傷者部

ジャンマル

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先生

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 さて、錦ノ内先生が仲間外れ感あるけど、それはそれとしてこれからどうするかは決まったし報告だ。 今後の報告をする。俺たちは付き合いました。とはさすがに報告できそうにないけど、まあ平気な部分だけでも報告しないと。

「先生。部活の方針が決まりました」
「え、いつのまに」
「俺は菜緒と、先輩は丹生ちゃんとお付き合いして卒業します」
「ほえ?」

 先生が聞いたことも無い変な声を上げる。マジでびっくりしてる時の声だから、驚かせちゃったかな……とはいえ報告は報告だ。なんか知らんうちに部長は俺になってるけどまあそれなら俺が報告するだけだからいっか。しっかりと報告したからあとは平気だろう。
 先輩達は今日は外にデートしに出ている。どちらかと言うと先輩の方がノリノリなのが意外だったけど。先生は由紀ちゃんがまさか……と凄いびっくりしていた。そりゃそうだよな。先生はずっと先輩を見てきたんだし。急に自分に何も言わずに彼氏ではなく彼女を作ったら誰だってビックリする。俺も正直未だに菜緒と付き合っている事実にビックリしている。だけどそれが現実で、変えられない。変えてしまったらこの今過ごしてる時間は消え失せてしまうと思ったから。せめて傷者らしく卒業するまでは。

「まあ卒業するまでに。ってことならいいんじゃない?その後は君たちの自由だけどね」
「きっと卒業する頃までにはそれぞれが傷を治らずともなんとかしてるはずですし」
「でもそうすると由紀ちゃんが、そして君が卒業すると二人が残るね」
「そうですね」

 そこはまあ、なんとかなるだろ。二人とも本心では積極的な人間なんだし。むしろ何とかできないなら俺たちはまた積極的になれるように仕向けるだけだけどさ。
 少しずつだけどこういう関係性になることで変わったって感じる部分も確かにある。きっと、いつか今抱えてる後悔を笑い話に出来るようになるまでは。
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