『恋月想』

鴻上 紫苑

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『恋月想』

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闇を身に纏い孤独に生きる彼、耳を傾ければ静かに聞こえる


何かが近づいてくる音は、小さくも大きな誘惑…


光を身に纏い笑顔を絶やさぬ彼は、野に咲く花々を見つめる


優しい瞳は小さな癒やし、不思議と温かな気持ちになる…


風を身に纏い静かに泪を零す彼は、心に芽生えた小さな想い


叶わぬ恋に身を焦がし、肩を震わせ涙枯れ果てる…


水を身に纏い心を通ずる彼は、木々や花々の想いを受け止め


優しく抱き寄せ小さく呟き、己の気持ちを囁く…







『露のひぬ間の朝顔を照らす日陰の連れ無きに、哀れ村雨のはらはらと降れかし…』





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