと、オーガベアーのお腹が縦に割れていく。ライムが空いた切口から手を突っ込み、内臓を取り出し始めた。ライムはもうヘブン状態で、危ない表情を浮かべて解体を一人でこなす。
「あの……一人で大丈夫なんですか? 誰が手伝いとかは?」
「ええ、普通は二~三人で解体するのが普通なんだけど、あの子の場合は一人でやっちゃうのよ。他人に解体を手伝わせるなんて、勿体ないって言ってね。まあ、腕は確かだから安心して頂戴」
初めて解体する魔物のはずなのに、ライムには迷いはなく、熟知し尽くした手捌きがヒロを驚かせる。
もう内臓の切り出しが終わり、各部位の切断に移っている。まだ血抜きから三十分も経っていない。
「ところでヒロ、あなたのアイテム袋に時間停止の力があるってこと、誰かに話した?」
「え? いいえ、誰にも話した事はないですけど」
唐突なナターシャの質問にヒロは答えると……。
「ヒロ、あなたは……いいえ、そんなはずはないわね。とりあえず、時間停止の話は内緒にしておきなさい。下手したら殺し合いが起こるかも知れないわ。いい? 私たち以外には、よほどのことがない限り話してはダメよ。間違いなくトラブルに巻き込まれるからね」
「分かりました」
やけに真剣で男前な表情をしたナターシャの忠告に、真剣な声でヒロは答えるのだった。
「お、終わりました……」
「お疲れ様でした」
「ライムちゃん、ご苦労さま」
ライムはオーガベアーを、わずか四十分で解体し尽くしてしまった。普通なら二~三人掛かりで、一時間以上掛かる作業を一人でやってのけたのだ。
そんなライムの表情は、疲労を浮かべていると思いきや、完全に別の意味でイッチャッてる惚けた顔をしていた。
荒い息で体に溜まった熱を吐き出し、体を小刻みに震わせるライム。
「じゃあ、あとの査定は私がやっておくから、ライムちゃんは休憩していなさい」
「いや、もっと……」
「え?」
「もっと、解体させてええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
ライムがヒロの胸ぐらを掴み、ガクガクと揺する!
「もっとよ! 早く次を出しなさい! さあ早くぅぅぅぅぅぅ!」
〈狂気の解体屋ライムから、おかわりを要求された!〉
ヒロはアイテム袋のメニュー画面を手早く操作し、オーガベアーを床に出現させた。
血の染み付いた岩畳の上に、オーガベアーの死体が横たわる。
ヒロは、狂気に駆られたライムに急かされながら、また元の解体部屋へと戻ってきていた。
「これがオーガベアー……なんて硬い体毛と筋肉なの……これじゃあ、解体ナイフ程度では刃が入らないかも。どうやって解体してあげましょうか……楽しみだわ! 夢みたいよ! 生きてあなたに会えるなんて……もう一生会えないんじゃないかと諦めかけていたのに…… 良かった。冒険者にならず、ギルド職員の道を選んで本当に良かった。ああ、待っていて、いま綺麗に解体してあげるから……あなたを解体できるのは、私しかいないから! 誰にも解体させないわよぉぉぉぉぉぉぉ!」
二メートルを超える巨体を目にした途端、ライムの様子が益々おかしくなってしまった。
出会った頃のインテリ+グラマラスボディーのダイナマイトお姉さんのイメージは消し飛び、解体と言う名の狂気に身を焦がす、危ない女にしか見えなくなっていた……。
「ギルマス! 解体していいですね! もう待てません。我慢の限界なんです。早く許可を!」
「解体は良いけど、くれぐれも内密に処理して頂戴」
「分かっています。素材を降す商人も出所を内密に出来る者を厳選します。秘密は漏らしません!」
「ヒロ、と言う訳だけど解体させても、良いかしら?」
「はい。お願いします」
元々、選択肢など持ち合わせていないヒロに、断る理由はなかった。
ヒロの答えを聞くや否や、ライムは腰に結んでいたツナギの袖を解き、袖の通しボタンをかけ直すと、部屋の隅へと駆け寄る。
部屋の隅には大きな棚が置かれており、大小様々な形の刃物から必要な物を選ぶと、背中や腰に掛けたベルトに装着していく。
解体に必要な刃物をあらかた装備したライムは、踵を返しゆっくりと戻ってくる。
精神統一をしながら解体の手順に思いをはせて歩く姿は、パリのファッションショーのステージ上を歩く一流のモデルが如く、見る者を魅了する……ライムの背丈よりも長く分厚い刃物を手に持ってなければの話だが!
解体のため、完全武装したライムがオーガベアーに手を置きいろいろと確認を始めるが、途中……その顔が険しいものへと変わる。
「このオーガベアーは死後、何時間経っていますか?」
「何時間? 二日前に倒しましたから、丸々48時間位ですか?」
「はあ? 何を言っているんですか? このオーガベアーは死後硬直すら始まってませんし、まだ体温が暖かいのです。まるで、今さっき倒したかのような状態ですが……」
倒された時間から最適な解体方法を選択しようとしたが、今さっき倒されたみたいな状態にライムは気づき、つい質問してしまった。ライムの質問に訝しむヒロ、だがナターシャだけが何かに勘づき、声には出さず押し黙る。
ヒロは、ライト小説ではもはやテンプレと化した、アイテム袋の機能の一つに、時間経過が止まる効果がある設定を思い出した。
「二日前は確かですね……もしかしたらアイテム袋の効果ですかね? よくある能力で、中に入れた物の時間経過が止まるみたいな?」
「何を言っているのですか、そんな時の流れを止める機能なんて伝説の『ライム!』」
ナターシャが声を荒げ、ライムの言葉を遮る。
ギルマスの顔を見るライムの表情が『ハッ!』とする。
「早く解体を始めて頂戴。折角倒したばかりでまだ暖かい死体なら、血抜きを急がないと肉の価値が下がるわよ」
「……そ、そうでした! わ、私とした事が、急いで血抜きを始めます」
ライムはそう言うと、天井に括り付けた頑強な複合滑車から垂れる鎖とベルトをオーガベアーの両足に括り付け、巨体を逆さ吊りにする。
推定体重が300kgを超えるオーガベアーの巨体が両手を下げて宙に浮く姿は、さながら遊園地のジェットコースターで宙吊りにされた人みたいな格好をしていた。
それを見て、ヒロは思わず昔はまった遊園地経営シミュレーション『アミューズメントパーク』を思い出してしまった。
『アミューズメントパーク』は、プレイヤーが好きなアトラクションを配置して、遊園地を作る自由度の高い所謂箱庭系と呼ばれるジャンルのゲームであった。
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例えば、絶叫系のジェットコースターを設置すれば、気分を悪くしたお客さんがゲロゲロして園内を汚してしまい、評判が悪くなり不人気アトラクションに!
仕方なく清掃人を雇って対策すると人件費が悪化……人件費をケチるとストライキ勃発で遊園地が休園に!
何かをするとバッドな展開が待っているカオスッぷりに、一部のコアゲーマーは飛びついた!
そして極め付けは、ゲームオーバー時に流れるムービーが、そのカオスッぷりに拍車を掛ける。
カオスな展開で経営に失敗したプレイヤーは、赤字が積み重なるとゲーム中に突然悲しい音が流れ始める……写真立てに入った笑顔の家族写真が色褪せて映し出され、写真立てのガラスに光が差したと思うと、写真立てに写っていた男が飛び降り自殺してゲームオーバーになるのだ。
このあまりにも衝撃的な展開に、トラウマを植え付けられた子供は数知れない。
遊園地を作ると言うよりか、経営すると言った方が正しいゲームだった。ゲーム難易度は激ムズで、エンディングに辿り着けた人はそう多くはない。
世界24ヵ国に遊園地を作ればエンディングなのだが……一つの遊園地を作るだけでも、膨大な時間と労力を必要とされる。そんな時間と苦労を掛けてしてエンディングに辿り着いた廃プレイヤー達を襲う最後の罠! そのエンディングを見たプレイヤーの取る行動は全員一致していた。
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最後までカオスがプレイヤーを襲うゲーム、それが『アミューズメントパーク』だ!
「さあ! 私の前に、あなたの中身をさらけ出しなさい!」
ライムが手に持った分厚く大きな片刃の剣を両手で一閃すると、オーガベアーの喉元がスパッと切れ、血がドバドバと流れ出す。血は石畳に掘られた溝に流れ込み、部屋の外へと流れ出していく。どうやら部屋の床に緩やかな傾斜を作り、処理した血や汚れた水を外に排出する作りになっているみたいだった。
血の川が出来上がり、ドンドン部屋から血が流れて出ていく。
恍惚とした表情で、血が流れ出るオーガベアーを見つめるライム。ヒロはオーガベアーの鉄壁の防御を切り裂いたライムの剣技に驚いていた。
急所の喉元で筋肉が薄いとはいえ、オーガベアーの体毛は刃を通し難い。見事に一閃で切り裂いた剣技に、強者の匂いをヒロは感じた。
十分もしない内に、血が流れ切ると、今度はオーガベアーの皮を手速く剥ぎ始める。腰に刺したナイフを使い分け、綺麗に全ての皮を剥ぎ終えてしまう。
「フフフ、もう隠せる物は何もないわよ……余すことなく堪能してあげるわ!」
再びライムが分厚い片刃の剣を振るうと、オーガベアーのお腹が縦に割れていく。ライムが空いた切口から手を突っ込み、内臓を取り出し始めた。ライムはもうヘブン状態で、危ない表情を浮かべて解体を一人でこなす。
「あの……一人で大丈夫なんですか? 誰が手伝いとかは?」
「ええ、普通は二~三人で解体するのが普通なんだけど、あの子の場合は一人でやっちゃうのよ。他人に解体を手伝わせるなんて、勿体ないって言ってね。まあ、腕は確かだから安心して頂戴」
初めて解体する魔物のはずなのに、ライムには迷いはなく、熟知し尽くした手捌きがヒロを驚かせる。
もう内臓の切り出しが終わり、各部位の切断に移っている。まだ血抜きから三十分も経っていない。
「ところでヒロ、あなたのアイテム袋に時間停止の力があるってこと、誰かに話した?」
「え? いいえ、誰にも話した事はないですけど」
唐突なナターシャの質問にヒロは答えると……。
「ヒロ、あなたは……いいえ、そんなはずはないわね。とりあえず、時間停止の話は内緒にしておきなさい。下手したら殺し合いが起こるかも知れないわ。いい? 私たち以外には、よほどのことがない限り話してはダメよ。間違いなくトラブルに巻き込まれるからね」
「分かりました」
やけに真剣で男前な表情をしたナターシャの忠告に、真剣な声でヒロは答えるのだった。
「お、終わりました……」
「お疲れ様でした」
「ライムちゃん、ご苦労さま」
ライムはオーガベアーを、わずか四十分で解体し尽くしてしまった。普通なら二~三人掛かりで、一時間以上掛かる作業を一人でやってのけたのだ。
そんなライムの表情は、疲労を浮かべていると思いきや、完全に別の意味でイッチャッてる惚けた顔をしていた。
荒い息で体に溜まった熱を吐き出し、体を小刻みに震わせるライム。
「じゃあ、あとの査定は私がやっておくから、ライムちゃんは休憩していなさい」
「いや、もっと……」
「え?」
「もっと、解体させてええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
ライムがヒロの胸ぐらを掴み、ガクガクと揺する!
「もっとよ! 早く次を出しなさい! さあ早くぅぅぅぅぅぅ!」
〈狂気の解体屋ライムから、おかわりを要求された!〉
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