108 / 226
第11章 勇者とオーク編
第108話 再戦、希望 vs 絶望!
しおりを挟む
「いいか? この技のコツは、相手の注意をどれだけ引きつけておくかが肝だからな」
ひとつ目の仮面を着け、局部にモザイクを入れたすっぽんぽん……サイプロプスがヒロにアドバイスを口にする。
だが、謎の空間で殺され続け、心が疲弊しきったヒロに、そのアドバイスが聞こえていない……サイプロプスの足元で、すでにヒロは事切れていたからだった。
「む、また死んだか? この歳だと、こんなものか……仕方がない」
サイプロプスが『パチリ』と、指を鳴らす……すると足元で死んでいたはずのヒロが、目を開けて飛び上がる。
「なんだ今の技は? すっぽんぽんが、確かに目の前に居たのに突然……」
ヒロは狐に化かされたかのように、サイプロプスを見る。
「俺のとっておきは避けられんだろ? 相手が格上なら、なおさら騙されるのさ」
顔の表情は見えないが、仮面に空いた口元が不敵な笑みを浮かべていた。
「この技はフェイントなのさ。高レベルな者同士の戦いでは、気配や殺気に敏感に反応できなければ死ぬ」
「そうか! あれは!」
「理解したか? なまじ敏感に反応する高レベルな奴ほど、この技に引っ掛かる」
「確かに、戦いの最中にアレをやられたら、間違いなく隙ができる……」
「そうだ。コイツは戦いの最中、強制的に隙を作る技なのさ。さあ理解したのなら構えろ、技を教えてやる」
サイプロプスの言葉にヒロが反応し、再びショートソードを構える。
「いいか? この技に必要なのは殺気だ」
「殺気?」
「そうだ。せめて、コレくらいの殺気が出せないとな」
するとヒロに対峙していたサイプロプスの体から突如、おぞましい程の冷たい殺気が生まれ、ヒロが身構える。
対峙しているだけだと言うのに、ヒロの本能が一刻も早く、この場から逃げ出したい衝動に駆られるが、ギリギリの所でヒロは踏み止まる。
「ほう、よく耐えたな? いいぞ! 教える手間が一つ省けた」
「こ、この殺気を出せるようになれと? どうやって?」
「こうやってだ!」
サイプロプスは言い終わる前に、剣を一閃してヒロの首を跳ね飛ばす。
切り抜いた方向にヒロの生首が飛び、自分の首を跳ねたサイプロプスの姿を脳裏に刻み込み、ヒロは絶命する……。
再び『パチリ』と指を鳴らすサイプロプス。
ヒロの首なし死体が光ったかと思うと、ヒロが何事もなかったかのように横たわり、意識を取り戻した。
「いきなり殺すな! 説明しろ!」
「やれやれ……殺気なんて教えてどうなるもんでもない。コイツを出せるようになるには、殺し続けるか……殺され続けて覚えるしかない。殺されたくなければ、俺を憎め。さあ、俺を憎んで殺気の出し方を覚えろ!」
「そんな無茶なやり方!」
だが、サイプロプスはヒロの言葉を無視して、手に持った剣で斬り掛かってきた。
ヒロも負けずに、ショートソードで斬り返す。
「無茶でも何でも構わん。リーシアと二人で生き残りたいのなら、つべこべ言わずに殺され続け、殺気を自在に出せるようになれ!」
「畜生、殺される痛みがどんだけか、分かっているのかよ!」
ヒロが吼え、それを聞いたサイプロプスが動きを突如止めると……今までとは比べ物にならない濃密な殺気がヒロに絡みつく。
「殺される痛み? 知っているさ……死ぬより痛い痛みがある事を俺は知っているさ! 見せてやろう! コレが絶望の果てを見た男の殺気だ! はいだらあああああ!」
殺気がヒロの心を鷲掴みにする。物理的には存在しない心を、サイプロプスの殺気が確かに鷲掴みにしていた。
ヒロは流れ出る汗が拭うこともできず、ただ立ち尽くしていた。
「甘えるなよ小僧! こんな生温い環境で教えてもらう、ありがたみを噛み締めろ!」
「……」
ヒロはうめき声ひとつ出せず、呼吸すら止められていた。
どれ程の人生を生きれば、こんな暗い殺意を出せるようになるのか? 死より辛い痛み……ヒロはサイプロプスの悲しみに触れ言葉を失っていた。
「分かったか? では、死んでこい!」
サイプロプスの一言で、ヒロの心が殺気に握り潰される!
ヒロはその場で倒れ込み絶命する。
「やれやれ……年甲斐もなく殺気を撒き散らすなんてな……こんなんじゃあの世に行った時に、アイツに言われちまうな『バカですか?』って……ふっふっふっはっはっはっ!」
サイプロプスが口元を綻ばせて笑っていた。だが……仮面に隠された瞳から流れ出る涙に、気づく者は誰も居ない。
「さあ! 甦れヒーロー! 誰から認められなくていい! 地獄へ堕ちようが構わない! お前を鍛え上げ、必ずたどり着いて見せる! そのために俺は鬼となろう! 本上 英雄見せてくれ! 絶望のバッドエンドではない……お前のハッピーエンドをな!」
蘇るヒロと謎の男サイプロプス……二人の死闘はいつ終わるともなく続くのだった。
…………
オーク村に夕日の赤い光が差し込んでくる。
村の中央にオーク達が集まり、中心にいる者たちに皆が注目していた。
輪の中心には、族長であるオークヒーロー、カイザーとその家族、妻アリアと息子シーザーの姿もあった。
その対面には、人族であるヒロとリーシアが立ち並ぶ。
オークと人……それぞれの陣営に分かれ対峙する中心に、戦士ムラクが立ち、声を上げた。
「時は来た! オーク族の者たちよ! 活目せよ、これより命を賭けた決闘を執り行う!」
「馬鹿が! 我らが長に挑むなど無駄な事を」
「大人しく捕まっておけ」
「いや! いま殺してしまえ!」
「雌は、オランとこの息子の嫁にくんろ」
「人族が我らに戦いを挑むなど片腹痛いわ」
「人族が族長に挑むだと? 無駄な事を……もしカイザーに勝てるなら戦士として認めてやるよ。勝てるならな!」
周りを囲むオーク達の心良くない声が、ヒロ達に浴びせられる。
「この決闘の結果が、いかなる結末を向え様とも勝者には必ず賞賛を持って答えよう。たとえそれが人族であってもだ。この結果に異議を唱える事はまかりならん。戦士の誇りと命に掛けてオーク族は勝者に従う。良いな皆の者!」
「オーク族の強さを人族に見せつけてやれ」
「手加減は無用だぞ」
「馬鹿な人族だ。大人しく捕まっておけばよかったものを」
「息子の仇よ。お前たちなんか、死ぬばいいのよ!」
ムラクの宣言に、若いオーク達がヒロ達を殺せと声を上げる。中には雌のオークが身内を殺された怒りで、ヒロ達に憎悪の目を向ける者もまでいた。
「ヒロ、この感じ……」
オークの言葉が分からないリーシアは、かつて感じた事がある感情の渦の中で、悪意に晒されるヒロを心配していた。
「大丈夫です。カイザーを応援する声が多いですね。もともとココは敵地ですから……仕方がありません」
リーシアはヒロの優しさに何も言う事が出来なかった。この人は全ての悪意を自分一人で受け入れる気でいる事を、彼女は気づいていた……そんな男の心を支えられず、少女は落ち込んでいた。
「両者前へ」
ムラクの言葉に、ヒロとカイザーが互いに武器を持ち、前へ歩き出す……ヒロは返却されたショートソードを、カイザーはハルバートを手に対峙する。
リーシアとアリア、シーザーの三人は後ろに下がり、最前列で二人の戦いを見守る。
「両者とも準備はいいな? 始めろ!」
ムラクの開始の言葉と同時に、オーク達の熱気が広場を覆う。うるさくすら感じる熱狂の中で二人の漢は静かだった。
対峙する二人に、もう交わす言葉はいらなかった……成すべき事が明確になった以上、漢達に言葉など無用だった。
漢達の闘気が高まり、ヒリついた空気が二人の間でぶつかり合う。
どちらともなく、二人は自らの武器を構える。
カイザーがハルバードを後ろに振りかぶり、力を溜める。
一撃で仕留めに来る必殺の構えに、ヒロは臆せずショートソードを中段に置き、相手が動くのを待つ。
どれ位そうしていただろうか……互いに攻撃のタイミングを計り、微動だにしない。周りで見ていたオーク達も息を殺し二人の動く時を待つ……そして――
「はいだらあ!」
――ヒロが発した意味不明の言葉に、カイザーが反応して先に動いてしまった。
剛腕の一撃がヒロを襲う。
〈希望と絶望……二人が合間見えた時、再び時が動きだした〉
ひとつ目の仮面を着け、局部にモザイクを入れたすっぽんぽん……サイプロプスがヒロにアドバイスを口にする。
だが、謎の空間で殺され続け、心が疲弊しきったヒロに、そのアドバイスが聞こえていない……サイプロプスの足元で、すでにヒロは事切れていたからだった。
「む、また死んだか? この歳だと、こんなものか……仕方がない」
サイプロプスが『パチリ』と、指を鳴らす……すると足元で死んでいたはずのヒロが、目を開けて飛び上がる。
「なんだ今の技は? すっぽんぽんが、確かに目の前に居たのに突然……」
ヒロは狐に化かされたかのように、サイプロプスを見る。
「俺のとっておきは避けられんだろ? 相手が格上なら、なおさら騙されるのさ」
顔の表情は見えないが、仮面に空いた口元が不敵な笑みを浮かべていた。
「この技はフェイントなのさ。高レベルな者同士の戦いでは、気配や殺気に敏感に反応できなければ死ぬ」
「そうか! あれは!」
「理解したか? なまじ敏感に反応する高レベルな奴ほど、この技に引っ掛かる」
「確かに、戦いの最中にアレをやられたら、間違いなく隙ができる……」
「そうだ。コイツは戦いの最中、強制的に隙を作る技なのさ。さあ理解したのなら構えろ、技を教えてやる」
サイプロプスの言葉にヒロが反応し、再びショートソードを構える。
「いいか? この技に必要なのは殺気だ」
「殺気?」
「そうだ。せめて、コレくらいの殺気が出せないとな」
するとヒロに対峙していたサイプロプスの体から突如、おぞましい程の冷たい殺気が生まれ、ヒロが身構える。
対峙しているだけだと言うのに、ヒロの本能が一刻も早く、この場から逃げ出したい衝動に駆られるが、ギリギリの所でヒロは踏み止まる。
「ほう、よく耐えたな? いいぞ! 教える手間が一つ省けた」
「こ、この殺気を出せるようになれと? どうやって?」
「こうやってだ!」
サイプロプスは言い終わる前に、剣を一閃してヒロの首を跳ね飛ばす。
切り抜いた方向にヒロの生首が飛び、自分の首を跳ねたサイプロプスの姿を脳裏に刻み込み、ヒロは絶命する……。
再び『パチリ』と指を鳴らすサイプロプス。
ヒロの首なし死体が光ったかと思うと、ヒロが何事もなかったかのように横たわり、意識を取り戻した。
「いきなり殺すな! 説明しろ!」
「やれやれ……殺気なんて教えてどうなるもんでもない。コイツを出せるようになるには、殺し続けるか……殺され続けて覚えるしかない。殺されたくなければ、俺を憎め。さあ、俺を憎んで殺気の出し方を覚えろ!」
「そんな無茶なやり方!」
だが、サイプロプスはヒロの言葉を無視して、手に持った剣で斬り掛かってきた。
ヒロも負けずに、ショートソードで斬り返す。
「無茶でも何でも構わん。リーシアと二人で生き残りたいのなら、つべこべ言わずに殺され続け、殺気を自在に出せるようになれ!」
「畜生、殺される痛みがどんだけか、分かっているのかよ!」
ヒロが吼え、それを聞いたサイプロプスが動きを突如止めると……今までとは比べ物にならない濃密な殺気がヒロに絡みつく。
「殺される痛み? 知っているさ……死ぬより痛い痛みがある事を俺は知っているさ! 見せてやろう! コレが絶望の果てを見た男の殺気だ! はいだらあああああ!」
殺気がヒロの心を鷲掴みにする。物理的には存在しない心を、サイプロプスの殺気が確かに鷲掴みにしていた。
ヒロは流れ出る汗が拭うこともできず、ただ立ち尽くしていた。
「甘えるなよ小僧! こんな生温い環境で教えてもらう、ありがたみを噛み締めろ!」
「……」
ヒロはうめき声ひとつ出せず、呼吸すら止められていた。
どれ程の人生を生きれば、こんな暗い殺意を出せるようになるのか? 死より辛い痛み……ヒロはサイプロプスの悲しみに触れ言葉を失っていた。
「分かったか? では、死んでこい!」
サイプロプスの一言で、ヒロの心が殺気に握り潰される!
ヒロはその場で倒れ込み絶命する。
「やれやれ……年甲斐もなく殺気を撒き散らすなんてな……こんなんじゃあの世に行った時に、アイツに言われちまうな『バカですか?』って……ふっふっふっはっはっはっ!」
サイプロプスが口元を綻ばせて笑っていた。だが……仮面に隠された瞳から流れ出る涙に、気づく者は誰も居ない。
「さあ! 甦れヒーロー! 誰から認められなくていい! 地獄へ堕ちようが構わない! お前を鍛え上げ、必ずたどり着いて見せる! そのために俺は鬼となろう! 本上 英雄見せてくれ! 絶望のバッドエンドではない……お前のハッピーエンドをな!」
蘇るヒロと謎の男サイプロプス……二人の死闘はいつ終わるともなく続くのだった。
…………
オーク村に夕日の赤い光が差し込んでくる。
村の中央にオーク達が集まり、中心にいる者たちに皆が注目していた。
輪の中心には、族長であるオークヒーロー、カイザーとその家族、妻アリアと息子シーザーの姿もあった。
その対面には、人族であるヒロとリーシアが立ち並ぶ。
オークと人……それぞれの陣営に分かれ対峙する中心に、戦士ムラクが立ち、声を上げた。
「時は来た! オーク族の者たちよ! 活目せよ、これより命を賭けた決闘を執り行う!」
「馬鹿が! 我らが長に挑むなど無駄な事を」
「大人しく捕まっておけ」
「いや! いま殺してしまえ!」
「雌は、オランとこの息子の嫁にくんろ」
「人族が我らに戦いを挑むなど片腹痛いわ」
「人族が族長に挑むだと? 無駄な事を……もしカイザーに勝てるなら戦士として認めてやるよ。勝てるならな!」
周りを囲むオーク達の心良くない声が、ヒロ達に浴びせられる。
「この決闘の結果が、いかなる結末を向え様とも勝者には必ず賞賛を持って答えよう。たとえそれが人族であってもだ。この結果に異議を唱える事はまかりならん。戦士の誇りと命に掛けてオーク族は勝者に従う。良いな皆の者!」
「オーク族の強さを人族に見せつけてやれ」
「手加減は無用だぞ」
「馬鹿な人族だ。大人しく捕まっておけばよかったものを」
「息子の仇よ。お前たちなんか、死ぬばいいのよ!」
ムラクの宣言に、若いオーク達がヒロ達を殺せと声を上げる。中には雌のオークが身内を殺された怒りで、ヒロ達に憎悪の目を向ける者もまでいた。
「ヒロ、この感じ……」
オークの言葉が分からないリーシアは、かつて感じた事がある感情の渦の中で、悪意に晒されるヒロを心配していた。
「大丈夫です。カイザーを応援する声が多いですね。もともとココは敵地ですから……仕方がありません」
リーシアはヒロの優しさに何も言う事が出来なかった。この人は全ての悪意を自分一人で受け入れる気でいる事を、彼女は気づいていた……そんな男の心を支えられず、少女は落ち込んでいた。
「両者前へ」
ムラクの言葉に、ヒロとカイザーが互いに武器を持ち、前へ歩き出す……ヒロは返却されたショートソードを、カイザーはハルバートを手に対峙する。
リーシアとアリア、シーザーの三人は後ろに下がり、最前列で二人の戦いを見守る。
「両者とも準備はいいな? 始めろ!」
ムラクの開始の言葉と同時に、オーク達の熱気が広場を覆う。うるさくすら感じる熱狂の中で二人の漢は静かだった。
対峙する二人に、もう交わす言葉はいらなかった……成すべき事が明確になった以上、漢達に言葉など無用だった。
漢達の闘気が高まり、ヒリついた空気が二人の間でぶつかり合う。
どちらともなく、二人は自らの武器を構える。
カイザーがハルバードを後ろに振りかぶり、力を溜める。
一撃で仕留めに来る必殺の構えに、ヒロは臆せずショートソードを中段に置き、相手が動くのを待つ。
どれ位そうしていただろうか……互いに攻撃のタイミングを計り、微動だにしない。周りで見ていたオーク達も息を殺し二人の動く時を待つ……そして――
「はいだらあ!」
――ヒロが発した意味不明の言葉に、カイザーが反応して先に動いてしまった。
剛腕の一撃がヒロを襲う。
〈希望と絶望……二人が合間見えた時、再び時が動きだした〉
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる