君と描く世界協調(フラット)

神田崎優斗

文字の大きさ
8 / 13

復活の部隊

しおりを挟む
 優星との面談の後僕は残りの人とも面談を終わらせ、僕は職員室に戻った。
「はぁ、疲れた」
僕はため息を吐きながら自席でくつろいでいた。
「何ニヤニヤしているのよ気持ち悪い」
「うるせえ」
真智の言葉に僕は得意げに話し出した。
「何があったんですか晴翔先生!?」
お茶を持ってきた魅悠が力強く湯呑みを置いた。
「い、いや何も無いです」
僕は額に汗を流しながら答えた。
「何も無いって何ですか、さっきまでニヤニヤしてたのに」
魅悠は顔に手を当てて泣きながら言った。
「わかった、わかったから泣かないで」
僕が慌てると魅悠が顔を見せて答えた。
「言ったね、単純だね」
「嘘、嘘泣きだったの?」
「当たり前じゃん、こんなんで私は泣きません」
魅悠は得意げな笑みで答えた。
「で、教えてくださいね晴翔先生!」
僕は魅悠の質問に渋々答えた。
「はぁ、実はね面談の最後が雪上勢津奈さんで、勢津奈さんのお母さに家出の様子を聞いたらさ」
僕はいつもとは違う笑みを浮かべながら話した。
「勢津奈さん家でいつも僕の話しかしないんだって。しかも楽しそうに」
「ど、どう言うこと?」
真智が困惑していると、魅悠が食いかかる様に質問して来た。
「ちょっと、真面目に答えなさい!」
魅悠の勢いに僕は真面目に答えた。
「なんかね、お母さんいわく今までは家では学院話全くしなかったみたい。でも僕が来てから毎日学院に話をしてする様になったんだって」
「なるほど」
「で、それで嬉しくて笑ってるんだ」
「「キモチワル」」
二人の息の合った光景に僕は感心しつつ話を進めた。
「他にも聞いたんだけど、なんか前の先生の事で色々あったみたいなんだよ。で、その辺は今度の二者面談の時に聞くからいいんだけど、僕が一番気になっているのがあってね、今日優星から聞いたんだけど、僕が所属していた部隊が復活するってどう言うこと?」
真智が急に大人しくなり、魅悠は顔を傾けていた。
「付いてきて」
真智がそう言い出したので僕達は真智に連れられて学院長室にやってきた。
「そこに座って」
真智に言われるがままに、部屋にある椅子に腰掛けた。
「で、どう言う事なのか説明してくれる?」
僕の質問に真智が答え始めた。
「説明する前にこれを見て」
そう言って僕達にタブレットを渡した。そこにはある動画が映っていた。僕はその動画を再生させ。
「こ、これって」
僕の反応に真智は冷静に答えた。
「この動画は宇宙ステーションで撮影された物よ」
どこに映っていたのは、地球を取り囲むようにして惑星が存在している映像だった。
「いつのだ」
「半年前よ」
僕の質問に真智は冷静に答えた。
「この惑星って・・・」
「ええ、全部人工的に作られた物よ」
真智の言葉に僕は唖然とした。
「なんでこんなに人工惑星が地球を取り囲ってんだ?」
「ねぇ覚えてる?あなたが軍を裏切った後のこと」
真智の言葉に僕は答えた。
「あぁ、僕が裏切った後、部隊自体が国を裏切ってその後に・・・」
僕の言葉に続けて真智が答えた。
「第3次世界大戦が起きた」
「あぁ、確か原因が異種族だったよな」
「えぇ、でもそれを私達が食い止めた」
「歴史上で初めてだったよな、対戦国全てが敗北したのは」
「えぇ、そしてその後私達が世界の調和を取り戻すために各国の政治家を全員解任させ、一斉逮捕した」
「でも何人かは捕まえられなかった・・・まさか!!」
「えぇ、この人工惑星を作ったのがその逃した政治家の一人、名前はゼスラ・クライシスよ」
真智の言葉に僕は興味が少しずつ湧き始めて、結論を聞いた。
「で、結局のところこいつらは何がしたいんだ?」
「地球を自分のものにするために異種族狩りよ」
僕は思わず机を叩いた。
「ち、またあの時と同じ道を歩むか!!」
僕の言葉に真智は否定した。
「いいえ、その腐った計画を私達が壊しに行くの」
真智は真緒開けて、効きたかったであろう質問を話した。
「で、どうするの、行くの行かないの」
「もう10年もこいつと一緒だった。辛い時も楽しい時も、これがもし夢だったらって何度も頭をよぎったよ」
僕は隣に座る魅悠を見ていった。
「だが、同時にこうも感じた、もしまだこんな幸せな気持ちを味わっていない者がいるならそいつを助けたいってね」
「じゃあ!!」
「ああ、部隊に戻ってやるよ、今度は手加減無しの本当の戦いをしてやるよ」
ーーそうだ、もう迷いなんていらない、あの最悪な結果を蘇らせない為にも、そして新たな未来のために
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

なぜ、私に関係あるのかしら?

シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」 彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。 そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。 「…レオンハルト・トレヴァントだ」 非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。 そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。 「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」 この判断によって、どうなるかなども考えずに… ※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。 ※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、 ※ 画像はAIにて作成しております

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

私も処刑されたことですし、どうか皆さま地獄へ落ちてくださいね。

火野村志紀
恋愛
あなた方が訪れるその時をお待ちしております。 王宮医官長のエステルは、流行り病の特効薬を第四王子に服用させた。すると王子は高熱で苦しみ出し、エステルを含めた王宮医官たちは罪人として投獄されてしまう。 そしてエステルの婚約者であり大臣の息子のブノワは、エステルを口汚く罵り婚約破棄をすると、王女ナデージュとの婚約を果たす。ブノワにとって、優秀すぎるエステルは以前から邪魔な存在だったのだ。 エステルは貴族や平民からも悪女、魔女と罵られながら処刑された。 それがこの国の終わりの始まりだった。

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

処理中です...