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キィ……ン!
まるで本物の剣のような金属音を放ち、二つの剣がぶつかり合う。
二人の剣捌きはそれだけ慣れた仕草で堂に入っており、まるで舞台を見るかのようだった。
やがて零の剣がゼノの持ち手を叩き、ゼノが小さく呻いて剣を落としそうになったので勝負は決したかに見えたが__「ぐっ……?!」と膝から崩れたのは零の方だった。
剣を手にした方の手に急に痺れが走ったのだ。
それを見下ろしてゼノの口元は薄く弧を描いた。
「効いたみたいだね、良かった」
「お前っ……」
「最大ダメージを食らった、又は食らわせたのがわかるように微弱な電流が流れる仕組みになってるんだ。実用化はもう少し先の予定なんだけど、今この間だけ最大放出になってるんだ。ハイエナに効くかわからなかったけど、効いて良かったよ」
作りものの剣を眺めつつ、嬉しそうなゼノに零は歯噛みして剣を握り直す。
「まだやる気かい?」
意外そうなゼノに構わず、零は振りかぶった途端、剣を放った。
ちょうど、ゼノの手元の剣と触れ合うように放たれたそれは交差し、次の瞬間。
「ぐっ……うあぁぁっ?!」
ゼノの全身に先程より激しい電流が流れ、火花が散り、耐えきれずゼノがその場に蹲った。
「__やっぱりな」
「何……故、貴様……!」
「ダメージをくらった・食らわせた場合に発動って言ってたろ?で・こんな仕込み用意してるぐらいだ、俺のだけどっちの場合も流れるようになってててめーの方は全く流れないか最弱にでもしてんじゃねぇのかって思ったから俺の剣とお前の剣が触れ合ったらどうなんのかなーってさ?良かったよ卑怯者に効いて」
言いながら立ち上がった零が蹲ったゼノの体を蹴飛ばす。
「ぐっ……!卑怯はどっちだ、剣の勝負だったはず、」
「いいや?これはクラブ活動の延長でただのゲーム内のHPの削り合いだってさっきお前が言ったよな?手足を使っちゃいけないなんて決まりはない」
カン!と剣を二本とも遠くへ蹴飛ばし遠ざけながら、零は不敵に笑う。
「紳士面した悪魔め……!」
「お前にだけは言われたくないね」
言いながら零は握った拳を相手の顔面に叩き込んだ。
「あ 零!遅かったじゃない!」
時間の感覚がわからなくなっているとはいえ律儀に待っていた瑠璃に思わず苦笑しながら声をかけると、第一声がこれだった。
「相変わらず方向音痴なんだなお前」
「なっ!方向音痴は関係ないでしょ、ここ暗くてどっちがどっちかわからないんだから!大体零も迷ってたんじゃないの?!すっごく遅かったし__」
「んなワケあるか。敵と交戦してたんだよ、ただ逃げたらここまでついてきちまうかもしれなかったんだぞ、それでも良かったか?」
「……それは、」
一転先程の強気から弱気に俯く瑠璃の頭にポン と手を置いて、
「悪い、意地の悪い言い方だったな。さっさと出ようぜ」
差し出された手に瑠璃は迷いなく手を伸ばした。
♕まさか奴がここまでやるとはな。ここまで焦ってる理由はなんだ?奴は何を急いでいる?
♛不味い、まさか奴がここまでとは。早く次の行動を起こさないと手遅れになりかねない、彼女が奴の毒牙にかかってしまう__
まるで本物の剣のような金属音を放ち、二つの剣がぶつかり合う。
二人の剣捌きはそれだけ慣れた仕草で堂に入っており、まるで舞台を見るかのようだった。
やがて零の剣がゼノの持ち手を叩き、ゼノが小さく呻いて剣を落としそうになったので勝負は決したかに見えたが__「ぐっ……?!」と膝から崩れたのは零の方だった。
剣を手にした方の手に急に痺れが走ったのだ。
それを見下ろしてゼノの口元は薄く弧を描いた。
「効いたみたいだね、良かった」
「お前っ……」
「最大ダメージを食らった、又は食らわせたのがわかるように微弱な電流が流れる仕組みになってるんだ。実用化はもう少し先の予定なんだけど、今この間だけ最大放出になってるんだ。ハイエナに効くかわからなかったけど、効いて良かったよ」
作りものの剣を眺めつつ、嬉しそうなゼノに零は歯噛みして剣を握り直す。
「まだやる気かい?」
意外そうなゼノに構わず、零は振りかぶった途端、剣を放った。
ちょうど、ゼノの手元の剣と触れ合うように放たれたそれは交差し、次の瞬間。
「ぐっ……うあぁぁっ?!」
ゼノの全身に先程より激しい電流が流れ、火花が散り、耐えきれずゼノがその場に蹲った。
「__やっぱりな」
「何……故、貴様……!」
「ダメージをくらった・食らわせた場合に発動って言ってたろ?で・こんな仕込み用意してるぐらいだ、俺のだけどっちの場合も流れるようになってててめーの方は全く流れないか最弱にでもしてんじゃねぇのかって思ったから俺の剣とお前の剣が触れ合ったらどうなんのかなーってさ?良かったよ卑怯者に効いて」
言いながら立ち上がった零が蹲ったゼノの体を蹴飛ばす。
「ぐっ……!卑怯はどっちだ、剣の勝負だったはず、」
「いいや?これはクラブ活動の延長でただのゲーム内のHPの削り合いだってさっきお前が言ったよな?手足を使っちゃいけないなんて決まりはない」
カン!と剣を二本とも遠くへ蹴飛ばし遠ざけながら、零は不敵に笑う。
「紳士面した悪魔め……!」
「お前にだけは言われたくないね」
言いながら零は握った拳を相手の顔面に叩き込んだ。
「あ 零!遅かったじゃない!」
時間の感覚がわからなくなっているとはいえ律儀に待っていた瑠璃に思わず苦笑しながら声をかけると、第一声がこれだった。
「相変わらず方向音痴なんだなお前」
「なっ!方向音痴は関係ないでしょ、ここ暗くてどっちがどっちかわからないんだから!大体零も迷ってたんじゃないの?!すっごく遅かったし__」
「んなワケあるか。敵と交戦してたんだよ、ただ逃げたらここまでついてきちまうかもしれなかったんだぞ、それでも良かったか?」
「……それは、」
一転先程の強気から弱気に俯く瑠璃の頭にポン と手を置いて、
「悪い、意地の悪い言い方だったな。さっさと出ようぜ」
差し出された手に瑠璃は迷いなく手を伸ばした。
♕まさか奴がここまでやるとはな。ここまで焦ってる理由はなんだ?奴は何を急いでいる?
♛不味い、まさか奴がここまでとは。早く次の行動を起こさないと手遅れになりかねない、彼女が奴の毒牙にかかってしまう__
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