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第16話 必中の輪
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窓の外、犬と猫が降る喧噪を横目に馬車のなかでは議論が進む。
「ちょ、ちょっと待って!そんなに簡単に決めていいの?」
焦って声を上げたのはさくらだった、【運命の輪】を持つ彼女がいるからと進んで行くこの先のことに不安が大きくなる。
「簡単にじゃあねえぜ。さくら、もう少し信じてくれ自分を、俺たち仲間を。」
瞬の言葉に三人が頷く、心配症が過ぎる彼女はいつも最悪を想定している。しかしそのせいか、自分の幸運を信じることが出来なていない。
浮かない顔で頷いた。頭の中で渦巻くのは紗菜に託された、皆を導くという役目。私はまだ何も出来ていない。
「さくらはいてくれるだけで凄い助かるんだよ!」
いつの日か言われた言葉、それが全くの嫌味の無い言葉だと分かっている。それでも、何もしないで黙っててと言われているように受け取ってしまう。
(自分が嫌い。)
先の言葉に笑って肯定してしまうダメな私が。
甲高い鳴き声が馬車の外で上がった、マリアの声だ。ゆっくりと動きの止まった馬車から顔をだす、どうやら分かれ道の様だ。
「なあ、スレイプニルは目的に向かって進んでくれるんじゃなかったか?」
瞬はイロンの言葉を思い出す、御者を必要としないスレイプニルはたとえ分かれ道があろうとも勝手に選択して進んで行く。
何か問題が起こっているのだろうか、大雨の振る外に天が出る。
「私も行きましょうか、一応護衛ですからね。」
傘も無く、強く振る雫が身体を濡らす。マリアの濡れている身体をさすりこれまでを労う。
「森ですね。左は森の外を沿うように、右は森の中に続く道…どちらも街には続いているようですが。」
「ああ、だがマリアは賢いな。街に近い森の道に漂う、嫌な空気を感じ取ったんだ。」
そう言われたマクベルは感覚を研ぎ澄ます、しかし動物の気配が多少に感じ取れる程度だ。スレイプニルの野生の勘に勝るとも劣らない天の勘に脱帽する。
「私が選ぶよ。」
「さくら…濡れるぞ?」
熟考した二人を見かねてさくらが馬車を出た。雨を手で防ぎながら近づいてくる。流石紳士というべきか、マクベルは羽織っていたマントを彼女に被せ濡れるのから守る。
祈るように手を合わせた、行使するのは幸運の選択権。
(左は結構な遠回りだけど安全、右は森を抜ければすぐ街に着くけど…)
森の中、マリアと天が感じたなんとなくの嫌な空気をはっきりと認識する。黒い淀みが大きくなっていく右の道は行ってはいけない。しかし、それでも。
「右…森の道に行こ。」
何が待っているか分からない、でも私だって戦える。この時私は自分のことしか見えていなかった。後悔することなんて考えれば分かったはずなのに。
「了解!」
「しかし右は…」
「いや、右に行こう。」
マクベルの言葉を遮った天が笑顔で言う。おそらく彼は全て理解した上であえての選択なのだろう。これ以上の言及は野暮だと悟ったマクベルは、さくらを雨から守りながら馬車へと戻っていった。
「さてと、ははっ腕がなるなぁマリア。」
擦り寄る彼女の顎を撫ぜる。暗い森の中、獣の声がした。
「うっへー、不気味だなここ。」
道があるとはいえ狭い森の中、ゆっくりと馬車は進む。木々に覆われ雨の勢いが収まった外に顔を出した瞬は、木に生っていた果実を一つもぎ取った。
「それはリバの実です。一口齧ればとても甘美な風味が広がり、爽快な気分になれる木の実です、しかし…」
意気揚々と語るマクベルの言葉に、ゴクリと喉を鳴らした瞬が大きな口で実を齧る。シャリッと気持ちの良い音で果汁が滴った。
「しかし、酷い吐き気が襲うのであまりお勧めはしませんが…遅いですね。」
「そ、それを先に…うっ!」
ゆっくりと進んでいたのが幸いか、呻きを上げた瞬が馬車から飛び出した。
「あぁ…確かに爽快な気分にはなったぜ、胃のもん全部出しちまった。」
戻って来た彼の顔は確かにすっきりとした表情をしていた。しかし吐いたからか、疲れたように背をもたれた。
グゥゥウウと大きな虫が鳴いた。
「ごめん僕…」
少し恥ずかしそうにはにかんだ冬花がお腹に手をやった。確かに街から飲み物以外何も口にしていない。馬車の中には水と茶葉しか常備されていなく、そろそろ食糧問題が浮き彫りになって来た。
「私が持っていた菓子もリリムが食べてしまいましたからねぇ…」
未だ気持ち良さそうに寝ている彼女の頭を撫でた。えへへ、と夢を楽しむ彼女を見れば悪い気が湧いてこない。しかい問題が消えることは無い。
「少しでも食料を買っておけばよかったね。」
「ああ忘れてたなそんな事。」
ごめん、とさくらが謝るが彼女のせいじゃあない。天もすっかりと忘れていた食料のこと、それにあの時は襲撃もあってか思いつくことさえ無かった。
紗菜だったらこういった細かいことにも気づいたはず、と心の中で自分を責める。暗くなっていく気持ちを振り払うように軽く頭を振った。私が落ち込めば心配させtしまう、これ以上迷惑をかけるわけにはいかない。
「日も傾いて来てるし、今日は野宿するしかないな。」
「おお、野宿!一度してみたかった…」
天の提案に仕方なしと反応したのはリリムを除いて四人だけ、一人忠成だけが興奮していた。好奇心を全身に出した彼は指を折って数える。
「まずは雨風を凌げる場所の確保、後は食料に火の確保、それから…」
「分かった分かった、色々とやることは多い。ひとまずは拓けた場所を見つけて、だな。」
洞窟などがあるのが一番だが、道の沿っていては見つかるものも少ない。
少し進んだ先、道の横が拓けているのを発見する。馬車を止めた六人は作戦会議を始めた。
「まずは、外に出る組と残る組に分けないとな。」
眠ったままのリリムは別に、六人の分担を決める。
議論の結果、二組の内訳は意外なものとなった。
馬車に残りマリアとリリムを守るのは、冬花と瞬の二人。珍しく探索に出ないと言った冬花に倦怠感と激しい空腹に襲われている瞬。
当初、外に出て周辺を探索を行うのはマクベル・天・忠成の三人だったが、さくらも外に出ると言い四対二に分かれることとなった。
早速森の中へと入っていった四人を見送った車内、空腹を紛らわせようと紅茶を飲む。
「行かなくて良かったのか?」
「うん。さくらがね、頑張ろうとしてるから。」
微笑んだ冬花は親友の気持ちにいち早く気づいた。何を悩んでいるのか詳しくは分からない、しかし彼女は変わろうとしている。
「怪我、しねえといいな…」
「ね。」
遠く獣の声が響いた。四人とも弱いなんてことはない、しかしここは異世界だ何が起こるか分からない。残った二人には少しだけ心配が募った。
「今のは…!?」
低く鳴った動物の声に天の服の裾を握るさくらが怯える。森の四人は役割を分担し、更に二手に分かれた。今夜の食糧調達を任されたの天とさくらの二人は、暗くなってきた獣道を進む。
「動物、あっちか?」
出来れば肉が食べたい天は声の方向に進み始める。音を立てないようにゆっくりと、かき分けた草の先で呑気に木の実を食べる獣が見える。
「兎か?」
「え、でも…」
小声で耳打ちをする。こちらに気づいていない獣は白い身体に長い耳、これだけ見れば兎かと思えるがしかし、頭の先に生えた短い角と小動物とは言えない大きさに得体が知れない。
パキッと足元で鳴った小さな音、小枝を踏んでしまったことでこちらに気づいた大兎(仮称)は赤い目を光らせた。
「逃げた、追うぞ!」
「う、うん!」
大きい跳躍をした大兎を追う二人、木々の間を容易に駆け抜けていく獲物を見失わないように進むが、どんどん離されていく。
(私だって、出来る!)
胸の前で固く祈る、淡い光が手を包み顕現するのは運命の輪。刃のついた金の輪を思い切って投げつける。
金色の光を引いて回転しながら空中を切る輪が、木々の合間を縫うように獲物目掛けて飛んでいく。
ピギィイイッ!
高い悲鳴が遠くで聞こえた。天が近づくと、足から血を流す大兎が這いずっている。金の輪はヒュンヒュンと風を切り、さくらの手元に舞い戻った。
「すごいなあ、さくら!命中だ!」
天の褒め声にまだ震えている手を強く握る。動物に怪我をさせた哀しみをあるが、今彼女の心を占めているのは活躍できたという多幸感。
「ごめんね兎さん…でもありがとう。」
「すぐに仕留めてやろうか、ずっと苦しませておくのは善くない。」
一つ、それは僅かではあるが成長出来たさくらは大兎にお礼を言う。傷をつけた者の使命として最後の仕上げを行う。金の刃を首に当て、ひと思いに振り下ろした。
「ちょ、ちょっと待って!そんなに簡単に決めていいの?」
焦って声を上げたのはさくらだった、【運命の輪】を持つ彼女がいるからと進んで行くこの先のことに不安が大きくなる。
「簡単にじゃあねえぜ。さくら、もう少し信じてくれ自分を、俺たち仲間を。」
瞬の言葉に三人が頷く、心配症が過ぎる彼女はいつも最悪を想定している。しかしそのせいか、自分の幸運を信じることが出来なていない。
浮かない顔で頷いた。頭の中で渦巻くのは紗菜に託された、皆を導くという役目。私はまだ何も出来ていない。
「さくらはいてくれるだけで凄い助かるんだよ!」
いつの日か言われた言葉、それが全くの嫌味の無い言葉だと分かっている。それでも、何もしないで黙っててと言われているように受け取ってしまう。
(自分が嫌い。)
先の言葉に笑って肯定してしまうダメな私が。
甲高い鳴き声が馬車の外で上がった、マリアの声だ。ゆっくりと動きの止まった馬車から顔をだす、どうやら分かれ道の様だ。
「なあ、スレイプニルは目的に向かって進んでくれるんじゃなかったか?」
瞬はイロンの言葉を思い出す、御者を必要としないスレイプニルはたとえ分かれ道があろうとも勝手に選択して進んで行く。
何か問題が起こっているのだろうか、大雨の振る外に天が出る。
「私も行きましょうか、一応護衛ですからね。」
傘も無く、強く振る雫が身体を濡らす。マリアの濡れている身体をさすりこれまでを労う。
「森ですね。左は森の外を沿うように、右は森の中に続く道…どちらも街には続いているようですが。」
「ああ、だがマリアは賢いな。街に近い森の道に漂う、嫌な空気を感じ取ったんだ。」
そう言われたマクベルは感覚を研ぎ澄ます、しかし動物の気配が多少に感じ取れる程度だ。スレイプニルの野生の勘に勝るとも劣らない天の勘に脱帽する。
「私が選ぶよ。」
「さくら…濡れるぞ?」
熟考した二人を見かねてさくらが馬車を出た。雨を手で防ぎながら近づいてくる。流石紳士というべきか、マクベルは羽織っていたマントを彼女に被せ濡れるのから守る。
祈るように手を合わせた、行使するのは幸運の選択権。
(左は結構な遠回りだけど安全、右は森を抜ければすぐ街に着くけど…)
森の中、マリアと天が感じたなんとなくの嫌な空気をはっきりと認識する。黒い淀みが大きくなっていく右の道は行ってはいけない。しかし、それでも。
「右…森の道に行こ。」
何が待っているか分からない、でも私だって戦える。この時私は自分のことしか見えていなかった。後悔することなんて考えれば分かったはずなのに。
「了解!」
「しかし右は…」
「いや、右に行こう。」
マクベルの言葉を遮った天が笑顔で言う。おそらく彼は全て理解した上であえての選択なのだろう。これ以上の言及は野暮だと悟ったマクベルは、さくらを雨から守りながら馬車へと戻っていった。
「さてと、ははっ腕がなるなぁマリア。」
擦り寄る彼女の顎を撫ぜる。暗い森の中、獣の声がした。
「うっへー、不気味だなここ。」
道があるとはいえ狭い森の中、ゆっくりと馬車は進む。木々に覆われ雨の勢いが収まった外に顔を出した瞬は、木に生っていた果実を一つもぎ取った。
「それはリバの実です。一口齧ればとても甘美な風味が広がり、爽快な気分になれる木の実です、しかし…」
意気揚々と語るマクベルの言葉に、ゴクリと喉を鳴らした瞬が大きな口で実を齧る。シャリッと気持ちの良い音で果汁が滴った。
「しかし、酷い吐き気が襲うのであまりお勧めはしませんが…遅いですね。」
「そ、それを先に…うっ!」
ゆっくりと進んでいたのが幸いか、呻きを上げた瞬が馬車から飛び出した。
「あぁ…確かに爽快な気分にはなったぜ、胃のもん全部出しちまった。」
戻って来た彼の顔は確かにすっきりとした表情をしていた。しかし吐いたからか、疲れたように背をもたれた。
グゥゥウウと大きな虫が鳴いた。
「ごめん僕…」
少し恥ずかしそうにはにかんだ冬花がお腹に手をやった。確かに街から飲み物以外何も口にしていない。馬車の中には水と茶葉しか常備されていなく、そろそろ食糧問題が浮き彫りになって来た。
「私が持っていた菓子もリリムが食べてしまいましたからねぇ…」
未だ気持ち良さそうに寝ている彼女の頭を撫でた。えへへ、と夢を楽しむ彼女を見れば悪い気が湧いてこない。しかい問題が消えることは無い。
「少しでも食料を買っておけばよかったね。」
「ああ忘れてたなそんな事。」
ごめん、とさくらが謝るが彼女のせいじゃあない。天もすっかりと忘れていた食料のこと、それにあの時は襲撃もあってか思いつくことさえ無かった。
紗菜だったらこういった細かいことにも気づいたはず、と心の中で自分を責める。暗くなっていく気持ちを振り払うように軽く頭を振った。私が落ち込めば心配させtしまう、これ以上迷惑をかけるわけにはいかない。
「日も傾いて来てるし、今日は野宿するしかないな。」
「おお、野宿!一度してみたかった…」
天の提案に仕方なしと反応したのはリリムを除いて四人だけ、一人忠成だけが興奮していた。好奇心を全身に出した彼は指を折って数える。
「まずは雨風を凌げる場所の確保、後は食料に火の確保、それから…」
「分かった分かった、色々とやることは多い。ひとまずは拓けた場所を見つけて、だな。」
洞窟などがあるのが一番だが、道の沿っていては見つかるものも少ない。
少し進んだ先、道の横が拓けているのを発見する。馬車を止めた六人は作戦会議を始めた。
「まずは、外に出る組と残る組に分けないとな。」
眠ったままのリリムは別に、六人の分担を決める。
議論の結果、二組の内訳は意外なものとなった。
馬車に残りマリアとリリムを守るのは、冬花と瞬の二人。珍しく探索に出ないと言った冬花に倦怠感と激しい空腹に襲われている瞬。
当初、外に出て周辺を探索を行うのはマクベル・天・忠成の三人だったが、さくらも外に出ると言い四対二に分かれることとなった。
早速森の中へと入っていった四人を見送った車内、空腹を紛らわせようと紅茶を飲む。
「行かなくて良かったのか?」
「うん。さくらがね、頑張ろうとしてるから。」
微笑んだ冬花は親友の気持ちにいち早く気づいた。何を悩んでいるのか詳しくは分からない、しかし彼女は変わろうとしている。
「怪我、しねえといいな…」
「ね。」
遠く獣の声が響いた。四人とも弱いなんてことはない、しかしここは異世界だ何が起こるか分からない。残った二人には少しだけ心配が募った。
「今のは…!?」
低く鳴った動物の声に天の服の裾を握るさくらが怯える。森の四人は役割を分担し、更に二手に分かれた。今夜の食糧調達を任されたの天とさくらの二人は、暗くなってきた獣道を進む。
「動物、あっちか?」
出来れば肉が食べたい天は声の方向に進み始める。音を立てないようにゆっくりと、かき分けた草の先で呑気に木の実を食べる獣が見える。
「兎か?」
「え、でも…」
小声で耳打ちをする。こちらに気づいていない獣は白い身体に長い耳、これだけ見れば兎かと思えるがしかし、頭の先に生えた短い角と小動物とは言えない大きさに得体が知れない。
パキッと足元で鳴った小さな音、小枝を踏んでしまったことでこちらに気づいた大兎(仮称)は赤い目を光らせた。
「逃げた、追うぞ!」
「う、うん!」
大きい跳躍をした大兎を追う二人、木々の間を容易に駆け抜けていく獲物を見失わないように進むが、どんどん離されていく。
(私だって、出来る!)
胸の前で固く祈る、淡い光が手を包み顕現するのは運命の輪。刃のついた金の輪を思い切って投げつける。
金色の光を引いて回転しながら空中を切る輪が、木々の合間を縫うように獲物目掛けて飛んでいく。
ピギィイイッ!
高い悲鳴が遠くで聞こえた。天が近づくと、足から血を流す大兎が這いずっている。金の輪はヒュンヒュンと風を切り、さくらの手元に舞い戻った。
「すごいなあ、さくら!命中だ!」
天の褒め声にまだ震えている手を強く握る。動物に怪我をさせた哀しみをあるが、今彼女の心を占めているのは活躍できたという多幸感。
「ごめんね兎さん…でもありがとう。」
「すぐに仕留めてやろうか、ずっと苦しませておくのは善くない。」
一つ、それは僅かではあるが成長出来たさくらは大兎にお礼を言う。傷をつけた者の使命として最後の仕上げを行う。金の刃を首に当て、ひと思いに振り下ろした。
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