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第二章 打倒、リーシュ王国
32・刺客と戦力
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積み荷がいっぱいになった馬車は、さすがに行きよりは速度が落ちている。アユミの話では、明日の昼までに戻ってきてくれれば問題ない、ということだったが、何より俺が早く戻りたかった。セリーヌはあのあと疲れのせいかだらだらしてるし、戦況が見えないのは落ち着かねえ。馬も俺の様子を察してか、皆頑張って走ってくれている。ごめんな、もっと休ませてやりてえんだがよ、すでに負けちまってたりしたらこの補給も意味がなくなっちまうんだ。
「それにしても、ラット君は意外と顔が広いんだね」
帰りの馬車ではベルートと一緒になった。
「そうでもねえよ。ま、幼いころからの腐れ縁ってやつだ」
「なるほどね。で、ラット君、本題なんだけど」
「本題?」
「今の僕たち五人の戦力を、君ならどうみる?」
五人、すなわち俺、メルリ、ベルート、ザース、キャルか。騎士団の訓練場のときにはメルリが少し心配だったが、今日の土人形でその評価も変わった。
「何気に強い気がするな。でもなんでだ?」
「メルリちゃんが伸びてきたことで、僕も戦力としてかなりのものがあると思う。ただ、前線から離れると戦況がわからなくなるからね。僕らが戦いに参加するとしたら、って考えるとどうも落ち着かなくてね」
「めっちゃわかる」
ベルートとは話が合う気がするな。さっきセリーヌに見せてもらった戦場に出るとして、俺たちがどれだけやれるのか。何をするべきなのか。正直考えがまとまらねえ。それによ、こういった戦いでは補給部隊が狙われることも珍しくねえらしい。ここまで急な話が続いて今にいたるが、俺たちなりの戦い方ってもんを考えなきゃいけねえのかもな。
「もしこういった道で敵に遭遇したときはよ、まず何に気を付ければいいんだ?」
「うーん。荷を届けるのが僕らの役目ではあるけれど、物資に関してはまだ余裕があるはずさ。だから、まずは誰も失わないようにすればいいかな」
「なるほど……戦力的に厳しいやつを守るってことか。俺らの場合は……ザースとキャルになるのか?」
「どうかな。彼らとは何度か冒険で組んだことがあるんだけれど、どうも手を抜いているというか……。底が見えない感じがするんだよね。だから、まずは直接攻撃されると脆そうな女性陣を守るってことでどうだろう?」
「なるほど。ベルートらしい案だな」
「ははは、そうかい?」
火属性のくせして爽やかに笑いやがる。だが、こういった話し合いは必要だろう。これから戦争が長引く可能性もあるんだ。考えがまとまっていた方がやりやすいわな。
(ラット、おはよ~)
(セリーヌか。よく眠れたか?)
(まあね~。ここ百年くらいこんなに働いてなかったから疲れたみたい)
百年って……お清めババアのだいぶ上いってんじゃねえか?
(なんかムカつくこと考えた?)
(いや、気にするな)
(そうそう、居候させてもらってるから教えるけど、奥に見える大きな木。そこの裏に敵が潜んでるわよ~)
(え、マジで?)
(人数は五人。あんたに死なれると困るから、頑張ってね~。おやすみ~)
(おい! ちょっと……)
あのわがまま妖精……いや、だがこれはありがてえ。戦闘の隙をみて遠回りしながら隠れん坊してんだろうよ。相手の力はわからねえがよ、いきなりこられたらマズかった。
「ベルート、あのでかい木があるだろ?」
「ああ、あるねぇ」
「あそこが怪しい。戦闘態勢をとろう」
「わかった。僕は後ろの馬車にサインを送っておくよ」
ここらで休む、敵がいる、馬車に問題が起きた。そんなことを知らせる簡単なサインを俺たちは決めていた。
「大丈夫。後ろの三人にも伝わったよ」
「よし」
「とりあえず近くまでは気が付いていないフリで行こう」
「だな」
今までと変わらない状態で馬車を走らせる。なんだ? 武者震いってやつか。今までの戦闘ではなかったが、騎士団に入って初めての戦いだ。今のうちに集中しておくぞ。
考えてみりゃ、新しい部屋に移ってから力を使ってねえ。焦らず、ゆっくり降りていくことをイメージするぞ。もう一人の俺、少し力を貸してくれ。
「とりあえず僕は、相手が出てきたと同時に火の魔法を放っておくよ」
「そうだな。相手がそれで面食らってくれれば有利になる」
うん。なんかゾクゾクするな。面白え。これが戦いってやつか。それもよ、国をかけてんだ。時代が動いてんだ。こんなに面白えもんはなかなかねえぞ。
さて、いよいよ問題の場所に近づいてきた。……なるほど、ちゃんとそっちに意識を集中すれば、確かに気配がしやがる。だが、セリーヌの助言がなければ、確実に乱戦になってたな。
――ガサッ。
くるぞ、ベルート!
「ファイアウォール!!」
おお、すげえ威力だ! 敵も四人、五人、これを避けるために姿を現しやがったな。さて、先手はこっちが取った。ボッコボコタイムの始まりだ!
「いけ! 人形ちゃんたち!」
早くもメルリが次の手をうってやがったか。やるじゃねえか。そんで……よし、ザースがメルリとキャルの近くにいるな。
「俺が人形と前にでる! あいつらを頼む!」
「了解!!」
いいねいいね、完全にこっちのペースだ。
「うお、なんだこいつ、人でも入ってるのか?」
「この! かてえ!!」
はは、そりゃあそんなもん見せられたらビビるよな。でもよ、本命は俺だぜ? やべえ、血が騒いでしょうがねえ!
「どこみてんだ! おらぁ!!」
「ぎゃっ」
まず一人。……だんだん乗ってきたぜ。
「こいつもなんだ? 闇属性のくせに!」
当たらねえ当たらねえ。全然なっちゃいねえよ。ま、これだけ実力差があんなら、殺さずに生け捕りにしてやるとするか。
「ほれ」
「ぐわ!」
「よいしょ~」
「どわ!」
「ちょい、ちょいっと」
「ぐへっ!」「だわっ!」
「いっちょあがり~」
ん? なんだみんなポカーンとして。まさか他にも……いや、気配はねえな。
「どうした? お前ら」
「いや、ラット君、また腕を上げたのかい?」
「まあ、な。成長期なんじゃねえか」
「もっといろいろ試したかったのに~」
「あ、メルリわるい。まあ、あの人形はめっちゃ使えるってわかっただけでも、な」
「まあ、いいけど」
しまった。今回は俺たちの連携を試す絶好の機会だったのによ。簡単に勝ちすぎちまった。でもよ、この敵が弱すぎんのが原因だと俺は思うな。うん。
その後、敵全員を縛り上げ、積み荷をいくらかどかしてそこにぶち込む。俺はベルートと運転を代わり、こいつらの様子をザースと見ることになった。
「初対面のときとはまるで別人だね~。ラット君」
「そうか? まあ、いろいろと濃い人生を送らせてもらってるからな」
「はは。なるほどね」
「でも、悪かったな。もう少し皆の連携を試したかったんだが」
「そんなこと謝る必要ないよ。それに、これは訓練じゃないし冒険でもない。戦争だ。力を持つ人間がどんどん活躍して、敵に勝てればそれでいい。油断して危険な目に合うよりもずっと、ね」
さすがベテラン。三十過ぎの言うことは違うぜ。確かにそうだ。正直、さっき俺も奴らをなめてかかっていた。それで痛い目にあってた連中を何人も知ってるだろ、俺。
「あー、今また僕のことをおっさん呼ばわりしてたな? 心の中で~」
「おう。してた」
「頼むよラット~。否定くらいはしようよ~」
「ははは」
新たな戦利品と自信をもって、俺たちは騎士団の砦へと急いだ。
「それにしても、ラット君は意外と顔が広いんだね」
帰りの馬車ではベルートと一緒になった。
「そうでもねえよ。ま、幼いころからの腐れ縁ってやつだ」
「なるほどね。で、ラット君、本題なんだけど」
「本題?」
「今の僕たち五人の戦力を、君ならどうみる?」
五人、すなわち俺、メルリ、ベルート、ザース、キャルか。騎士団の訓練場のときにはメルリが少し心配だったが、今日の土人形でその評価も変わった。
「何気に強い気がするな。でもなんでだ?」
「メルリちゃんが伸びてきたことで、僕も戦力としてかなりのものがあると思う。ただ、前線から離れると戦況がわからなくなるからね。僕らが戦いに参加するとしたら、って考えるとどうも落ち着かなくてね」
「めっちゃわかる」
ベルートとは話が合う気がするな。さっきセリーヌに見せてもらった戦場に出るとして、俺たちがどれだけやれるのか。何をするべきなのか。正直考えがまとまらねえ。それによ、こういった戦いでは補給部隊が狙われることも珍しくねえらしい。ここまで急な話が続いて今にいたるが、俺たちなりの戦い方ってもんを考えなきゃいけねえのかもな。
「もしこういった道で敵に遭遇したときはよ、まず何に気を付ければいいんだ?」
「うーん。荷を届けるのが僕らの役目ではあるけれど、物資に関してはまだ余裕があるはずさ。だから、まずは誰も失わないようにすればいいかな」
「なるほど……戦力的に厳しいやつを守るってことか。俺らの場合は……ザースとキャルになるのか?」
「どうかな。彼らとは何度か冒険で組んだことがあるんだけれど、どうも手を抜いているというか……。底が見えない感じがするんだよね。だから、まずは直接攻撃されると脆そうな女性陣を守るってことでどうだろう?」
「なるほど。ベルートらしい案だな」
「ははは、そうかい?」
火属性のくせして爽やかに笑いやがる。だが、こういった話し合いは必要だろう。これから戦争が長引く可能性もあるんだ。考えがまとまっていた方がやりやすいわな。
(ラット、おはよ~)
(セリーヌか。よく眠れたか?)
(まあね~。ここ百年くらいこんなに働いてなかったから疲れたみたい)
百年って……お清めババアのだいぶ上いってんじゃねえか?
(なんかムカつくこと考えた?)
(いや、気にするな)
(そうそう、居候させてもらってるから教えるけど、奥に見える大きな木。そこの裏に敵が潜んでるわよ~)
(え、マジで?)
(人数は五人。あんたに死なれると困るから、頑張ってね~。おやすみ~)
(おい! ちょっと……)
あのわがまま妖精……いや、だがこれはありがてえ。戦闘の隙をみて遠回りしながら隠れん坊してんだろうよ。相手の力はわからねえがよ、いきなりこられたらマズかった。
「ベルート、あのでかい木があるだろ?」
「ああ、あるねぇ」
「あそこが怪しい。戦闘態勢をとろう」
「わかった。僕は後ろの馬車にサインを送っておくよ」
ここらで休む、敵がいる、馬車に問題が起きた。そんなことを知らせる簡単なサインを俺たちは決めていた。
「大丈夫。後ろの三人にも伝わったよ」
「よし」
「とりあえず近くまでは気が付いていないフリで行こう」
「だな」
今までと変わらない状態で馬車を走らせる。なんだ? 武者震いってやつか。今までの戦闘ではなかったが、騎士団に入って初めての戦いだ。今のうちに集中しておくぞ。
考えてみりゃ、新しい部屋に移ってから力を使ってねえ。焦らず、ゆっくり降りていくことをイメージするぞ。もう一人の俺、少し力を貸してくれ。
「とりあえず僕は、相手が出てきたと同時に火の魔法を放っておくよ」
「そうだな。相手がそれで面食らってくれれば有利になる」
うん。なんかゾクゾクするな。面白え。これが戦いってやつか。それもよ、国をかけてんだ。時代が動いてんだ。こんなに面白えもんはなかなかねえぞ。
さて、いよいよ問題の場所に近づいてきた。……なるほど、ちゃんとそっちに意識を集中すれば、確かに気配がしやがる。だが、セリーヌの助言がなければ、確実に乱戦になってたな。
――ガサッ。
くるぞ、ベルート!
「ファイアウォール!!」
おお、すげえ威力だ! 敵も四人、五人、これを避けるために姿を現しやがったな。さて、先手はこっちが取った。ボッコボコタイムの始まりだ!
「いけ! 人形ちゃんたち!」
早くもメルリが次の手をうってやがったか。やるじゃねえか。そんで……よし、ザースがメルリとキャルの近くにいるな。
「俺が人形と前にでる! あいつらを頼む!」
「了解!!」
いいねいいね、完全にこっちのペースだ。
「うお、なんだこいつ、人でも入ってるのか?」
「この! かてえ!!」
はは、そりゃあそんなもん見せられたらビビるよな。でもよ、本命は俺だぜ? やべえ、血が騒いでしょうがねえ!
「どこみてんだ! おらぁ!!」
「ぎゃっ」
まず一人。……だんだん乗ってきたぜ。
「こいつもなんだ? 闇属性のくせに!」
当たらねえ当たらねえ。全然なっちゃいねえよ。ま、これだけ実力差があんなら、殺さずに生け捕りにしてやるとするか。
「ほれ」
「ぐわ!」
「よいしょ~」
「どわ!」
「ちょい、ちょいっと」
「ぐへっ!」「だわっ!」
「いっちょあがり~」
ん? なんだみんなポカーンとして。まさか他にも……いや、気配はねえな。
「どうした? お前ら」
「いや、ラット君、また腕を上げたのかい?」
「まあ、な。成長期なんじゃねえか」
「もっといろいろ試したかったのに~」
「あ、メルリわるい。まあ、あの人形はめっちゃ使えるってわかっただけでも、な」
「まあ、いいけど」
しまった。今回は俺たちの連携を試す絶好の機会だったのによ。簡単に勝ちすぎちまった。でもよ、この敵が弱すぎんのが原因だと俺は思うな。うん。
その後、敵全員を縛り上げ、積み荷をいくらかどかしてそこにぶち込む。俺はベルートと運転を代わり、こいつらの様子をザースと見ることになった。
「初対面のときとはまるで別人だね~。ラット君」
「そうか? まあ、いろいろと濃い人生を送らせてもらってるからな」
「はは。なるほどね」
「でも、悪かったな。もう少し皆の連携を試したかったんだが」
「そんなこと謝る必要ないよ。それに、これは訓練じゃないし冒険でもない。戦争だ。力を持つ人間がどんどん活躍して、敵に勝てればそれでいい。油断して危険な目に合うよりもずっと、ね」
さすがベテラン。三十過ぎの言うことは違うぜ。確かにそうだ。正直、さっき俺も奴らをなめてかかっていた。それで痛い目にあってた連中を何人も知ってるだろ、俺。
「あー、今また僕のことをおっさん呼ばわりしてたな? 心の中で~」
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