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41 巫女ちゃんは夏太りがこわい
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「おにいさん、夏が来ましたね」
「来たな」
「暑いですね」
「なんでお前は毎日うちに来るんだ」
「エアコン効いてて涼しいし、お菓子出るし」
「いや、勝手に食うなよ。それ俺とこいつの分なんだから」
「けちー」
巫女ちゃんがここ最近うちに来てくつろいでいる。
俺がいない間、といってもこいつはいるのだが、そんなときに勝手に上がり込んでいることもあった。
どうやって入ったのかと思っていたが
「巫女さんの力です」
とか言いながら念動力みたいなので鍵を開けていたので、本気でやべーと思った。
いくらでも空き巣ができそうである。
「やっぱり追い出すかな」
「いやです~ 私は絶対ここから動きません~」
めんどくさいやつである。
こいつもそこまで巫女ちゃんは嫌っていないようだが、さて面倒なのは変わらない。
家庭教師代をあげてもらうか、とか考えているのだが……
そんな中、こいつが俺の膝の上から巫女ちゃんの膝の上に移った。大概猫のように自由な奴である。
そのまま巫女ちゃんの脇腹あたりを触ると
『太った?』
と聞いてはいけないことを聞くのだった。
「ふ、ふとってません!!」
『なんか全体的に丸くなったし、お菓子いっぱい食べてご飯いっぱい食べてるし、太ったでしょ』
「体重計に乗らなければ観測されないから太ってないんです!!!」
「なんだその理論」
量子力学のシュレディンガーの猫の話をするには巫女ちゃんの質量は大きすぎると思うが。
「お兄さん! 私太ってないですよね!!」
「いや、見た感じ太ったと思うぞ。案だけ食べてれば太るだろ」
「いやああああああ!!!!」
なお、今日巫女ちゃんが食べたのは、スイカ四分の一、饅頭三つ、あと昼ごはんと夜ご飯はそれぞれどんぶり飯を食っていた。食い過ぎである。
「食い過ぎなんだよ、ちょっとは反省しろ」
「いやああああ」
そういいながらごろごろしている巫女ちゃん。どうしようもない。
もう一度上司さんに連絡は入れておこう。メールは毎回入れているのだが、ちょっとどうしようもない。
あいつはあいつでご機嫌に、巫女ちゃんが転がるのに合わせて転がっていた。
「来たな」
「暑いですね」
「なんでお前は毎日うちに来るんだ」
「エアコン効いてて涼しいし、お菓子出るし」
「いや、勝手に食うなよ。それ俺とこいつの分なんだから」
「けちー」
巫女ちゃんがここ最近うちに来てくつろいでいる。
俺がいない間、といってもこいつはいるのだが、そんなときに勝手に上がり込んでいることもあった。
どうやって入ったのかと思っていたが
「巫女さんの力です」
とか言いながら念動力みたいなので鍵を開けていたので、本気でやべーと思った。
いくらでも空き巣ができそうである。
「やっぱり追い出すかな」
「いやです~ 私は絶対ここから動きません~」
めんどくさいやつである。
こいつもそこまで巫女ちゃんは嫌っていないようだが、さて面倒なのは変わらない。
家庭教師代をあげてもらうか、とか考えているのだが……
そんな中、こいつが俺の膝の上から巫女ちゃんの膝の上に移った。大概猫のように自由な奴である。
そのまま巫女ちゃんの脇腹あたりを触ると
『太った?』
と聞いてはいけないことを聞くのだった。
「ふ、ふとってません!!」
『なんか全体的に丸くなったし、お菓子いっぱい食べてご飯いっぱい食べてるし、太ったでしょ』
「体重計に乗らなければ観測されないから太ってないんです!!!」
「なんだその理論」
量子力学のシュレディンガーの猫の話をするには巫女ちゃんの質量は大きすぎると思うが。
「お兄さん! 私太ってないですよね!!」
「いや、見た感じ太ったと思うぞ。案だけ食べてれば太るだろ」
「いやああああああ!!!!」
なお、今日巫女ちゃんが食べたのは、スイカ四分の一、饅頭三つ、あと昼ごはんと夜ご飯はそれぞれどんぶり飯を食っていた。食い過ぎである。
「食い過ぎなんだよ、ちょっとは反省しろ」
「いやああああ」
そういいながらごろごろしている巫女ちゃん。どうしようもない。
もう一度上司さんに連絡は入れておこう。メールは毎回入れているのだが、ちょっとどうしようもない。
あいつはあいつでご機嫌に、巫女ちゃんが転がるのに合わせて転がっていた。
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