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第10章 勇者と親子の絆編
第95話 オークと家族と◯◯の紋章
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「アリア、シーザーはどこだ⁈」
父親であるカイザーの声が、家の中に鳴り響いた。
その日、カイザーは族長として村の狩りには参加せず、ひとり森の奥で村の脅威となる魔獣を狩りに出掛けていた。
中心部に近い魔物を駆逐するのは、長として大事な役目であり、一日置きに狩りに向かうのは責務だった。
休むことは許されず、カイザーは息子との初めての狩りを泣くなく断念するしかなかった。夢にまで見た親子で初めての狩りが、お預けになってしまったカイザーは悔しがった。
息子の狩りに同行できず、カイザーは一抹の不安を覚えたが、古参のオーク達も同行する。問題はないだろうとタカを括っていたが……その思いは悪い方へと的中してしまった。
いつものように、大物のオーガベアーを仕留め村に帰ったとき、村の入り口でシーザーが獲物に襲われ、危険な状態であると知らされた。
獲物をその場に投げ捨て、カイザーは無我夢中で家へと走り出していた。
日が傾き村に夕日の赤い光が差し込む道で、カイザーの脳裏に、息子の顔が何度も浮かんでは消えていく。
夕日の中で交わした、たわいもない会話……たがそれはカイザーにとって、どんな宝石より輝いた思い出として心に残り続けていた。シーザーの笑顔が、カイザーの胸を締め付ける。
「帰ったぞ!」
入り口の布を勢い良く払い、カイザーは家の中へと飛び込む。
「あなた……シーザーが!」
シーザーの母、アリアは部屋に入ってきたカイザーの姿を見ると、彼に駆け寄りその胸に飛び込んでいた。
「アリア……シーザーはどこだ! 傷の具合は?」
「いま奥の部屋で寝かせていますが、首を深林オオカミに噛まれて……血が止まらないの」
胸に抱くアリアの顔は青褪めて、手は血に塗れていた。服にも血が飛び散り、シーザーの出血は多く危険な状態であることをカイザーに伝える。
「ここにいろ」
カイザーはアリアをその場に留まらせ、息子シーザーの元へと足を運ぶ。その足は大地をしっかりと踏み締めてはいたが、手は微かに震えていた。
「はあ、はあ、はあ、はあ……」
カイザーが隣の部屋に入ると、部屋の中に置かれた草のベットの上にシーザーは横たわっていた。
シーザーが浅い息を繰り返し、痛みに耐えている姿を見たカイザーは息を飲み込んだ。
シーザーの傍に膝を突き屈むカイザー……息子の傷口を見るため、首に巻かれた布に手を伸ばす。
首に巻かれた布は赤い血で塗れていた。息をする度に首の怪我をした箇所から血が滲み、首に巻いた布が赤く染まっていた。
「シーザー……」
カイザーは息子の頭に手を置き、その頭を優しくなでながら、空いた手で傷口を縛る布を剥がし傷の状態を見る。
首に鋭い牙で噛まれて跡があり、その傷の一つから血が滲み出し、止まる気配がない。
カイザーは、この怪我が体の中を流れる血の管が傷つけられことによるものだと判断した。噴き出す血の勢いで血が固まらず、心臓が脈を打つごとに、血が少しずつ流れ出してしまうのを経験で知っていた。
この傷は、放っておいても決して治らない……オーク達に医療と言う技術がない以上、怪我は自然治癒に任せるしかなかった。
むしろ怪我により命を落とすなら、それが運命であり、自然治癒以外で怪我を治すのは、女神の運命を捻じ曲げるものとして忌み嫌われていた。
これも運命なのかと、カイザーは心の中で呟いた。
再び布を固く傷口に巻き直すと、シーザーが目を覚ました。
「ち、父上、お帰りなさい……ごめんなさい。狩りで油断してしまいました。いつも父上が狩りの最中は常に警戒しなければならないと教えてくれてたのに……」
「無理に喋るな。この程度の怪我ならすぐに治る。今はゆっくりと休め」
「はい、父上。少し眠りますね。昨日は狩りに行けると興奮して寝られなかったので……」
「うむ、今日は行けなかったが、次の狩りの時は一緒に行くぞ。皆には内緒だがな、お前に狩り方を教えてやるのが我は楽しみだったのだ」
「本当ですか? じゃあ次に狩りに行く時は、がんばらなくちゃ……父上の息子として恥ずかしくない狩りをしないと……」
「我の息子など関係ない。お前はお前だ。他の奴の目など気にするな」
「父上はやっばり優しいですね……楽しみだなあ、父上と一緒の狩り」
「うむ。我も楽しみにしている。さあ、今は休んで、その傷を癒すのだ」
「はい……父上、おやすみなさい」
目蓋を閉じて、眠るシーザー……眠りに着く息子の顔を見ると、カイザーは立ち上がりアリアの元へと戻る。
「あなた、シーザーはどうなってしまうの……」
「あの傷はもう治すことはできない……体の血が外に流れ続け、やがて死ぬ……」
「そんな……なんで、なんでシーザーが!」
アリアはその場で泣き崩れてしまう。
「たが……これで良かったのかも知れぬ……シーザーがここで死ねば、最悪の事態だけは避けられるのだから……」
その言葉を聞いたアリアの手がカイザーの頬を叩いていた。
「あなたは自分の息子が死ぬのを、良かったって言うの?」
アリアが泣きながらも、母として理不尽な死に抗おうと戦う息子のために、最強の男を叩いていた。
「親が子の死を望むなんて……」
「族長として、群れを守らねばならないのだ。シーザーと我……二人の命とオーク族六百の命、どちらを生かすべきかは分かるはずだ……許せ」
それを聞いたアリアは力なく俯いてしまった。
「我に宿し紋章の呪いが、オーク族全てを破滅へと向かわせる。コレは我が死ねば、我が血を受け継ぐ者に……シーザーに継承されてしまう」
カイザーは右腕に巻かれた布を解くと、その下から奇妙な形をした痣が現れた。
「我が幼き日、森の中で見つけたこの憤怒の紋章は、我に力を与えてはくれた……だが同時に、我らオーク族に呪いをも課した。狂化の力がオーク族全ての者に効果を及ぼし始めている……このままでは皆が、死ぬまで目につく人族を殺し続ける魔物と化してしまう」
「どうにかできないのですか?」
「無駄だ。この紋章が囁いて来るのだ……時が来た。人を滅ぼせと……我も意識をしっかり保たねば狂化してしまいそうなのだ……少しずつ紋章の力が強くなって来ている。もういつ狂化してもおかしくない。そうなれば他のオークにも一気に波及して、皆が一斉に狂化してしまう」
カイザーは忌々しい腕に付いた憤怒の紋章に爪を立てると、皮膚が裂け血が流れ落ちる。
「唯一の例外は、我を倒した者に、この紋章を乗り移らせることだが……おそらく乗り移られた者は、我らと同じ道を辿ることになる。自分たちが生き残るために、他の種族を犠牲にせねばならん。それに……」
「あなたがワザと負けるなんてないわね」
アリアは妻としてカイザーの思いを理解していた。それは族長の妻としてではなく、愛する者を支える者としての言葉だった。
「すまん……我の戦士としての誇りが許さぬのだ。戦うからには、全力で戦って敗れたい……これは我のワガママだ」
「わかっています。でも、あなたに打ち勝てる者など……」
「だからこそ、この我に傷を付けたあの二匹を生かし捕らえたのだ。我を殺させるためにな」
カイザーの瞳に闘志が宿る。戦士としての勘が、ヒロの中に眠る可能性を見出していた。
「だが、もうその必要もないか……」
「あなた……死ぬ時は三人一緒よ」
「アリア……せめてお前だけは」
アリアは首を横に振り、カイザーの言葉を否定していた。
「あなたとシーザーが居ない世界で生きる程、私は強くないの……」
「そうか……面倒を掛けてすまん」
「いいのよ。家族なんだから……」
二匹のオークは抱き合い、互いを支え合っていた。
どれ位そうしていただろう。窓から差し込む夕日の赤い光はいつしかなくなり、部屋の中を月明かりが照らし始めていた。
その時カイザーは、家の入り口に何者かが走って近づいて来る気配を感じた。
「長! いるか!」
入り口の布を跳ね除けて、若手でNo.1の戦士、ムラクが血相を変えて家の中へ飛び込んできた。
「どうしたムラク? 何かあったか?」
「坊ちゃんを助けられるかもしれない!」
「なに! 本当か⁈」
「シーザーを助けられるの⁈」
カイザーとアリアは、シーザーが助かるかもしれないと言う言葉に、同時に声を上げていた。
「待ってくれ二人共、まずは落ち着いて話を聞いてくれ」
二匹に詰め寄られるムラクは、ガブリ寄る夫婦を静止して落ち着かせる。
「長、坊ちゃんを助ける手はある。正確には……あると言われた」
「言われた? 誰に言われたのだムラク?」
「坊ちゃんを助けることが出来る者……ヒロだ!」
〈小さな命を救うため、変態が動き出す〉
父親であるカイザーの声が、家の中に鳴り響いた。
その日、カイザーは族長として村の狩りには参加せず、ひとり森の奥で村の脅威となる魔獣を狩りに出掛けていた。
中心部に近い魔物を駆逐するのは、長として大事な役目であり、一日置きに狩りに向かうのは責務だった。
休むことは許されず、カイザーは息子との初めての狩りを泣くなく断念するしかなかった。夢にまで見た親子で初めての狩りが、お預けになってしまったカイザーは悔しがった。
息子の狩りに同行できず、カイザーは一抹の不安を覚えたが、古参のオーク達も同行する。問題はないだろうとタカを括っていたが……その思いは悪い方へと的中してしまった。
いつものように、大物のオーガベアーを仕留め村に帰ったとき、村の入り口でシーザーが獲物に襲われ、危険な状態であると知らされた。
獲物をその場に投げ捨て、カイザーは無我夢中で家へと走り出していた。
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「帰ったぞ!」
入り口の布を勢い良く払い、カイザーは家の中へと飛び込む。
「あなた……シーザーが!」
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「アリア……シーザーはどこだ! 傷の具合は?」
「いま奥の部屋で寝かせていますが、首を深林オオカミに噛まれて……血が止まらないの」
胸に抱くアリアの顔は青褪めて、手は血に塗れていた。服にも血が飛び散り、シーザーの出血は多く危険な状態であることをカイザーに伝える。
「ここにいろ」
カイザーはアリアをその場に留まらせ、息子シーザーの元へと足を運ぶ。その足は大地をしっかりと踏み締めてはいたが、手は微かに震えていた。
「はあ、はあ、はあ、はあ……」
カイザーが隣の部屋に入ると、部屋の中に置かれた草のベットの上にシーザーは横たわっていた。
シーザーが浅い息を繰り返し、痛みに耐えている姿を見たカイザーは息を飲み込んだ。
シーザーの傍に膝を突き屈むカイザー……息子の傷口を見るため、首に巻かれた布に手を伸ばす。
首に巻かれた布は赤い血で塗れていた。息をする度に首の怪我をした箇所から血が滲み、首に巻いた布が赤く染まっていた。
「シーザー……」
カイザーは息子の頭に手を置き、その頭を優しくなでながら、空いた手で傷口を縛る布を剥がし傷の状態を見る。
首に鋭い牙で噛まれて跡があり、その傷の一つから血が滲み出し、止まる気配がない。
カイザーは、この怪我が体の中を流れる血の管が傷つけられことによるものだと判断した。噴き出す血の勢いで血が固まらず、心臓が脈を打つごとに、血が少しずつ流れ出してしまうのを経験で知っていた。
この傷は、放っておいても決して治らない……オーク達に医療と言う技術がない以上、怪我は自然治癒に任せるしかなかった。
むしろ怪我により命を落とすなら、それが運命であり、自然治癒以外で怪我を治すのは、女神の運命を捻じ曲げるものとして忌み嫌われていた。
これも運命なのかと、カイザーは心の中で呟いた。
再び布を固く傷口に巻き直すと、シーザーが目を覚ました。
「ち、父上、お帰りなさい……ごめんなさい。狩りで油断してしまいました。いつも父上が狩りの最中は常に警戒しなければならないと教えてくれてたのに……」
「無理に喋るな。この程度の怪我ならすぐに治る。今はゆっくりと休め」
「はい、父上。少し眠りますね。昨日は狩りに行けると興奮して寝られなかったので……」
「うむ、今日は行けなかったが、次の狩りの時は一緒に行くぞ。皆には内緒だがな、お前に狩り方を教えてやるのが我は楽しみだったのだ」
「本当ですか? じゃあ次に狩りに行く時は、がんばらなくちゃ……父上の息子として恥ずかしくない狩りをしないと……」
「我の息子など関係ない。お前はお前だ。他の奴の目など気にするな」
「父上はやっばり優しいですね……楽しみだなあ、父上と一緒の狩り」
「うむ。我も楽しみにしている。さあ、今は休んで、その傷を癒すのだ」
「はい……父上、おやすみなさい」
目蓋を閉じて、眠るシーザー……眠りに着く息子の顔を見ると、カイザーは立ち上がりアリアの元へと戻る。
「あなた、シーザーはどうなってしまうの……」
「あの傷はもう治すことはできない……体の血が外に流れ続け、やがて死ぬ……」
「そんな……なんで、なんでシーザーが!」
アリアはその場で泣き崩れてしまう。
「たが……これで良かったのかも知れぬ……シーザーがここで死ねば、最悪の事態だけは避けられるのだから……」
その言葉を聞いたアリアの手がカイザーの頬を叩いていた。
「あなたは自分の息子が死ぬのを、良かったって言うの?」
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それを聞いたアリアは力なく俯いてしまった。
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カイザーは右腕に巻かれた布を解くと、その下から奇妙な形をした痣が現れた。
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カイザーは忌々しい腕に付いた憤怒の紋章に爪を立てると、皮膚が裂け血が流れ落ちる。
「唯一の例外は、我を倒した者に、この紋章を乗り移らせることだが……おそらく乗り移られた者は、我らと同じ道を辿ることになる。自分たちが生き残るために、他の種族を犠牲にせねばならん。それに……」
「あなたがワザと負けるなんてないわね」
アリアは妻としてカイザーの思いを理解していた。それは族長の妻としてではなく、愛する者を支える者としての言葉だった。
「すまん……我の戦士としての誇りが許さぬのだ。戦うからには、全力で戦って敗れたい……これは我のワガママだ」
「わかっています。でも、あなたに打ち勝てる者など……」
「だからこそ、この我に傷を付けたあの二匹を生かし捕らえたのだ。我を殺させるためにな」
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「だが、もうその必要もないか……」
「あなた……死ぬ時は三人一緒よ」
「アリア……せめてお前だけは」
アリアは首を横に振り、カイザーの言葉を否定していた。
「あなたとシーザーが居ない世界で生きる程、私は強くないの……」
「そうか……面倒を掛けてすまん」
「いいのよ。家族なんだから……」
二匹のオークは抱き合い、互いを支え合っていた。
どれ位そうしていただろう。窓から差し込む夕日の赤い光はいつしかなくなり、部屋の中を月明かりが照らし始めていた。
その時カイザーは、家の入り口に何者かが走って近づいて来る気配を感じた。
「長! いるか!」
入り口の布を跳ね除けて、若手でNo.1の戦士、ムラクが血相を変えて家の中へ飛び込んできた。
「どうしたムラク? 何かあったか?」
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「なに! 本当か⁈」
「シーザーを助けられるの⁈」
カイザーとアリアは、シーザーが助かるかもしれないと言う言葉に、同時に声を上げていた。
「待ってくれ二人共、まずは落ち着いて話を聞いてくれ」
二匹に詰め寄られるムラクは、ガブリ寄る夫婦を静止して落ち着かせる。
「長、坊ちゃんを助ける手はある。正確には……あると言われた」
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