16 / 30
伊勢谷ルート
再会ーー
しおりを挟む
その後、僕は任されっぱなしだった任務に全うした。
そして、行方不明の少女を探す。という旅は終わった。
「君、ヘレン=プランだよね?」
「は、い……」
足を怪我していて、あまり声が出せないのだろう。。かすれた声で、出来る限りの返事をしてくれた。
そして、彼女に一言。言ってみる。
「施設にこないかい? 親がいないこの為の施設を用意してるんだ」
「そ、そこにーー」
「ん?」
「花園、圭は、います、か?」
息が切れていた。それ以上に、足に激痛が走っているだろう。彼女が撃たれたのは、僕の失態だ。
「そんな子、いた気もするけどなあ……もう、多くの子がいて忘れてしまったよ」
「ですよね……」
「とにかく、治療しなくちゃ」
「は、い」
そうやって運んだーー。施設に。
――
「みんなー。ご飯だよー!」
「ごめんな、ヘレンちゃん」
「いいんですよ。これくらいっ!」
「あのさ、ヘレンちゃん」
「はい?」
なんの変わりようのない顔で僕は答える。
「僕は、旅に出ようと思うんだ」
「え?」
助けを求める子達を助けたい。たったそれだけ言うだけだった。
「世界にはもっともっと、救いを求めてる子たちがいる。そう思わないかい?」
「そう……ですね……」
でも、どこかで、行かないで。そんな声が聞こえる気がした。
「もしかして――ついてきたい、とか?」
「そ、そんなこと! なくは、無いですけど……」
……
「ここは、任されてくれるかい?」
「それはいいですけど……」
行かないで。
「じゃあ、行くよ」
じゃあ、言ってくるね。
「ま、まって――」
「ん? まだ何か?」
「なんでも……無いです……」
そして、行方不明の少女を探す。という旅は終わった。
「君、ヘレン=プランだよね?」
「は、い……」
足を怪我していて、あまり声が出せないのだろう。。かすれた声で、出来る限りの返事をしてくれた。
そして、彼女に一言。言ってみる。
「施設にこないかい? 親がいないこの為の施設を用意してるんだ」
「そ、そこにーー」
「ん?」
「花園、圭は、います、か?」
息が切れていた。それ以上に、足に激痛が走っているだろう。彼女が撃たれたのは、僕の失態だ。
「そんな子、いた気もするけどなあ……もう、多くの子がいて忘れてしまったよ」
「ですよね……」
「とにかく、治療しなくちゃ」
「は、い」
そうやって運んだーー。施設に。
――
「みんなー。ご飯だよー!」
「ごめんな、ヘレンちゃん」
「いいんですよ。これくらいっ!」
「あのさ、ヘレンちゃん」
「はい?」
なんの変わりようのない顔で僕は答える。
「僕は、旅に出ようと思うんだ」
「え?」
助けを求める子達を助けたい。たったそれだけ言うだけだった。
「世界にはもっともっと、救いを求めてる子たちがいる。そう思わないかい?」
「そう……ですね……」
でも、どこかで、行かないで。そんな声が聞こえる気がした。
「もしかして――ついてきたい、とか?」
「そ、そんなこと! なくは、無いですけど……」
……
「ここは、任されてくれるかい?」
「それはいいですけど……」
行かないで。
「じゃあ、行くよ」
じゃあ、言ってくるね。
「ま、まって――」
「ん? まだ何か?」
「なんでも……無いです……」
0
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる