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プロローグ
正午を告げる鐘が鳴る。
一回、二回、三回……。
城の尖塔内部でそれを聞いた俺は、なんとはなしに空を見上げた。
半年程前までのこの時間であれば、眩しいぐらいだった空は、ゴッホが描いた夜空のように歪んでいる。
なんでこんなことに……。
ここ数年はいつだってそう思わずにはいられなかった。
終焉の気配が俺の焦燥感を煽り、冷静なつもりでいるのに、また落ち着きを失う。
ぶるぶると震えだした俺の手を、華奢な手が握った。
「お父さま、祈りましょう」
亡き妻に似た蛍石のような瞳が、そっと俺を覗きこむ。
「……――――」
そうだ、俺がしっかりしないと。
俺は唇を噛み締めて、神像の前で膝を着いた。
うちの王家を守護する共命鳥。
双頭の美しい鳥の像へ娘と共に祈りを捧げようとした時、世界に光が溢れた。
「は……っ?」
「お父さま……!――空が……っ!」
光の欠片が強風に吹かれるように散り、鮮やかに透き通る空が、俺の目に飛びこんでくる。
「……――――」
俺は茫然とへたりこんで、光差す空を見上げた。
一回、二回、三回……。
城の尖塔内部でそれを聞いた俺は、なんとはなしに空を見上げた。
半年程前までのこの時間であれば、眩しいぐらいだった空は、ゴッホが描いた夜空のように歪んでいる。
なんでこんなことに……。
ここ数年はいつだってそう思わずにはいられなかった。
終焉の気配が俺の焦燥感を煽り、冷静なつもりでいるのに、また落ち着きを失う。
ぶるぶると震えだした俺の手を、華奢な手が握った。
「お父さま、祈りましょう」
亡き妻に似た蛍石のような瞳が、そっと俺を覗きこむ。
「……――――」
そうだ、俺がしっかりしないと。
俺は唇を噛み締めて、神像の前で膝を着いた。
うちの王家を守護する共命鳥。
双頭の美しい鳥の像へ娘と共に祈りを捧げようとした時、世界に光が溢れた。
「は……っ?」
「お父さま……!――空が……っ!」
光の欠片が強風に吹かれるように散り、鮮やかに透き通る空が、俺の目に飛びこんでくる。
「……――――」
俺は茫然とへたりこんで、光差す空を見上げた。
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