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二章 新学期、新たな出会い編
24話 「七海の作戦」
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次の日、いつも通りにクラスに行くと、案の定柊と八神がクラスメイトに囲まれていた。
学校1の美少女と美男子が同じクラスに居るんだ、舞い上がるのは分かるが、あれじゃあ流石に2人も疲れるだろう。
…まぁ、だからと言って俺に何かできる訳じゃないんだがな。
「じゃ、行ってくるね。 柊さんには話を合わせてもらうように今朝チャットで言ってあるから」
俺と同じく柊の方を見ていた七海が立ち上がり、人集りの方へ歩いて行った。
俺と春樹は目を合わせ、心配そうな顔をして七海を見た。
七海は極度の人見知りで、注目される事を嫌う。
昔から容姿が優れていた事で注目の的にされ、それで人の視線が苦手になったらしい。
高校からは柊の存在のおかげで大抵の男子の目は柊に行く為、七海は落ち着いた学園生活が送れているという訳らしい。
「柊さん、ちょっと良いかな」
七海が柊に話しかけると、柊の周りを囲んでいた男子達が一斉に避けた。
七海も美少女だ。 それもファンクラブがあるレベル。
校内1位と2位の美少女が話していると、周りの男子はもはや話しかけようとする事すら出来ず、ただその神秘的な光景を眺めているしかなくなるらしい。
「柊さんって頭良いんだよね? ちょっと分からない所があってさ…」
「そうなんですね。 私で良ければお教えします」
「本当?ありがとう。 じゃあこっち来てもらって良いかな?」
そう言って、七海は柊を自分の席へ連れてきた。
そして、七海は自らの机の上に教科書を出し、色々柊に質問を始めた。
周りの男子達はその光景を羨ましそうに眺めている。
俺としては、真隣に柊がいる事に落ち着かない。
七海にチラッと見られ、ジト目をされる。
どうやら普通にしていろという事らしい。
七海の真意は分からないが、今はとりあえず言う事を聞こう。
それからも七海は、休み時間の度に頻繁に柊と話していた。
柊も見知った人との会話だからか、楽しんでいるように見えた。
「…で、結局どういう作戦なんだ?」
昼休み、俺と春樹と七海は学食で昼食を食べていた。
俺達はいつも学食で食べている。
周りに人が居ない席を選んだので、聞かれる事はないだろう。
「まず、周りに私と柊さんが仲が良いんだと思い込ませる。 これが第一段階」
七海は、人差し指を立てた。
仲が良いと思い込ませる為にあんなに頻繁に話しかけた訳か。
「次に、私と陽太とハルが仲が良いと思い込ませる。 これが第二段階」
「何故そこで僕達が出てくるんだい?」
「俺も同じ意見だ」
俺と春樹が言うと、七海は3つ目の指を立てた。
「第三段階。 私と陽太とハルの会話に、柊さんが入ってくる」
「そんな事したら、周りが不審がらないか…?」
「その為の第一と第二段階だよ。 第三段階に入る時点で、もう周りには私と柊さんが友達。 そして私と陽太とハルが友達っていう認識になってるはず。 なら、友達の友達って言う関係で話す事は不思議じゃないでしょ。 私が柊さんと友達になれたみたいにね」
なるほど。
つまり、予め七海と柊の関係性を周りに刷り込み、それとは別に、俺と春樹と七海の関係性も周りに刷り込む。
その時点で、俺と春樹と柊の関係は、周りから見たら七海の友達。
つまり、友達の友達になる訳だ。
その時点で、いつも柊に話しかけてきている男子達とは明らかに違う立ち位置になる。
羨ましがられる事はあっても、疑問に思われる事はないだろう。
人の事を観察したり考えたりする事が得意な七海らしい作戦だ。
「最初はあんた達と柊さんは一言二言話すくらいで良い。 それから徐々に会話の長さを増やしていくと、あっという間に友達関係だよ」
そう言うと、七海は自分の昼食のサンドイッチを食べ始めた。
「…でも、大丈夫なのか? お前その…注目されるの苦手だろ」
柊の近くにいるという事は、常に周りから見られ続けるという事だ。
七海はそれに耐えられるのか…?
「…注目され続けて、自分の好きなように人間関係が築けない辛さはよく分かってるし、何より、柊さんは良い人だから、力になりたい。
その為なら、嫌いな称号や地位だって使うよ」
高校に入るまでは、七海は柊と同じように校内1の美少女と言われ続けてきたらしいからな。
そのせいで人間関係を築くのが難しかったのだろう。
誰かと親しくなれば、親しくなった人が嫉妬の眼差しを受ける事になるからな。
そして、嫌いな称号や地位というのは、周りからの認識だろう。
七海は、毒舌姫、柊と並ぶ校内の美少女と呼ばれている。
本人は不名誉にしか思っておらず、柊のように笑顔を振り撒く訳じゃないから柊の方が人気になってはいるが、それでも柊に顔面偏差値で並べるのは七海しかいないだろう。
「頑張るのは良い事だけど、何か困った事があったらすぐに相談するんだよ?」
「分かってる」
春樹が言うと、七海は優しく笑った。
春樹と七海は幼い頃からの知り合いだ。
だからお互いの苦労や苦悩も人一倍知ってるのだろう。
…幼馴染。
過去に一度は幼馴染という言葉そのものが嫌になった時期があったが、目の前のこいつらを見ていると、俺は本当に当時周りが見えていなかったんだと思い知らされる。
「…どうしたの陽太、そんな微笑ましい顔して、なんかキモいんだけど」
「本当だね。 君もそんな顔出来たんだね」
「…うるせぇ」
2人に指摘され、俺は顔を逸らした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あれから毎日、七海は柊と話し続けた。
たまに勇気をだして七海と柊の会話に入ろうとする男子は居たが、七海の冷たい目線からの「何…?」に皆あえなく撃沈していった。
恐るべし毒舌姫。
俺も春樹と仲良くなった当初は毎日のようにあの冷たい目線を浴びては心が折れかけた記憶がある。
七海は本当に猫みたいな性格をしている為、心を開くまでが長いのだ。
「あ、そうだ柊さん。今度2人で昼食食べない?」
「良いですね!食べましょう!」
七海が柊と昼食を食べる事で、クラス内だけではなく、学校中にも七海と柊の関係性をアピール出来る。
つまり、もう七海はクラスメイトには刷り込み終えたと判断し、次のステップへ進むようだ。
当初七海が言った通り、クラスメイト達はもう七海と柊の関係、そして七海と俺と春樹の関係を認識している。
あとは学校中に刷り込みが終われば、遂に第三段階という訳だ。
それからも授業は続き、放課後、いつも通り俺と春樹と七海の3人で帰っていた。
「あ、そうだ陽太」
「なんだ?」
「明日あんたの家行くから」
「…は?」
七海の爆弾発言に俺は固まった。
見れば、春樹も固まっている。
「正確には、柊さんの家ね。 柊さんとゆっくり話したいし。 因みに、もうチャットで許可は取ってあるから」
明日は土曜日だし、友達同士が遊ぶのはおかしな話じゃないだろう。
ただ、俺が超気まずいという事だ。
「陽太、明日は頑張るんだよ」
「他人事だからってお前…」
「え、何言ってんの。 ハルも来るんだよ」
「「え」」
七海の発言に、俺と春樹は固まった。
「今後の話をするんだから、皆居なきゃダメでしょ。 どうせハル暇でしょ」
「…お手上げだね」
春樹は両手を上にあげ、力無く笑った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どういう事だ」
「な、何がですか。 主語がないと意味が分かりませんよ」
自宅に帰り、夕飯を作っている柊に言った。
柊は、エプロンをして味噌汁を作りながら首を傾げた。
「明日七海と春樹が来るらしいけど」
「あぁその事ですか。 青葉さんから「土曜日ハルと柊さんの家行っていいかな?」って来たので、許可したんですよ」
「…言ってくんない…?」
「青葉さんと、2人の反応が見たいから秘密にしましょうって言う話をしてたので」
「おい」
悪戯っぽく笑う柊にツッコミを入れる。
柊は最初悪知恵をつけたらしい。
「でも、楽しみです! お友達と家で遊ぶなんて初めての経験なので…!」
柊は目をキラキラと輝かせており、それを見たらもう俺は何も言えなくなってしまう。
柊は、突然ハッという顔になり、俺を見た。
「あっ…いや! 別に如月くんとは友達じゃないって意味じゃないですよ!? あくまでも、友達を家に招くのが初めてという意味で…!」
柊は、どうやら俺に失礼な事を言ってしまったと勘違いしたらしい。
面白いくらい焦っている。
俺はそれを見て思わず笑ってしまう。
「別にそんな事考えてないから大丈夫だ」
「そ、そうですか…!」
「んじゃ、明日は4人でゲームでもするか?」
「え!やりたいです!」
柊はまた目を輝かせる。
後で春樹と七海にコントローラー持参する様に言っておくか。
「…言っておくが、七海と春樹、ゲーム上手いからな」
「えっ」
春樹はゲーム会社の社長の息子という事で昔からゲームに触れてきたからゲームセンスは抜群だし、七海はそんな春樹と昔から遊んでいる為ゲームが普通に上手いのだ。
ゲームの腕前的には、春樹が一歩リードしており、俺と七海が同レベルと言った所だ。
「そ、それは楽しみですね」
柊が苦笑いをした。
「明日は昼過ぎから来るらしいので、お部屋は綺麗にして、早めに寝て下さいね?」
柊に念を押された。
俺は「了解」と言い、夕飯が出来るまで自室の掃除を始めた。
学校1の美少女と美男子が同じクラスに居るんだ、舞い上がるのは分かるが、あれじゃあ流石に2人も疲れるだろう。
…まぁ、だからと言って俺に何かできる訳じゃないんだがな。
「じゃ、行ってくるね。 柊さんには話を合わせてもらうように今朝チャットで言ってあるから」
俺と同じく柊の方を見ていた七海が立ち上がり、人集りの方へ歩いて行った。
俺と春樹は目を合わせ、心配そうな顔をして七海を見た。
七海は極度の人見知りで、注目される事を嫌う。
昔から容姿が優れていた事で注目の的にされ、それで人の視線が苦手になったらしい。
高校からは柊の存在のおかげで大抵の男子の目は柊に行く為、七海は落ち着いた学園生活が送れているという訳らしい。
「柊さん、ちょっと良いかな」
七海が柊に話しかけると、柊の周りを囲んでいた男子達が一斉に避けた。
七海も美少女だ。 それもファンクラブがあるレベル。
校内1位と2位の美少女が話していると、周りの男子はもはや話しかけようとする事すら出来ず、ただその神秘的な光景を眺めているしかなくなるらしい。
「柊さんって頭良いんだよね? ちょっと分からない所があってさ…」
「そうなんですね。 私で良ければお教えします」
「本当?ありがとう。 じゃあこっち来てもらって良いかな?」
そう言って、七海は柊を自分の席へ連れてきた。
そして、七海は自らの机の上に教科書を出し、色々柊に質問を始めた。
周りの男子達はその光景を羨ましそうに眺めている。
俺としては、真隣に柊がいる事に落ち着かない。
七海にチラッと見られ、ジト目をされる。
どうやら普通にしていろという事らしい。
七海の真意は分からないが、今はとりあえず言う事を聞こう。
それからも七海は、休み時間の度に頻繁に柊と話していた。
柊も見知った人との会話だからか、楽しんでいるように見えた。
「…で、結局どういう作戦なんだ?」
昼休み、俺と春樹と七海は学食で昼食を食べていた。
俺達はいつも学食で食べている。
周りに人が居ない席を選んだので、聞かれる事はないだろう。
「まず、周りに私と柊さんが仲が良いんだと思い込ませる。 これが第一段階」
七海は、人差し指を立てた。
仲が良いと思い込ませる為にあんなに頻繁に話しかけた訳か。
「次に、私と陽太とハルが仲が良いと思い込ませる。 これが第二段階」
「何故そこで僕達が出てくるんだい?」
「俺も同じ意見だ」
俺と春樹が言うと、七海は3つ目の指を立てた。
「第三段階。 私と陽太とハルの会話に、柊さんが入ってくる」
「そんな事したら、周りが不審がらないか…?」
「その為の第一と第二段階だよ。 第三段階に入る時点で、もう周りには私と柊さんが友達。 そして私と陽太とハルが友達っていう認識になってるはず。 なら、友達の友達って言う関係で話す事は不思議じゃないでしょ。 私が柊さんと友達になれたみたいにね」
なるほど。
つまり、予め七海と柊の関係性を周りに刷り込み、それとは別に、俺と春樹と七海の関係性も周りに刷り込む。
その時点で、俺と春樹と柊の関係は、周りから見たら七海の友達。
つまり、友達の友達になる訳だ。
その時点で、いつも柊に話しかけてきている男子達とは明らかに違う立ち位置になる。
羨ましがられる事はあっても、疑問に思われる事はないだろう。
人の事を観察したり考えたりする事が得意な七海らしい作戦だ。
「最初はあんた達と柊さんは一言二言話すくらいで良い。 それから徐々に会話の長さを増やしていくと、あっという間に友達関係だよ」
そう言うと、七海は自分の昼食のサンドイッチを食べ始めた。
「…でも、大丈夫なのか? お前その…注目されるの苦手だろ」
柊の近くにいるという事は、常に周りから見られ続けるという事だ。
七海はそれに耐えられるのか…?
「…注目され続けて、自分の好きなように人間関係が築けない辛さはよく分かってるし、何より、柊さんは良い人だから、力になりたい。
その為なら、嫌いな称号や地位だって使うよ」
高校に入るまでは、七海は柊と同じように校内1の美少女と言われ続けてきたらしいからな。
そのせいで人間関係を築くのが難しかったのだろう。
誰かと親しくなれば、親しくなった人が嫉妬の眼差しを受ける事になるからな。
そして、嫌いな称号や地位というのは、周りからの認識だろう。
七海は、毒舌姫、柊と並ぶ校内の美少女と呼ばれている。
本人は不名誉にしか思っておらず、柊のように笑顔を振り撒く訳じゃないから柊の方が人気になってはいるが、それでも柊に顔面偏差値で並べるのは七海しかいないだろう。
「頑張るのは良い事だけど、何か困った事があったらすぐに相談するんだよ?」
「分かってる」
春樹が言うと、七海は優しく笑った。
春樹と七海は幼い頃からの知り合いだ。
だからお互いの苦労や苦悩も人一倍知ってるのだろう。
…幼馴染。
過去に一度は幼馴染という言葉そのものが嫌になった時期があったが、目の前のこいつらを見ていると、俺は本当に当時周りが見えていなかったんだと思い知らされる。
「…どうしたの陽太、そんな微笑ましい顔して、なんかキモいんだけど」
「本当だね。 君もそんな顔出来たんだね」
「…うるせぇ」
2人に指摘され、俺は顔を逸らした。
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あれから毎日、七海は柊と話し続けた。
たまに勇気をだして七海と柊の会話に入ろうとする男子は居たが、七海の冷たい目線からの「何…?」に皆あえなく撃沈していった。
恐るべし毒舌姫。
俺も春樹と仲良くなった当初は毎日のようにあの冷たい目線を浴びては心が折れかけた記憶がある。
七海は本当に猫みたいな性格をしている為、心を開くまでが長いのだ。
「あ、そうだ柊さん。今度2人で昼食食べない?」
「良いですね!食べましょう!」
七海が柊と昼食を食べる事で、クラス内だけではなく、学校中にも七海と柊の関係性をアピール出来る。
つまり、もう七海はクラスメイトには刷り込み終えたと判断し、次のステップへ進むようだ。
当初七海が言った通り、クラスメイト達はもう七海と柊の関係、そして七海と俺と春樹の関係を認識している。
あとは学校中に刷り込みが終われば、遂に第三段階という訳だ。
それからも授業は続き、放課後、いつも通り俺と春樹と七海の3人で帰っていた。
「あ、そうだ陽太」
「なんだ?」
「明日あんたの家行くから」
「…は?」
七海の爆弾発言に俺は固まった。
見れば、春樹も固まっている。
「正確には、柊さんの家ね。 柊さんとゆっくり話したいし。 因みに、もうチャットで許可は取ってあるから」
明日は土曜日だし、友達同士が遊ぶのはおかしな話じゃないだろう。
ただ、俺が超気まずいという事だ。
「陽太、明日は頑張るんだよ」
「他人事だからってお前…」
「え、何言ってんの。 ハルも来るんだよ」
「「え」」
七海の発言に、俺と春樹は固まった。
「今後の話をするんだから、皆居なきゃダメでしょ。 どうせハル暇でしょ」
「…お手上げだね」
春樹は両手を上にあげ、力無く笑った。
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「どういう事だ」
「な、何がですか。 主語がないと意味が分かりませんよ」
自宅に帰り、夕飯を作っている柊に言った。
柊は、エプロンをして味噌汁を作りながら首を傾げた。
「明日七海と春樹が来るらしいけど」
「あぁその事ですか。 青葉さんから「土曜日ハルと柊さんの家行っていいかな?」って来たので、許可したんですよ」
「…言ってくんない…?」
「青葉さんと、2人の反応が見たいから秘密にしましょうって言う話をしてたので」
「おい」
悪戯っぽく笑う柊にツッコミを入れる。
柊は最初悪知恵をつけたらしい。
「でも、楽しみです! お友達と家で遊ぶなんて初めての経験なので…!」
柊は目をキラキラと輝かせており、それを見たらもう俺は何も言えなくなってしまう。
柊は、突然ハッという顔になり、俺を見た。
「あっ…いや! 別に如月くんとは友達じゃないって意味じゃないですよ!? あくまでも、友達を家に招くのが初めてという意味で…!」
柊は、どうやら俺に失礼な事を言ってしまったと勘違いしたらしい。
面白いくらい焦っている。
俺はそれを見て思わず笑ってしまう。
「別にそんな事考えてないから大丈夫だ」
「そ、そうですか…!」
「んじゃ、明日は4人でゲームでもするか?」
「え!やりたいです!」
柊はまた目を輝かせる。
後で春樹と七海にコントローラー持参する様に言っておくか。
「…言っておくが、七海と春樹、ゲーム上手いからな」
「えっ」
春樹はゲーム会社の社長の息子という事で昔からゲームに触れてきたからゲームセンスは抜群だし、七海はそんな春樹と昔から遊んでいる為ゲームが普通に上手いのだ。
ゲームの腕前的には、春樹が一歩リードしており、俺と七海が同レベルと言った所だ。
「そ、それは楽しみですね」
柊が苦笑いをした。
「明日は昼過ぎから来るらしいので、お部屋は綺麗にして、早めに寝て下さいね?」
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