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そう言われて初めてカレンは自分の恰好を見ると顔が真っ赤になってしまった。
慌てて毛布で首までくるむと恥ずかしさでその場から逃げ出したい衝動に駆られた。
どうしてだか分からない・・・。寝る時は確かに二人ともきちんと服は着ていた。
カレンは部屋を見回すとベットの回りにクシャクシャになった二人の服を見つけた。
そして毛布に包まれたままでベットから降りようとして足を下ろした時、毛布の端を踏んでしまったのでバランスが崩れて倒れそうになった。
ガイはとっさに腕を伸ばしたが、バランスがうまくとれずそのまま二人一緒に床に倒れた。
「ごめん、なんとか支えれると思ったんだが二日酔いでうまくいかなかったね。」
「いいえ、私がいけないの。」
「大丈夫かい?」
そう言いながらガイは顔をしかめた。
「ええ、なんともないわ。それよりもあなたは大丈夫?顔をしかめたみたいだけど・・・。」
「ああ、ただの二日酔いだよ。薬を飲めばなんともない。」
「じゃあ、ちょっと待っててね。」
そう言ってカレンは急いで服を着て部屋を出て行った。
ガイも床に落ちていた服を急いで着た。
しばらく呆けていたが、何気なく腕時計を見てみると9時を回っていた。
出勤時間をとうに過ぎている事に気付き慌てたが、いまさら遅刻はどうにもならないと思いどうしたものかと考えていた。その時カレンが薬を持って部屋に入ってきた。
「どうぞ。」
「ありがとう。」
そう言って受け取ると飲み込んだ。
「いろいろとありがとう。じゃあ、そろそろ失礼するよ。迷惑をかけてすまなかった。」
「いいのよ。」
ガイが部屋から出て行こうとした時家のベルが鳴った。
その音でガイはビクッとした。
カレンが玄関に行くと、年配の男性がそこに立っていた。
「おはようございます、お父様。こんな時間にどうかしたんですか?」
「お前が昨夜遅くに見慣れぬ男を連れ込んだと言う話を耳にしたのでな。本当かどうか見に来たというわけだ。」
慌てて毛布で首までくるむと恥ずかしさでその場から逃げ出したい衝動に駆られた。
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そして毛布に包まれたままでベットから降りようとして足を下ろした時、毛布の端を踏んでしまったのでバランスが崩れて倒れそうになった。
ガイはとっさに腕を伸ばしたが、バランスがうまくとれずそのまま二人一緒に床に倒れた。
「ごめん、なんとか支えれると思ったんだが二日酔いでうまくいかなかったね。」
「いいえ、私がいけないの。」
「大丈夫かい?」
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「ええ、なんともないわ。それよりもあなたは大丈夫?顔をしかめたみたいだけど・・・。」
「ああ、ただの二日酔いだよ。薬を飲めばなんともない。」
「じゃあ、ちょっと待っててね。」
そう言ってカレンは急いで服を着て部屋を出て行った。
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しばらく呆けていたが、何気なく腕時計を見てみると9時を回っていた。
出勤時間をとうに過ぎている事に気付き慌てたが、いまさら遅刻はどうにもならないと思いどうしたものかと考えていた。その時カレンが薬を持って部屋に入ってきた。
「どうぞ。」
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そう言って受け取ると飲み込んだ。
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「いいのよ。」
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