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第4話 死ぬ確率② 道化師
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「このGPSは自分では外せない仕様になってるはずなんだが…キレイに外してやがる。傷1つない。」
前科あり、再犯の可能性が考えられた場合、腕輪型のGPSの着用を義務付けることがある。風見は坂田の再犯抑止力として使用していた。体内ホルモン、血流、振動がGPSに記録され、風見に通知される仕組みだ。
完全に再犯を抑え込んでいた訳ではないが、坂田曰く、「GPSのおかげでかなり思いとどまっている。」とのことだった。
「何か落ちましたよ。」
「これは…何かのリモコン?スイッチか?」
「車のキーに似ていますね。しかし簡単に押すのは危険です。1度署に持ち帰って…」
風見はKeiRaが話し終わらないうちにリモコンのボタンを押していた。
「ちょっと!風見刑事!普通押すべきではありません!ボタンを押した瞬間、数100機の自爆ドローンがあなたをロックオンし、バラバラにするまで追尾して来たらどうするつもりですか?」
「手がかりが少ないんだ。賭けてみるしかないだろう?」
(ガタッ…!)
路地裏の奥の方で音がした。
「どこかわかるか?」
「探知出来ませんでした。もう一度リモコンを押すしかないようですが、用心して下さい。」
風見はもう一度リモコンを押した。今度は目覚まし時計の音が鳴り響いた。風見は少し驚いたが、何かいると確信した。
「探知完了。奥の大型のダストボックスです。中に何かいます。」
「透視できないか?」
「うまく透視出来ません。ダストボックスが特殊な金属で覆われています。かすかに人間の様な何かが体を折りたたんだ状態で中にいるのが確認出来ます。」
「中に人?ならば助けないと!」
(何か知っているかもしれない!)
風見が大型ダストボックスに近づくと、急に蓋が開き、目覚まし時計が鳴り止んだ。中から顔に紙袋を被せられた人間が出てきた…と思ったら倒れた。手足には金属の拘束具が付けられている。
「大丈夫ですか!?怪我をしているんですか!?」
風見が問いかけると同時に手足の拘束具が外れた。自分で頭の紙袋を取りながら立ち上がると、風見の方を見た。
「ピエロ…?」
そのピエロは軽快な足取りで踊り出した。
(何のつもりだ?)
「怪我は…大丈夫なんですか?」
「風見刑事、この方は輪島劇団所有の職業特化型アンドロイドの様です。名前はジャンピー…」
KeiRaが話終わらないうちに、ジャンピーはいきなりダストボックスの中から、MP7を取り出し、撃ってきた。風見は間一髪、別のダストボックスの影に隠れた。
「おいおい…何だよアイツ…殺す気かよ…。」
「先ほどのリモコンを押したことで目覚めさせてしまったようですね。どうやらリモコンを押した者を抹殺するようにプログラムされたアンドロイドのようです。ご愁傷様です、風見刑事。」
「余計な一言はいらんから、早く応援要請しくれよ。」
「了解しました。応援は15分後です。そして悪いニュースがあります。」
「何だ?」
「あのピエロ野郎はどんどん距離を詰めています。あと15mでここまで到達します。こちらも実力行使しなければ、98%の確率で死にます。」
前科あり、再犯の可能性が考えられた場合、腕輪型のGPSの着用を義務付けることがある。風見は坂田の再犯抑止力として使用していた。体内ホルモン、血流、振動がGPSに記録され、風見に通知される仕組みだ。
完全に再犯を抑え込んでいた訳ではないが、坂田曰く、「GPSのおかげでかなり思いとどまっている。」とのことだった。
「何か落ちましたよ。」
「これは…何かのリモコン?スイッチか?」
「車のキーに似ていますね。しかし簡単に押すのは危険です。1度署に持ち帰って…」
風見はKeiRaが話し終わらないうちにリモコンのボタンを押していた。
「ちょっと!風見刑事!普通押すべきではありません!ボタンを押した瞬間、数100機の自爆ドローンがあなたをロックオンし、バラバラにするまで追尾して来たらどうするつもりですか?」
「手がかりが少ないんだ。賭けてみるしかないだろう?」
(ガタッ…!)
路地裏の奥の方で音がした。
「どこかわかるか?」
「探知出来ませんでした。もう一度リモコンを押すしかないようですが、用心して下さい。」
風見はもう一度リモコンを押した。今度は目覚まし時計の音が鳴り響いた。風見は少し驚いたが、何かいると確信した。
「探知完了。奥の大型のダストボックスです。中に何かいます。」
「透視できないか?」
「うまく透視出来ません。ダストボックスが特殊な金属で覆われています。かすかに人間の様な何かが体を折りたたんだ状態で中にいるのが確認出来ます。」
「中に人?ならば助けないと!」
(何か知っているかもしれない!)
風見が大型ダストボックスに近づくと、急に蓋が開き、目覚まし時計が鳴り止んだ。中から顔に紙袋を被せられた人間が出てきた…と思ったら倒れた。手足には金属の拘束具が付けられている。
「大丈夫ですか!?怪我をしているんですか!?」
風見が問いかけると同時に手足の拘束具が外れた。自分で頭の紙袋を取りながら立ち上がると、風見の方を見た。
「ピエロ…?」
そのピエロは軽快な足取りで踊り出した。
(何のつもりだ?)
「怪我は…大丈夫なんですか?」
「風見刑事、この方は輪島劇団所有の職業特化型アンドロイドの様です。名前はジャンピー…」
KeiRaが話終わらないうちに、ジャンピーはいきなりダストボックスの中から、MP7を取り出し、撃ってきた。風見は間一髪、別のダストボックスの影に隠れた。
「おいおい…何だよアイツ…殺す気かよ…。」
「先ほどのリモコンを押したことで目覚めさせてしまったようですね。どうやらリモコンを押した者を抹殺するようにプログラムされたアンドロイドのようです。ご愁傷様です、風見刑事。」
「余計な一言はいらんから、早く応援要請しくれよ。」
「了解しました。応援は15分後です。そして悪いニュースがあります。」
「何だ?」
「あのピエロ野郎はどんどん距離を詰めています。あと15mでここまで到達します。こちらも実力行使しなければ、98%の確率で死にます。」
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