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~退廃と情熱の狭間~ 【完】
しおりを挟む暗闇に うっすらと浮かぶ三日月
夜ごと姿を変える不誠実な月
一筋の明かりに浮かび上がる白い花
永久(トワ)の眠り妨げる
獣の砲喉、響く瞬間(トキ)
鋭い眼光で見つめ 我が心臓を鷲掴むように射ぬく
飢えた獣のように 互いの身体を貪り喰らう
幾ら喰(ハ)んでも渇きは癒えず 新たな獲物を探し徨(サマヨ)う
兵共が夢の跡…
現実と夢との狭間で 炎のように燃え上がる熱い視線を感じ
真珠のような白い肌を 桜色に染め誘惑する…
椛葉色(モミジバイロ)の唇は 濡れて艶めき麗しく
仄かに漂う芳香は 獣の心を掻き立てる
獲物から溢れる蜜は甘く 砂漠化した心に注ぎ込まれ
熱い吐息を 唇から零れる透明な雫
そして…
闇に響き渡る 妖艶な声
冷めやらぬ熱 迸(ホトバシ)る
息吐く暇さえ与えずに 昇れる場所まで突き進む
宴の終わりは まだ見えぬ
喘ぎ乱れる裸体に 紅く熟れた花弁を散りばめて
そっと 耳元で囁かれる
『そなたは 私の獲物(愛しい人)
死ぬまで 貪り喰らい(愛し続け)
心の渇きを潤すもの(離れることを許さない)
誰にも分け与えぬ(逃げれば ただでは済まさぬぞ)』
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