10 / 16
第10話 火種
しおりを挟む
中央広場に寂しい風が吹く。舗装の剥がれた地面に焦げた街灯、負傷者の一人も出すこと無く終わった天災との闘いは建物に被害はありながらも、一応の勝利を収め終結した。
「ほら城に戻ろう、無事を伝えないとだろ?」
涙の跡が新しい冬花は座って俯いている。彼女の心の中で逡巡する不義と正義に、善と悪は疲労した精神を締め付けていた。
「おんぶして花蓮…」
「ふふ、はいはい…まったくふゆは子供だね。」
いじけたように頬を膨らませた彼女を花蓮が背負う。背中に感じる軽さは、彼女がまだ十七歳の子供だというのを感じさせてくれた。
先ほど楽しそうに戦っていた冬花も、それを背負う花蓮も隣を歩く忠成に天も、城で待つ六人も皆高校二年生の少年少女なのだ。
本来なら今も青く眩しい春に生きていて、ほんの些細な将来の心配に頭を悩ませていたはずなのだ。
「冬花を泣かせるなんて、あの男。次合った時が最後だよ、どれほど罪が重いのか思い知らせてやらないと。」
普段温厚な忠成の目がレンズ越しに光る。静かな闘志に灯る熱意は激しく揺らめいている。
「だめ、あれは僕がやる。」
花蓮の背中から振り返った冬花は赤い目を擦りいじけた。そんな彼女の頭を天が優しく叩く。
五人は静かに帰路を急ぐ、天災を仕留め損ねた憂鬱は城に近づくにつれて大きくなっていった。
「逃げれただと…っ!?」
謁見の間に大きな声が響く。帰ってきた四人を迎えたのはザワザワとした怒りと焦燥に包まれた喧騒で、僅かに残る心配を打ち消していた。
「ふゆは別の部屋にやって正解だったね。」
小声で花蓮が囁いた。彼女の背中で眠ってしまった少女をこの空間へ迎えるなど、傷をつくるだけに違いない。
粉々になったケースを見せ、更に闘いの結末を伝えた貴族共は騒ぎに騒いだ。確かに悪化した状況を嘆くのは分かる、しかし連中が心配するのは自分の身ばかりだ。
ドオンッッ
沸き立つ文句に雑言が漏れ出た時だった。揺らす程に響いた大きな音が嫌にうるさい空間に轟く。全員の目が向いた先に俯いて立つのは瞬。彼の右手が壁にめり込み罅をつくる、力任せの一撃に籠った怒りがビリビリと肌を刺激した。
「てめぇら…っ。」
肩を震わせた彼の顔は鬼のように深い皺をつくっている。全員が驚きに目を見開き構えたその時だった。
「平和だなぁ…まったく。」
想像とは違い入り口から上がった声にまたも皆振り向いた。ニヒルな笑みに壁へと背中を預けた天が、ジッと国王を見詰めている。
「貴殿…」
「我が身の安全を貪りぶくぶく太った豚どもが、のうのう人の安心に縋って蠢く…まさに害虫だなぁ?」
国王の声を遮った天の怒りが静かな空間に溶けていく。僅かな無言を過ぎた後、ここぞと響いた怒号が浴びせられる。もはや何を喚いているかも分からない貴族は大声と唾を飛ばし叫んだ。
徐々に近づいてくる貴族共は今にも飛び掛かりそうな勢いで迫ってくる。しかし隣で睨んだ花蓮と忠成の覇気に当てられ怖気づいた。距離を取り真っ赤な顔で鳴く光景は壮観だ。
「後はよろしくな。」
声に出さず国王へ言う。国王は深いため息を吐くと悟った顔で頷いた。天は謁見の間を後にした。後に続いた花蓮と忠成を見て他の六人も間を抜ける。
「ほんと…ひやっひや!」
閉めた扉の先でも未だ大きな声が響いている。おそらく天の無礼に対する処断を国王へと駆け寄っているのだろう。無事に抜け出た六人が肩で息をし、天に詰め寄る。両手を腰に紗菜が呆れた声を漏らした。
「でもすっきりしたよ!」
「ちょっとやり過ぎたかもね…」
余程むかついていたのだろうさくらが興奮に手を握りしめた。対して昂輝は苦笑いを浮かべた、しかし嬉しそうなのは間違いない。楓と優は扉を少し覗き中の様子を見ているが、時々零すうへぇという声に何が起こっているのかが分かる。
「…ありがとな天。あのままだったら俺暴れてたわ。」
はははっと乾いた笑いで頭を掻いた瞬は安堵に顔を染めている。
「危なかったなぁ、あんなもん言わせておけばいいんだよ。それに冬花は無傷の健康体だ、今は疲れて眠ってる。」
クツクツと笑った天は言う。
天災を仕留めることが叶わなかったということは、と瞬の頭を巡ったのは冬花が傷ついた姿だった。命がけで頑張った彼女を貶める者を許せるはずもない。瞬が壁を殴っていなければ他の五人が声を上げていただろう。
「二つの意味で良かったぜ…しかしどうすんだこれから?」
というのも、他の九人はまだしも天がこのままこの国に居られるとは思わない。先ほどの発言が与える影響は想像を超えて大きいこと間違いない。
「敵をつくるのが得意だね、ほんと。」
戻って来た楓の言葉に微笑んだ天は声に出さず詫びを入れる。優が残念そうに手でバツをつくっている様子から状況は芳しくないのが分かった。
皆が溜息を吐いたそんな折、静かに開いた扉からリーナとルーナが出て来る。着かれた顔の二人は天を見ると何か言いたげによって来た。
「丁度いい。」
しかし先手を打ったのは天の方。彼の言葉に耳を傾ける。
「この国を出る。」
そう言った彼の顔は企みに満ちた悪い笑顔だった。
「考え直すべきです!この世界に来て僅か、城の外貴方を守ることは出来なくなってしまいます!!」
天の手首を決して力強くとったリーナが必死に詰め寄った。その勢いに気圧されながらも天の主張は変わらない。
「守るって言ってもな、天にその気がなけりゃあどこにいても変わらないぞ。」
瞬の言うことは最もだ。天性の自由人である天を繋ぎとめる事など十年来の九人でさえ難しい。のらりくらりと煙のように手の隙間を抜けていく、案外能力が一番嵌っているのは彼かもしれない。
「しかし…」
「安心しろ、一人でじゃあない。二手に分かれるっつうのはどうだ?」
心配そうなリーナを目の端に、天が提案したのは半分が国を出て、もう半分が城に残るということ。何時までも同じところに留まっていては得られる情報も少ないことは明らかである。
「良いと思う、心配は大きいけど皆のこと信用してるからね。城組の面倒は見るわ。」
一番先に決断したのは紗菜だった。正義を纏った彼女に迷いはない。未来の事を考えればこそこの提案は呑むべきであるという判断である。それに彼女がついているなら離れていても安心できる。
「戦力を分けるならありかな。あ、ちなみに俺は外に出たいね。」
忠成も自分の能力を試したいのだろう、外の世界への隠しきれない興奮が湧き出ている。
「だったら私は残ろうかな、こっちは任せてよ。」
花蓮の戦闘力に能力の事を鑑みて妥当な決断だろう。日に三度という制限にその一度の強力さは自由な旅には向いていない。
「冬花も絶対出たがるから、数的に僕は残った方がいいかな…瞬も行くでしょ?」
「悪いな、発散したくて落ち着かねぇんだ!」
皆の性格をよく分かっている、いつも一歩引いて物事を俯瞰し知恵を授けてくれる彼は少女の様な見た目ながらも頼りになる男だ。
元気よく拳を合わせた瞬がニヤリと笑う。元々いつものように動いている彼だ、先ほどの怒りも相まってストレスが溜まっているのだろう。
「あたしも戦い向きじゃないし残るね!となると困るのは昂輝とさくらか…どうする?」
「…そうね、昂輝の回復能力はどっちにも必要だし、さくらの能力は旅するなら必須でしょ?んー…」
どちらも欠かせないことに議論が止まる。火力面から見れば昂輝は残った方がいいだろう、しかし傷を癒す人間がいないというのも不安が大きい。
「私!私が頑張る…っ。怪我しないように皆を導くから!」
手を力強く握り、決意の表情を浮かべたさくらが必死に声を上げる。潤んだ瞳に籠った熱は皆を信用させるには十分すぎた。
「俺の代わりに頼んだよ、特に天!あいつはすぐ怪我するから。」
「それは子供の時の話だろ…」
「まかせて!」
昂輝の言葉にさくらは強く頷いた。端で天が何か言っていたが気にせず意気込む。いつも大人しく可愛い彼女の成長に、皆涙ぐんで笑顔を浮かべた。
こうして組み分けされた十人は、
遠征組に天・忠成・冬花・瞬・さくら。城に残る組に紗菜・花蓮・優・楓・昂輝の二つに分かれた。些か残る組の戦闘面に不安は残るが、そこは王国の支援に期待しよう。
「となれば善は急げだな。」
天が一つ手を叩く。早速城を後にしようと歩を進めようとしたその時。
グゥゥゥゥ
と天の腹で低く虫が鳴いた。
「……やっぱり明日にするか、腹減ったし。」
自由な彼の言葉に呆れた全員が声を出して笑った。心配そうだったリーナとルーナも笑顔に変わり、十人を食堂へと案内し始めた。
「ほら城に戻ろう、無事を伝えないとだろ?」
涙の跡が新しい冬花は座って俯いている。彼女の心の中で逡巡する不義と正義に、善と悪は疲労した精神を締め付けていた。
「おんぶして花蓮…」
「ふふ、はいはい…まったくふゆは子供だね。」
いじけたように頬を膨らませた彼女を花蓮が背負う。背中に感じる軽さは、彼女がまだ十七歳の子供だというのを感じさせてくれた。
先ほど楽しそうに戦っていた冬花も、それを背負う花蓮も隣を歩く忠成に天も、城で待つ六人も皆高校二年生の少年少女なのだ。
本来なら今も青く眩しい春に生きていて、ほんの些細な将来の心配に頭を悩ませていたはずなのだ。
「冬花を泣かせるなんて、あの男。次合った時が最後だよ、どれほど罪が重いのか思い知らせてやらないと。」
普段温厚な忠成の目がレンズ越しに光る。静かな闘志に灯る熱意は激しく揺らめいている。
「だめ、あれは僕がやる。」
花蓮の背中から振り返った冬花は赤い目を擦りいじけた。そんな彼女の頭を天が優しく叩く。
五人は静かに帰路を急ぐ、天災を仕留め損ねた憂鬱は城に近づくにつれて大きくなっていった。
「逃げれただと…っ!?」
謁見の間に大きな声が響く。帰ってきた四人を迎えたのはザワザワとした怒りと焦燥に包まれた喧騒で、僅かに残る心配を打ち消していた。
「ふゆは別の部屋にやって正解だったね。」
小声で花蓮が囁いた。彼女の背中で眠ってしまった少女をこの空間へ迎えるなど、傷をつくるだけに違いない。
粉々になったケースを見せ、更に闘いの結末を伝えた貴族共は騒ぎに騒いだ。確かに悪化した状況を嘆くのは分かる、しかし連中が心配するのは自分の身ばかりだ。
ドオンッッ
沸き立つ文句に雑言が漏れ出た時だった。揺らす程に響いた大きな音が嫌にうるさい空間に轟く。全員の目が向いた先に俯いて立つのは瞬。彼の右手が壁にめり込み罅をつくる、力任せの一撃に籠った怒りがビリビリと肌を刺激した。
「てめぇら…っ。」
肩を震わせた彼の顔は鬼のように深い皺をつくっている。全員が驚きに目を見開き構えたその時だった。
「平和だなぁ…まったく。」
想像とは違い入り口から上がった声にまたも皆振り向いた。ニヒルな笑みに壁へと背中を預けた天が、ジッと国王を見詰めている。
「貴殿…」
「我が身の安全を貪りぶくぶく太った豚どもが、のうのう人の安心に縋って蠢く…まさに害虫だなぁ?」
国王の声を遮った天の怒りが静かな空間に溶けていく。僅かな無言を過ぎた後、ここぞと響いた怒号が浴びせられる。もはや何を喚いているかも分からない貴族は大声と唾を飛ばし叫んだ。
徐々に近づいてくる貴族共は今にも飛び掛かりそうな勢いで迫ってくる。しかし隣で睨んだ花蓮と忠成の覇気に当てられ怖気づいた。距離を取り真っ赤な顔で鳴く光景は壮観だ。
「後はよろしくな。」
声に出さず国王へ言う。国王は深いため息を吐くと悟った顔で頷いた。天は謁見の間を後にした。後に続いた花蓮と忠成を見て他の六人も間を抜ける。
「ほんと…ひやっひや!」
閉めた扉の先でも未だ大きな声が響いている。おそらく天の無礼に対する処断を国王へと駆け寄っているのだろう。無事に抜け出た六人が肩で息をし、天に詰め寄る。両手を腰に紗菜が呆れた声を漏らした。
「でもすっきりしたよ!」
「ちょっとやり過ぎたかもね…」
余程むかついていたのだろうさくらが興奮に手を握りしめた。対して昂輝は苦笑いを浮かべた、しかし嬉しそうなのは間違いない。楓と優は扉を少し覗き中の様子を見ているが、時々零すうへぇという声に何が起こっているのかが分かる。
「…ありがとな天。あのままだったら俺暴れてたわ。」
はははっと乾いた笑いで頭を掻いた瞬は安堵に顔を染めている。
「危なかったなぁ、あんなもん言わせておけばいいんだよ。それに冬花は無傷の健康体だ、今は疲れて眠ってる。」
クツクツと笑った天は言う。
天災を仕留めることが叶わなかったということは、と瞬の頭を巡ったのは冬花が傷ついた姿だった。命がけで頑張った彼女を貶める者を許せるはずもない。瞬が壁を殴っていなければ他の五人が声を上げていただろう。
「二つの意味で良かったぜ…しかしどうすんだこれから?」
というのも、他の九人はまだしも天がこのままこの国に居られるとは思わない。先ほどの発言が与える影響は想像を超えて大きいこと間違いない。
「敵をつくるのが得意だね、ほんと。」
戻って来た楓の言葉に微笑んだ天は声に出さず詫びを入れる。優が残念そうに手でバツをつくっている様子から状況は芳しくないのが分かった。
皆が溜息を吐いたそんな折、静かに開いた扉からリーナとルーナが出て来る。着かれた顔の二人は天を見ると何か言いたげによって来た。
「丁度いい。」
しかし先手を打ったのは天の方。彼の言葉に耳を傾ける。
「この国を出る。」
そう言った彼の顔は企みに満ちた悪い笑顔だった。
「考え直すべきです!この世界に来て僅か、城の外貴方を守ることは出来なくなってしまいます!!」
天の手首を決して力強くとったリーナが必死に詰め寄った。その勢いに気圧されながらも天の主張は変わらない。
「守るって言ってもな、天にその気がなけりゃあどこにいても変わらないぞ。」
瞬の言うことは最もだ。天性の自由人である天を繋ぎとめる事など十年来の九人でさえ難しい。のらりくらりと煙のように手の隙間を抜けていく、案外能力が一番嵌っているのは彼かもしれない。
「しかし…」
「安心しろ、一人でじゃあない。二手に分かれるっつうのはどうだ?」
心配そうなリーナを目の端に、天が提案したのは半分が国を出て、もう半分が城に残るということ。何時までも同じところに留まっていては得られる情報も少ないことは明らかである。
「良いと思う、心配は大きいけど皆のこと信用してるからね。城組の面倒は見るわ。」
一番先に決断したのは紗菜だった。正義を纏った彼女に迷いはない。未来の事を考えればこそこの提案は呑むべきであるという判断である。それに彼女がついているなら離れていても安心できる。
「戦力を分けるならありかな。あ、ちなみに俺は外に出たいね。」
忠成も自分の能力を試したいのだろう、外の世界への隠しきれない興奮が湧き出ている。
「だったら私は残ろうかな、こっちは任せてよ。」
花蓮の戦闘力に能力の事を鑑みて妥当な決断だろう。日に三度という制限にその一度の強力さは自由な旅には向いていない。
「冬花も絶対出たがるから、数的に僕は残った方がいいかな…瞬も行くでしょ?」
「悪いな、発散したくて落ち着かねぇんだ!」
皆の性格をよく分かっている、いつも一歩引いて物事を俯瞰し知恵を授けてくれる彼は少女の様な見た目ながらも頼りになる男だ。
元気よく拳を合わせた瞬がニヤリと笑う。元々いつものように動いている彼だ、先ほどの怒りも相まってストレスが溜まっているのだろう。
「あたしも戦い向きじゃないし残るね!となると困るのは昂輝とさくらか…どうする?」
「…そうね、昂輝の回復能力はどっちにも必要だし、さくらの能力は旅するなら必須でしょ?んー…」
どちらも欠かせないことに議論が止まる。火力面から見れば昂輝は残った方がいいだろう、しかし傷を癒す人間がいないというのも不安が大きい。
「私!私が頑張る…っ。怪我しないように皆を導くから!」
手を力強く握り、決意の表情を浮かべたさくらが必死に声を上げる。潤んだ瞳に籠った熱は皆を信用させるには十分すぎた。
「俺の代わりに頼んだよ、特に天!あいつはすぐ怪我するから。」
「それは子供の時の話だろ…」
「まかせて!」
昂輝の言葉にさくらは強く頷いた。端で天が何か言っていたが気にせず意気込む。いつも大人しく可愛い彼女の成長に、皆涙ぐんで笑顔を浮かべた。
こうして組み分けされた十人は、
遠征組に天・忠成・冬花・瞬・さくら。城に残る組に紗菜・花蓮・優・楓・昂輝の二つに分かれた。些か残る組の戦闘面に不安は残るが、そこは王国の支援に期待しよう。
「となれば善は急げだな。」
天が一つ手を叩く。早速城を後にしようと歩を進めようとしたその時。
グゥゥゥゥ
と天の腹で低く虫が鳴いた。
「……やっぱり明日にするか、腹減ったし。」
自由な彼の言葉に呆れた全員が声を出して笑った。心配そうだったリーナとルーナも笑顔に変わり、十人を食堂へと案内し始めた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界ランドへようこそ
来栖とむ
ファンタジー
都内から車で1時間半。奥多摩の山中に突如現れた、話題の新名所――「奥多摩異世界ランド」。
中世ヨーロッパ風の街並みと、ダンジョンや魔王城を完全再現した異世界体験型レジャーパークだ。
26歳・無職の佐伯雄一は、ここで“冒険者A”のバイトを始める。
勇者を導くNPC役として、剣を振るい、魔物に襲われ、時にはイベントを盛り上げる毎日。
同僚には、美人なギルド受付のサーミャ、エルフの弓使いフラーラ、ポンコツ騎士メリーナなど、魅力的な“登場人物”が勢ぞろい。
――しかしある日、「魔王が逃げた」という衝撃の知らせが入る。
「体格が似てるから」という理由で、雄一は急遽、魔王役の代役を任されることに。
だが、演技を終えた後、案内された扉の先にあったのは……本物の異世界だった!
経営者は魔族、同僚はガチの魔物。
魔王城で始まる、まさかの「異世界勤務」生活!
やがて魔王の後継問題に巻き込まれ、スタンピードも発生(?)の裏で、フラーラとの恋が動き出す――。
笑えて、トキメいて、ちょっと泣ける。
現代×異世界×職場コメディ、開園!
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる