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Capsule4:虫退治と「俺が傍にいる」
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「この男をくれてやる。好きにするがいい。面倒な事も処理するのが条件だ。わかったら去れ。」
『・・・・・・』
その漆黒の闇は、スッ・・・っとガラス戸を開け、男の身体を闇に絡め取った。
声も封じられた男は、何が起きているのかもわからぬうちに闇諸共姿を消した。
後に残されたのは、開け放たれたガラス戸から夜風の吹き込むいつもと変わらぬ佐智の部屋。
そして、なぜか肉体というカタチを得た俺と、すやすやと眠る佐智。
「ばかもの・・・」
ベッドに腰かけ手を握ると、温かな温もりの奥深くに痛いほど冷たい深淵がある事に気づいた。
「・・・無事でよかった・・・お前の寂しさは俺が消してやる・・・もうあんなモノに触れさせはせぬ・・・」
あれは人間の男ではない。
人の姿をした、魔の存在だ。
何年も、何十年も、何百年もの間、同じ手口で人の娘を犯し、命さえ奪ってきたモノだ。
人の子の心に巣食う闇につけ込んで、言葉巧みに誘導し食い物にする。
心を壊して命も奪ったり、心を壊したまま肉体を食い物に飼い殺す事もある。
人の心は脆く壊れやすい。
弱さにつけ込む輩はどこにでもいる。
佐智が目をつけられたのは、佐智が抱える『寂しさ』だ・・・
「佐智・・・」
はだけた服を直し、ボタンを留めて、
「・・・佐智・・・俺が傍にいる・・・」
眠る佐智の唇に触れ、口づけた。
・・・俺の神気を分け与えよう・・・
穢れを寄せ付けず、魔を寄せ付けず、魅入られないように、俺がお前を護る・・・。
それは、神として人との間に存在する理を侵した瞬間だった。
だがこれで、縁として糸が結ばれただけでなく、魂の一部、心の一部も結ばれた。
「・・・佐智・・・俺の愛しい子・・・」
・・・認めざる負えない・・・神として抱いてはならぬ感情を佐智に抱いている事に。
・・・・・・それは、俺自身の感情、神としてではない、男として、イザナギの感情であると、見止めるしかない、佐智への愛しさだった。
『・・・・・・』
その漆黒の闇は、スッ・・・っとガラス戸を開け、男の身体を闇に絡め取った。
声も封じられた男は、何が起きているのかもわからぬうちに闇諸共姿を消した。
後に残されたのは、開け放たれたガラス戸から夜風の吹き込むいつもと変わらぬ佐智の部屋。
そして、なぜか肉体というカタチを得た俺と、すやすやと眠る佐智。
「ばかもの・・・」
ベッドに腰かけ手を握ると、温かな温もりの奥深くに痛いほど冷たい深淵がある事に気づいた。
「・・・無事でよかった・・・お前の寂しさは俺が消してやる・・・もうあんなモノに触れさせはせぬ・・・」
あれは人間の男ではない。
人の姿をした、魔の存在だ。
何年も、何十年も、何百年もの間、同じ手口で人の娘を犯し、命さえ奪ってきたモノだ。
人の子の心に巣食う闇につけ込んで、言葉巧みに誘導し食い物にする。
心を壊して命も奪ったり、心を壊したまま肉体を食い物に飼い殺す事もある。
人の心は脆く壊れやすい。
弱さにつけ込む輩はどこにでもいる。
佐智が目をつけられたのは、佐智が抱える『寂しさ』だ・・・
「佐智・・・」
はだけた服を直し、ボタンを留めて、
「・・・佐智・・・俺が傍にいる・・・」
眠る佐智の唇に触れ、口づけた。
・・・俺の神気を分け与えよう・・・
穢れを寄せ付けず、魔を寄せ付けず、魅入られないように、俺がお前を護る・・・。
それは、神として人との間に存在する理を侵した瞬間だった。
だがこれで、縁として糸が結ばれただけでなく、魂の一部、心の一部も結ばれた。
「・・・佐智・・・俺の愛しい子・・・」
・・・認めざる負えない・・・神として抱いてはならぬ感情を佐智に抱いている事に。
・・・・・・それは、俺自身の感情、神としてではない、男として、イザナギの感情であると、見止めるしかない、佐智への愛しさだった。
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